四阿山~根子岳へ電車とバスを使って日帰り登山に行ってきました。
菅平牧場を基点にグルっと周回ルートが組めて、下山後には温泉に入ることもできます。道も良く整備されていて、山頂から眺める浅間山や雲海の果てに浮かぶ北アルプスが絶景でした。
スタート地点にあるカフェ「まきば屋」のソフトクリームも美味しいので、こちらも合わせておすすめです。
2023年9月29日 四阿山~根子岳 バスで行く周回登山
浅間山の近くにある四阿山。
この山も、登山をしていなければおそらく読めなかったであろう山名の1つ。「あずまやさん」、日本百名山にも選定されて四季を通して人気の山です。
過去に2回登りに行ってますが、いずれも冬の雪山シーズン。思えば雪のない四阿山って行ったことがなかったので、平日に電車とバスを使って行ってきました。
隣の根子岳も添えて。
バスが出ているのは上田駅。新幹線駅なので東京からのアクセスも非常に楽。
四阿山登山口へ行くには菅平高原行きのバスに乗車します。平日ということもあって空いておりました。
下りるのは菅平高原ダボスというバス停。こちらが登山口までの最寄りになります。
この上田駅~菅平高原のバスですが運賃が神がかっていて、1時間ほどの乗車時間にも関わらず500円という格安料金設定。
安すぎてバスの運営が心配になるほどです。
ダボスから登山口まではひたすら真っすぐな舗装路を50分ほど。
平坦に見えて実は緩い登り坂で、これがまぁまぁ疲れます。時期もまだ9月ということで結構暑い……。
この先の菅平牧場は私有地らしく、途中のゲートで協力金として200円納めます。
放牧されている牛発見。
こちらに見向きもせずに草をむしゃむしゃ食べてます。
あぁ、、牛乳が飲みたい。
ひたすら直線道路を歩き続けて菅平高原登山口の駐車場に到着。
マイカー組ならここからスタートできますが、公共交通利用なら自分の足で余分に歩かなきゃならない。
こればかりは仕方ないですが、幸い菅平高原から上田駅へ戻るバスは18時台まであるので、四阿山~根子岳を周回しても比較的余裕のある行程は組めます。
駐車場わきにあるのがカフェ「まきば屋」。
牧場脇の売店ということで、そそられる乳製品が取り揃えられています。
まだ登山は開始してないですが、ここまでの道で歩き疲れたので早速牧場ソフトクリームを頂く。
登山中のソフトクリームはいつだって旨い!牧場で食べればなおさら。
オープンして間もない静かな店内。自分が下山してきた客だと思ったようで、「ずいぶん朝早くから登られたんですね」と店員さんに言われましたが、そうじゃない。
これから登るんです。
牧場ソフトで体力全快。
本題の山登りを開始していきます。直進すれば根子岳、右に行けば四阿山。
ここを基点にちょうど周回できるようになっています。
自分は反時計回りに、まずは四阿山から登ることにしました。
牧場脇のこちらが登山口。
行ってきます。
脇には牛がたくさん。
さっきのソフトクリーム、美味しかったぞ。
牧場を離れると登山道は笹に覆われた道に。
迷うことはないですが、人気のコースだと思っていた割には部分的にやや不明瞭な箇所もありました。
9月という時期的なものかもしれません。
途中にあった沢。
ここを過ぎれば、あとはひたすら登り坂です。
単調な道を登っていくと徐々に視界が開けてきます。
向かって右手が最初の絶景。
東側に浅間山がくっきりと見えてました。
これぞ火山という三角形してますね。
山頂の前掛山は2023年3月から噴火警戒レベルが2に引き上げれて、現在も通行止め。また登れる日は来るのだろうか。
登るにつれてあたりは高山帯の雰囲気になってきました。
ここら辺は冬になると霧氷にもなって綺麗な景色を見せてくれるところです。
9月末、もう間もなく秋という季節ですが、足元には花もまだチラホラと咲いていました。
四阿山の山頂部が見えてきたところで、その手前にあるのが中四阿というピーク。
ここら辺からの展望もまた素晴らしい。
振り返って見る菅平高原の展望。雲海の果てに見えているのは北アルプスか。
眼下にはスキー場もたくさん見えてます。
ラグビーの聖地でもある菅平ですが、自分は学生時代のスキー合宿が菅平でした。それと小学校のサッカー部でも菅平に泊まりに来た記憶があります。
子どもの頃から馴染みのある菅平でも、当然ながら当時は四阿山という山の名前までは知りませんでした。
隣に見えているのがこのあと登る根子岳。
四阿山より標高は低いですが、見ての通り高い樹がほとんどなくて展望はむしろあちらの方が恵まれています。
個人的にも四阿山よりも根子岳の方が好きなくらい。
草原の道を歩いて稜線に到着。
まずは右に行って四阿山のピークを踏んでおきます。
あちらが四阿山。
雪がない四阿山を今回初めて見ました。
過去に見た四阿山はこんな感じ。
このアングルからの景色を見て、いつもラストスパートだな、って思います。
最後は木道の階段。
冬は当然雪に覆われているので、この階段を見たのも今回が初めてでした。
こうして四阿山の山頂に到着。
4年ぶり3度目の登頂です。
展望で目立っているのはやっぱり浅間山。
外輪山の黒斑山、近くにある水ノ塔山やツツジで有名な湯ノ丸山など、あの辺りには魅力的な山が多くて結構好きな山域です。
北側の志賀高原、草津白根山方面は雲に覆われて残念ながら見えませんでした。
軽く一休みして先へ。
先ほどの分岐まで戻って、お次は根子岳へと向かいます。
雲海の中にそびえる根子岳。
雲をつらぬくようにそびえる姿がとてもカッコ良くて、この日見た景色の中でも特に印象に残っていたシーン。
根子岳まではいったん下り坂。
これがかなり急坂で足元も滑りやすいので要注意です。
展望も森の中に入っていったん遮られますが、下りたところからの眺めがこの日一番の絶景ポイント。
それがこちらの風景!
真正面に見える根子岳。緑豊かな草原の山肌にポツポツと木が立ち並ぶ、絵本のような素敵空間が広がっております。windowsのデスクトップ背景でも使えそうな感じ。
この鞍部は絶好の休憩ポイントですので、存分にこの景色を味わいましょう。
この日一番の景色と言ってもいいくらい、素晴らしい雰囲気の道です。
下った分だけ登り返すので、道はまぁまぁの急登ですが、疲れたらぜひ後ろを振り返って小休憩しましょう。
こちらが根子岳側から眺める四阿山。
こうして見ると、根子岳よりも木々に覆われているのがよく分かります。
9月下旬ということで、樹の葉っぱも若干黄葉し始めてました。
登り切った先も展望の良い天空回廊。
やっぱり根子岳、好きだわ。
こうして根子岳に到着。
標識に書かれている通り、花の百名山にも選定されています。
山頂も四阿山より広くて平ら。
周囲も開けていて、北アルプスをより間近で見ることができます。
冬の根子岳はタイミング次第では四阿山以上に巨大な樹氷が見れたりするので、こちらも冬シーズンの雪山登山におすすめです。
ダボススキー場のリフトが使えるので、比較的短時間で登れます。
山頂での展望を楽しんで菅平牧場へと下山。
途中、おそらく地元の高校生と思われる団体とすれ違いました。
遠足か何かなのか。ジャージ姿で皆さん軽快に登っておられました。
再び牧場が見えてきたらそこが登山口。
無事に周回コース終了です。
下山してもまだ営業していた「まきば屋」。
自然と足が向かっておりました。
今度こそ締めの牧場ソフトクリームを食す。
本日2度目ですが、今回はおしゃれにワッフルタイプをチョイス。これが一流のたしなみなのだよ。
「あの人、朝もいなかったっけ?」というスタッフさんの視線を感じた気もしましたが、美味しく頂きました。
最後は例によって長い直線道路をひたすら真っすぐ歩いていく。
軽い下り坂なので、行きよりは楽ちんです。
途中にあった菅平プリンスホテルで日帰り入浴やっていたので、下山後の温泉も堪能。
露天風呂はなかったですが、他にお客さんもいなくて貸し切りで気持ち良かったです。
こうしてダボスバス停まで戻ってバスに乗って上田駅へと帰りましたとさ。
新幹線とバスを使って登る四阿山~根子岳の周回コース。日帰り登山にはちょうど良い行程で、山頂からの展望も素晴らしいのでお勧めです。
牧場ソフトクリームと温泉もセットにして、良ければ登りに行ってみてください。
【日程】
2023年9月29日
【コースタイム】
9:20 菅平高原ダボスバス停
10:00 菅平高原登山口駐車場・まきば屋
11:20 中四阿
12:20 四阿山
13:40 根子岳
14:40 菅平高原登山口駐車場・まきば屋
15:20 菅平プリンスホテル
16:40 菅平高原ダボスバス停
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