八溝山 日帰り登山 茨城県の最高峰・圧巻の紅葉風景と大展望

八溝山 日帰り登山 茨城県の最高峰・圧巻の紅葉風景と大展望

茨城県の最高峰、八溝山(やみぞさん)へ行ってきました。

紅葉が見ごろと聞きつけて訪れた初めての山です。11月中旬という初冬に差し掛かる時期でしたが、標高1021mとそこまで高い山ではないので、例年この時期に紅葉最盛期を迎えます。

ここも想定外の紅葉風景で、登山口から最後まで見事な色づきを堪能!ハイキング気分で登れる手軽さもありつつ、山頂からの展望も抜群。

春にはツツジも綺麗に咲くそうなので、時期を変えてまた訪れてみたくなりました。

 

紅葉最盛期の八溝山へ―――

 


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茨城県の最高峰・八溝山(標高1021m)。茨城県の山と言えば筑波山(標高877m)が圧倒的知名度ですが、実は県内で一番高いのは今回登った八溝山。

日本百名山の座は筑波山に譲っているものの、八溝山も日本三百名山に選定されています。

 

この数日前にYahoo!ニュースで「八溝山が紅葉見ごろ」というのを見かけたので、行ってみることにした初めての山。事前知識もあまり持たずに駆け付けたけど、それが良かったのかもしれない。

これはニュースになるわ……、と納得できるほどの紅葉風景が広がってました。

 

この翌週から雪山登山になったので、2016年の紅葉登山としてはこれが最後となりました。

 

~~ 2016年11月13日 八溝山 紅葉登山 ~~

八溝山だけだと3時間ほどで終わってしまうので、今回は近隣の景勝地である袋田の滝滝川渓谷も合わせて行ってみました。滝川渓谷は次回の記事にでも回すとして、まずは袋田の滝へ。

 

袋田の滝へは観瀑トンネルを通って向かいます。、、、が、このトンネルが何とも怪しげな雰囲気……

よく説明文を読まなかったけども、このトンネル内の光は1つのアート作品のようです。

 

こちらが茨城県大子町の『袋田の滝』。日本三名瀑の1つに挙げられる日本有数の滝の景勝地。

大岩壁を流れる豪快な滝。その大きさは高さ120m、幅70mにも及びます。

左に見える展望デッキが第一観瀑台。この袋田の滝は4段になっているのですが、最上段を見るにはエレベーターに乗って第二観瀑台へ行く必要があります。ちょうど紅葉時期ということで長蛇の列ができていたので、自分たちは行きませんでしたが、下からだけでも十分迫力ある景観。

 

豪快な水しぶきを上げて流れ落ちる滝。

時期によってはライトアップも行われるらしく、また冬は氷瀑となって一面が氷の世界になるようです。

 

滝そのものも豪快で良いけど、周りを取り巻く雰囲気がまた絶妙。上を見上げると断崖絶壁の岩山。そこに映える紅葉がまた綺麗でした。

ちなみに、この袋田の滝は通常なら入場料300円取られますが、たまたまこの日(11月13日)が茨城県民の日だったようで、無料になってました。訪れたときはそんな事情を知らなくて、なんでこんな書き入れ時に無料にするのか不思議で仕方なかった…

紅葉時期とも重なるので、11月13日を狙ってみるのもいいかもしれません。

 

袋田の滝の寄り道が終わって、八溝山へ。

茨城県内でも有名な観光スポットということで、朝一で行ってしまって良かったです。帰る頃には駐車場も大混雑、渋滞も発生してました。

 

朝10時、八溝山登山口の駐車場に到着。

八溝山は写真に映っている林道をそのまま登っていけば、山頂まで車でも行けてしまいます。

 

自分たちがスタート地点に選んだのはこの場所。旧参道手前の日輪寺入口という登山口です。

路肩に10台ほど停められる駐車スペースがありました。

 

手前から登る目的は、もちろん紅葉の中を歩きたいから。

車で林道を登っているときから、すでに華々しいほどの紅葉風景が広がってました。

 

登りは旧参道を歩きます。山頂まで2.0kmにも満たない地点。のんびりとハイキング気分で行ってきます。

全然狙っていたわけではないけども、茨城県民の日に茨城県最高峰を訪れることになるとは、妙な巡り合わせもあったもんだ……

 

そして、いきなりこの風景!すごい……

目の前一面が暖かい色の景色に包まれる。

 

 

色彩豊かな紅葉風景。

赤と黄色のバランスが見事で、陰影も加わって色とりどりの景観を創り出していました。

 

事前知識を特に持たないで圧巻の紅葉風景に巡り合った感じとしては、1ヶ月前の会津朝日岳に近いものがあります。

さらにこちらは誰にでも登れる手軽さがある。これはニュースになるわ……

 

紅葉のトンネルを進んでいく。天気もいいので人がたくさんいるのかと思っていたらそれほどでもなく、登山道は割と静かなもんでした。

 

スタートの標高が高いので、道はかなり緩やか。登り坂に気を取られることなく紅葉を楽しめます。

 

八溝川湧水群

水の宝庫ともなっている八溝山。ここら辺の湧水が麓の久慈川の源流となっており、貴重な水源として日本名水百選にも登録されているようです。

 

こちらが湧水群の中でも一番きれいで水場としても利用できる「金性水」。

 

水面の紅葉もまた綺麗。

 

山頂手前の「八丁坂」。やや傾斜がきついですが、急登と呼べるのはここくらいです。

 

登山道は整備が行き届いており、途中途中にベンチなんかも用意されてます。

 

龍毛水

 

こちらは水場として利用するには抵抗のある水たまりでした。

見栄えとしては最初の金性水が一番良かったです。

 

 

たまに林道とも交錯する。ただ登頂を目指すのであれば、車を走らせれば簡単に山頂まで行けます。

 

銀性水

こちらも先ほどの龍毛水と似たような感じでした。

 

八溝嶺神社入口の鳥居。

 

鳥居の脇には馬の像がありました。後で行く日輪寺にも同じ像があったので、この山では馬は守り神なんでしょうかね?

 

八溝嶺神社

山頂に立派な拝殿と本殿がありました。

 

霊峰八溝山

山頂石碑も立派なもの。

 

そしてこちらが八溝山山頂のシンボルにもなっているお城のような展望台。

この上に登ると360℃の大パノラマが見渡せます。

 

展望台からの八溝嶺神社。

左の標識が立っているのが八溝山最高地点。

 

展望台と合わせて目立つ2本の鉄塔。

左が東京電力、右が国土交通省の無線鉄塔らしい。山の景観からすれば邪魔な鉄塔でしかないけども、ここに鉄塔が建てられているということは、それだけほかに近隣に高い場所がない、つまり展望がいいということ。

 

展望台からの景色。

秋晴れの見事な青空。遠くの山を一望できます。

 

気温が高めでやや霞んでいたものの、男体山など日光方面の山々がはっきりと見えました。

 

こちらは那須岳。雪を被っているのがここからでもわかります。

厳冬期の那須岳もいつか登りに行きたいところ。

八溝山自体が福島県との県境でもあるので、磐梯山や安達太良山なども薄っすらと見えました。

 

茨城県の最高峰・八溝山。筑波山の陰に隠れがちだけども、その標高は1022mと堂々の4桁。

山頂からの展望も良かったけど、個人的には序盤の紅葉に度肝を抜かれました。

 

下山はルートを変えて、日輪寺経由で降りてみます。

分岐点にはこんな感じで必ず標識があるので迷う心配もなし。

 

紅葉は山の山頂部よりも中腹部が特に見ごろ。

降りるにつれて、また色づきも増してきました。

 

再び色とりどりの紅葉風景に包まれる。

本当に赤と黄色のバランスが見事でした。

 

仏様の背後から日輪寺に到着。

 

八溝山日輪寺

ここも駐車場があるので、車で簡単に訪れることができます。

 

この八溝山・日輪寺は関東県内に点在する霊場を巡る「坂東三十三観音巡礼」の21番札所でもあります。

山と信仰は切り離せない関係でもあるので、登山をしているとこういった霊場を自然と巡っていたりもする。

 

日輪寺の紅葉もまた見事なもんでした。

登山者よりも普通に参拝に訪れている人の方が多かった気がします。

 

先ほどの仏様を正面から。

 

 

日輪寺からは最初の駐車場方面へ下山。最初から最後まで紅葉広がる登山道で、予想を大きく上回る華やかな景色を見ることができました。

また1つ、人に勧めたくなる紅葉の山ができてしまった。

 

こうして2時間ほどのハイキングを楽しんで12時に駐車場に到着。

ゆっくり歩いても3時間もあれば周回できるコースでした。

 

帰りがけに見た八溝山の山肌の紅葉。

おそらくニュースで見なければ来なかったところ。たまたまでしたが、良い巡り合わせでした。

 

こうして八溝山を後にして、続けて福島県の秘境「滝川渓谷」へ。

この場所は同行者のくっしー先生に教えてもらった場所でしたが、こちらも紅葉が素晴らしい場所だったので、また別記事でも立てて書こうかと思います。

 

紅葉の八溝山。

行動時間としては短かったですが、そこで見た風景は圧巻!山頂からの展望もさることながら、序盤で見た紅葉風景がとにかく色彩豊かで素晴らしいものがありました。

危険個所なんて全くなく、ハイキング気分で登れるので誰にでもおすすめできる山です。11月中旬が紅葉のピークなので、高山の紅葉がひと段落して雪山に入る手前の、隙間を狙うにもちょうどいいかと思います。

 

茨城県の最高峰、紅葉の八溝山の記録でした。

 

滝川渓谷へ続く……

 

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【日程】

2016年11月13日 快晴

【コースタイム】

日輪寺入口駐車場(10:00) — 金性水(10:30) — 八溝山(11:00) — 日輪寺(11:30) — 駐車場(12:00)

 

 

 

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