愛鷹山(越前岳) ―― 雑煮と富士山で新年初登り ――

愛鷹山(越前岳) ―― 雑煮と富士山で新年初登り ――

2014年、初登りは静岡県の愛鷹山へ。富士山の展望で有名ということで、正月にも相応しいと1月3日に登ってきました。

富士山が見える山というのは特に珍しくはないけれど、自分の場合はいつも山梨側から眺めることが多いので、南側の静岡から見る富士はまた違った景色、感動が味わえるんじゃないかって期待してた。

それと、正月の食と言えばやっぱり餅ね!山でお餅焼いてお雑煮、お汁粉、磯辺・安倍川餅を食したり、甘酒やどら焼きも頂いて正月登山楽しんできました。

肝心の富士山が、予想外の天気でピンチだったんだけど、、、最後の最後で奇跡がっ!?

 

お雑煮と富士山で2014年の山旅幕開け―――

 


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2014年、改めて明けましておめでとうございます。

2014年と言えば、、、平成26年ね。これ、結構忘れる。。

それと、うま年。うまと言えば、、、そうだね、ね。今年は白馬の年よ。あの感動の縦走は、今なおあせない思い出深い山旅の1つ。去年は行けなかったし、今年はチャンスがあればまた行きたいなぁ~と。

2013年は夏が全然山に行けなくって、その分もあって今年は他にも行きたいところがたくさん残ってる。北アルプスの秘境・雲ノ平や東北の名峰・鳥海山、あとは遠いところでは阿蘇山。ここら辺は行きたいね。他にもあるけど、挙げていったらキリがなさそうで、、、

何が言いたいかっていうと、つまり今年もまだまだ山には登るってことなんで(笑)、気ままに見に来ていただけたらと思います。

 

で、2014年の最初の山に選んだのは静岡県の愛鷹山。富士山の展望が素晴らしくて、まだ行ったことのない山だったので選びました。天気に泣かされ、翻弄された初っ端1発目の山旅。そのあらましをちょこっとだけ書いておきます。

 

~~ 2014年1月3日 愛鷹山(越前岳)~~

 

愛鷹山へは都内から公共交通手段だけでも行くことができます(今回は御殿場駅からは車利用ですが、、)。小田急線の新松田駅から御殿場線の松田駅へ乗り換え。

1月3日と言えばさ、世間は箱根駅伝復路の日。これから行くところが箱根の先だし、なんとなくこの御殿場線が混雑してるんじゃないかって勝手に思ってたけど、、、全然空いてたわ(笑)。この御殿場線は初めて乗ったから、どこら辺を通ってるのかイマイチわからない。。

ここでメンバーの2人と合流して、御殿場駅へ。

 

8:41、御殿場駅着。この御殿場駅からバスで登山口に向かう場合は、8:30にバスが出るのでもう1本早い電車で来る必要があります。

今回は前日に現地付近で夜景を撮っていたすすむ君が車で迎えに来てくれたのでそれに乗車(すすむ、ありがとう!)。天才カメラマン、よしゆき先生ともここで無事合流。

 

すすむカーでスタート地点の十里木高原駐車場へ向かうが、、、

晴れるって言うてたのによぉー、、、(`Д´)

すでに厚い雲がかかってる。。箱根あたりの山に来ると毎回こんな感じorz

自分と箱根の相性の悪さは箱根駒ヶ岳金時山明神ヶ岳で実証済み……。まぁ、仕方ないか。(そういや天城山でも天気悪かったな)

 

とりあえず9時15分頃に十里木高原駐車場に到着。広い無料の駐車場、トイレもあります。登山客より観光客の方が多かったかな。

ここでもう1台の車、千葉組の忍カーと合流。

 

9時半、総勢9名でアタック開始。新年早々、2,3日前の急な呼びかけなのに集まってくれて感謝です。

 

まずはススキ野原の脇を登っていく。ここから10分ほど登ったところに富士山の絶好の展望台があって、観光客の方はそれ目当て。

階段を登っていけば着くけど、結構ぬかるみが激しかった…。そのためか、駐車場には靴洗い場も完備!これは登山する側としてはかなりありがたい。

 

十里木高原展望台に到着。こんな感じで木造の展望デッキが用意されてますが、この時の展望と言ったら、、、

 

「・・・・・・」

 

 

何も見えない。。。富士山のふの字も見えない。すぐ目の前にあるはずなのに、、、こんなことってある!? 見事なまでに裾からビシッと雲がかかってさ、、、逆にすごいわ。プロジェクター使えば投影できそうな真っ白な世界。

それでも、、、眼下に広がる見事なゴルフ場。難しそうな12番ホールじゃないか…。すぐ横では富士サファリパークのアナウンスがこだまする。。。orz

新年早々、やっちまったわ、、、

 

下山では晴れてると信じて先へ。

ってか、見上げれば上も真っ白じゃないか!\(^o^)/

仕方ないので、雪道を楽しむことに。思った以上に積雪があって、なかなかの踏み応えでした。

 

途中1ヶ所、ベンチが置いてある開けた場所がありました。山頂でガスってたらここでお昼ご飯にすることに。

晴れていればなかなかのロケーションなんだけどね、ここもサクッとスルー。

 

ベンチを過ぎると樹林帯に入っていく。展望はしばしお預け。

そして、所々凍結箇所も出てきたのでここらへんで軽アイゼンつけました。

 

登るにつれて積雪も増えてくる。踏み抜くとひざ下まで埋まる場所もありました。

予想外に雪山と化してた、愛鷹山。これも年末の大雪の残りなのかな。ヤマレコを見る限りじゃ、前年の同時期よりは圧倒的な積雪量。

 

登るにつれてガスの中に突入。あたりは真っ白な銀世界に。

それでも、風があまりなかったからか、歩いているとかなり暑かったっけか。

 

展望ゼロの世界だけど、1つだけ良かったのが樹氷。溶けずに残っていて、結構な雪山にきた感覚を味わえた。

晴れていたらここまでの樹氷は見れなかったんだぜ!(って自分に言い聞かす。。)

 

この後も山頂まではひたすら樹林帯。傾斜も全然きつくないので、大して疲れないです。

もう少し積雪があれば、ワカンがあってもいいくらい。意外や意外にモフモフでした。

 

登り始めてだいたい1時間半、気づいたら山頂に到着。

 

飛び出る3Dの立派な標識。

愛鷹山というのはこの界隈の山の総称で、この越前岳がその最高峰。(一応愛鷹山というピークも南のほうにあります)

一富士二鷹三茄子、の鷹って愛鷹山を指すっていう説があるみたいだけど、それが本当ならなおさら正月にピッタリの山だよね。

 

展望はもちろんないので、立派な樹氷を観察。見事なもんだねぇ、、

ちなみに後々調べてみたけど、越前岳山頂からは周りの木が邪魔して、意外と富士山が綺麗には見れないらしい。。むしろ海(駿河湾)の展望が良いそうなので、次来ることがあれば海を見たいかな。

 

とりあえず無事にお疲れさま。

 

山頂は風もあって寒かったので、早々に下山。

ここから20分くらい歩いたところに富士見台という場所があって、そこは何でも50銭紙幣の富士山が撮影された場所らしい。晴れていたら行ってみてくだされ。

 

ガスを抜けると寒さもだいぶマシに。お昼ご飯のお雑煮は、途中のベンチですることにしたけど、、相変わらず雲がしつこいな。

 

12時過ぎにベンチに到着。早速、準備に取り掛かっていると、、、

うん??日差し、、!?

 

おぉぉぉ!雲の合間からわずかな陽の光。

まだ富士山も山頂も雲の中だけど、、少しだけ回復の兆し。富士山、いけるかもしれん!

 

天気回復を祈りつつ、餅をひたすら焼く。網とフライパン4基フル稼働。

 

お雑煮も前回のおでん同様に、具材をあらかじめ仕込んでだし汁に投入するだけ。簡単って素晴らしい!

 

待っている間に、もーりーの差し入れ甘酒とあやのの即席おしるこ。色々と準備ありがとね!

 

餅焼けた!醤油やきな粉で頂く。

 

(具がかなり多めの)お雑煮もできた。山の上でのお雑煮、最高ですわ!

 

大野さんの淹れてくれたコーヒーでまったりしていると、、、

 

ようやく富士山方面にも青空が、、、

そして…

 

おぉぉぉ!!!ついにきたっ!!

頭だけチラッととは、恥ずかしがり屋め(笑)

でも顔出してくれてありがとうございます。

 

ほとんど冗談のつもりで言ったんだけど、本当に下山の展望台で富士山見えっかも!

期待しすぎず、、、それでも心の奥ではかなり期待して、14時過ぎに下山。ここから駐車場までは距離的には大したことないです。

 

笹に囲まれた広い道。富士山はまだ雲の中だけど、晴れてくるとだいぶ気分も違う。

登ってきたときは気づかなかったけど、この道なかなかいいよ!展望がとにかく最高。

 

振り返ると越前岳山頂の雲も取れてた。ここから見ても、山頂が真っ白になっているのがよくわかる。

大して標高差もないのにえらい違い。

 

展望台の近くにそびえる鉄塔。青空の下だと、鉄塔も映えますな。

 

そして14時20分、再び展望台に到着。

 

雲が取れそうな気もしたので、少しだけ待ってみる。

 

すると……

 

おっ!?

 

おぉっ!!?

 

おおおおぉぉぉーーーーっ!!!

ついにやったぜ!新年1発目の富士山!!

 

この間、約30分。待った甲斐があったもんよ…(泣)

静岡県側から見た場合、一番目を引くのが隕石が衝突したクレーターのような穴。これが宝永火口。山梨県側からでは見れない富士山のもう1つの姿。これが見たかったのよ!

 

さらによしゆき先生の望遠レンズだと、富士山の最高峰・剣ヶ峰も見えた。

南側斜面だから山梨側から見るよりも雪が少なくて黒々としてる。見る方向によって富士山の姿がだいぶ違うってのがよくわかったよ。

 

これが本来の展望台の姿!登りの真っ白い世界とはまるで違う、どっしりとした富士山が目の前にあります。

この場所であれば、普段着でも登ってこれるのでぜひ来てみてください。富士山との間に遮るものもなく、裾から天辺まで一望できますぜ。

 

無事に富士山を拝めて思い残すこともなく下山。

晴れて富士山が顔を出したので、この時間なのに下から続々と観光客の方が登ってきてました。

 

ススキ野原を走り回る子どもたち。山頂の真っ白な銀世界とはかけ離れたのどかな光景。なんせ、まだ正月だもんな。

今の子どもたちって、凧揚げとか羽子板で遊ばないのかな? ふとそんなこと思ったり、、

 

15時に駐車場に戻る。

駐車場からでもこれだけ立派な富士山が見えていたとは、、!十里木高原、ドライブの途中に寄るだけでも価値があると思います。

 

越前岳の方もすっかり青空。こうしてみるとまだまだ秋の風景だけど、山の上の方はしっかりと雪が積もっていたので、これからの時期は軽アイゼン持参したほうがいいと思います。北斜面で凍結しやすいだろうし。

 

越前岳までのピストン山行で短いコースでしたが、樹氷も富士山も山ご飯も楽しめたので、今日の登山も満点!

後は冷えた身体に温泉!車に乗って少し移動。

 

やってきたのはヘルシーパーク裾野。日帰り入浴500円とリーズナブルだし綺麗で広い。露天風呂からは富士山の展望もあるので、十分満足できた温泉でした。

正月は温泉も営業してないところがあったりするので、事前に調べておいたほうがいいかと思います。

 

温泉で千葉組とお別れして東京へ。帰るころには雲1つない天気で、陽が沈むまで立派な富士の姿を拝めることができました。

3日ということで帰省ラッシュにやや巻き込まれたけど、21時ごろに解散。無事に新年1発目の登山を終えましたとさ。

 

 

今回も諸事情により直前での計画立てになってしまったけれど、新年早々、こうして集まってくれて一緒に登れて良かったです。正月休み最後の休日、翌日仕事なのに来てくれた人もいて、、、それで富士山見れなかったらどうしようって思ってたけど……

 

最後の最後で起死回生の晴天!これほど立派な富士山を拝められたんだから、今年もきっと良い年になるって!(笑)

誘った側としては本当にホッとしたよ。。天気に翻弄されたけど、結果オーライなんだから初登りとしては上出来。良いスタート切れた気がします。

 

こうして富士山を眺めていると思い出すのが、ちょうど1年前。昨年の初登りはまさにあの富士山にボード担いで登ってたっけ。月並みな言い方だけど、ホント1年ってあっという間。もうあれから1年も経ったのかってさ。

山に登っていると、四季の移り変わりを強く肌で感じることができるのよ。平地では1月も2月も寒さはそんなに変わらないだろうけど、山ではその1ヶ月がかなり大きくて、見えるものや感じられるものもだいぶ変わってくる。日々の移り変わりをこれほど強く感じられるのって、山以外にはあんまりないんじゃないかな。そこも山の魅力の1つなんだと思う。

最近は以前ほど頻繁に山に繰り出してるわけじゃないけど、山に登ってればまた今年もあっという間に過ぎ去っていく気がする。だからそれを忘れないためにも、こうしてブログに形として残せてるってのは、自分としてはすごい良かったと思ってる。拙い記事だけど、今年もこのブログはまだまだ続きまっせ!!

 

そんなわけで、サラッとですが新年1発目の登山でした。

 

今年もどうぞよろしくお願いいたします!!

 

 

愛鷹山より2014年の山旅、幕開け―――

 

【日程】

2014年1月3日 曇りのち晴れ

【コースタイム】

十里木高原駐車場(9:40) — 展望台(9:50) — ベンチ(10:15) — 越前岳(11:20) — ベンチ(12:20) — お昼休憩(~14:10) — 展望台(14:20~14:50) — 十里木高原駐車場(15:00)

 

 

 

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