今日という日を忘れずに

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【屋久島】黒味岳~宮之浦岳~永田岳~縄文杉 避難小屋泊縦走登山(1日目)

   

3月下旬に1泊2日の避難小屋泊で屋久島最高峰・宮之浦岳を縦走登山してきました。

1日目は淀川登山口から入山して黒味岳~宮之浦岳~永田岳と縦走、縄文杉近くの高塚小屋まで歩き通しました。

前日までの降雪で登山道はまさかの雪景色となっていましたが、雪の樹氷と緑の草原、稜線に点在する無数の花崗岩が何とも不思議な光景で、これはこれで滅多に見れない景色に出会えたのかなと思います。

登山自体は雪の影響でなかなかのハードモードになってしまいましたが、雲海広がる青空の下で歩けたので、疲労感ありつつも楽しい1日でした。

 

宮之浦岳~永田岳 縦走登山

 

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前回からの続き。

5年ぶり2度目の屋久島上陸を果たしたのが前日のこと。安房の民宿に泊まって、簡単な観光と登山準備を済ませて迎えた翌朝。

今回の屋久島のメインとも言える1泊2日の宮之浦岳縦走登山へと臨みました。

 

3月23日~24日 黒味岳~宮之浦岳~永田岳縦走登山

山中に1泊するので、登山装備はそれなりに準備。この2日間のためにテント泊に近い荷物を持ち込んでいました。

食料についてですが、屋久島ではほとんどの民宿がトレッキング客のために弁当予約を受け付けてくれています。早朝受け取りが可能なのでおすすめです。

自分も前日のうちに宿の方にお願いしておきました。

屋久島 トレッキング用弁当

朝4時に起床。民宿のすぐ近くが弁当屋さん(できたて屋)だったので、朝ごはん食べた後に受け取りに行き、身支度を整えて宿を出発。

事前に手配しておいたタクシーに乗って淀川登山口へと向かいました。旅先でのタクシー運転手との会話は、色々と現地の面白い小話も聞けたりするので結構楽しい時間だったりします。

 

宮之浦岳・淀川登山口

まだ薄暗い早朝6時に淀川登山口に到着。安房市街地から約50分、料金は5800円でした。ここの駐車場は狭く、7、8台ほどしか停められないスペースはすでに満車となっていました。

ここで登山届と協力金2000円(日帰りの場合は1000円)をスタッフの方に支払って入山するのですが、到着早々スタッフの方からアイゼンの携帯チェックをされました。

やはり前日の観光案内で聞いた通り、山の上は雪がしっかりと積もっているようで……。アイゼンを持ってきていない年配グループは出直すそうで、自分の乗ってきたタクシーに乗って引き返していきました。

 

宮之浦岳登山道

やや不安もありながら、薄暗い登山道を一人出発。5年ぶりの宮之浦岳、うっそうと茂る苔の大木に独特の世界観を感じる。

まだ序盤は雪が全くない状況ですが、果たして上はどれほど積もっているのか……

そして登山口でアイゼンのチェックをされたけど、自分が持ってきたのはチェーンスパイクなんだが、それで事足りるのだろうか…

 

宮之浦岳 淀川小屋

しばらく歩いて淀川小屋に到着。40人ほど宿泊できる広めの避難小屋です。みんな出払った後のようで、人の気配はありませんでした。

後々、この淀川小屋に宿泊していた方とお話しすることになったのですが、その人によるとこの日は6,7人しか泊まっていなかったそうです。

 

宮之浦岳まで残り6.5km

宮之浦岳まで残り6.5km。淀川登山口の標高が1380m、宮之浦岳が1936mなので、単純な高低差としては600m程度ですが、アップダウンがそれなりにあるので、コースタイムとしては5時間ほどの道のりになります。

途中の黒味岳に寄り道するとなればさらに上乗せ。荷物も重いし、前回の日帰りに比べたら先は長く感じる。

 

宮之浦岳 淀川の清流

淀川小屋のすぐ近く流れる淀川の清流が透き通っていて素晴らしく綺麗。

ここの水の綺麗さは前回の宮之浦岳登山でも印象に残っているので、よく覚えていました。

屋久島を縦走するうえで1つ助かるのが水の豊富さで、もともと雨が多いということもあってか、登山道には水場が一定間隔で用意されています。

 

宮之浦岳登山

5年前の日帰り登山の時とは打って変わって誰もいない静かな登山道。積雪によって中止になったツアーもあったんでしょうかね。

ひとり黙々と歩く中、森にも日差しが差し込んできた頃に最初の絶景を迎える。

 

屋久島の森の朝

森に差し込む太陽の光、屋久島の森が持つ独特の世界観と合わさって神々しい……!

 

屋久島の朝

明け方は霧もかかっていたので、真っ白な霧がオレンジ色に染まるのもまた綺麗でした。

一人気分が浮き立って、先行く足にも力が入るぜ!

 

屋久島 苔と雪

進むにつれて雪がチラホラ見え始める。

雪なんて見慣れてものではあるけど、3月下旬の屋久島で雪は想定していなかったので、これから向かう先がどうなっているのか、楽しみと不安が半分半分。

 

高盤岳山頂のトーフ岩

最初に展望として見えてくる山が、こちらの高盤岳。山頂のトーフ岩が面白い形をしているので、一目見ただけでわかるかと思います。

 

宮之浦岳登山道から海の展望

序盤はしばらく樹林帯ですが、時折展望も開ける。

海もこんな感じで一望できて、朝日に染まる穏やかな海が綺麗でした。

 

宮之浦岳 雪の登山道

登山道が雪山に変わる瞬間は突然やってきた。

ちょっと雪が増えてきたなぁ~と思った次の瞬間にはこんな感じで、樹氷のトンネルを歩いておりました。

 

宮之浦岳まで残り4.5km

この先にある花之江河という場所が、綺麗な湿地帯になっていて展望も開けるポイントなのですが、その手前に小さな展望台があります。

 

宮之浦岳登山道途中の展望台

こちらがその展望台の岩場。

ここに出て、これから先がどんな状況になっているかを知ることになる。

 

宮之浦岳の雪景色

展望台から望む宮之浦岳。

その全貌はまだガスのベールに包まれていましたが、あのガスによって作られていたのがまさかの樹氷風景。

 

屋久島・宮之浦岳の樹氷

完全な雪景色じゃないか、これは……。

綺麗な樹氷・霧氷風景でありながらも、豊かな緑を求めてやってきた屋久島だっただけに、戸惑いを隠しきれない。

 

宮之浦岳の樹氷(霧氷)

すぐ隣の枝木も凍り付いておるぞ。

桜の時期の屋久島でもこんなことがあるんですね。

 

宮之浦岳登山 展望台からの眺め

この先のことを思えば、ここから見る樹氷なんてまだ可愛いもんだったけど、雪で白くなった樹々は花が咲いているようにも見えて綺麗でした。

この展望台に立てば遠くに海も見渡せるので、時間があればぜひとも立ち寄ってみてください。登山道からすぐの所にあります。

 

宮之浦岳 雪の登山道

登山道に戻って引き続き宮之浦岳を目指す。

ここら辺は細かいアップダウンが続きますが、この手の下りの階段とかが滑りやすいので慎重に。凍結箇所はないので、まだチェーンスパイクは履いてないです。

 

宮之浦岳・小花之江河

最初の湿地帯、小花之江河に到着。

前回の登山では、確かここで野生のシカ(ヤクシカ)と出会えたところ。

 

宮之浦岳登山 小花之江河の雪景色

今回はまるで違う景色。人の気配はおろか、動物の気配も感じられない凛と静まり返った雪の世界。

雪のない時期に来れば穏やかな湿原広がるのどかな場所なんだけど、この日に限っては完全な雪山と化していました。

 

宮之浦岳登山 雪のトンネル

雪のトンネルを進んでいく。宮之浦岳ってこんなに歩きづらかったっけ、、、っていうくらい腰をかがめないと通れないところも結構あります。

厄介なのが、樹々についた雪が急速に溶けて上から水滴がドバドバ落ちてくるところ。雨の中を歩いているのと変わらないくらいビショビショになっております……

カメラも濡れて、この先写真の汚れも目立ちますがご了承ください。(全部雪のせいだ。)

 

宮之浦岳・花之江河

続けて花之江河に到着。メインの湿原はこちらになります。

 

宮之浦岳登山 花之江河の雪景色

先ほどと同様に、ここも雪が積もって雪原風景になりかけてます。

屋久島では滅多に見れない景色と割り切って、もうこの段階では雪を楽しむことに決めてやった。

 

宮之浦岳登山 花之江河の樹氷風景

宮之浦岳でこれだけの樹氷なんて早々見れない景色でもある。

厳冬期に訪れたわけでもなく、3月下旬と考えたらある意味これも奇跡的な巡り合わせ。

目にする景色は真冬のそれですが、日差しは暖かくて風も全くないので、防寒は特に必要なかったです。

 

宮之浦岳登山 黒味岳分岐

花之江河から少し先へ行くと、黒味岳分岐に到着します。今回の縦走登山では「永田岳登頂」がマスト要件で、黒味岳については特にこだわりはなかったですが、割とコースタイムも巻きで進んでいるので寄り道することにしました。

ザックをデポして身軽になって黒味岳を目指します。標準タイムだとここから往復で1時間20分ほどの道のり。

 

黒味岳登山道のロープ

黒味岳までの道は最初が急登。ロープも設置された岩場を登って標高を一気に上げていきます。

1つ反省点としては、この黒味岳はチェーンスパイクを履いてくるべきだったなと……。森林限界を越えてからの岩場が凍結していて怖かったです。

 

雪の黒味岳登山

展望が開けてからが黒味岳の面白くなってくるところ。

終盤は稜線に近い展望豊かな道が続いて、初夏の季節は高山植物の宝庫になるんだとか。

この日に限っては樹氷・霧氷の宝庫になってましたが。

 

雪の黒味岳

先ほどまでガスに包まれていたので、霧氷は出来立てホヤホヤ。

山頂付近に点在する花崗岩も含めて、真っ白い雪化粧になっていました。

レンズの水滴が気になるけど、もうどうしようもなかった。雪解けのスピードが半端なく、晴れているのに体はびしょ濡れになっております……

 

宮之浦岳縦走登山 黒味岳

黒味岳山頂の巨大な花崗岩。あの岩場からは素晴らしい絶景を見渡すことができます。

ただ、そこに行くまでに凍結している岩場が結構あって、ここら辺は少し怖かったです。

 

宮之浦岳縦走登山 黒味岳山頂

8時50分、黒味岳山頂に到着。山頂の岩場が展望デッキになっていて、目の前にはこれから歩く宮之浦岳までの縦走路を一望することができます。

 

黒味岳山頂から眺める宮之浦岳

宮之浦岳をズームアップ。明け方の雲も雲海となって宮之浦岳の背後まで退いてくれていました。

その奥には永田岳も見えるはずなんだけど、永田岳はまだ雲の中。今回のメインは永田岳なので、雲が消えてくれることを猛烈に祈っておりました。

 

雪の黒味岳山頂

雪が泡立っているように凍結した黒味岳山頂の岩場。

あまり好き勝手には動けなかったけど、展望はとにかく最高の一言!

 

黒味岳山頂からの海の展望

島なだけあって、海も一望できます。

屋久島は山岳島ということで、標高は低くても山がたくさんあります。岩山も多くて、後日登ることになったモッチョム岳太忠岳など、面白い形をした山も多数存在。

 

黒味岳山頂の霧氷

風もなくて山頂に居座ろうと思えば長居で来たけど、まだまだ先は長いので下山。

霧氷が綺麗でしたが、それを抜きにしても黒味岳は終盤の稜線といい山頂からの展望といい、かなり好きになれた山でした。時間があればぜひ登ってほしい山です。

 

黒味岳分岐点

往復1時間ほどで黒味岳登山が完了。

初登頂という新鮮さもあって、思っていたよりも楽しめました。

 

屋久島・宮之浦岳縦走登山

黒味岳の寄り道を終えて、屋久島最高峰・宮之浦岳を目指す。

樹林帯にいる間は樹に積もった雪解け水が土砂降りのように降ってきてきつかったけど、ここら辺から次第に視界も開けてきます。

 

屋久島・宮之浦岳 ロープが設置された岩場

ロープが設置された岩場もいくつかあり。

雪が邪魔ですが、この時間になると気温も上がって急速に雪が溶けているのがわかる。見た目ほど危険でもなかったです。

 

宮之浦岳 雪山登山

 

宮之浦岳 巨岩が点在する登山道

宮之浦岳の稜線に入ると、徐々に巨岩が現れ始める。

この稜線に点在する大小様々な花崗岩は、屋久島登山の1つの象徴とも言える風景で独特の世界観があります。

緑豊かな草原に散らばる巨岩を求めていたんだけど、まさかの雪っていうね……

 

宮之浦岳 携帯トイレボックス

稜線上に設置された1つの携帯トイレブース

このトイレブースも5年前に登った時から設置されているものでよく覚えているけど、もっと印象的なのがその隣の岩。

 

宮之浦岳 人型の岩

この人型の岩。これが妙に記憶に残っていました。

トイレブースを監視するかのように、5年前と変わらぬ姿で佇んでおったぞ。

 

黒味岳~宮之浦岳~永田岳 避難小屋泊縦走登山

予想外の雪でも日差しは暖かく、急速に雪は溶けて消える。

特に日が当たる南斜面は、瞬く間に緑一色の草原になりつつありました。

 

場所によって雪解けのスピードが全然違うというのは一目瞭然で、

 

宮之浦岳縦走 雪景色の登山道

日が陰になる北側斜面はご覧のような白さ。

綺麗に線を引いたように雪のあるなしがはっきりするこの光景も、少し奇妙で面白い。

 

宮之浦岳縦走登山 草原と巨岩の登山道

宮之浦岳山頂までのクライマックス。

花崗岩の巨岩がひしめくこの丘の上が、宮之浦岳の1つ手前のピーク「栗生岳(くりおだけ)」。

 

くりお岳

ひらがなにすると少し可愛く見えるくりお岳

この山も例によって北側は雪を纏った姿でしたが、少し離れたところから見るとなかなか迫力あるピークというのがわかります。

 

3月の宮之浦岳縦走登山

くりお岳まで登ってしまえば、宮之浦岳山頂がいよいよ稜線の先に見えてきます。

標高は2000m近くまで上がってきましたが、ここら辺は日当たり抜群なので、雪の量で言えば一番少なかった箇所でした。

 

宮之浦岳~縄文杉~白谷雲水峡 1泊2日縦走登山

点在する巨岩・奇岩風景に異世界を感じる。

 

雪の栗生岳

振り返ってみるくりお岳の巨岩の迫力。稜線上に点在する岩の中でもかなりの大きさを誇ります。

背後に雲が立ち込めているあたりが、迫力に拍車をかけている。

 

宮之浦岳山頂へ

南側から眺める宮之浦岳山頂。

この姿はよく覚えておいてほしい所。北側から見る宮之浦岳がまるで違う姿だから。

 

宮之浦岳1泊2日縦走登山

 

宮之浦岳山頂

こうして雪道に難航しながらも、11時に宮之浦岳山頂に到着。

先客は4人ほどでした。

 

宮之浦岳山頂の標識

半分凍結した宮之浦岳山頂の標識。

雪と氷が冷たそうですが、風もなくその場にジッとしていても暖かい陽気なので、気分としては少し変な感じ。

 

まぁ何より晴れてくれたのは良かったし、ここからの展望がまたすごかった!

 

宮之浦岳から眺める雪の永田岳と雲海

宮之浦岳から望む永田岳!屋久島において宮之浦岳と並んで名峰だと思っている山で、前回この宮之浦岳から見た永田岳の姿がアルプスにも似た壮大な風景で、自分の中では忘れられない存在。

今回屋久島に来たのも、一番の目的はあの永田岳に登りたいというのがあったからで、こうして再び目にすることができて興奮しております!

 

雪の永田岳と雲海

なんか雪が中途半端で小麦粉をまぶしているように見えなくもないけど、垣間見える岩肌は健在。

雲もいつの間にか永田岳の背後まで引いてくれて、雲海となって盛り上げてくれていました。

 

屋久島・永田岳

ちなみに雪のない永田岳はこんな感じ(5年前に見た風景)。

アルプスにも通じる雄大さがありつつ、屋久島ならではの緑の豊かさと巨岩の数々。総じてカッコいい!

 

宮之浦岳から眺める黒味岳方面の雪景色

登ってきた方面を振り返ると、黒味岳あたりは雲に隠れてしまいました。

雲の合間を縫って登ってきた感じになったので、タイミングとしてはちょうど良かったです。

 

宮之浦岳山頂からの雲海の展望

雲海の果てには本当の海。

宮之浦岳からは街が一切見えないのですが、宮之浦岳のように麓からその姿が見えない山を屋久島では奥岳と呼ぶそうです。先ほど登った黒味岳や栗生岳も奥岳の1つ。

島の中心にありながら麓からその姿は見れないって、なんか神秘的な存在じゃないか~

 

宮之浦岳山頂から眺める種子島

東側の海に見えたのは種子島。ロケット打ち上げで有名な島ですね。

上から見る分には高い山が全くなくて平べったい感じ。

 

屋久島・永田岳

ボーっと永田岳を眺めながら山頂にしばらく滞在。山頂にいた方の中には、登山服を乾かしている人もいました。びしょ濡れになったのは自分だけじゃなくて少し安心した(笑)

雲はどんどん離れていくので、もう天気の心配はなさそう。

 

宮之浦岳から永田岳へ

簡単な昼食休憩を終えて、宮之浦岳からいざ永田岳へ!

ここからは下りメインなので、さすがに軽アイゼン(チェーンスパイク)を履きました。日陰部分は凍結していたので、本当に持ってきておいて良かったチェーンスパイク。

 

宮之浦岳 雪の岩場

 

宮之浦岳~永田岳 縦走登山

 

宮之浦岳~永田岳 登山道の階段

永田岳まではしばらく下り坂。くりお岳方面の道と比べると急登で部分的に道も狭いので、こちら側は少し歩きづらかったです。

雪がグズグズで溶けつつあるのでなおさら。

 

永田岳分岐(焼野三叉路)

永田岳方面との分岐点である焼野三叉路に到着。

ここから永田岳までは往復で2時間ほど。先ほどの黒味岳と同様にザックをデポして向かいます。

 

ザックデポして永田岳へ

今回の屋久島の目的でもある永田岳がいよいよ近づいてくる。

宮之浦岳から縄文杉まで縦走するとなると、この永田岳はコースから外れるので登らずに通り過ぎる人も多いようで、ここら辺は全く人の気配がしませんでした。

 

雪の宮之浦岳

永田岳登頂を前に絶景を拝められたのがこちらの展望。北側から見る宮之浦岳が、南側からとはまるで違う姿にビックリ!

雪のあるなしに関わらず、こちら側から見る方が立派な峰に見えてカッコいいです。

 

雪に覆われた宮之浦岳山頂

雪がほとんど解けた南側の草原風景とまるで違うのも面白かった。

山そのものが真っ白に凍結している感じでした。良く見ると山頂に人が立っているのも見えます。

 

永田岳 雪の登山道

登山道に関して、実は一番つらかったのがこの永田岳までの箇所。

意外とアップダウンがある上に、シャーベット状の雪にズボズボ埋まるので、途中で気分がめげそうになりました。

 

屋久島・永田岳

近いようで意外と遠いからもどかしい。

それでも天気と時間の余裕だけは十分にあるので、とりあえず頑張って進んでみる。

 

トカラ列島

海の果てに見えていたのがトカラ列島。 中之島にそびえるトカラ富士(御岳)が富士山のように見えるので、晴れていればすぐにわかるかと思います。

 

宮之浦岳~永田岳 縦走登山

正面に捉えた永田岳。

こちらにも花崗岩の巨岩は健在で、屋久島らしい世界観が広がっています。

 

永田岳の巨岩

山頂まではひたすら登り。雪さえなければ、分岐点から永田岳山頂までは比較的道も整備されているので歩きやすいはず。

ここに来て急に疲れが出てきたのも、ぜんぶ雪のせいだ……

 

永田岳山頂の巨岩

 

永田岳山頂のロープ

巨大な花崗岩を見上げつつ、最後にロープを攻略したらゴール。

 

永田岳山頂

12時35分、永田岳山頂に到着。標高は1886mで屋久島、および九州の中で宮之浦岳に次いで2番目に高い山。新日本百名山にも選定されています。奥に見える島は口永良部島

この日登った黒味岳宮之浦岳永田岳を合わせて屋久島三山とも呼ばれていて、とりあえずこれで三山縦走はめでたく達成!

 

永田岳山頂からの海の展望

宮之浦岳と比べると西側の海がすぐ近くに見えます。

この麓の永田いなか浜”日本一のウミガメの産卵地”とも言われているので、シーズン中であれば観光の1つとして行ってみるのもいいかもしれません。時期は4月から7月下旬あたりで、特に6月が高確率で見られるそうです。

 

永田岳山頂から眺める雪の宮之浦岳

こちらは永田岳から眺める宮之浦岳。

本当にカッコ良い…!南側から見る姿とはまるで違う。屋久島の最高峰の風格を感じるなら、間違いなく北側から眺めるのをお勧めします。

この姿は前回来たときには見れなかったものなので、自分の中ではかなりインパクトを残した景色でした。

 

永田岳から眺める障子岳の花崗岩

もう1つ、永田岳に登頂して良かったと思えたのが、こちらの障子岳。標高としてはかなり低いですが、花崗岩の鋭利な岩峰が荒々しくて、その全貌を永田岳から見下ろすことができます。

この山も今回初めて知り得た存在で、また1つ屋久島の魅力に触れられました。

 

永田岳山頂の岩場

山頂は黒味岳と似たように岩場に立つ感じなので、あまり自由には動き回れなかったです。

もうちょっと横に広い山頂かと思っていたけどそうでもなく、逆に高度感はかなりのものがありました。

 

永田岳山頂から下山

永田岳から下山。来た道をザックをデポした分岐点まで戻ります。

ちなみに自分が山頂に到着する少し前に1組の登山者とすれ違ったのですが、この人たちが前日淀川小屋に泊まっていた方々。この後、高塚小屋までほぼ同じペースで歩いて、翌日も何度か会って話をすることになりました。

 

3月の屋久島・永田岳登山

途中諦めなくて本当に良かった永田岳。

この草原の奥行にどっしりと構える永田岳はやっぱり素敵です。自分としては、山岳としての魅力は宮之浦岳よりも永田岳の方があるなと思いました。

 

焼野三又路でザックを回収

ザック回収。今回初めて付属のザックカバーを使ってみたけど、荷物を入れすぎたのか上半分くらいしか被せられなかったのが反省点。付属のザックカバーって小っちゃいんだね……

ザックに黄色い帽子をかぶせているようで、少し間抜けでした。

 

永田岳から縄文杉方面へ

再び本ルートに戻って、縄文杉方面を目指します。

もうしばらくは草原風景が気持ち良い快適な稜線コースが続く。

 

巨岩と樹氷風景

花崗岩と樹氷が彫刻みたい。

 

登山道から眺める永田岳

横から眺める永田岳。今回の縦走でだいたいのコースタイムもわかったので、次は雪のない時期に歩いてみたいです。

 

宮之浦岳縦走登山

 

池のような登山道

これ、池じゃない。登山道なんだぜ……

もう靴もすっかり水浸しなので、なりふり構わず突っ切っていく。

 

宮之浦岳縦走登山・平石岩屋の岩群

 

宮之浦岳縦走登山・平石岩屋

花崗岩がたくさん置かれたピークが平石岩屋

ここが宮之浦岳の全貌を拝める最後のポイントになります。

 

平石岩屋から宮之浦岳の展望

見納め。(まだ終わってないけど)良き縦走登山ができました。

 

平石岩屋からの樹氷風景

ここから徐々に標高を下げて樹林帯へと入っていく。

草原に立ち並ぶ崩れかけの樹氷風景が初冬の景色っぽかった。

 

平石岩屋から新高塚小屋へ

 

平石岩屋から新高塚小屋への登山道

 

宮之浦岳展望台

第二展望台。この辺りでようやくヤクシカに出会うことができました。

鉢合わせでお互いビックリしてしまい、機敏な足取りで逃げていきましたが。

 

縄文杉まで残り2.8km

淀川登山口からだいぶ歩いてきた。ここまで来ると、標識にも縄文杉の文字が見えてきます。

 

新高塚小屋

14時45分、新高塚小屋に到着。屋久島の中では比較的綺麗で40人ほど宿泊できるので、そこそこ広め。

木道デッキも用意されていて、テント泊も可能になっています。先客は7人ほどしかいませんでした。

 

新高塚小屋のトイレ

嬉しいことにトイレもあり。水場はどこにあるかわかりませんでしたが、小屋の近くにあるようです。

ここに泊まっても良かったのですが、まだ時間があるので1つ先の高塚小屋まで降りることに。先ほど永田岳ですれ違った人も同じく高塚小屋まで行くそうで、お互いもうひと頑張りすることに。

 

新高塚小屋から高塚小屋へ

ここまで降りてきてしまえば、雪もなくなって再び屋久島らしい苔と杉の森に変わりました。

道もよく整備されていて、ここに来て縄文杉方面から登ってくる登山客と頻繁にすれ違うようになりました。(もしかして高塚小屋混んでる……?)

 

高塚小屋

15時20分、高塚小屋に到着。数年前に建て替えられたばかりなので、新高塚小屋よりも綺麗で新しい小屋です。

混雑具合が心配でしたが……

 

高塚小屋内部

なんと、まさかの一番乗りでした(笑)。みんなこの高塚小屋はスルーした模様。

小屋内は3階建てになっていて収容人数は20人ほど。小屋内の造りが凝っていて、日差しをたくさん取り入れて内部が明るくなるように設計されています。(壁は隙間が空いているわけじゃなく、透明なシリコンチューブで埋められています)

 

高塚小屋寄贈の経緯

この小屋の建て替えはレモンガスの赤津さんという方のお力で成し遂げられたそうです。小屋の内部に寄贈の経緯が書かれているので、ぜひ読んでみてください。

こうして快適に利用させてもらう身としては、ただただ感謝。

 

高塚小屋前のウッドデッキ

小屋の前はウッドデッキになっていて、いくつかテントも張れるスペースが用意されています。一緒に下ってきた方はテント泊だったのですが、同じくテント場一番乗りで喜んでおりました。

トイレはすぐ横にありますが、水場は徒歩10分ほどの縄文杉の所にあります。

 

高塚小屋から縄文杉へ

なので、水を入手するついでに縄文杉までお散歩に。

 

縄文杉のウッドデッキ

10分ほどで縄文杉の展望デッキに到着。

屋久島の一番有名な観光地でもあるので、これまで以上に道が整備されています。

 

縄文杉説明書き

 

屋久島・縄文杉

こちらが縄文杉。 樹齢3000年以上とも言われる巨大な杉で、屋久杉の長として森の奥に君臨する神聖な樹。

屋久島を訪れるほとんどの人は、この縄文杉がまず第一のお目当てかと思いますが、ここまで来るには最寄りの登山口からも往復10時間ほどのトレッキングが必要になるので、訪れる際は登山と思ってきた方がいいです。前回日帰りで縄文杉まで来ましたが、トロッコ道の往復が結構疲れました。

縄文杉については、翌朝の日差しが差し込む中で見た姿がものすごい神々しくて印象に残ったので、次の記事にでも書きたいと思います。

 

宮之浦岳縦走登山 高塚小屋泊

こうして縄文杉まで見届けて水も確保して、ようやく小屋でゆっくりできる時間となりました。

結局、この後に10人ほど到着しましたが、スペースは余裕であったので快適に過ごせました。避難小屋生活の注意点ですが、この高塚小屋も含めて、屋久島の避難小屋ではよくヒメネズミという小さい鼠が出るそうなので、残飯は放置せずに袋にくるんでザックも吊るしておいた方がいいです。

食料がやられた、って記事を結構見ました。

 

屋久島・できたて屋の弁当で夕食

縦走中は行動食のみで済ませたので、ここでようやくお弁当タイム。

そして、初めて知ったまさかの2食分。朝用と昼用だったらしく、空きっ腹に一気に詰め込んでやりました。

 

だいぶ疲れていたので、この日は18時すぎには就寝。夜は意外と冷え込みましたが、そのせいか幸いにもネズミは出なかったようなので良かったです。

 

こうして怒涛の縦走1日目が終了。高塚小屋まで来てしまえたので、翌日は縄文杉から白谷雲水峡へと抜けるだけなのでもう気楽。今更振り返るまでもなく、予想外に雪との格闘が続いた縦走登山でしたが、大いに充足感を感じられた1日でした。

 

宮之浦岳から眺める雪の永田岳と雲海

黒味岳~宮之浦岳~永田岳の縦走登山を終えて、2日目の縄文杉~白谷雲水峡へと続く……

 

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【日程】
2018年3月23日

【コースタイム】
6:00 淀川登山口
6:30 淀川小屋
8:00 花之江河
8:20 黒味岳分岐
8:50 黒味岳
9:15 黒味岳分岐
11:00 宮之浦岳(~11:25)
11:45 焼野三又路
12:35 永田岳
13:20 焼野三又路
14:45 新高塚小屋
15:20 高塚小屋

 

 

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