調布の神代植物公園に行ってきました。
日本でも有数のバラ園があることで有名な都内の大型植物公園。薔薇の開花を迎える5月は特に人気の観光スポットになります。
広大な庭園に約400種類、5200本もの多種多様な薔薇が咲き乱れる光景は圧巻!
1つ1つのバラに個性があり、品種のネーミングセンスもずば抜けて面白かったです。
GW真っただ中の2023年5月5日。
北アルプス登山を終えて家でゆっくりするつもりが、あまりに天気が良かったのでサイクリングついでに行ってみました。
東京都調布市にある「神代植物公園」
何の気なしに調べてみたら、バラが見頃を迎えているとのことだったので昼過ぎに自転車こいで出陣。
初めてやってきた神代植物公園。
自宅から決して近いわけじゃないけど、自転車で小一時間。半日外出するにはちょうど良い距離でした。
開園150周年だそうで、すごい歴史ある公園だったんですね。
ゴールデンウィークということもあって、入場チケット買うのに行列ができていました。
と言っても数分で入れましたが、思っていた以上に賑わっていてちょっとびっくり。駐車場も駐輪場もほぼ満車でした。
雑誌でもたまに紹介されている観光スポットなので、知名度もそれなりにある模様。海外の方も意外と多かったです。
入園料500円を支払って入場。あとで知りましたが、この前日の5月4日(みどりの日)は入場無料だったようです。
園内はかなり広くて、植物ごとに「ばら園」「つつじ園」「うめ園」「さくら園」などと区分けされています。
事前にバラが見ごろという情報だけは仕入れていたので、ばら園を目指します。
その途中にも花が色々と咲いていて、写真は「しゃくやく園」のお花畑。これだけでも結構凄いですが、ばら園はさらに凄いことになってました。
「つつじ園」では石楠花の花が咲いてました。
山のシャクナゲはまだこれからの時期ですが、街のシャクナゲは終盤。
実は4月11日~5月7日までは「つつじウィーク」と題して、つつじが本来メインの時期なのですが、花の開花が全体的に前倒しで、ゴールデンウィークにバラの見頃が重なった形となりました。
そんなホットスポットの「ばら園」がこちら。
かなり広々とした場所。遠目で分かりづらいですが、ヨーロッパ風の庭園様式になっていて、そこに多種多様なバラが植えられています。
一歩足を踏み入れて驚き。辺り一面バラだらけ!
バラの市場のように、色とりどりのバラが咲いています。
こちらは「つるスーパースター」。
こんな感じで1つ1つにしっかりと品種や作出国を記してくれています。
この品種名が凄く面白くって、個性的な名前がたくさんありました。
こちらは「つるゴールド・バニー」。
ここら辺はまだバラっぽい名前。
「つるリトル・アーティスト」
生まれた年も生まれた国も不明というミステリアスな薔薇。
つる〇〇というのが、バラの1つのネーミングパターンなんですね。
「ピエールドゥロンサール」
ここら辺はおしゃれな名前。
何かワインっぽい。
「シャルル・ド・ゴール」
これとかもうワインの銘柄では?(笑)
おまけにバラなだけあって、みんな香りを確かめながら見て回るもんだから、もう周りの人たちがソムリエにしか見えない。
一流は香りだけでバラを言い当てるんですかね。
日本からもエントリー。
「新雪」という名前の通り真っ白な薔薇。純白の可憐な姿で存在感を放っていました。
こんな感じのアーチ状のゲート、ヨーロッパっぽくていかにもバラの庭園という感じ。
庭園の中央付近にあったのが、「クイーン・オブ・神代」。
気品にあふれ、香りも高い深紅のバラだそうです。クイーンという名に相応しい、ゴージャスな薔薇でした。
一面のバラのお花畑。
良く知らないですが、バラって山では咲かないんですかね。
仮にこれだけのバラが山の上に咲いていたら、間違いなく人気登山スポットになるでしょうね。
ピンクエリア
ホワイトエリア
イエローエリア
黄色いバラはあまり見たことがなかったのでとても綺麗に感じました。
オレンジのバラも美しい。
定番はやっぱり赤いバラか。
「乾杯」という品種もありました。
「ショートケーキ」落ちてました。
薔薇の世界は遊び心に溢れている。
このばら園ですが、都内屈指の広さを誇るようで、園内には約400品種、5200株もの薔薇が植えられています。バラの名所としては都内最大級。
見頃の時期は2回あって、春・夏が5月~7月、秋が10月~11月。シーズンが複数あってしかも期間が長いのは、品種がたくさんあるからですかね。
どうしても登山をやっている手前、高山植物と比べてしまいますが、バラは割と長い期間楽しめるようです。
例年であればゴールデンウィークは「ばら園」ではなく「つつじ園」が見頃の時期らしいのですが、今年は花の開花が早いようでつつじは終盤、バラが繰り上げで見頃を迎えていたようです。
バラのシーズンはまだ始まったばかりなので、しばらくは満開のバラを楽しめるかと思います。
庭園の全景。このデザインも海外から評価されているらしい。
奥に見える建物は温室エリアで、あの中でもたくさんの植物を見ることができます。
バラのカマクラ。
庭園内の映えスポットで、中に入って写真を撮ればメルヘンな世界観を演出できるはず。
緑じゃないけど「グリーン・ファイアー」
ファイアーと名の付く薔薇もいくつかありました。
「ファビュラス!」
叶姉妹な薔薇ですね。ビックリマークがつくのがポイント。
見ていて気付きましたが、アメリカのバラのネーミングは面白系、フランスはおしゃれ系、そんな感じでした。
「ホワイト・クリスマス」なんて薔薇も。
これって正式な学術名なんですかね?バラは全然詳しくないのでさっぱりわからないですが、遊び心に溢れていてとても面白かったです。
少なくとも自分はかなり楽しめました。
バラ初心者の自分にとっては、これが一番しっくりくるバラ。薔薇と言えば真っ赤でこんな形のやつです。
バラの花束とかまさにこれ。
蔵馬が持っている薔薇もこんな感じ。
実験で凍らせて粉々にされる薔薇もこんな感じ。
想像以上の規模と品種の多様さで、かなり見入ってしまいました。
来週には品種名もほとんど忘れてるだろうし、香りの違いとかも全然分からなかったけど、初見でもかなり楽しめました。
バラの世界も奥が深いですね。
温室エリアも結構面白かったです。
バラの華やかさとはまた違った、摩訶不思議な植物も色々ありました。
ぜひ立ち寄ってみてください。
サボテンも色々あったよ。
公園内は緑も多くて、散歩するだけでも気持ち良い。
新緑シーズンとあって、瑞々しい若葉も綺麗でした。
広大な芝生エリアもあって、遊んだり駆けまわったり、家族連れで来ても楽しめるようになっています。
植物園と聞いてたけど、大型公園としてのポテンシャルも高い。
公園内は本当に広くて、地図がないと迷うくらい。
今回はバラのシーズンでしたが、他にも「うめ園」「さくら園」「つつじ園」など時期をずらして色々な花が楽しめるようになっています。
「あじさい園」なんかはこれからの時期だから、来月あたりにも来てみようかな。
「きみ、世の中に雑草という草はない。」
締めの言葉を頂いて退出。
思っていた以上に時間費やして公園内を散策できました。
神代植物公園のバラ園。
まだまだ見頃は続くと思うので、良ければ行ってみてください。
多品種のバラが所狭しと咲き誇る群生っぷりは本当に凄かったです。
想像以上の規模でした。
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