高千穂峰に続いて、霧島山の最高峰・韓国岳(からくにだけ)へ登ってきました。
コースがいくつかある中で、最も一般的なのはえびの高原から硫黄山を経由して登るルートだと思いますが、この登山の数日前に硫黄山の噴火警戒レベルが引き上げられたため、今回歩いたのは大浪池登山口からの周回コース。
このルートは最後に心臓破りの階段が続く難所が待っていますが、この時期は韓国岳もミヤマキリシマが満開を迎える頃。
特に大浪池周回路はミヤマキリシマを始めとする彩り豊かなツツジが咲くフラワーロードで、コバルトブルーの大浪池を間近に見ながら絶壁の展望を見渡せる、華やかさと迫力を兼ね備えた魅力あるコースでした。
前回の高千穂峰からの続き。翌日とかではなく本当に続きの話で、高千穂峰から下山後に車を走らせて韓国岳の登山口へ移動。
高千穂峰も韓国岳も霧島連山の一角として連なってはいますが、間に新燃岳という絶賛噴火活動中の火山があるので、2010年以降現在まで入山規制がかけられて縦走することは叶わず……。高千穂峰と韓国岳を登るなら、いったん登山口を移動するしかありません。
そんなわけで向かった先が、高千穂河原から車で15分ほどの距離にある大浪池登山口。
ここから韓国岳登山編の始まり。
2017年6月4日 霧島山・韓国岳登山(大浪池コース)
朝の8時半ごろに高千穂峰登山を終了し、お次の大浪池登山口に到着したのは9時過ぎ。
標高1700mの霧島山最高峰・韓国岳の登山口になります。
9時過ぎという登山開始としてはやや遅めの時間と言うこともあって、30台ほど停められる道路わきの駐車場はすでに満車。ギリギリ路肩のスペースに駐車できましたが、自分が到着した後も続々と車が押し寄せてきました。
週末の快晴と言うことに加えて、えびの高原からの硫黄山ルートが通行止めとあっては、この登山口に集中するのも当然か……。
こちらが大浪池登山口。「おおなみいけ」と読みます。
入口の登山情報にも書かれているように、現在は硫黄山の噴火活動レベルが引き上げられたため、半径1km圏内には立ち入り禁止。えびの高原方面のルートは通行止めとなっています。
入山規制範囲。霧島山一帯は断続的に火山活動が変動しているので、登る際は直前まで噴火レベルと入山規制情報をチェックしておく必要があります。
大浪池登山口から本日2回目の登山開始。この大浪池コースも韓国岳登山道の中ではメジャールートの1つなので、登山道はよく整備されています。
特に大浪池までは写真のような石畳の階段が緩く続きます。
早速見つけたピンクのツツジ。これもミヤマキリシマでしょうかね…?
高千穂峰は地面に敷き詰められるように咲いていましたが、こちらの韓国岳は本来のツツジらしく樹に咲く形なので緑と合わせて楽しめます。
しばらくは緩やかな登山道。この大浪池コースは山頂手前の最後の1.2kmで一気に標高を稼ぐという、かなり極端なパターンなので、中盤までは割とのんびり歩けます。
大浪池までだったら(晴れていれば)スニーカーでも何ら問題ないレベル。
30分ほど登って大浪池休憩所に到着。地図では50分となってましたが、歩き慣れている人ならおそらくそんなにはかからないはず。
ここで早くも展望が開けて、目指す本丸が見えてきます。
目の前に広がる大浪池とこれから目指す韓国岳。韓国岳まではまだそこそこ距離があるので、この大浪池をゴールにしている人も結構いました。
ここでも十分な展望を満喫できるので、観光気分で軽く登りに来るにはこれくらいの距離がちょうど良いのかもしれないですね。
大浪池を覆う火口の壁。これからあの壁の淵を歩いていくことになりますが、随所に大浪池を一望できる展望台が用意されています。
大浪池の名前の由来について。お浪さんという龍王がこの池に住んでいるそうですが、民話よりも左上の霧氷の大浪池の写真に目を奪われました。
九州で雪のイメージはあんまりなかったけども、下山後の温泉にも冬の霧島山の写真が飾ってあったので、真冬に九州の山という選択肢もありなのかと思った(ニヤリ!)
韓国岳はちょうど対岸にあるので、大浪池をお鉢巡りのようにグルッと周回していくことになります。
西回り、東回りどちらも通れるのでお好みで。
こちらは東回りコース
西回りコース。目の前の岩が何となくカッコよかったので、こちらに行くことにしました。
この大浪池周辺もミヤマキリシマの群生地。特に東回りコースの方は傍から見てもピンクのツツジが満開なのが見れましたが、どうせ1周巡ることになるので東回りコースは帰りに歩くことにします。
この大浪池ほとりの休憩所がベンチも用意されて居心地最高だったので、ここでしばし休憩。
天気は依然として良いけど、10時近くになってくると朝の涼しさも消し飛んで、真夏のような日差しが照り付けて暑くなってきます。
西回りの木道の階段を登って行く。最初だけ登りますが、基本的に大浪池周回路は平坦なので、体力が激しく削られるようなことはありません。
最初にも言ったけど、ラストに地獄の階段が待っているので、そこまではできる限り温存で。
周回コースに入るといきなり色とりどりのツツジがお出迎え。個々で色が微妙に異なるので、登山道が華やかな暖色系に包まれます。
大浪池周回路は展望開けた稜線というわけではなく、基本的には樹々が生い茂る森の中を歩いていく感覚なので、日差しも遮られて結構涼しいです。
たまに小スペースの展望台が用意されていて、そこから眺める大浪池と韓国岳の展望がまた爽快。
高千穂峰よりも標高が高い韓国岳ですが、こちらの方が山頂部に至るまで緑多めなので、いかにも「オレ、火山!」という感じではなかったです。
部分的に草原のような展望広がる箇所もあったり。ここら辺もミヤマキリシマを始めとするツツジが綺麗なポイント。
こちらは大浪池とは反対側の展望。霧島連山の北端の山々で右奥に見える建物がおそらくえびの高原。
若干ではありましたが、硫黄山の噴煙もここから見えました。
思ってた以上に湯気が立ってる……
大浪池に広がるツツジロード。もう何度目かもわからないミヤマキリシマの群生が至る所に広がっていて、これくらいが普通に思えてしまうのが恐ろしい…
韓国岳山頂まで残り2.7km。1日に2つの山を登るというダブルヘッダー登山は滅多にやらないものの、高千穂峰も韓国岳も登山道としては5kmにも満たないので、そこまで無茶をしている感覚もないです。
実際、同じ行程を組む人はそこそこいて、山頂に行ってみると高千穂峰でも見かけたような顔が何人かいました。
眼下に広がるまん丸の大浪池。かなり大きい火口湖です。
海のように煌びやかに光る水面が綺麗。
大浪池については残念ながら湖畔まで降りれるルートは存在しないので、こうして上から眺めるだけになります。
韓国岳へ延びる1本道。大浪池周回コースは道幅が狭いですが、時計回りで歩く人が多いのかすれ違いとかは全然なかったです。
6月上旬の大浪池はミヤマキリシマに彩られた登山道となるので、植物園の中を歩いているような感覚になります。
ツツジ好きの人にとってはたまらないコースだと思う。
東回りコースとの合流地点手前にえびの高原ルートとの分岐点がありました。
えびの高原から大浪池に登るルートは、地図上だと「あまり使われていない」と書かれてましたが、硫黄山経由が入山禁止となっている現在は、割と歩いている人もいるみたいです。
木道が出てきたら周回ルートもいったんおしまい。ここら辺もツツジが綺麗でした。
大浪池を半周歩いて韓国岳避難小屋に到着。
小屋の近くにはベンチもあるので、休憩ポイントとして活用できます。
そして、問題の山頂まで残り1.2kmの標識。
当然登っているときは、この先にずっと階段が続くなんて知らないので、「あともう少しか……」とか思ってたけど、このもう少しがとても辛かった……
木道の階段が現れる。最初の傾斜はまだこんなもんだし、むしろよく整備されてる登山道だなとか呑気に構えてたけど、次第にそうも言ってられなくなる。
途切れることのない階段。
階段は歩幅が固定されるので、なんか疲れやすいんだよね。。歩き始めて5分ほどで早くも階段消えてほしいと思い始める。
階段脇に、シカと思われる骨を発見。
「シカの屍(しかばね)!」というすれ違いざまのおじいちゃんの不意打ちのダジャレに、さらに体力が削られる。
終わらない階段。傾斜もどんどん急になっていく……。
写真の通り道幅が狭くてすれ違いが困難なので、下りて来る人が親切に待ってくれたりするんだけど、それがあるから余計に休めずに疲れる。。。
この後はしばらく無心で登る時間が続く。
ようやく元気が出てきたのは展望も開けたところ。
階段脇に咲くミヤマキリシマが出迎えてくださった。
もう見慣れたミヤマキリシマでも、あるのとないのとではだいぶ違う。
見事なまでの満開っぷりでした。
山頂まで残り0.3km。個人的な感想としては、この残り0.3kmまでが正念場。展望もない階段がひたすら続く上に、道幅が狭くて休めるポイントが少ないので、少しでも道が広がっているところがあったら遠慮なく休んでいった方がいいです。
なんかビルの非常階段を延々と登らされてる感じでした。
展望も開けると、階段もいったん終わり。
登りは続きますが、ごく普通の登山道となるので身体の負担はここでだいぶ減った気がする。
展望が開けるとまた絶景。
南側に見えたのは新燃岳(手前)と高千穂峰(奥)。火山でひしめく霧島連山は基本的に新燃岳のような丸い楕円形の山頂が多いので、キリッと尖がった高千穂峰は特異な形で良く目立ちます。
新燃岳をアップ。
良く見てみるとわずかに噴煙を確認できました。
高千穂峰から見てわかってはいたけど、新燃岳の黒さはやはり異常。火山灰が降り積もったあの状況じゃ、噴火活動レベルが下がっても簡単には登れそうにないだろうな。
登山道は高山帯のガレ場に近い雰囲気が出てきました。
高千穂峰のような火山灰が積もる砂地というわけではないので、こちらはかなり歩きやすいです。
ドーム状の森に囲まれた大浪池。
大浪池も山頂方面から見下ろすと、畔から見ていたのとはまた違った角度でその大きさを体感することができます。
しかし、これだけ距離が近いのに、こんなに疲れるとは思ってなかった……。久しぶりに足がプルプル言ってるぜ、、、
追い打ちをかけるようにまた階段が出てきたけど、この階段が見えてしまえば山頂はすぐそこ。
周りの展望もすっかり開けたので、展望を楽しみながらゆっくり登れば問題なし。
11時30分、韓国岳山頂に到着。
標高1700m地点、ここが霧島山の最高峰になります。
山頂に着いて目に飛び込んで来たのが、登ってきた大浪池とは反対側に広がるこの大火口。単純な広さで言えば高千穂峰の御鉢を超えるスケールです。
火口の底は砂地となっていますが、雨が降ると底に水が溜まって池ができることもあるそうです。(結構稀なことなので、見れたらラッキーだと思います)
火口を取り囲む断崖絶壁の壁。緑豊かな火口壁は八丈富士のそれに近いものがあります。
写真1枚では収まりきらないほどの大火口。火口の淵の稜線がそそられますが、残念ながら登山道は通っていないので歩くことはできない模様。
こちらはえびの高原から硫黄山を経由してくるルート。本来であれば韓国岳登山では一番登られているコースだとは思いますが、硫黄山噴火活動レベル引き上げによって現在は通行止め。
硫黄山の噴煙と思われる、不気味な音だけが聞こえてきました。
硫黄山方面を眺めてみると、遠くに2つほど火山湖が見えました。地図で見る限りでは白紫池と御池かな。
メラメラと燃える硫黄山の噴煙も立ち昇っていました。
こちらは大浪池。こんな形で綺麗な円錐形の台地にまん丸の湖が広がっています。
一切経山の「魔女の瞳」を彷彿させるほどの円形でコバルトブルーの湖。周りを覆う火口壁も円形なので、上空から見たらこちらの方がより瞳に見える気がする。
南側に見えるのは、登っている最中にも見えていた高千穂峰と新燃岳。
数時間前に登っていた山を遠くから俯瞰して見ているのは少し不思議な気もする。霧島山の最高峰は韓国岳ですが、シルエットのカッコよさでは高千穂峰が一番という印象でした。
韓国岳山頂でお昼休憩。ここの山頂は岩場がちょうどいいベンチ代わりとなって、しかもかなり広いので、休憩場所には困らないです。
山頂の向こう側は断崖絶壁になっているので、それだけ要注意。
切り立った崖になっているので、落ちたら怪我じゃ済まないです。
迫力は一級品、本当にすごい高度感!
序盤のミヤマキリシマのフラワーロードからのこの大岩壁の迫力。変化に富んだ魅力あふれるコースで、これだけたくさんの人に登られている理由も良くわかります。
まぁ、日本百名山というブランド力もあるかとは思いますが、、
山頂の岩場にひっそりと咲いていたリンドウ。
これまで見てきたのはミヤマキリシマを始めとする暖色系のツツジばかりだったので、ブルーの花は1輪でも逆に目立つ存在でした。
山頂にもミヤマキリシマは咲きますが、ピークは山頂直下の階段脇と大浪池周辺でした。
霧島山案内図。何度も言うけど、噴火活動レベルはいつ変動するかもわからないので、登る際は開放されている登山道の確認に加えて、麓の道路状況なども確認しておいた方がいいです。
縦走とかではなく、登山口を変えてのダブルヘッダーは久しぶりでしたが、それ抜きにしても韓国岳の最後の階段地獄はきつかったです。。。
大浪池の周回路はお花畑広がる穏やかなものですが、最後の階段は修行以外の何物でもないのでご留意ください。
韓国岳の山頂、広々しているし展望もいいので長居するには最適な場所でした。
鋭く尖った高千穂峰がカッコよくて、韓国岳に登ってなお高千穂峰の魅力に迫れた感じもあったので、欲張って2つ登っておいて良かったです。
韓国岳のケルン
30分ほどお昼休憩を取って下山開始。風もほとんどなくて朝から登山日和な1日でした。
下りの階段は速い。
あれだけ嫌気がさした階段も、下りともなればえらく快適。あっという間に大浪池まで降りれます。
この時間でもまだたくさんの人が登ってきますが、辛そうにしながら登っている気持ちは良くわかる。1時間前の自分がまさにそんな姿だったのでね。。
上から見る大浪池もドーム型の壁に囲まれて神聖な雰囲気があってなかなか見応えありました。
だからこそ余計に、標識で見た霧氷の大浪池をこの目で見てみたいもの。
1つ気になったのが、大浪池の森の一部が上から見ても良くわかるほどピンク色に染まっていた部分。
これは周回コースからは少し外れたところに広がるミヤマキリシマの隠れた群生地なのですが、ちょうどこの下の避難小屋で地元の方と思われるおじさんから行き方を教えてもらったので、あとで立ち寄ってみます。
あっという間に階段を下って韓国岳避難小屋に到着。本当に階段を作る方も良く作ったな~と感心するほど、長い階段でした。
この1.2kmの標識が階段地獄の入り口となるのでお忘れなく。
韓国岳避難小屋の前が日本庭園のような雰囲気になっていて、個人的にはかなり気に入った場所でした。
でも上から見えていたミヤマキリシマの群生はここではない。
帰りは東回りコース。時計回りにぐるっと1周大浪池の周りを歩いて、元来た場所へと戻ります。
背丈の低い樹のトンネルが、どことなくジブリのような世界観。(メイがトトロを追いかけたトンネルってこんなんじゃなかったっけ…?)
上から見えたミヤマキリシマの群生はかなりわかりづらくて、東回りコースに入って割とすぐのところに右へ逸れる踏み跡があります。これが群生への入り口。
自分もおじさんに教えてもらわなかったら通り過ぎていたであろう場所でしたが、良く観察してみるとピンクテープもあったのでお見逃しなく。
脇に逸れると岩場に出て、その付近一帯がミヤマキリシマの群生地。
正直、ここに来るまでにもうミヤマキリシマの群生は飽きるほど見たので、この規模では驚かなくなってしまっていたけど、それでもお花畑と呼べるほどの咲き乱れ具合は綺麗でした。
何よりもミヤマキリシマ越しの韓国岳を拝めるのがこのポイントの最大の魅力。目の前にずっしりと構える韓国岳を見ることができます。
ちなみに真後ろが大浪池という配置。
これから歩く東回りコースの火口の淵。西回りと同様、基本的には木々に囲まれたコースですが、こちらも所々に展望台が用意されています。
開けた稜線ももちろんあり。ここまで開聞岳、高千穂峰と登ってきましたが、登山道の整備され具合では韓国岳が一番でした。
美しいコバルトブルーの大浪池。上から見る限りでは透明度が高くてとても綺麗な水に見えました。
湖畔に降りれないのが何とも惜しいぜ……
大浪池と韓国岳。
今回の大浪池コースを象徴する眺め。
東回りコースは終盤あたり、つまり最初に登ってきた休憩所付近に近い所がミヤマキリシマのお花畑でした。
ミヤマキリシマに混ざって咲く朱色のツツジはヤマツツジかな?
高千穂峰はミヤマキリシマ一色でしたが、大浪池周辺は色とりどりのツツジが咲き乱れていました。
大浪池を時計回りに周回して、最初に訪れた休憩場に戻ってきました。
大浪池と韓国岳もこれで見納め。
ミヤマキリシマの群生の規模で言えば高千穂峰に軍配が上がるものの、高千穂峰にはない緑と水が豊かな山でした。
同じ霧島山に属していながらも、登るともなれば全然違った味わいの登山が楽しめるので、両方を登っておく価値は十分にあると思います。
石畳の階段を下りて登山口へ。
地図にも書かれていますが、ここは雨でぬれるとかなり滑りやすいと思うので、要注意です。整備されすぎが逆に危険という罠もあったりする。
13時半過ぎに大浪池登山口に下山完了。
この大浪池登山口にはバス停もあるので、もしえびの高原から登ることができれば、ここに降りてきてバスでえびの高原まで帰ることもできます。
かく言う僕も、えびの高原→硫黄山→韓国岳→大浪池→大浪池登山口、というのが本来やりたかったルートでもあるので、規制が解除された暁にはぜひともまた訪れたいです。
下山してもなお駐車場は満車状態でした。ここから韓国岳までなら片道3時間もかからずに登れてしまうので、朝ゆっくり出発して登る人も多いようです。
駐車場には水場はなかったですが、トイレはありました。
こんな形で遠くまで路上駐車が発生してました。硫黄山に入山規制がかかっている間はこの登山口に集中するのは仕方ないので、繁忙期は早めに到着しておいた方が良さそうです。
下山後は麓の霧島温泉郷へ。温泉街なので日帰り入浴ができる温泉はいくらでもありますが、ブラブラと車を走らせて見つけたのがこの林田温泉だったのでここにしました。
で、ここがまたすごい広い温泉で、露天風呂については過去に立ち寄った日帰り温泉の中でもかなり上位と言える広さでした。しかも14時過ぎと言う中途半端な時間だったからなのか、がら空きでほぼ貸し切り状態という贅沢さ。
高千穂牛乳なるものがあったので温泉後に1本。
林田温泉はかなり気に入った温泉なので、特に霧島温泉郷で行く当てがなければお勧めしておきます。本当に広い露天風呂でした。
街まで降りてきて、何となくラーメンが食べたくなったので、鹿児島ラーメンの「みよし家」へ。
豚骨ベースの鹿児島ラーメン。みよし家のラーメンは鶏もブレンドしているようなので、結構あっさり目でした。鹿児島ラーメンはもう少しコッテリしているイメージだったけど、まぁ美味しかったので良し。
温泉と食も楽しんで、韓国岳登山編もこれでおしまい。
高千穂峰に続いてのダブルヘッダー2試合目となった韓国岳でしたが、大浪池周辺のミヤマキリシマの群生、そこから始まる地獄の階段と言う極端な緩急のルート構成は、なかなかクセがあって歩き応えのあるものでした。
霧島山=火山というのを如実に表していたのがある意味では高千穂峰でしたが、韓国岳に至っては美しい湖の大浪池と木道脇に広がるお花畑、緑豊かな大火口と、穏やかな雰囲気に包まれた山で高千穂峰とはまた違った世界観を持つ山でもありました。
特にコバルトブルーの大浪池は周回コースの展望台から眺めるのはもちろん、山頂から見下ろすとドーム型の火口壁に囲まれた神聖な雰囲気も感じる湖なので、一見の価値ありです。
山の上にまん丸の湖がポツンと浮いているのは、少し不思議な光景でもありました。
霧島山の最高峰に相応しい、魅力あふれるコースを堪能できた韓国岳登山。
韓国岳はもちろん、そこから眺める高千穂峰の姿も素晴らしいものがあったので、時間があれば高千穂峰もぜひ合わせて登ってみてください。
九州遠征登山はこれでいったんおしまい。
読んでくださった方、ありがとうございましたm(__)m
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【日程】
2017年6月4日 快晴
【コースタイム】
9:10 大浪池登山口
9:40 大浪池休憩所
10:30 韓国岳避難小屋
11:15 韓国岳(~11:45)
12:20 韓国岳避難小屋
13:40 大浪池登山口
コメント
九州遠征お疲れ様でした!
大浪池の青と山並みの緑がきれいなコントラストですね〜。
個人的には大浪池の丸さに驚きました、自然の中で丸いもの見つけると興奮しちゃいます笑
冬の霧島山、良いですね!
真っ白な樹氷に囲まれた大浪池もきれいそうです。凍ってたら全部真っ白かもしれませんが(´・ω・`)
大岩壁は迫力ありますね〜、アルプスのような植物のない岩肌もいいですが、フラワーロードの絶壁も植生が味を出していいですね(^ ^)
今回もお疲れ様でした、ありがとうございました!
someiさん、こんにちは。
ありがとうございます!充実した内容で終えられた九州遠征登山でした。
個人的にも大浪池はすごい印象に残った風景で、火山の中のオアシスといった感じでした。見事な円形で、間近で見ても上から見下ろしても綺麗でしたよ。
これはぜひ霧氷に包まれた大浪池も見てみたいものです!
高千穂峰に比べると緑豊かで、さらに花も豊富だったので本当に景色の変化に富んだ山歩きを楽しめました。
また来年も時間があれば九州の山を回ろうと思います!
九州遠征お疲れさまでした。天気にも恵まれて、ちゃんとラーメンも食べて南九州をしっかり満喫できたみたいで良かったですね!
入山規制の影響があったのは残念ですが、火山が多いのも九州の魅力なのでこれに懲りずまた遊びに来てください。
九州にはまだたくさん良い山があります。もしまた来る機会があればいろいろご紹介しますよっ!いつも魅力ある記事楽しく読ませてもらってます。
まっつんさん、こんにちは。
コメントありがとうございます!
噴火レベルの引き上げて予定のコースは歩けませんでしたが、大浪池周回が素晴らしい景色の連続だったので、結果的には良かったのかもしれません。
韓国岳も高千穂峰も個性的な山で、同じ火山でも全く世界観の違う登山が楽しめました。
九州の山はまだ全然登っていないので、時間があればぜひともまた遊びに行きたいと思います!まっつんさんのブログもぜひ参考にさせてもらいますね(^^)
こんばんは。
一日で二山登っちゃうなんて、すごいですね!
でもせっかく九州まで遠征したのなら、近いようなので、一日で二山登るべきですね。
しかもミヤマキリシマの時期に登るのが一番ですね!
ミヤマキリシマも素晴らしいですが、景色もとても雄大で、素晴らしいですね!
みやっちさんのブログで、九州の山の良さも知ることができました!ありがとうございます!
また次回の記事も楽しみにしています。
ゆかぽんさん、こんばんは。
せっかく九州まで遠征したので少し欲張ってしまいました(笑)
高千穂峰も韓国岳も同じ霧島連山でありながら山の雰囲気はだいぶ違って、今回の韓国岳は火山でありながらも緑と水が豊かな山でした。
ミヤマキリシマの群生については圧倒的に高千穂峰の方が上でしたが、景色の変化に富んだ韓国岳登山も楽しかったです!
九州の山はまだ数えるほどしか登っていないので、これからも時間見つけて登りに行けたらと思ってます。