3月下旬の屋久島一人旅、5日目は太忠岳へ登ってきました。
島の有名観光スポットでもあるヤクスギランドから登れる標高1497mの山ですが、この山のシンボルとも言えるのが山頂に置かれた巨大な岩・『天柱石』。天に向かってそびえる巨岩が圧倒的な存在感で、ヤクスギランド駐車場からでもはっきりと視界に捉えることができます。
自然が作り出したものとは思えない、見事な曲線美と巨大さを兼ね備えた天柱石はもはや圧巻の一言!岩が特徴の屋久島の山々、その象徴とも言うべき景色を見れた気がします。
麓のヤクスギランドも、個人的には縄文杉よりも気に入った杉に出会えたので、登山と観光を合わせて楽しめた1日でした。
屋久島一人旅、滞在5日目の記録。
2日目から3日目にかけて宮之浦岳~縄文杉~白谷雲水峡を縦走して、4日目にはモッチョム岳に登頂。連日登山が続いていますが、ここら辺まで来ると逆に身体も山に馴染んでくるので、5日目も決行。
今回登るのは標高1497mの『太忠岳』(たちゅうだけ)。
ガイドブックには必ず載っている観光名所・ヤクスギランドから登れる山で、特筆すべきは山頂に天を貫くようにそびえる巨岩・天柱石。もはやこの天柱石を間近で見たいがために太忠岳に登ると言ってもいいくらい。
山頂に鎮座する神秘の巨岩目指して、屋久島での最後の登山をしてきました。
2018年3月26日 太忠岳登山~ヤクスギランド
しばらく続いた屋久島登山も、今回がラスト。
最後に選んだのは太忠岳。前回のモッチョム岳と同様に、この山も今回登るのが初めてでした。
朝5時ごろ起きて民宿を出発。途中で見た海から昇る朝日が綺麗でした。
正直なところ、雨が多い屋久島でこうも連日晴天に恵まれるとは思ってもおらず、太忠岳は最悪登れなくてもいいと思っていたのですが、こうして無事に晴れてくれて何より。
4日連続の登山となりながらも気分は上々。
太忠岳登山に向けてやってきたのがヤクスギランド。その名の通り、屋久島の魅力でもある杉を存分に堪能できるワンダーランドです。
5年前の旅では時間がなくて来れなかった場所なので、今回ヤクスギランドを訪問する意味でも太忠岳登山が実現できて良かったと思いました。
こちらが駐車場。30台ほど停められるスペースがありましたが、まだ朝の7時過ぎということで自分が一番乗りでした。
ちなみにこの林道をさらに登って行くと、最初に登った宮之浦岳の淀川登山口へとたどり着きます。ほんの3日前のことなのに、宮之浦岳に登ったのがずいぶん過去のことのように感じられる。
太忠岳はこの駐車場からでもその存在を捉えることができて、右の尖がった岩が山頂。下から眺めてもこれだけの存在感を放つあの岩が天柱石です。
今からあの巨大な岩を目指して登って行きます。
ヤクスギランド入口。まだ受付スタッフもいなかったので、入場料500円は下山後に支払いました。
素通りしてヤクスギランドへ潜入。
しばらくはヤクスギランドの遊歩道を歩いていくことになります。「ときめきの径」という素敵なネーミングが付けられていて、観光客でも歩きやすいように道はよく整備されています。
最初に出迎えてくれるのがくぐり栂。 白谷雲水峡にくぐり杉というのがありましたが、それの栂バージョンがヤクスギランドにありました。
歓迎してくれてるかのようなアーチ状のゲートを入場。
ヤクスギランドは観光客の体力や所要時間に応じて、いくつかのコースが設定されています。最短は30分コースですが、太忠岳に登るのであれば150分の標識に沿って進みましょう。
ヤクスギランドと言うだけあって、ここから続々と名だたる杉が登場。
まず最初に現れたのが千年杉。これまで見てきた古の杉に比べるとやや細身ですが、幹を纏う苔の緑に貫禄を感じます。
快適な木道路をのんびりトレッキング。
太忠岳分岐に行くまでは、しばらくこんな感じの遊歩道歩きが続きます。
まだ誰もいない静かな森の散歩でしたが、突然の物音にビビる……
白いお尻がトレードマークのヤクシカがいました。
姿を確認できたのはこの1匹だけでしたが、ヤクスギランドでも運が良ければシカに出会えるようです。
ちなみに屋久島にはヤクシカのマスコットキャラクターがいて、
その名も「やっくん」。
屋久島に来たからには一度はやっくんに出会っておきたいところですが、今回の旅ではこれほど立派な角が生えたオスには出会えませんでした。
登山前の足慣らしにはちょうどいいトレッキングコース。
白谷雲水峡のような場所かと思っていましたが、それ以上に道が整備されています。
吊り橋もいくつかあったり。”ランド”と名がつく通り、遊歩道のバリエーションも豊かで子どもが来ても喜びそうな場所。
実際、下山後には観光客が増えていたのですが、家族連れが多かった印象です。
吊り橋の下を流れる川。
足元を流れる水は、もしかしたら最初に登った宮之浦岳の雪解け水なのかもしれない。あの日以降、麓の気温は連日20℃以上はあったので、雪景色の中を歩いたのがいまだに信じられないです。
屋久島のイメージそのまんまの、苔の緑が豊かな森が広がる。
ヤクスギランド自体が今回初めて訪れる場所なので、目にする景色はどれも新鮮でここら辺も楽しく歩けています。
次にあったのが、ひげ長老という巨大な杉。
詳細は標識があるのでそれを読んでもらえればわかりますが、この”ひげ長老”と言う名は地元の小学1年生の女の子が名付けたもの。
白谷雲水峡にも”シカの宿”という小学生が命名したものがあったけど、この感性の豊かさにえらく感心させられてしまう。ナイスネーミングですね。
ひげ長老と言う名は、この杉を見上げて見るとよくわかります。
確かにひげのように長い杉。屋久島の杉を見て回るとわかることですが、杉の上部は大抵は葉っぱで覆われていることが多いので、こうして杉のてっぺんまで見通せるのは実は稀なことだったりします。
長寿の杉らしい、背丈の高さを感じられた樹でした。
ヤクスギランドとしてはようやく中盤あたりに入ってきたところで、太忠岳分岐にたどり着きます。
標識があるので見逃すことはないかと思いますが、ここでいったんヤクスギランドからは離れて登山道へと入っていきます。
分岐点にある携帯トイレブース。これが目印になるかと。
ヤクスギランドは園内に入ってしまうと、トイレはこのブース一箇所しかないので、入園前に売店のトイレで済ませておきましょう。
もう1つ分岐点にあったのが蛇紋杉。
こちらから見るとなんのこっちゃわからないですが、
アングルを変えるとこんな感じの切り株の杉になっています。
蛇紋と言う名の通り、ヘビが絡みついているような不思議な姿。これまで見た屋久杉の中でも、特異な印象を受けた杉でした。
ここからいよいよ登山開始。
太忠岳の標高は1497m。標高こそ前日に登ったモッチョム岳(940m)を軽く超えていますが、ヤクスギランド自体が標高1000m地点にあるので、高低差としては500m程度。
モッチョム岳と比べたら、こちらの方が楽に登れます。
登り始めて早々に、屋久島の杉の特徴の1つが記されていました。
切株の上のスギ。倒木した杉に苔が生え、その苔が新たな杉を育むという、イラストはコミカルですが自然の命のサイクルが見て取れます。
実際、切り株の上に次世代の杉が生えているのもあるのですが、一見するとそこら中に苔を纏った杉が巨大な根っこを張り巡らせて育っているので、これだけでも見応えあるもの。どこまでが1つの杉なのかもよくわからない。
屋久島の森、独特の世界観と言うのは確かにあります。
屋久島の森は水も豊か。登山道に明確な水場はないですが、こんな感じの池は見受けられました。
マイナスイオン全開、森にいるだけで保湿効果でお肌がピチピチになりそう。
登山道にも巨大な古の杉は健在。
名もなき杉でもその迫力には気圧されます。
モッチョム岳と違って太忠岳登山道は急登続きというわけでもないので、景色を楽しみながら登れるのが良いところ。
ストイックに決めるならモッチョム岳はおすすめですが、万人受けするのは太忠岳かなと思いました。
最初の登山で雪景色を見たのが嘘のような、新緑が美しい登山道。
のんびり登るには最適なコースでしたが、確かこの辺りで猿(ヤクサル)の群れと出くわして少し怖い思いをした記憶が……。人間慣れしているのか、向こうはこちらに興味なさそうに日光浴をしておりました。
部分的には急登もあって、特に終盤はロープが設置されている箇所も。
終盤に一気に標高を稼ぐ感じですが、これを登り切って稜線に出てしまえば後は楽なもんです。
山頂が近づいているというのはわかりやすくて、巨大な岩が点在するようになってきたらもうゴールは近いです。
道も終始明確なので、迷うようなポイントもありませんでした。
ゴール手前で待っていたのが岩のアーチ。
このトンネルを抜けるといよいよクライマックス!
突然視界が開けて、太忠岳山頂直下の岩場に出ました。
そして否応なしに目に飛び込んでくるのが……
ドーーーン!と目の前にあったのが、山頂のシンボルである『天柱石』。めちゃくちゃデカいっす……!
石と言うにはあまりにも巨大な存在で圧倒されますが、この岩がただごっついだけじゃないというのは、山頂の岩場に登って見るとわかります。
こちらが山頂の岩場に登るロープ。特に難しくもなく、このロープを登ると先ほどの天柱石の真下に行くことができます。
それが見上げた図。
ぬりかべのように一枚の巨大な壁が迫っているようにしか見えませんが、この岩の真の魅力に迫るアングルが別にあります。
太忠岳山頂の岩の展望台、その先端まで移動してから見上げてみると天柱石のもう1つの顔を見ることができます。
それがこちら。
先ほどまで見たごっつい巨岩の印象からはかけ離れた、見事な曲線美を兼ね備えたシルエット。自然の物とは思えない美しいカーブ、腰をくねらせているようにも見えてセクシーですね!
さらにトップにあるとんがり帽子もチャームポイントで、打って変わって女性的なイメージを持ってしまう天柱石でした。
山頂は岩場ということで、展望も素晴らしい。
奥に見えている尖がった山は愛子岳。モッチョム岳、太忠岳と並んで屋久島での日帰り登山でよく紹介されている山ですが、愛子岳については今回登る時間がありませんでした。
次回のお楽しみに取っておきます。
眼下には屋久島の豊かな森が広がっていました。
湖のように見えるところは尾立ダム。縄文杉トレッキングのスタート地点でもある荒川登山口もあのダムの近くにあります。
やや霞んでいますが、海も見渡せました。
市街地からは少し離れているので、街や海の展望に関して言えばモッチョム岳の方が上でした。
誰もいない山頂を独占。俯瞰して撮れないので少しわかりづらいですが、山頂はこんな感じの岩場になっています。
右の壁のような巨岩が天柱石。
山頂の岩場自体は狭いですが、山頂直下は割と開けているので休憩場所には困らないかと思います。
太忠岳についてはツアーも良く組まれているようなので、タイミングによっては賑わう山頂になるかもしれません。
改めて見上げる天柱石。
この曲線美がやはりたまらない!太忠岳のシンボルである神秘の奇岩を間近で見ることができました。
この天柱石を少し離れたところからも見てみたい。
そんな思いで周囲を見てみたら、なんか陰になってるけど良さげな岩場があったので少し移動してみることに。
20分くらい休憩したのちに山頂の岩場から下山。
暖かい日差しに包まれた岩の展望台だったので、絶好の昼寝ポイントにもなりそうな場所でした。
来た道を戻り、登山道から少し逸れてやってきたのがこちらの岩場。
ここはぜひとも立ち寄ってほしい場所。
名もなき岩でしたが、登ってみたら期待していた通り見事な展望台となっていました。
そして、目に飛び込んできたのがこちらの景色↓
ドガーーーン!と再び天柱石!
その巨大さをまざまざと見ることができる絶好の展望スポットになっていました。大いなる迫力がありつつ、これだけ巨大な岩が山頂に置かれている景観がどこか不思議で、自然の物とは思えない神秘性も感じられました。
山頂直下から見上げる天柱石も良いですが、こうして俯瞰してみるとその大きさが改めてわかるので、この展望台への寄り道は強くお勧めしておきます。
もう1つお勧めする理由がこちらの展望。
山頂からは見れなかった景色で、すぐ近くにも巨大な花崗岩を有した山が存在していました。
こちらは花折岳。屋久島の山は山頂に花崗岩を有している山が多いですが、ここにも見栄えの良い山がありました。
モッチョム岳と太忠岳もそうですが、最初に縦走した黒味岳~宮之浦岳~永田岳という高峰以外にも屋久島には魅力ある山がたくさんあるんだなぁ~と。
今回は5泊6日という長旅でしたが、それでもまだ成し遂げられなかった登山、観光と言うのが残っているので、屋久島は奥が深いです。
断崖絶壁の岩場から見下ろす景色も高度感あります。
目の前に広がるヤクスギランドの森、スタート地点の駐車場が見えるはずなのですが見つけられませんでした。
天柱石を心行くまで堪能して下山。
太忠岳=天柱石と言っても過言ではないほど、この山のシンボルと呼べる堂々たる風格の巨岩でした。
いいもの見れたということで、ご満悦で下山。モッチョム岳と違って太忠岳はそれなりに登山者もいるようで、下山中に5人ほどとすれ違いました。
最初に宮之浦岳縦走と言うメインイベントを行ってしまったので、残りの登山はやや消化不良になるかとも思っていたけど、全然そんなことはなかった。モッチョム岳ももちろん良かったけど、太忠岳も大いに楽しく登れた山でした。
無駄なアップダウンもないので、下山はあっという間。
ヤクスギランドに戻ってきました。
ここからは再びヤクスギランドのトレッキングルートを歩きます。
150分コースをたどって森の奥へと再び進んでいく。
ここから杉の登場も目まぐるしく、まず飛び込んできたのは天柱杉。
天柱石を見てきたばっかりというのもあって、天柱つながりの杉に妙な親しみを感じました。
続いて登場したのが母子杉。
その名の通り、母と子どもの二対からなる杉です。
ややわかりづらいですが、2本の巨大な杉が合わさるようにそびえ立っていました。
特に母親の貫禄ある極太の幹が圧巻でした。どことなく血管が浮き出ているようにも見えてちょっと怖くもあり、母強しだなぁと。
子どもでさえ樹齢2600年になるので、そこらの杉と比べたら大先輩にあたります。
杉ラッシュは続く。次にあったのが三根杉。
樹齢1100年と聞いて、「まだまだ若造だな……」と思ってしまった自分が恐ろしい(笑)
樹齢2000年を超える杉をこれまでたくさん見てきたので、感覚がおかしくなる。
ヤクスギランドの最深部に行くと、花之江河に向かう登山口があります。
花之江河と言えば、最初の宮之浦岳縦走登山でまさかの樹氷・雪景色を目の当たりにしたところ。
3日前の花之江河の雪景色。こうして標識の文字として見るだけでも、懐かしい景色として脳裏に蘇ります。
ここから宮之浦岳へと登ることもできるので、強者はヤクスギランド~太忠岳~宮之浦岳~縄文杉~白谷雲水峡という縦走ルートも可能です。
遊歩道を歩いて、再び吊り橋。
吊り橋については他にも何度か渡りますが、子どもたちがキャッキャッ言って渡っているあたり、ヤクスギランドはやはり屋久島でも有数の観光スポットなんだろうなと思いました。
実際、自分もヤクスギランドはおすすめしたい場所で、屋久杉の神髄とも言える存在がこの先に待っていました。
吊り橋の下を流れる川も見どころポイントの1つ。
屋久島の水は本当に透き通っていて綺麗で、光の差し込み具合によっては見事なエメラルドグリーンに輝きます。
そしてヤクスギランドのトレッキングルートも終盤になりかけた頃、1つの巨大な杉が登場。
それがこちらの仏陀杉。
仏陀という、仏の扱いを受ける古の杉。これが名前に劣ることのない素晴らしい杉でした。
幹の太さもさることながら、貫禄を感じさせる幹の筋、苔を纏った姿、そして何かを咆哮するかのようなぽっかりと空いた穴。
全てを包括して神々しく感じられた仏陀杉。
これまでたくさんの屋久杉を見てきましたが、個人的には縄文杉さえ凌ぐ感動をこの杉には感じました。言葉では言い表せない迫力があるので、この杉はぜひ見てほしいところです。
ヤクスギランドを訪れて改めて良かったと思えた瞬間でもありました。
この後もしばし遊歩道を歩いてゴール地点へ。
最後も倒木のアーチで締めてくれました。
こうしてヤクスギランド駐車場に下山完了。出てきたところは入場口とは少し離れたところでした。
時刻は11時30分過ぎ、朝とは打って変わって駐車場は賑わっておりました。
右の建物が売店になっていて、トイレもあります。
売店には民芸品がたくさん売られていました。冷たいドリンクなんかあれば買ったのですが、特に見当たらず見学して終了。
ヤクスギランド入場口が営業していたので、下山後に入場料を支払って終了。
料金は500円で、白谷雲水峡の200円割引券が付いています。逆に白谷雲水峡に事前に行っておくと、こちらのヤクスギランドが割引になるので、半券は残さずに取っておきましょう。
ちょうどお昼タイムと言うことで、やってきたのが安房港のすぐ近くにある「屋久どん」。5年前の屋久島の旅で最初に訪れたお食事処でもあったので、すごく懐かしかったです。
名前の通り、うどんのお店です。
せっかくの屋久島と言うことで、「飛魚うどん」を注文。暖かいうどんとトビウオのから揚げがセットになっています。
トビウオのから揚げは屋久島名物の1つ。島に訪れたら1回は食しておきたい逸品です。
頭から尻尾まで豪快にすべて食べつくせます。
屋久どんのすぐ隣にあるのが、番屋峯キャンプ場。島旅を低コストで抑えたいならテント泊で乗り切るのも大いにありだと思います。
自分と同じタイミングで訪れた人がいたなら、1回も雨に降られなかったのでテント泊もさぞ快適だったのではなかろうか。
この後はのんびり海を散策したり街を散歩したり。
前日のモッチョム岳登山もそうでしたが、午前中に登山を終えて午後に観光の時間を割り当てられるので、丸一日登山に費やさなくてよい手軽さがあります。
早く登れる人なら、午前中のうちに太忠岳かモッチョム岳に登ってしまい、軽く温泉にでも入って、午後の便で島を発つなんてスケジュールも可能かと。
この日は5年前にも訪れた尾之間温泉あたりに入りに行くつもりだったのですが、宮之浦岳縦走後に立ち寄った屋久島グリーンホテルが空いていた良かったので、再び入りに行くことにしました。
日帰り入浴は14時からで料金は650円。例によって貸し切りでした。
翌日に屋久島を発つので、この日にお土産品を物色。
宮之浦港近くにある屋久島観光センターで大抵のお土産は手に入ります。
真っ先に購入したのが、こちらのパタゴニアをパクった屋久島Tシャツ。
このTシャツ、実は先ほどお昼ごはんを食べた屋久どんオリジナルっぽいのですが、観光センターにも売っていたので購入しました。売り切れの場合は屋久どんに行けばたくさん置いてあったので買えるかと思います。
屋久島最後の夜ということで、宮之浦地区を中心に散策。
もう十分楽しんだつもりでいましたが、翌日屋久島を去る現実が近づいてくると、やはり名残惜しい思いが強くなってきます。
路地裏に入れば野良猫がたくさん。
近寄っても全然逃げない人懐っこい猫たちでした。
3月下旬と言うことで屋久島では終わりかけでしたが、桜も咲いていました。
逆にもう1,2週間後であればヤマザクラが咲く頃なので、それを目当てに訪れてもいいかもしれません。白谷雲水峡の太鼓岩から眺めるヤマザクラの景色が有名です。
宮之浦の街並み
世界遺産登録記念の碑
翌日発つことになる宮之浦港。
今回の旅の始まりであり、終わりの場所。上陸初日は今回の旅の行く末に不安もあったけど、こうしてすべて終わってしまうとあっという間でした。
1泊2日の宮之浦岳縦走はもちろん、その後も天気に恵まれてモッチョム岳や太忠岳にも登れたので、登山に関しては上出来でした。観光もそれなりにできたので、追々まとめでも書こうかなと思います。
色々食べ歩き、飲み歩きで、お土産のつもりで買った三岳(屋久島名産の焼酎)も開けてしまって5日目が終了。
6日目は午前中の高速船で屋久島を離れることになっていたので、実質これで屋久島の旅は終わりとなりました。
こんな感じで、今回の屋久島登山が全て終了。結果的に4日連続の登山となりましたが、どの山も個性的で面白さがそれぞれ異なるので、消化不良になることもなく大いに楽しめました。
今回の太忠岳~ヤクスギランド巡りについては、やはり山頂のシンボルでもある天柱石が物凄い迫力でした。
山頂で圧倒的な存在感を放つ天柱石。
誰かが設置したとしか思えないほど、山の上に直立不動でそびえるこの巨大な岩はどこか異質で不思議な景観でもありました。自然の神秘さえ感じさせてくれます。
また個人的にはヤクスギランドの仏陀杉にえらく感動したので、こちらも合わせて見てほしいところです。縄文杉よりも気に入ってしまいました。
モッチョム岳に比べると高低差も少なく登りやすいと思うので、初めての屋久島登山の方にも太忠岳はおすすめできる場所です。ヤクスギランドの観光と合わせて楽しんでみてください。
3月下旬の屋久島登山、これにて終了。
【日程】
2018年3月26日
【コースタイム】
7:20 ヤクスギランド
8:00 太忠岳分岐(蛇紋杉)
9:15 太忠岳
10:45 太忠岳分岐(蛇紋杉)
11:40 ヤクスギランド
コメント
こんにちは。
4日間連続登山、お疲れ様でした。
全部晴天だったなんて、雨の多い屋久島で、すごい事ですね!
天柱石もすごいですね!
あんな風に立っているなんて~。
ヤクスギランドも個性的な杉が多くて良いところですね。
みやっちさんのブログを見て、私も屋久島登山に行きたくなりました。
屋久島は登山するにも、良いところですね~。
今回も素晴らしい写真をたくさん見せて頂き、楽しませて頂きました。
ありがとうございました。
また次のブログを楽しみにしております。
ゆかぽんさん、こんにちは。
今回の屋久島も天気に恵まれて本当に良かったです。おかげでモッチョム岳に加えて太忠岳まで登ることができました。
太忠岳の天柱石は麓からでも捉えられるほどの存在感です。間近で見ると圧倒的な大きさで、岩が特徴の屋久島においては、その象徴とも言える山のようにも感じました。
登山口がヤクスギランドなので、下山後には園内を散策することも可能です。特に仏陀杉はヤクスギの中でも一押しなので、ぜひ訪れた際は見てみてください!