東京から新幹線とバスを使って平標山~仙ノ倉山を日帰り登山してきました。
6月は高山植物の季節で、ハクサンイチゲやハクサンコザクラがちょうど満開!チングルマなども咲き始めていて、花の見ごろを迎えていました。
山頂からは谷川岳も綺麗に見れて、木道敷かれた雄大な稜線歩きも楽しかったです。
2024年6月6日 平標山~仙ノ倉山 日帰り登山
個人的にも大好きな山である平標山と仙ノ倉山のコンビ。
谷川連峰にある山で、谷川岳と並んで過去に何度も登りに行っている山です。
前回が2019年の冬シーズンだったので5年ぶり。お目当てのハクサンイチゲを求めて、久しぶりに登りに行ってきました。
平標山~仙ノ倉山の好きなところの1つが東京からの公共交通アクセスの良さ。
新幹線で越後湯沢駅まで行き、そこからバスに30分ほど乗れば登山口に着きます。コースタイムも日帰りとしてはちょうどいい感じ。
この日は平日でしたが、花の最盛期ということでそこそこバス待ちの列が伸びていました。
30分ほどバスに揺られて平標登山口バス停で下車。登山者は全員ここで降りました。
駐車場にトイレとベンチがあるので、そこで登山準備をして朝の9時にスタート。
登山口にあった看板。
描かれているのはハクサンコザクラ。後ほど現物を見ることになりますが、ハクサンイチゲと競うように咲いていました。
こちらが登山道入り口。
登りはいつも通り松手山コースで行きます。
平標山はとても好きな山ですが、序盤のこの登りだけはあまり好きではなく……。
階段状の道がしばらく続きます。
10分ほどで一合目に到着。
こんな感じで目印の標柱が立てられています。景色が良くなるのは五合目の松手山あたりから。
最初に目指すのはあの鉄塔なのですが、あそこに行くまでの登りがいつもしんどい。
こうして見ると近くに感じるんだけど、なぜかやたら疲れる不思議な区間。
部分的に急登で、ロープやハシゴが設置されている箇所もあります。
幸い暑さはそれほどでもなかったのが救いですが、新幹線の中で500mlのアイスコーヒーをがぶ飲みしてきたので、滝のような汗をかきながら登っておりました。
序盤にたくさん咲いていたこのピンクの花が癒し系。
名前は何だったっけか……、忘れましたが綺麗でした。
鉄塔に到着。
ここに四合目の標柱もあります。
まだまだ登りは続きますが、ここでいったん景色が開けて苗場スキー場あたりが良く見えます。
2024年は雪が少ないシーズンで、あの苗場も予定より2週間ほど早くスキー場がクローズしてました。
来年はしっかりと雪が降ってくれるだろうか。
その後もひたすら続く登り坂。
登山道の大半はこのような階段状の道が続きます。
こういうのを見ていて思うのが、この道を整備した方々は本当にすごいなと思います。いったい何段もの階段を設置したのか、気の遠くなるような作業だったとお察しします。
こうして松手山に到着。
ここまで来てしまえば辛い樹林帯区間は終了。展望が開けて気分も一気に上がってきます。
松手山からの展望!
平標山特有の雄大な稜線、その雰囲気を感じられる草原風景へと景色が変わります。
ここから先も登りは続きますが、さっきまでとは全然違った気持ちで歩ける。(あげぽよ~、って言葉はもう死語ですか)
後ろを振り返ると正面に平らな山が見えます。あれが苗場山。
非常に特徴的な形をしてますね。山頂が広い高層湿原になっているのがよく分かります。
展望の良い道を登って、だいたい九合目を過ぎたあたり。
ここでまた1つの絶景に出会えます。
足元に咲くハクサンイチゲ!
真っ白い花が登山道わきに一気に咲き出しました。
ここら辺一帯が山頂をしのぐほどのハクサンイチゲの群生地になっていて、一面がお花畑!
6月の平標山に登るのも、このハクサンイチゲを見たくて来るようなもの。
ちょうど満開、まさに見ごろと言ってよい開花状況でした。
こうして平標山に到着。過去のブログを読み返す限り、これが人生で6回目の登頂です。
自分の中では頻度高く登っている山の1つ。
平標山の展望と言えば、やっぱりこれ!
仙ノ倉山にかけて穏やかな稜線風景。この横に広くてゆったりとした稜線が最高に好きなんです。
岩場オンチの自分にはまさにぴったり。
山頂を少し下ったところがお花畑になっていて、色とりどりの花がたくさん咲いています。
ここでももちろんハクサンイチゲが主役級。
ハクサンイチゲと競うように咲いているのがハクサンコザクラ。
登山口に描かれていた紫色の花ですね。
こちらもちょうど満開で羽を広げるように咲いていました。
黄色い花はミヤマキンバイ。
この花も至るところに群生しています。
階段と木道敷かれた稜線を進んで仙ノ倉山へ行ってきます。
片道だいたい50分ほどの距離。アップダウンは対象あるものの、緩やかなのでそれほど苦にはならない。
登山道わきに広がるお花畑が凄まじい。
6月はまさに花が旬のシーズンです。
ハクサンイチゲの群生。
チングルマもすでに咲き始めていました。
夏の高山植物の人気者。今年は全体的に花の開花が早いようです。
木道を進んでいくと、途中にあるのがシャクナゲの群生。
6月に入るとシャクナゲは終盤という感じですが、まだだいぶ残っていてピンクや白の花がたくさん咲いていました。
東北の飯豊山あたりを思い出させる雄大な稜線トレイル。
谷川連峰にありながらも、岩の多い谷川岳とはまた違った雰囲気。この界隈の山は1つ1つの顔が全然違うから何度登りに来ても面白いです。
仙ノ倉山手前には再びハクサンイチゲの群生。
咲き始めは透明感ある白さが際立って本当に綺麗。
仙ノ倉山に到着。標高は谷川岳よりも高い2026m。
谷川連峰の最高峰であり、日本二百名山にも選定されています。
仙ノ倉山からの展望と言えば、この谷川主脈。少し先へ行ったところに縦走路を一望できる場所があります。
この谷川主脈を歩いたのはもうだいぶ前のこと。アップダウンが多くてかなりきつかった思い出があります。
右手前に見えている突き出たピークはエビス大黒ノ頭。こんな感じで谷川岳までの間に「~の頭」というピークがいくつもあって、それの繰り返しが非常に疲れる。。。歩く方は頑張ってください。
帰りのバスまで時間があるので、展望を楽しみながらゆっくり来た道を戻ります。
こちら側から平標山を見ると、綺麗なおむすび型をしているのがわかります。
山頂に至るまでの傾斜はそこまできつくないので、冬の雪山登山でも比較的登りやすいのが平標山。
下山は左に伸びている尾根を下って行きます。
帰りもお花畑鑑賞を楽しむ。
ハクサンイチゲとハクサンコザクラの競演が見事でした。
平標山まで戻ってきてこの景色も見納め。
ここは紅葉も綺麗だし、冬の雪のシーズンも割と登りやすいので、四季を通して遊びに来れるのが良いところ。
また来たいと思います。
帰りは平標山の家経由のルートで下山します。
往復ではなく周回登山できるのも最高ですね。
こちらが平標山の家。
平標山から40分ほど下ったところにある山小屋で豊富な水場もあります。
冷たくてとても美味しい。
テント場もあって、平日にもかかわらずほぼ満杯という感じでした。
谷川連峰にはキャンプ指定地が限られているので、この山小屋の存在は結構でかい。
花のシーズンというのもあって、6月はやっぱり混むようですね。
山小屋からは平元新道を歩いてバス停へ。
1時間ほど下れば林道に出ますが、この林道歩きも1時間ほどかかるのでご認識おきください。
ダラダラと長いです。
こうして平標登山口バス停まで戻って本日の登山が終了。
数年前に来た時とおそらくダイヤが変わったようで、16時55分のバスで帰りました。(その一本前が14時20分で、以前は確か15時台もあったはず)
花と稜線が美しい平標山~仙ノ倉山。
6月は特にお勧めしたい時期で、登山道わきにたくさんの高山植物を見ることができます。
マイカーはもちろん、電車、バスの公共交通利用でも行きやすいのでアクセス面も最高です。
良ければ登りに行ってみてください。
【日程】
2024年6月6日
【コースタイム】
9:00 平標登山口バス停
10:15 松手山
11:20 平標山
12:30 仙ノ倉山
13:40 平標山
14:30 平標山の家
16:40 平標登山口バス停
コメント
まさにお花畑!ですね。もうこんなに満開とは・・・。ハクサンイチゲやタニウツギ、まさに見頃ですね。今年は雪解けが早かったのでしょうか。
実は6月末に平標山行を計画しています。以前、みやっちさんの記事を見て、出かけたところ、暴風雨!でした。何年かたって、今回、やっとリベンジの時がきたので、楽しみにしているのですが・・・。月末だと、もう花は終わってしまうかなあ。
その時は、今回の記事を思い出して、心をなぐさめたいと思います。
コースタイムよりかなり速いペースじゃないと、仙ノ倉山まで行ったうえで16時台のバスに乗るのはむりかなあ、と考えたので車山行にしたのですが、やっぱりみやっちさん、速いと感心しました。
くみちゃんさん、お久しぶりですね!
久しぶりに6月の平標山へ行ってきました。今年は確かに雪解けが早くて花の開花も全体的に早まったようです。ハクサンイチゲはもちろん、チングルマがもう咲いていたのが驚きでした。
ちょうど今が高山植物のピークのようですが、月末でもまだ花は残っているかもしれません。ぜひ、晴れのタイミングで行ってみてください!
バスですがダイヤが改正されたようで16時55分が帰りのちょうどいいバスになりました。これであれば標準タイムで歩いても間に合うと思うので、バスで行ってもいいかもしれません。平日でしたが、行きも帰りもバス利用の登山者が多くて、やっぱり人気の山だなぁ〜と思いました。