【北アルプス】夏の白馬岳 花満開の絶景稜線へ!テント泊登山(バス利用)

【北アルプス】夏の白馬岳 花満開の絶景稜線へ!テント泊登山(バス利用)

1泊2日の北アルプス白馬岳、テント泊登山。

2日目は白馬岳頂上宿舎テント場から白馬岳~白馬大池~乗鞍岳~栂池へと下りました。終日快晴で、高山植物満開の稜線歩きが最高に気持ち良く、立山や剱岳、雪倉岳~朝日岳など近隣の山並みも絶景でした。

白馬岳の稜線は危険個所もほとんどなく、花が綺麗で高確率で雷鳥にも出会えるので、北アルプスの中でもかなりおすすめです。

 

白馬岳山頂から立山・剱岳方面の展望

 


1日目の続きから

 

今シーズン最初のテント泊、北アルプスの白馬岳登山。

2日目は頂上宿舎のテント場から来た道を戻るだけですが、気持ちの良い青空が広がってくれたおかげで、最高の稜線歩きを堪能できました。

やっぱり白馬岳と言えば、稜線!もうこれに尽きる。花は豊富だし、雷鳥にも出会えるし、海だって見渡せる。

何度も言うけど、北アルプスの中では白馬岳が一番好きです。

 

2019年8月2日~3日 北アルプス白馬岳 テント泊登山(2日目)

1日目に栂池高原から白馬岳頂上宿舎のキャンプ場まで登り、そこでテント泊。

夜中は雷雨で、テントの中から空がピカピカ光って大雨が降っているのがわかりました。若干不安でしたが、とりあえず何事もなくてよかったです。(山の雷は怖い……)

 

早朝の白馬岳・丸山へ

迎えた翌朝、雲がやや多めでしたが、前日に夕日を眺めた丸山まで登ってみる。テント場から徒歩2分ほど、すぐの場所にある展望台です。 

 

白馬岳からのご来光

5時15分、雲の合間から待望のご来光。

やはり山泊登山は朝日と夕日を眺めてナンボでしょ。太陽の光に染まる空模様が美しい光景でした。 

 

朝日と白馬岳

白馬岳と朝日。

山頂直下に滝雲を纏っている姿も幻想的でした。

 

朝日に染まる杓子岳~鑓ヶ岳

こちらは南側の杓子岳~鑓ヶ岳

鑓ヶ岳から先は、三大キレットの1つ「不帰キレット」を経て唐松岳へと続きます。自分はまだ鑓ヶ岳までしか歩いたことがなく、不帰キレットもいつか歩いてみたいと思っているのですが、なかなか……(イワバ、ニガテ)

 

白馬旭岳と雪倉岳・朝日岳

テント場のすぐ近くに聳える白馬旭岳。キャンプ場滞在中はこの山の存在感がとにかく際立っていました。

どっしりと構える岩山のシルエットがカッコ良かったです。 

 

白馬岳~雪倉岳~朝日岳

白馬岳とキャンプ場。背後に見える山は雪倉岳朝日岳

金曜日でしたが、テント場は満員御礼状態でした。週末は場所取り合戦になること間違いなしなので、なるべく早めに到着すべし。

 

杓子岳~鑓ヶ岳へと向かう登山者

杓子岳~鑓ヶ岳へと向かう登山者。

今日は下山だけのご身分なので、朝はかなりゆっくりめ。時間に追われないテント泊ってのもたまにはいいっすね。 

 

白馬岳頂上宿舎テント場

朝日を眺めていたのは20分ほどでしたが、戻ってみるとだいぶテントも撤収されていました。

杓子岳に向かう人、白馬岳から雪倉岳へ向かう人、栂池へ下りる人、はたまた 白馬大雪渓を下る人、いろんな方面へ散らばっていく。

 

白馬旭岳

ゆっくり朝食を食べて、朝の7時過ぎに出発。旭岳ともこれでおわかれ。

空はすっかり晴れて、すでかなり蒸し暑くなってきてました。

 

白馬岳山頂へ

昨日歩いてきた道をそのまま戻ります。

まずは目の前の白馬岳へ登り返し。ここから見ると、見事に尖がってますね。 

 

タカネシオガマ

タカネシオガマ

前夜の雨と朝露に濡れた姿が美しい。

 

白馬岳から眺める立山・剱岳

西の展望には昨日見れなかった毛勝三山、そして立山・剱岳

8月になってもまだ雪の白さが残っている富山の名峰たち。 

 

白馬山荘

山頂直下の白馬山荘に到着。

すでに時刻は7時半だったので、外のテラスにも人がほとんどいませんでした。 

 

白馬岳山頂へ

 

ミヤマダイコンソウ

白馬山荘から山頂はすぐ。

その間にも登山道わきのお花畑は壮大で、色々な高山植物を楽しめます。 

 

白馬岳主稜

白馬主脈の凹凸ある尾根、稜線から眺める谷底もなかなかの迫力。

 

白馬旭岳と毛勝三山

旭岳と毛勝三山 

 

白馬岳山頂

前日に続いて白馬岳登頂。

昨日はガスっていて見れなかった展望をしっかりと見ておく。

 

白馬岳山頂から立山・剱岳方面の展望

白馬岳山頂から眺める南側の展望。

眼下に白馬山荘、杓子岳~鑓ヶ岳。右奥に見えるのは立山・剱岳。さらに遠くには北アルプス南部の山々もうっすらと見えました。

 

白馬岳・杓子岳の断崖絶壁

杓子岳の迫力ある絶壁。

穏やかな稜線を歩いているとあまり気づかないですが、こうしてこ見ると、ずいぶん険しい山容というのがわかります。 

 

白馬大雪渓

谷間に見える雪の斜面が白馬大雪渓

白馬岳登山では人気のルートで、自分も初めて白馬岳に登った時にはあの大雪渓を登ってきました。

 

白馬岳の稜線

そしてこちらが、これから歩いていく稜線。

ここから見ると片側が切れ落ちているようにも見えますが、稜線上はひたすら雄大で、のんびり歩けるコースになっています。 

 

白馬岳の断崖絶壁

 

白馬岳から望む立山・剱岳

山頂から稜線を下っていくと立山・剱岳は見えなくなってしまうので、ここで見納め。

よく見ると、さらにその奥には白山の姿も。梅雨明け十日の気持ちの良い天気ではないかっ!

今年の梅雨が長かった分、青空登山がいつも以上にうれしい。

 

白馬岳から眺める稜線と雪倉岳~朝日岳

そして、いよいよここから至福の稜線ハイクへ!

初めてここを歩いた時には本当に感動したもので、こんな素晴らしい道が日本にあったのかと。

自分が白馬岳が好きな理由も、この穏やかで雄大な稜線にあり。 

  

夏の白馬岳山頂からの展望

稜線から眺めるこの景色も絶品!夏山らしい緑と残雪のコントラストが最高です。

正面奥には日本海も広がり、大自然を集約した景観がここにはあります。 

 

白馬岳山頂から白馬大池へ

白馬大池方面へゆっくりと稜線を下っていく。 

 

イワギキョウ

イワギキョウ

登山道わきには至る所にお花畑。7年前に白馬岳に初登頂した時には高山植物に大して興味もなかったので、あんまりじっくりと花を見てはいなかった気がします。今回改めて歩いてみて、その種類と規模の豊富さを知りました。

 

白馬岳山頂へと続く稜線

振り返ってみる白馬岳山頂とそこに続くビクトリーロード。

絵に描いたような山の上の1本道。

 

白馬岳の稜線ハイク

 

ヨツバシオガマ

ヨツバシオガマ

それを取り囲むように、他にもいろいろな種類の花が咲く。

 

白馬岳の稜線登山

幸せな稜線ハイク。

岩場なんてものはなく、ただただのんびりと歩ける道がひたすら続きます。

 

白馬岳から眺める雪倉岳~朝日岳の稜線

雪倉岳~朝日岳方面の稜線。

ここら辺はもう北アルプスの中でも最北端の領域。背後には海が控えています。

 

白馬岳 1泊2日テント泊登山

 

白馬岳 雲の上の稜線

白馬岳稜線の空中散歩。

すっきりとした青空の下で最高に贅沢な時間。たまらんよ!

 

雪倉岳~朝日岳と長池の湿原風景

この稜線の絶景一押しポイントはここかもしれない。

雪倉岳~朝日岳へと続く稜線との分岐(三国境)手前のこの風景。眼下に見える小さな池は長池。登山道がないので立ち入れない場所ですが、手つかずの自然が残っていて秘境感さえ感じられます。

 

白馬岳 雪が残る夏の稜線

白砂の純白な稜線。残雪も相まって、まぶしく輝かしい白馬岳。

北アルプスの中でもこれだけ白い山肌も珍しい。雰囲気としては野口五郎岳もこんな感じだった記憶があります。

 

ハクサンイチゲ

ハクサンイチゲ 

 

ミヤマクワガタ

ミヤマクワガタ

 

白馬岳で出会った雷鳥

途中では雷鳥の親子にも出会えました。

遠かったのであんまりよく写真には撮れなかったけど、中央に丸ぷくのライチョウがいます。わかるかな…? 

 

夏の雪倉岳~朝日岳

雪倉岳~朝日岳の稜線、こちらもまたいつか歩きたい区間。

朝日岳から先は栂海新道(つがみしんどう)という、海まで続く有名なロングルートもあります。距離がとにかく長く、途中エスケープできる箇所もないので上級者向けの道。

栂海新道は昔は一度歩いてみたいなんて思っていた時期もありましたが、最近はそこまで強いこだわりもなくなりました。体力が落ちてきたからかもしれないが……、ゴールが海っていうのは確かに惹かれます。

 

白馬岳 稜線登山

まだまだ続く稜線登山。

目の前に見えている山は小蓮華山。登り返しになりますが、大きなアップダウンがあるわけでもないので、アルプスのほかの稜線と比べたら格段に歩きやすい道だと思います。

 

稜線から眺める白馬岳

振り返ってみる白馬岳。

これも前日はガスに阻まれて見れなかった景色。 

 

白馬岳稜線と小蓮華山

朝の9時近くになると、前方からも続々と登山者が登ってきます。

この日が梅雨明け最初の週末。7月の長梅雨の鬱憤を晴らすかの如く、皆さん鼻息荒く登りに来ている模様。 

 

雪倉岳~朝日岳

山の向こうは日本海。空との境界線がわからないくらいの澄んだブルー。

山から海が見えるっていうのも、爽快でいいもんですね。 

 

白馬岳稜線と登山者

どんどん歩みを進めて遠ざかる白馬岳。

いい道だわ、ホント。適度に残った雪が、景色を一層綺麗に見せてくれてますね。映えってやつ。

 

ミヤマダイコンソウ

ミヤマダイコンソウ

この稜線は本当に高山植物の宝庫。花の白馬岳というのは伊達じゃなく、ここに来れば有名どころの花は一通り抑えられる気がします。

 

白馬岳・小蓮華山の稜線

 

小蓮華山

午前9時、小蓮華山に到着。 山頂にはゼルダの伝説の剣を彷彿させる鉄剣が突き刺さっています。

白馬岳稜線の途中にある小高い山ですが、標高2766mは新潟県の最高峰でもあります。

 

小蓮華山から眺める白馬岳の稜線

気温はぐんぐん上昇して、早くも白馬岳山頂付近にまで雲が上がってきました。

やはり夏山は午前中の早い時間帯が勝負ですね。特に今年は午後の雷雨が多い気がします。 

 

小蓮華山から眺める白馬大池

山の上に浮かぶ巨大な水たまり、あそこが白馬大池。白馬岳のシンボル的存在です。

奥に見える山々は、新潟の名峰、火打山・妙高山など。

 

ヨツバシオガマ

ヨツバシオガマ(…2回目やん)

紫の花は存在感あるから、妙に写真を撮ってしまう。

 

白馬大池

稜線をさらに歩いて白馬大池へ。

近づくにつれて、 この池の洗練された水の美しさを感じられるようになります。

 

白馬大池の稜線

ここら辺の池のほとりの稜線も広々としていて好きな箇所。

ここにもライチョウがいました。 

 

白馬大池山荘とテント場

10時過ぎ、白馬大池に到着。

池のほとりに建つ赤屋根が白馬大池山荘。テント場もあって、のどかな雰囲気です。前日来た時と同様、ここにはゆったりとした独特な時間の流れがありますな。

 

チングルマ

山荘の周りもお花畑。チングルマの群生が特に綺麗です。 

 

チングルマの穂

花から穂へと姿を変えたチングルマも。

梅雨明けして、夏山登山としてはこれからがシーズンですが、高山植物は終わりに差し掛かっているものも多いです。

やはり花を求めて登るのであれば、ピークは7月か。

 

白馬乗鞍岳へ

対岸へと移動し、ケルンが見える乗鞍岳へ。

ここら辺でも何人もの登山者とすれ違うようになりました。 

 

空を映し出す白馬大池

白馬大池もここで見納め。空を映し出す美しい池でした。

今後も登山を続けていくなら、この白馬大池にもまた訪れることがあるはず。次に来る時がまた楽しみです。

 

白馬乗鞍岳

白馬乗鞍岳はだだっ広い高原のような場所。

雲が沸き立つ様は1日目とそっくり。夏山らしい景観を見せてくれました。

 

栂池ルートの小雪渓

乗鞍岳からはひたすら下山するだけ。

やはり人気の白馬岳なだけあって、続々と登山者が登ってきます。途中の小雪渓でも行列ができていました。

 

白馬岳・天狗原の木道

間はすっ飛ばして天狗原の木道。

ワタスゲがホワホワ咲くのどかな湿原。この場所も居心地よくて好きでした。木道わきのテラスベンチは絶賛満員御礼だったので、休憩せずに先へ進む。

 

栂池山荘

帰りの樹林帯も省略。意外と長く感じましたが、12時前に栂池山荘まで下りてこれました。

 

栂池高原ゴンドラ

あとは文明の利器に頼って、ロープウェイとゴンドラを乗り継いで麓の栂池高原へ。

去年の唐松岳~五竜岳もそうでしたが、ここら辺はスキーリゾート地なのでゲレンデがたくさんあります。夏でもゴンドラ利用できるのは非常に有難いです。

自分の足で歩くのが登山っていう意見もあるかもしれませんが、自分はこの手の乗り物利用にあんまり抵抗がないタイプ。(場所にもよるけど)

 

栂池温泉「栂の湯」

下山後の温泉はゴンドラ乗り場のすぐ目の前にある、こちらの「栂の湯」へ。日帰り入浴700円ですが、ゴンドラのチケットを見せると100円割引になります。

そこまで広くはないですが、登山口にあるので利用しやすいです。バスの時間が合えば、白馬八方まで移動してそちらの温泉に入るのでもいいかもしれません。

 

栂池高原駐車場

栂池高原の駐車場は大盛況。

この翌日も晴れ予報が出ていたので、皆さんさぞ素敵な山ライフを楽しめたことでしょう。 

 

栂池高原バス停

バス乗り場の「まちてぇ」。妙に記憶に残っているまちてぇ。7年経ってもここはまちてぇでした。

白馬エリアは公共交通網が整っていて、この栂池高原も1時間に1本くらいの間隔でバスが出ています。ありがたいことです。

 

栂池高原~長野駅行きバス

自分は13時台の長野駅行きのバスに乗って帰りましたとさ。

今シーズン最初のテント泊登山はこうしておしまい。お疲れさまでした。

 

1日目の記録と合わせて、大いに白馬岳を満喫できた2日間でした。特に今回は白馬岳だけに2日間費やしたので、時間的にも余裕があって花もゆっくり見れました。

 

雪倉岳~朝日岳と長池の湿原風景

雄大な稜線と無数の高山植物、北アルプスの大自然を堪能できる白馬岳は本当にお勧めです。稜線フリークな方には特に。

登山ルートはいくつかありますが、各登山口までのバスも比較的豊富にあるので、公共交通機関でもアクセスしやすいのが嬉しいところです。電車、バスだけでも問題なく登りに行けます。

白馬岳は好きな山なので、また近いうちに遊びに行こうと思います。

 

読んでいただきありがとうございました。

 

【日程】
2019年8月2日~3日

【コースタイム】
7:15 白馬岳頂上宿舎テント場
7:45 白馬岳
9:00 小蓮華山
10:00 白馬大池
11:50 栂池自然園登山口

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