浅間山(前掛山) 日帰り雪山登山 ~~冬の青空と大展望~~

浅間山(前掛山) 日帰り雪山登山 ~~冬の青空と大展望~~

これが2014年のラスト記事。最後の登山は上信越の浅間山へ行ってきました。

標高2568mの日本有数の活火山、浅間山。2年前の夏に一度登っていて、2度目の来訪は雪山。積雪時もそこまでレベルが高いわけではないので、前々から狙っていた冬山の1つでした。

今回歩いたルートは天狗温泉から前掛山をピストンする、冬の浅間山としては定番のコース。

久しぶりの12本アイゼン、ピッケル、スノーシュー(使わなかったけど…)を携えての本格雪山登山。今回も天気に恵まれて平和な登山に終わったけども、雪山特有の緊張感も久々に味わえたし、綺麗な雪景色と今年歩いた山々を見渡せて、2014年を総括するに相応しい山旅となりました。

 

冬の浅間山で2014年の山納め―――

 


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2014年もこれでおしまい…

振り返ってみると今年も色々あったけど、それをここで書いてしまうとまた長くなりそうなので、とりあえずまずは浅間山の記録を。

冬のシーズンに入る前に登りたい雪山リストを作ったんだけど、浅間山はその中の1つ。(ちなみに夏も作ってたんだけど、消化不良で来年に持ち越し多数で終わったぜ……)

雪山入門とまでは行かないけど、天狗温泉からのルートであればそこまで危険箇所もなく、コースタイムも長いわけではないので、雪山の慣らしとしてシーズン初めの方に登っておきたかった山。結果的に本格雪山としては今シーズン1発目に行くことができました。

天気もこれ以上ないくらいの快晴で、白銀の山景色を存分に堪能!2014年の山納めとしては納得できる内容だったので、張り切って書かせもらうぜ!!

そんなわけで、2014年最後の登山記録です。

 

~~ 12月28日 雪の浅間山でラスト登山 ~~

去年の最後の登山になったのが八ヶ岳の八子ヶ峰。そして今年の最初の登山が愛鷹山。この2つの登山でご一緒してくれたのが、しのぶとみっちという山仲間。そして今年一番一緒に登ったであろう本ブログ最多登場のまさき。

ある意味2014年の山納めとしては相応しい巡り合わせとなった今回の旅。4人で頑張って浅間山山頂を目指す!

 

登山口となる天狗温泉に着いたのは明るくなり始めた朝7時前。駐車場には他に7台ほど。

前日も快晴でトレースあるだろうし雪も締まってるって聞いてたけど、一応スノーシューは準備。結局使わなかったけどね…

 

7時過ぎにここ浅間山荘から登山開始。浅間山荘と聞くと、むかし起こった”あさま山荘事件”を思い浮かべるかもしれないけど、こことは全然別ね。あれは軽井沢の別荘。こちらは由緒ある温泉宿。

 

登山届は登山口に提出箱があるのでここへ。

今回は世界有数の活火山。御嶽山の件もあるし、内心では雪の状況よりも噴火への懸念がどうしても強くなる。警戒レベルは1(平常)だったけど、自然なんていつ何が起きるかなんてわからんからね。最低限の登山届くらいは書いておきませう!

 

スタート早々は平坦な道のり。雪もそんなに深くはなくてトレースもばっちりついているのでアイゼン使わず難なく歩ける。

天狗温泉の標高が1400mほどで、前掛山が2524mだから標高差1000mはあるんだけど、このコースはそんなに登らされてる感じはしなかったな。

 

歩き始めて30分ほどで一の鳥居に到着。これは浅間神社の鳥居。

 

渓流沿いを歩くことになるので、こういった落とし穴には要注意。雪が積もると下に川が流れていてもわからないからね。

 

二の鳥居手前で遭遇したのが不動滝。氷瀑とまではいかないけど、滝の半分以上は凍っていてなかなかの見ものでした。

氷瀑といえば、思い出さずにはいられない日光の雲竜渓谷。2年連続で行ってるけど、今シーズンも行きたいな~

 

8時、二の鳥居に到着。ここまでは基本的に樹林帯。ここから先が面白くなってくるところ。

 

雪山は基本的に歩いているだけで楽しいから、この手の登り坂も大して苦にならない。精神的に楽だけど、夏道より格段に時間はかかるから、時間はシビアに捉えないといけないけどね。陽も短いし…

 

登山道途中からダイヤモンドご来光!目の前の尾根はヒサシゴーロ尾根。浅間山外輪山の1つ剣ヶ峰へ通じる道。

この剣ヶ峰は一般ルートでは登れない山らしいけど、あの尾根は植物も豊富で展望もいいんだとか。少しだけ興味あり。

 

日差しを浴びるとがぜんやる気出るな!この時点ではほぼ無風で本当に登山日和。

手だけ冷たくて、よく見てみたら手袋破れてたぜ…。

 

下から見上げるトーミの頭。荒々しい岩山がまた迫力あるな!

 

トーミの頭を横目に進んで行く。このルートは初めて歩くけど、両側の岩壁が圧倒的な存在感でそこらの山では味わえない独特な雰囲気だったよ。

 

中でも一番見応えあったのがこの牙山。牙山と書いて”ぎっぱやま”と読みます。この迫力は本当に圧倒させるからぜひ下から見上げてほしい。

そして、ちゃっかり奥にチラ見している浅間山にも注目してあげてほしい(笑)

 

カモシカ平という平原を越えていくと突然硫黄臭くなる。この臭いすれば火山館もすぐそこよ。

 

9時20分、火山館に到着。山小屋ではなく休憩所的な扱いで、通年利用できるようです。管理人も駐在。

 

火山館から先、前掛山登山口までは基本的に平原。スノーシューを使うのであればここくらいだったかな。

いい感じのスノーフィールドが広がっていたので、時間があればスノーシュー履いてバフバフ踏み荒らしてみたかったぜ!

 

ここらで見えてきたのが黒斑山。浅間山の外輪山の1つ。真っ白く雪が積もって、上の方は綺麗な樹氷が出来上がってました。

夏場なら黒斑山から前掛山の周回とかも余裕だけど、この時期だと黒斑山からの草すべりがかなりエグい。。。夏場どこから降りたんだっけ?ってくらい急な雪壁と化してました。

 

ツリーを掻い潜って前掛山の登山口へ向かう。ここら辺は雪たっぷり積もってた。

 

Jバンドへの分岐も道がわからないくらいのノートレース。Jバンドからの黒斑山は展望最高の尾根道だったので、おススメしておきます。

 

Jバンドの分岐を過ぎると樹林帯も終わり。そして一気に展望が開ける。

ここでようやく全貌を表す浅間山。

 

ずっしりとした台形型。上の方が黒ずんでいて下の方が白いその姿、通称「浅間プリン」。

正直なところ、もっと真っ白な姿だと思ってたんだけど、ここ数日は降雪量が少なかったのか、山の上の方は雪が風に吹き飛ばされて黒々としてました。

 

ここまで来ると黒斑山含めた外輪山も良く見える。とても登り下りできない壁のような雪の斜面だけど、夏だと通常ルートで歩けるんだから、やっぱり季節によって山の見え方って全然異なる。

今日、あの黒斑山へ登っている人も結構いるんだろうね。きっと綺麗な浅間プリンが見えてるはず。

 

ここから先は12本アイゼンを装着してアタック。

見た目は雪が少なそうに見えるけど、風で雪が巻き上げられた分、凍結箇所が増えるのでアイゼンは必須。登りはストックでそのまま登ったけど、風も強いしピッケルに持ち替えても良かったかも。

軽アイゼンで登りに来てた人がいたけど、流石に引き返してました。

 

直登はせず、夏ルートをそのままたどって登っていく。

ここら辺はまだ風も穏やかだったんだけど……

 

登るにつれて風が強くなってくる。巻き上げられた雪が突き刺さっていてぇ!

 

それでもまぁ風速20mに満たない状況だったんで、浅間山と考えればまだまだ登山日和。気温も高くて寒さはあまり感じない。

 

シュカブラもいい感じで育っていました。

 

ここの登りが今回のコースでは一番登り応えある箇所かな。適度な緊張感もあって楽しいトラバースルートでした。

ある程度登ると黒斑山の外輪が一望できるご褒美あり。

 

斜面を登りきったところ。本来ならこの正面が浅間山最高峰へ通じる道だけども、噴火の危険で通行止めになっているので現在行けるのは外輪山の最高峰、前掛山。

 

こっちね。右から巻くように外輪を伝っていき、その終点が前掛山の山頂。

そこに行く前にシェルターで小休憩。

このシェルターも御嶽山の噴火で色々と見直されたよね。2年前にこのシェルターを見たときはただの休憩所にしか思わなかったけど、今ならその重要性が身に染みてわかる。

 

ここからでもかなりの絶景を拝めることができる。目の前に広がる北アルプス!やっぱりその白さが抜きん出て際立つ。

ホント真っ白!

 

体制立て直して山頂アタック!

 

山頂まで約30分、外輪を伝ってその終点まで行く。

 

振り返ってみると物凄い開放感にあふれた眺望!2年前に登った時はガスってたから、新鮮な気持ちで見られる。素晴らしいの一言しかないな。

 

前掛山へ続くビクトリーロード

 

360℃の展望が用意されたこの外輪、晴れていれば最高の道でっせ!

 

 

12時過ぎ、前掛山山頂に到着。当初の予定よりもだいぶ遅れたけど、天気も持ってくれて快晴の下にピーク踏めました。

奥の円形になっている山が浅間山の本丸。火口もあっちにあります。

 

こちらは歩いてきた前掛山外輪。

 

黒斑山の外輪もここからでは見下ろす感じに。もはや壁となって立ちはだかる山脈と化してました。

そしてその奥にさらに大きな壁となって連なっているのが北アルプスさん。

 

やっぱり北アルプスは綺麗。標高2500m以上から綺麗に雪化粧をまとう日本屈指の山岳地帯。その偉大さってのは雪化粧をまとう冬にこそわかるもんだと思う。

 

富士山や八ヶ岳、新潟の山々など色々見渡せたけど、どうしても目についてしまうのが御嶽山。ここ浅間山からでもハッキリと見えました。

噴火以降、何度見たかわからないくらい眺めた山。今年は本当に色々ありすぎた…。

 

ひとまず無事に4人で登頂できて良かった!天候に恵まれたってのが一番大きいけど、達成感も冬と夏ではだいぶ違う。

 

山頂にいたのは10分くらいかな。サクッと写真撮って下山。

2014年ラスト登山も快晴で締められて良かった。夏は天気に泣かされて山に行けない日が多かったけど、何だかんだ登ってしまえば晴天率は高かったか。

 

青空と雪山の展望は最高ですな!下山するのが惜しいくらい見惚れてしまうよ。

北アルプスばかりに目が行ってたけど、すぐ近くに見える右の山は四阿山かな。あの山も雪山に登っておくべき山の1つ。

 

何度見ても黒斑山の外輪は迫力ある。黒斑山だけであれば前掛山よりも楽に登れるので雪山入門としてもおススメだと思います。ピッケルはいらないしコースタイムも車坂峠から3時間かからず登れるしね。

黒斑山から雪の浅間プリンを見てみたい。

 

13時半過ぎ、予定よりだいぶ遅くなってしまったけど火山館まで戻って来た。

火山館の管理人によると、この土日が今シーズン一番の登山日和なんだとか。防寒そこまで徹底する必要もなかったし、最後に大当たり引けたようで良い締めになったよ。

 

アイゼンも外してモフモフ雪を踏み荒らしながら下山。

途中にあった不動滝は朝見たときに比べるとだいぶ溶けていました。

 

火山館からは1時間ちょっとで登山口に到着。陽が沈む前に戻ってこれました。

午後には天気崩れる予報だったけど、結局1日快晴だったこの日。やっぱり行ってみなきゃわからないか~…。

最近は天気を見すぎている感じがあるから、来年は多少天気予報が怪しくても好天信じて登ってみるかな。

 

下山後の温泉は登山口の天狗温泉で済ませることにしました。

駐車代が1日500円だけど、温泉に入れば200円割り引かれます。露天風呂がないのが少し残念。。。

 

現地を出たのが18時ごろ。日曜だったけど年の瀬ということもあって、渋滞全くすることなく帰ってこれました。

 

こんな感じで浅間山も万々歳の内容で終了。2014年有終の美を飾るにふさわしい雪山登山でしたとさ。

 

どうでしたかね?雪の浅間山。個人的には冬の浅間は前々から興味があったので、ようやく登れてはしゃいでしまったわけだけども✌ (‘ω’) ✌ウェーイ!

雪山シーズン1発目としてはちょうどいい足慣らしでした。今回は天気とルートのコンディションに恵まれてかなり楽に登れてしまったけど、そこは雪山なんでそれなりの装備と体力が求められるかと思います。あと、晴れていても風は常に強い山だと思ったほうがいいので、防寒もしっかりとね。

前回浅間山に登った時は周りの展望は見れなかったので、今回はその無念も取り返せて良かったよ!景色でいえば黒斑山外輪の雪壁が圧巻の迫力だった。あと、真っ白く連なった北アルプスを見て、雪山シーズンがいよいよ始まったんだなと思った。

山は雪のシーズンが長いからね。今年はこれで終わりだけど、雪山の旅は今日から始まるので今シーズンも怪我なく楽しめたらなと思います。

 

2014年ラスト登山、浅間山。最高の天気と眺望に恵まれて楽しい山旅で締めることができました。

まさき、しのぶ、みっちありがとう!

 

そして飽き性な自分が今年もブログを書き続けられた。頑張ったな、俺!(笑)

実は書いてない山の記録も結構あったりしてサボり癖がつき始めてるけど、書きたい時に書くスタンスでこれからも気長に続けようかと思います。

 

いつも読んでくださってる方、コメントくださってる方、今年一年ありがとうございましたm(__)m

来年もどうぞよろしくお願いいたします!

 

2015年へ続く!!

 

 

【日程】

2014年12月28日 快晴

【コースタイム】

天狗温泉(7:10) — 一の鳥居(7:40) — 不動滝(7:55) — 火山館(9:20) — 浅間山・前掛山(12:00) — 火山館(13:50~14:30) — 天狗温泉(15:40)

 

 

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