奥武蔵の飯能アルプスを吾野駅〜大高山〜天覚山〜多峯主山〜天覧山〜飯能駅というルートで、駅から駅へ縦走登山してきました。
標高500mに満たない山々ですが侮るなかれ!アップダウンの連続で結構きつかったです。
樹林帯多めですが、山頂からは富士山の頭や都心の高層ビル群、スカイツリーなどが見渡せました。
埼玉県の飯能市にある天覧山から伊豆ヶ岳にかけての稜線、通称「飯能アルプス」。
西武秩父線と並行するように山が連なっているので、どの山も駅から登れてアクセスは最高!
電車のみバス要らずのアクセスに惹かれて、いつかは歩き通したい思っていたトレイルです。
去年の秋に伊豆ヶ岳周辺を歩いたので、今度はそこから東の区間を歩いてきました。
2024年1月7日 飯能アルプス登山(大高山~天覚山~天覧山)
伊豆ヶ岳登山の続きということで、前回の終了地点である吾野駅。そこが今回のスタート地点。
2ヶ月ぶりにやってきました、吾野駅。
時刻は朝の8時過ぎで、駅前の売店はまだ営業してませんでした。
ここから目指すのは飯能駅。距離にして約15kmと結構長丁場なので、気合入れて行きます。
駅から登山口までは、「吾野湧水」という標識が示す方へ進んで行きます。
背丈ギリギリの地下通路を取って線路の反対側へ。
10分もかからずに登山口に到着。
「駅から登山」と言っても登山口まで30分以上歩かされることもザラですが、ここはまさに駅チカ物件。
身体が温まる間もなく登山開始になります。
そしていきなりの急登。
なかなかエグイ斜度が待ち構えていて、下り用のためか部分的にロープが張られている箇所もあります。
北側斜面なので陽も当たらず、寒い中黙々と登る。
ひたすら登ること30分、稜線に到着。ここが標高425mの前坂。
右に行けば伊豆ヶ岳方面で、2ヶ月前に歩いた道にやがて合流します。
今回は左へ。
ここから飯能アルプスの稜線トレイル開始!
序盤は道も平坦で歩きやすく、陽も差し込んで気分も明るくなります。
ただ、平坦な箇所もそう長くはなく、ゴツゴツした岩場などが出て来たり……
根っこが入り組んだ急登が出て来たり。
山頂に近づいたと思ったら下りになって遠ざかり、噂通りなかなかのアップダウンを強いられます。
展望の無い道を歩き続けて、ようやく視界が開けたところが最初のピーク。
大高山に到着です。
山頂は西側の展望がやや開けていて、富士山の真っ白な頭がちょこっとだけ見えました。
このルートの展望はあまり期待できないという前評判を聞いていたので、富士山の頭が見えただけでも、「おぉ!」と嬉しくなってしまったぞ。
山頂からは激下り。これまで稼いだ標高があっという間に削られていきます。(モッタイナイ……)
落葉多めで滑りやすいので要注意です。
大岩なるものがありました。
次なる天覚山に向けてひたすら進みます。
アップダウン多めですが、平坦な箇所ももちろんあってここら辺は非常に歩きやすかったです。
時間的にもすれ違う人が出てきて、大半はトレランの方でした。
大会も開かれるコースなだけあって、走っている人の方が多いですね。
途中にこんな枝分かれした道が何ヶ所かありますが、どちらへ行ってもすぐに合流します。
少しでも楽するなら平坦な巻き道へ行きましょう。
明るい場所が見えてきたらそこが山頂。標高445mの天覚山です。
大高山から1時間ほどでした。
大高山よりも少し標高は下がりますが、こちらの山頂の方が展望は開けています。
都心方面が見渡せて高層ビル群もはっきりと見えました。
西の方に見えるのは奥多摩の山々だと思いますが、どれが何の山かはさっぱりわかりません。
奥多摩はある程度登り歩いたと思っていますが、山の姿かたちは全然知らないんだと痛感させられます。。。
例によって山頂からはいったん下る。
ここも急坂なのでロープが設置されていました。
その後、いったん林道に出て少しだけ舗装路歩き。
すぐに再び登山道の入り口があります。ここが東峠。
標識が示す多峯主山の方へ行きますが、舗装路をそのまま下っていくと東吾野駅へ下山できます。
また再び登り返し。
今回のルートだと、最初の大高山が一番高くてそこから徐々に標高を下げていく形にはなるのですが、アップダウンがとにかく多いので、自分が今どこら辺の標高を歩いているのかわからなくなります。
累積高低差も1000m超え、なかなかハードでしたよ。
平坦な縦走路が束の間の癒し。
展望がなくても、こういった歩きやすい道が非常に気持ちよく感じられます。
この先いくつかの分岐はエスケープルートになっているので、疲れたら左に折れて下山するのもありですね。
かまど山の方へ行けば、45分ほどで武蔵横手駅に下山できます。
「いや、まだまだやれるぜ!」という方はとことん進みましょう。進めば進むほど都心方面の駅に近づいて、帰りの交通費も安くなる。これも立派なモチベーションの1つです。
祠があったのが久須美山。
標識があったので山頂だと気づきましたが、自分の持っている地図は古いのか、この山の名前は載っていませんでした。
展望は全くなかったです。
さらに先へ行くと、いよいよ展望が一気に開けそうな感じに。
縦走路も残り3分の1くらいです。
ケルンがあったのが永田山。
この先に展望台があります。
展望台からの眺め。住宅街がすぐ下に見えているあたり、知らず知らずのうちに標高をかなり下げていたようです。
ここから住宅脇の細い登山道を下っていくと登山口に出ます。
いったん下山完了。
ここから右手に進んで多峯主山登山口へと移動します。
道路を渡った反対側に入口があるのでお見逃しなきよう。
こちらが入口の標識。
多峯主山は標高271mの低山ですが、ここでいったん気持ちがリセットされてしまったからなのか、ここから山頂までの登りが地味に辛かったです。
多峯主山の手前にこの縦走路では初めてのトイレがあります。
水を飲みすぎて膀胱が悲鳴を上げていたので助かりました。
こうして標高271mの多峯主山(とうのすやま)に到着。この山は3年前の春に一度登りに来たことがあるので懐かしい気持ちでした。
ちびっ子たちが映っていますが、この山と隣の天覧山のセットであれば、2時間程度の気軽なハイキングコースなので、家族連れも多かったです。
山頂からは都心方面が良く見えて、新宿の高層ビル群やスカイツリーあたりまで肉眼ではっきりとわかります。
軽く休憩して本日の縦走路のラスト、天覧山へと向かいます。
ここら辺まで来ると普段着姿の人も増えてきて、自分みたく必至こいて登っている人の方が少ないくらい。
高尾山あたりもそうですが、普段着姿で登っている人に対してすれ違いざまに挨拶すべきか迷う自分がいます。山ですれ違ったときのあいさつ文化が、この人には根付いているのかと。ビックリされないかと。
考えすぎですかね。
天覧山付近でやたら目にしたこの赤いキノコの注意看板。
カエンタケという猛毒キノコなので決して触らないようにご注意ください。
食べるのはおろか、少し触れるだけでも危険だそうです。
この階段が本日最後の登り。
平常時であればなんてことのない傾斜ですが、もうヘトヘトだぜ……
こうして最後のピーク、天覧山に到着。
麓から15分ほどで登れるお手軽な山なので、多峯主山以上に普段着で登っている人が多かったです。
天覧山からの展望も見事で新宿の高層ビル群が見渡せます。
晴れていれば丹沢の山々の奥に富士山も見えるのですが、残念ながらこの時間になると雲が出てきてしまって見れませんでした。
天覧山から登山口までは10分程度で下山できて、そこから舗装路を20分ほど歩けば飯能駅に到着します。
体感的にはかなり長く感じた縦走登山でした。
飯能駅まで戻って終了。お疲れさまでした。
この日は18時からの芸能人格付けチェックが見たかったので、さっさと帰って最後の正月気分を味わいましたとさ。
吾野駅~飯能駅の飯能アルプス縦走登山。
基本的に樹林帯の中を突き進むので展望はそこまでなく、なおかつアップダウンが多めなので、面白さよりも修行要素が強いですが、これで飯能アルプスの主要ピークを全部回れたので1つの達成感は得られました。
何よりも駅からすぐ近くに登山口があるので、公共交通利用でのアクセスは最強です。コスパ良しのハイキングが楽しめるので、良ければ登ってみてください。
【日程】
2024年1月7日
【コースタイム】
8:20 吾野駅
9:20 大高山
10:30 天覚山
11:40 久須美山
12:40 多峯主山
13:15 天覧山
13:50 飯能駅
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