GWに近畿の秘境と言われている大杉渓谷と日本百名山の大台ヶ原を歩いてきました。
北アルプスの黒部峡谷と並んで日本三大渓谷の1つに数えられている大杉谷。国の天然記念物にも指定されており、美しいエメラルドグリーンの清流と無数の滝、大迫力の峡谷を目の当たりにしながら歩ける日本屈指の秘境トレッキングコース。
大台ヶ原まで登山道が続いているので、渓谷歩きと登山が同時に楽しめる贅沢ルートです。
ゴールデンウィーク中はちょうど新緑の時期と重なるので、瑞々しい苔と合わせて緑豊かな峡谷がまた一段と綺麗でした。行程が長いので日帰りでは困難なコースですが、山の奥深く、日常とはかけ離れた秘境感漂う神秘的な空間がそこにはあります。
秘境・大杉谷と大台ヶ原トレッキング―――
4年前に歩いた北アルプスの黒部峡谷。現実とはかけ離れた秘境感漂う大渓谷に心底感動した思い出深い山旅。
こんな場所をもっと歩いてみたいと思い、色々と調べていく中で見つけたのが今回の近畿の秘境・大杉渓谷。
もともと黒部峡谷と同様に秋の紅葉シーズンにずっと狙っていたのですが、東京からだと黒部峡谷以上にアクセス難なのでなかなか実現できなかった旅でした。
大杉谷は日本百名山の1つでもある大台ヶ原の麓にあるので、大台ヶ原登山と合わせて歩くのがお得ですが、大杉谷から大台ヶ原へ抜けるとなると公共交通利用は必須となるので、色々と事前にやりくりが必要。
特に今回は欲張って大峰山の縦走も盛り込んだので事前準備がやや大変でしたが、あまり歩いたことのない西日本の山を存分に堪能できたので、大満足の旅となりました。
大杉谷~大台ヶ原~大峰山と紀伊半島を横断する2泊3日のトレッキング。
まずは前半の大杉谷~大台ヶ原の記録になります。
~~ 2016年4月29日~30日 大杉渓谷トレッキング ~~
大杉渓谷までは、まず登山口まで行きつくのが大変。三重県という都内からの遠さもあるし、事前に登山バスの予約も必要になります。
マイカーならいくらでも融通は利くけど、今回みたいに大台ヶ原へ抜けるとなると三重県から奈良県へと横断するので車の回収も困難。公共交通利用のほうがまだ現実的かもしれません。
大杉谷までの登山バスが出るのは三瀬谷というJR東海紀勢本線の駅。都内からこの駅に行く最安の方法は、おそらく松阪駅まで夜行バスで行ってそこから紀勢本線で三瀬谷駅までアクセスする手段だと思うけど、これだとかなり待ち時間が発生するのであまり現実的じゃない。
三瀬谷駅から出る登山バスは都内から新幹線を乗りつけば始発で間に合うので、朝発で行くのが身体にも優しいです。料金的にも新幹線&特急は割引が効くので、実は夜行バス利用とそれほど大差なかったりする。
そんなわけで早朝に都内を出発して、名古屋駅から特急南紀1号に乗車。
初めて乗ったJR東海の特急列車。この南紀1号に乗らないと三瀬谷駅からの登山バスには間に合わないので、乗り換えにはご注意ください。
特急南紀からの車窓風景。徐々に田園が広がっていく様子が旅の実感を奮い立たせてくれて心地よかった。初めて乗る電車は見るものすべてが新鮮でワクワク感がたまらない!
9時47分、JR三瀬谷駅に到着。東京から始発でたどり着けるのがこの時間になります。そして、この時間に合わせて登山バスが出てくれるのが有難いところ。
JR三瀬谷駅の風景。周りにお店も特になさそうなローカル感漂う田舎の駅。登山をしていなければまず降りることのない駅だけど、こういう場所に降り立つことも電車の旅の楽しさの1つ。
こちらが大杉渓谷まで連れて行ってくれる登山マイクロバス。このバスは3日前までに予約が必要になります(完全予約制)。直前まで天気を見定めることができないのがややネックだけどこればかりは仕方ない。
通常、このバスは10時半出発ですが、GWなどの繁忙期は9時50分に第1便を出してくれるのでそれに乗車できました。この日は登山客も多くて計2台のマイクロバス。受付で名前を言って、どちらのバスに乗るか指示されます。予約制なので全員座れる分の台数は確保してくれるみたい。
最初の感動はマイクロバスから訪れる。車窓からの眺めがとにかく素晴らしく、森の中を縫って流れる宮川の清流に心底癒される。バスに乗ったら向かって左側の座席に座るのがお勧めです!
この川の源が、まさにこれから目指す大杉谷であり大台ヶ原。早々にこんな絶景を見せられて期待せずにはいられない。
大杉谷までは1時間半ほどかかるので、途中の大杉谷自然の家でトイレ休憩があります。登山届もここで提出。
携帯の電波が入るのはここまで。これから先は大台ヶ原山頂に行くまで電波は入らないので、日常とはしばしお別れ。自分は大台ヶ原からさらに大峰山へと入るので、ここから先しばらくは山と向き合う生活になる。3日連続で山に入るのはいつぶりだろうか……
11時20分、昼前にようやく登山口に到着。ゴールデンウィークというだけあって、大杉渓谷入口の駐車場は満車でした。
宮川第三発電所の脇を通って登山道へと入っていきます。
登山を始めるにはだいぶ遅い時間帯だけども、今日泊まる山小屋(桃の木山の家)までは4時間ほどでたどり着けるので、これくらいのスタートでちょうどいい。
大杉渓谷トレッキング、いよいよスタート!
本日は桃ノ木小屋までの6.2kmを歩きます。日出ヶ岳まで登る2日目のほうが距離、高低差ともに長いので1日目はあくまで足慣らし。
山小屋まで高低差はそこまでないけど、スタート早々からこの峡谷歩き。いきなり黒部峡谷の水平歩道を彷彿させる道が現れます。
エメラルドグリーンの清流見ながらのハイキング。この川の水量については前日までの雨や上流のダムからの放水によってかなり違うそうです。
この日も前日が雨でしたが、降水量が少なかったからなのか、川は比較的穏やかでした。
鎖場が備え付けられた登山道。山小屋までのルートは比較的整備されていて危険個所も少ないので安心してトレッキングができます。
それでも台風や豪雨によっては道が閉ざされることもあるので、コンディションについては直前まで目を光らせておく必要がある。
ゴールデンウィークはちょうど新緑の季節。前日の雨もあって苔も瑞々しく、新緑もひときわ綺麗でした。
大杉も立ち並ぶ登山道。杉と苔というと屋久島を思い浮かべるけども、新緑のこの時期はそれに近しい雰囲気が出てました。
最初の吊り橋、大日嵓吊橋。渓谷沿いを歩くだけあって、この先いくつもこういった吊り橋を渡ることになります。
エメラルドグリーンの清流がとにかく美しい。これこそ峡谷トレッキングの醍醐味。
2つ目の吊り橋、熊谷吊橋。大杉谷にはいくつもの吊り橋があるけども、1つ1つの造りがとてもしっかりしています。
渓谷沿いの狭い水平歩道が続く。高度感もあって適度なスリルある登山道。
飽きることのない道。
森の陰から見る清流がまた綺麗。黒部峡谷と違って流れも穏やかなので、リラックスして歩くことができます。
歩き始めて1時間ほどで到着した広い河原。休憩スポットになってました。
真夏なら間違いなく飛び込みたくなるエメラルドグリーンの泉。
歩いている最中はもちろん気づかなかったけど、この日は寒気が流れ込んで山の上では雪がちらついていたようです。
さらに進んで日浦杉吊橋に到着。橋からの眺めもまた一級品。
新緑に覆われた渓谷がとにかく綺麗。もともとは秋の紅葉シーズンを狙っていたけども、新緑時期も素晴らしい景色を見せてくれる大杉谷。
清流、苔、森、と瑞々しい緑を見せてくれる景観がとても気持ちいいです。大杉谷序盤にしてすでに秘境感味わえてます。
奥に進むにつれて増えてくる滝。大杉渓谷トレッキングの魅力の1つが、大小様々な滝でもある。
ツツジもちらほら咲いてました。
千尋滝休憩所。ここから1つ目の大きな滝が見れます。
こちらが千尋滝。見上げるほどの高さにある滝で、なかなかの落差がありました。
さらに奥へ進むと、切り立った岩壁の合間に出る。個人的にはここが一番気に入った場所でした。
猪ヶ淵(シシ淵)。峡谷の奥深くに広がる、静かで神聖な雰囲気漂うなんとも不思議な空間。
静かで透き通った清流。
一番の絶景はこの景色。泉のような水面のはるか奥に1つの大きな滝が流れる神秘的な光景。
滝の名前はニコニコ滝(笑)
名前の可愛さに肩透かし食らうけど、透き通った水と陽の光がまた絶妙で、幻想的な世界観を演出してました。
あの滝については、登山道を進んで行くともう少し近くで見れます。
岩壁に囲まれたこの場所は、実際に立ってみてぜひその雰囲気を味わってほしい。これぞ「秘境」と呼ぶにふさわしい、奥深い渓谷の雰囲気を存分に感じられます。
光の陰影が絶妙。
現実とはかけ離れた世界観の猪ヶ淵、素晴らしい場所でした!
登山道のすぐ脇にも滝が流れる。
ここら辺は岩場も濡れてやや危険なので、鎖をしっかり握って慎重に進みます。水の滴る中を進んだりとアトラクション要素は満載。
先ほどの猪ヶ淵を上から。こういう岩壁をのぞき込める場所もたくさんありますが、手すりのような親切なものは何もないので、注意が必要。
毎年滑落事故も起きてるみたいです。
先ほどのニコニコ滝。近くで見ると改めてその大きさがわかる。
大杉谷の中で、なぜかこの滝だけかわいい名前が付けられてます。命名者はどんな思いで名付けたんだろうか…?
平等嵓吊橋。大岩壁を目の前に立派な橋が架けられてます。たくさんある吊り橋の中でも、この平等嵓吊橋からの眺めが一番良かったです。
峡谷トレッキングをしている感じがすごい出てる。
あまり写真は載せなかったけど、登山道は苔も見どころの1つ。苔好きにもたまらないトレッキングコースだと思います。
15時過ぎ、本日の宿の桃の木山の家に到着。峡谷の合間に建てられた独特の雰囲気ある山小屋です。
大杉渓谷から大台ヶ原へ抜けるなら、ほとんどの人はここで1泊することになります。
寝室はこんな感じ。事前に予約すれば個室もあるみたいです。
ゴールデンウィークなので結構混んでましたが、布団1枚で寝れたので十分。
夕食はカツカレー。カレーはおかわりし放題。
この山小屋にはお風呂もついてます。ただ、定員3名なのでかなり行列できてました。自分は入らなかったけど、空いてる時なら良いかもしれません。
約4時間のトレッキングで1日目は終わり。ここから大台ヶ原(日出ヶ岳)まではまだ5時間ほどかかる上に、高低差が1000m以上あるので、2日目はそれなりの登山になります。
そんなわけで、この日は早めに就寝。
2日目へ。
~~ 2016年4月30日 大杉谷から大台ヶ原へ ~~
2日目は朝5時起床。
大台ヶ原からのバスは、週末だと14時30分と15時30分の2本があって、これに間に合わせる必要があります。
ただ登るだけなら少し遅めでも問題ないけど、大台ヶ原山頂を周回して大蛇嵓まで行きたかったので早めに準備。朝ごはんは抜きにしてお弁当だけもらって6時前に出発しました。
引き続き渓谷を奥に進んで行く。
山小屋から先は道も険しくなってきます。高度感も出てきて、黒部峡谷の水平歩道にかなり近い雰囲気。
出発してすぐに見えてくるのが七ッ釜滝。日本の滝百選にも選ばれている大杉谷の中でも有名な滝です。
大台ヶ原まで登らずに大杉谷を日帰りで歩く人は、この滝を見て折り返すことが多いようです。
なかなか道が狭い。逆ルートで歩く人はほとんどいなかったので問題なかったけど、すれ違い困難な場所もいくつかあります。
この先も滝ラッシュ。光滝、隠滝、与八郎滝など色々と出てきます。
写真は与八郎滝。雨が多く水量豊富な山域なだけあって、1つ1つが立派な大きさ。
渓谷歩きの終点のダムに到着。だいぶ省略したけど、山小屋から先は割と登りが増えてきて、ここまで来るのにも2時間近くかかります。
いくつもあった吊り橋もこの堂倉滝吊橋で最後。これを超えると、いよいよ渓谷歩きは終わりとなって単調な樹林帯の登りが始まります。
吊り橋から見えたのが堂倉滝。こちらも最後の滝。なかなかの水量誇ってました。
堂倉滝から先はひたすら登り。高低差1000m以上あるので、かなりがっつり登らされます。
1時間ほど急登に我慢していったん林道に出る。
堂倉避難小屋。確認はしてないけど先ほどの林道を進んで行くと、粟谷小屋という山小屋もあるようです。
その後もシャクナゲ坂の急登を登って標高を上げていく。シャクナゲ平を過ぎてミネコシという場所まで来ると、ようやく風景が変わってくる。
大台ヶ原と言えば、この枯木のイメージが強い。
10時過ぎ、大台ヶ原・日出ヶ岳山頂に到着。サラッと書いているけど、なかなかタフな登りでした。
山頂には展望台が用意されています。
こちらは三角点。山頂を示すものはこれくらいで、特に標識などはありませんでした。
展望デッキから登ってきた方面の眺め。
登っている間は気づかなかったけど、海がすぐ近く!
紀伊半島南端の熊野灘。薄っすらと志摩半島まで見えました。案内板に書いてあったけど、天気が良くて空気が澄んでいると富士山が見えることもあるらしい。
大台ヶ原山頂一帯。ここら辺の台地すべて含めて大台ヶ原という山で、観光客向けに周回コースも整備されています。
こちら西側の展望。アルプスのように連なったこの山脈が大峰山。この翌日に縦走することになったけど、見た目に反してアップダウンが多く、結構しんどかった。。。
山小屋でもらった弁当食べてしばし休憩。登り5時間で見積もってたところを4時間ほどで登れたので時間には余裕ありました。
大台ヶ原で有名な大蛇嵓まで見て回れそうだったので、そちらに行くことに。
ここから先は木道が整備されているので歩きやすい。登山というよりは観光。
周回コースにはこんな説明書きがいくつもあります。大台ヶ原という山を知るうえで色々重要なことが書かれているので、かなり有難い。
海が近いが故に日本屈指の豪雨地帯で、降水量は屋久島に並ぶとか。渓谷で見た無数の滝や苔を見れば、それもうなずける。
快適な木道散策。この日は雲1つない快晴で、海の眺望が本当に素晴らしかったです!
大台ヶ原のイメージがこの枯木立ち並ぶ風景。これはシカの採食による影響らしく、「昔はこんな緑生い茂る森でした」という写真もありました。
樹林がないことで展望に恵まれているというのもあるだけに、なかなか難しいところ。所々に鹿よけの柵も設置されていて、森林再生を目指しているようです。
草原の中に敷かれた1本の木道。大杉谷からの登りに比べたら、なんとものんびりとした道が続く。
休憩スペースも途中にたくさんありました。
途中にあった神武天皇像。眼下に広がる熊野灘の海岸を望んでました。
そしてこちらが大台ヶ原の有名観光スポット、大蛇嵓。断崖絶壁の展望台です。
先端までは緩やかな傾斜になっているので岩が雨で濡れていたりすると結構危険かも。
大蛇嵓の先端。目の前が切れ落ちているのでものすごい高度感!
すぐ目の前にある尖がった岩山が不動返し嵓。
見渡す限り山、山、山……。渓谷を歩いていたので気づかなかったけど、ずいぶんと山の奥深くにまで来ていたようです。
ちょうど誰もいなくなったので、記念に1枚撮ってもらいました。
目の前に広がる大峰山脈、早くあっちも歩いてみたい。
帰りがけ、巨大な岩場に張り付くクライマー発見。大台ヶ原・蒸篭嵓のブッシュマンというクライミングルートらしい。
切れ落ちた岩壁。見ているこっちが怖かった……
一通り大台ヶ原を回って駐車場へ。大台ヶ原だけを登るなら、普通はここからスタート。30分ほどで山頂まで登れてしまいます。
ゴールデンウィークということで、駐車場は当然満車。下の方まで路駐が続いてました。
ビジターセンターに立ち寄ってみて知った衝撃の事実!この時期としては異例の霧氷がついたそうです。
ちょうど自分が大杉谷の山小屋に泊まっているとき、山の上は氷点下だったのか……。
帰りのバスまで少し時間があったけど、売店もあったので適当に時間つぶせました。携帯の電波もdocomoは問題なく入りました。
前日の霧氷が嘘なくらい暑くて、登山後のサイダーが身に染みた。
帰りの大和上市駅行きのバス。14時30分発のに乗ったけど、なかなかの行列ができてました。行きの三瀬谷駅で一緒だった人たちはだいたい同じ行程を取ることになるので、見知った人も何人かいました。
14時30分は2台出してくれて、全員座れてました。大和上市駅まで行くとなると乗車時間2時間近くになるので、立ちっぱなしはきつそう。。
自分は駅まで行かずに途中の和佐又山登山口バス停で下車。ここからうまい具合に大峰山へ入ることができます。帰りのバスが次の山の登山口に直結しているのは公共交通利用をフルに活用している感じがあって気分がいい(笑)
同じこと考えている人が少しはいるかと思ったけど、ここで降りたのは自分一人だけでした。やや心細い……。
登山口バス停から本日泊まる和佐又山ヒュッテまでしばらく歩きます。
林道をそのまま登っていく。
途中、沢ルートへ入る標識があるのでそちらへ。
この大台ヶ原から和佐又山登山口で途中下車して大峰山へ登るのは、調べてもあまりやっている人がいないので、意外と盲点なのかもしれない。無駄な移動距離も少なくてぜひ帰ったら人に薦めようと思ってたんだけど、、、
実はこの和佐又山ヒュッテまでの登りが地味につらかった……。地図で見るとそれほど距離はなさそうに見えたんだけど、実際はバス停から4km弱、高低差も300mほどあるのでひと山越える感じで登らされます。
すでにこの日の登山は終わったつもりでいたので、本当にここは疲れて嫌になったぜ。。
1時間ほど歩いて和佐又山ヒュッテに到着。結構飛ばしたので、実際はもう少しかかるかもしれません。
思った以上に車の台数があったけど、これらのほとんどはキャンプ場利用のお客さん。
小屋の目の前に気持ちよさそうな芝生のキャンプ場がありました。あとバンガローもいくつかあって、なかなか賑わってた。
良く見るとキャンプ場脇にはまだ桜も咲いてました。
テント持って来ればここに張ることもできます。
自分は重い荷物背負ってこのルートを歩き通せる自信がなかったので、今回は山小屋に頼る。
山小屋は空いていて、50人ほど泊まれる大部屋に10人ほどの宿泊客。どこでも好きなところに寝れました。
和佐又山ヒュッテまでの道のりには疲弊したけど、ここにも風呂があったのですっきりできました。
そして何よりも夕食が旨すぎた!!!山小屋の夕食とは思えない豪華さ。取れたての山菜が特に美味しかったです。
ここの夕食は日によってだいぶ違うみたいなので、何が出るかはお楽しみ。
こうして2日目も無事に終了。3日目はここから大峰山縦走になるわけですが、行程としては3日目が一番きついので、この日も早めに就寝しました。
ひとまず前半の大杉谷~大台ヶ原を巡ってみた感想としては、やっぱり大杉渓谷が素晴らしい場所でした。
近畿の秘境と言われて、十分納得できる神秘的な雰囲気漂う渓谷。新緑も苔もエメラルドグリーンの清流も、見るものすべてが綺麗で現実とはかけ離れた空間に浸ることができました。
アクセス難だけど、泊りで行く価値は大いにある場所だと思います。
大台ヶ原については大杉谷の静けさからは一転して観光地という感じでした。森林消失によるものだけど、展望に優れていて海の眺めは爽快!
特に大蛇嵓からの眺めは、有名スポットなだけあってスリルある断崖絶壁が迫力ありました。大台ヶ原の山深さも感じ取れる場所なので、ぜひ時間があれば回ってみてください。
こんな感じで、大杉渓谷・大台ヶ原編終了。
大峰山縦走編へと続く―――
【日程】
2016年4月29日~30日 快晴
【コースタイム】
・1日目
JR三瀬谷駅(9:50) — 大杉谷登山口(11:20) — 千尋滝(13:15) — 猪ヶ淵(13:50) — 桃の木山の家(15:10)
・2日目
桃の木山の家(5:50) — 堂倉滝(7:40) — 堂倉避難小屋(8:30) — 大台ヶ原・日出ヶ岳(10:15) — 大蛇嵓(12:00) — 大台ヶ原駐車場(13:15) — バス発(14:30) — 和佐又山登山口(15:20) — 和佐又山ヒュッテ(16:20)
コメント
大台ケ原、名前は聞いたことありましたが
三重県だったんですね!
滝のラッシュってあるんですね(笑)
エメラルドグリーンの清流に弱いので、今回何回も
写真見て「おお~っ」てほれぼれしてました(*^_^*)
ころがってる岩?と人とのサイズを比べて
大杉渓谷のスケールの大きさに感動しました。
今回も素敵な景色をありがとうございます。
みやっちさんのお気に召すか分かりませんが、、
観光地ですけど、愛媛と高知をまたがる四国カルストの景色は、
少し不思議で好きな場所です。
四国に行かれる際はぜひ(*^_^*)
トルコキキョウさん、こんばんは。
大杉渓谷、ようやく行くことができました!豪雨地帯ということもあって、なかなか天候やコンディションに恵まれなかったのですが、雨が多いだけあって水と緑は本当に綺麗な場所でした。
エメラルドグリーンの清流がお好きなら、ここはぜひ訪れてほしいです!特に猪ヶ淵という場所が神秘的な空間で、これこそ秘境という感じがしました。
今回は大杉渓谷がメインでしたが、大台ヶ原も海まで展望が見渡せて良い山でした。
四国カルストはあの牧場みたいな場所ですよね。実は3月に四国に出張があったので、その時に訪れたかったのですが、あいにく時間がなくていけませんでした。
四国の山も登ってみたいので、その時に合わせて行けたら行きたいです!
情報ありがとうございます。
こんにちは。久しぶりのコメントです(笑)
GWは大杉谷だったんですね。というか大杉谷ってこんなところなんだ。
関西であっても奥地過ぎるので(自宅からだと中アの方が早く行けるw)全くノーマークで聞いたことはあるけど行くことはないだろうなと思ってました(;^ω^)
が、こんなに秘境感満載ならちょっと行ってみたくなりますね!!いやはや灯台下暗しというか自分が無知なだけと言うか今までノーマークにしてたのがもったいないと痛感いたしました(笑)
にっしーさん、お久しぶりですね!
今年のGWは西日本にお邪魔させてもらいました。やっぱり大杉谷は秘境と言われるだけあってアクセス難なんですね。
東京からもかなり長旅となりましたが、行く価値は大いにありましたよ!迫力ある大峡谷トレッキングを存分に楽しめました。水と苔がとにかく綺麗です。
大台ヶ原もなかなか良い山ですね。あれほど近くに海が見えるとは思ってなかったですよ。
この勢いで鈴鹿セブンマウンテンにも足を運べたらと思ってます!
素晴らしい景色ですね。
本当に、人間社会を感じない秘境。
自然って素晴らしいですね。
でも、渓谷の道は狭くて怖そうですね。
前から来たらどうするんだろう?ってハラハラしながら読んでいました。
素敵な旅が出来て、良かったですね。(^^)
haruさん、こんばんは。
秘境と呼ばれているだけあって、まさしく現実とはかけ離れた空間でした。特に猪ヶ淵という場所がとても神聖な感じで、不思議な気持ちに浸れました。
通常の登山とはまた違う峡谷トレッキングもいいものですね。こういう場所にもっと行きたくなりましたよ!
渓谷の道は確かに狭いですが、下りで利用している人はほとんどいなかったので、特に問題なかったです。危険なところはちゃんと手すりが用意されているので、全体的に安心して歩ける道のりでしたよ。
機会があればぜひharuさんも歩いてみてください!
うそーーーん!
奈良にいらっしゃってたのですね!
私、実家奈良なんです(*´ω`*)なんかうれしー♪
でも、大杉谷のほうはまだ歩いたことなくて……あまりキョーミなかったんですが、みやっちさんのブログ読んで行きたくなりました((≧艸≦*))!!!
桃ノ木の小屋は確か去年か一昨年辺りに再開されたんですよね(*´ω`*)
大蛇グラ大好きです♡
大台ヶ原は星も綺麗なんですよー♡
そして、帰りに見たというクライマーさんたちは多分私の知り合いかもです!
GWにそこ登ったって言ってました♪
和佐又ヒュッテ!!!
私は行ったことないんですが、姉がよくイベントとかお手伝いしてます(*´ω`*)
素敵なキャンプ場ですね♪
大峰縦走のブログも楽しみにしてますっ!
ゆなさん、こんばんは。
今年のGWは西日本にお邪魔させていただきました(^^)
台風で道が閉ざされていて、復旧して通れるようになったのが確か数年前だった気がします。良くあんなところに山小屋建てるな~という場所にありましたが、小屋の独特な雰囲気がまた峡谷に合っていて居心地よかったです。
ブログ内でも書きましたが、途中の猪ヶ淵という場所が秘境感に満ちた素晴らしい場所だったのでぜひ機会があれば行ってみてください!
大台ヶ原の星空すごい綺麗でしょうね!海も見渡せますから、海と星空の贅沢な眺めを堪能できそうです。冬は林道が閉鎖されてしまうそうですが、何とかして冬に乗り込んで澄んだ空気の夜空をみたいものですな。
ゆなさんのお知り合いを遠くから眺めていたわけですね。子どもから年配の方まで、見ている人みんなびっくりしてましたよ(笑)
あんなクライミングは僕には一生できそうにないです。。
和佐又山ヒュッテは夕食ものすごい美味しくて、旅館かっ!って思いました(笑)
次の大峰山縦走は相当タフで疲れましたが、山小屋でゆっくり休めたので何とかなりましたよ。和佐又山ヒュッテさまさまです。
最初の崖沿いの鎖場からエメラルドグリーンの渓谷と数枚の写真だけでワクワクして来ます。
一昨年前、大台ケ原には足を運んだものの麓は快晴なのに山上は濃霧で展望台も大蛇嵓も真っ白で悔しい思いをしました。
大蛇嵓の展望は本当に素晴らしいですね…この目で見に行かなきゃ!
いつか大杉渓谷からみやっちさんの足跡を追わせてもらいますね!
いちさん、こんばんは。
序盤から色々と魅せてくれる渓谷道でしたよ。5月は新緑と重なるので、景色が緑一色でした。滝も無数にあって、最初から最後まで終始楽しませてくれました。
秋の紅葉はまた違った景色が見れそうなので、すでに紅葉時期に再訪しようと思ってます(笑)
いちさんも、次の大台ヶ原はぜひ大杉渓谷経由で!
みやっちさん はじめまして
写真がとても綺麗ですね~
エメラルドグリーンの泉美しいですね!
ブログ拝見させていただきました!
昨年の奥穂、自分もその日程でした~
穂高岳山荘のテラスの写真に
自分が写ってるようなので
お会いしてたのかもですね~
昨年、自分も
谷川主脈日帰り行きました~
紅葉の季節も美しいのですね!
アカヤシオの蕨山も綺麗でしたね~
行かれた山に
同じとこがいくつかあったので
なんだか嬉しくて
コメントさせていただきました
また遊びにきまーす
ふわり
ふわりさん、初めまして。
コメントありがとうございます!
去年の涸沢、同じ時間に同じ場所にいらっしゃったんですね。天気に恵まれた槍ヶ岳と北穂高岳の山行はいまでも思い出します。
ゴールデンウィークは毎年北アルプスに登っていたのですが、今年は雪のないところに行ってみました。
大杉渓谷は黒部峡谷を彷彿させる秘境に満ちた場所で素晴らしかったですよ!
同じところに登ってることが多いようなので、またいつかお会いできるかもしれませんね。その時を楽しみにしております!
こんばんは。
大杉渓谷、すごーい!ホント秘境ですね!日本じゃないみたい!
こんな素晴らしい所が日本にもあるんですね!
行ってみたい~~。
いつも素晴らしい写真と記事、ありがとうございます!
また続きも楽しみにしています!
ゆかぽんさん、こんばんは。
大杉渓谷はずっと行きたいと思っていた場所だったのですが、本当に秘境感たっぷりで素晴らしい場所でした!峡谷の中で目にする自然の1つ1つが神秘的で、非現実的な体験をさせてもらいましたよ。
ここはぜひともおすすめしたいので、もし機会があれば歩いてみてください!大台ヶ原まで登らずとも、大杉渓谷だけで十分楽しめると思います。
続きも書いたので、暇なときにでもご覧ください~
http://bluesky.rash.jp/blog/hiking/ominesan.html
みやっちさん、初めまして。こんにちは!
山のことを調べている間にみやっちさんのブログに出会い、かなり参考にさせてもらってます!
私も21.22日の土日で東京から大台ケ原行ってきましたーー!
もともと友達と旅行に行く予定で取っていた3日間の休みでしが、友達の体調不良でキャンセルとなり…どこにいこうかなぁと考えていたところ、ブログを読んで神秘的な写真に魅了され、同じルートを辿りたい!と思って挑戦しました。
天気に恵まれ、ブログの写真通り最高でした!堂倉滝以降の階段が想像以上に大変で泣きそうでしたが>_<
大峰山も同じように行きたかったのに、タクシー会社に2社お迎えを断られ、断念。また必ず来たいです!
みやっちさんのブログに出会わなかったら大台ケ原を知ることはなかったかもしれません。バス予約しなきゃいけないとか、細かい情報がとても役に立ってます!
また更新楽しみにしています^_^
10月は黒部の秘境に絶対に行こうと思ってます♪
キットさん、初めまして。
コメントありがとうございます!
21、22日であれば天気も快晴でしたし、タイミングばっちりでしたね。大杉渓谷から大台ヶ原へと登ってくださってありがとうございます!大台ヶ原だけでももちろん楽しめますが、大杉渓谷こそ訪れるべき場所だと思うので、参考にしてくださってうれしいです。
大杉渓谷からだとしっかりとした山登りになるので、なかなか辛いですよね。。。お疲れさまでした。
それにしてもタクシーに断られることってあるんですね。。僕のときはGWの繁忙期だったので、もしかしたらタクシー増便していたのかもしれませんね。
大峰山はまた大台ヶ原とは違った雰囲気の山です。修行の道に相応しい険しさもありますが、山深い静かな雰囲気の中歩くことができます。秋の紅葉が綺麗と聞いたので、ぜひ秋にでも挑戦してみてください!
そして、大杉渓谷が気に入ったのであれば黒部峡谷は絶対に気に入ると思います。大杉渓谷以上に危険もありますが、日常とはかけ離れた世界が広がっているのでどうぞ楽しみにしていてください!
ブログはたまに更新してますので、またお気軽に読みに来てください。
こんばんは、初めてコメントをさせていただきます。
というのは、大台ヶ原は蒸篭ぐらの写真に私たちが写っていたからです。
上にいるのが私です。なかなか自分たちでは撮れない写真なので、この写真いただきたいのですが。そのときのレポートです。
http://www.geocities.jp/chacr379/html/2016/2016_04_30seiro/2016_04_30.htm
これも何かのご縁ということで、私のページからリンクさせてください。
かなまるかつみさん、初めまして。
コメントありがとうございます!
まさか、あの岩壁を登っている方からコメント頂けるとは思ってませんでした。かなまるさんたちが登ってくれてたおかげで、迫力ある岩壁の絵を撮ることができました。
どうぞ好きに使ってくださって構いませんよ。リンクもありがとうございます。
またどこかの山で会えたらうれしいですね!
はじめまして。
庚申山荘を検索していてこのブログに辿り着きました。
大台ケ原の記事が気になって読んだら,どうやら私も大杉谷から同じ日に同じコースを歩いていたようです。
帰りのバス待ちの行列に私の後ろ姿が・・・(ビックリ!)
翌日はロングコースを歩いたようですね。お疲れ様でした。
私はレンタカーを借りて,行者還トンネル西口からピストンしました。
帰りの飛行機の時間が気になりつつ,足が動かなくて苦戦しました。
行程をみると下山中の私とどこかですれ違っていたようです。
岩手在住ですが,東北の山にも足を延ばしているようで興味深く読ませていただきました。花の焼石や紅葉の栗駒にも来ていただきありがとうございます!
他の記録もあとで読ませていただきますね。
yuraさん、はじめまして。
コメントありがとうございます!
同じ日に同じコース、しかも八経ヶ岳まで登られていたとは奇遇ですね。この3日間は天気も良く、お互いに充実した山行を楽しめたのではないでしょうか。
東北の山はすごい好きで、毎年必ず何回か訪れています。今年の焼石岳は花の最盛期に訪れることができて、本当に素晴らしい景色を見ることができました。まだまだ東北には登りたい山がたくさんあって、困ってます(笑)
一度登った山でも季節を変えてまた登りたい山もあるので、これからもお邪魔させてもらいますね。
ブログは随時更新中ですので、これからも気軽に読みに来てください。
みやっちさんのブログを参考に5/3〜5/5の日程で完コピしてきました。山小屋で一緒になった人も、みやっちさんのブログをみて、とおっしゃってました。そして最後のタクシー車内でもらうお箸のお土産まで、完コピでした。
ありがとうございました
他の山行き日記も参考にさせていただきます。
ちはるさん、こんにちは。
ブログ参考にして歩いてくださってありがとうございます!GW前半に自分の知り合いもブログ参考にして同じコースを歩いてくださったようなので、他の方の参考になって嬉しく思います。
タクシーでの割りばしのお土産まで完コピとは(笑)
懐かしく思いました。和佐又ヒュッテから八経ヶ岳にかけての縦走が結構きつかった記憶がありますが、天気にも恵まれたので良い思い出です。
縦走お疲れさまでした。また気軽に読みに来ていただけたら幸いです。