石老山〜高塚山 降雪直後の軽アイゼン雪山登山

石老山〜高塚山 降雪直後の軽アイゼン雪山登山

相模湖近くの石老山〜高塚山へ電車・バスを使って日帰り登山に行ってきました。

数日前に降った雪が結構残っていて、山頂付近は雪景色!軽アイゼンを履いての雪山登山が楽しめました。山頂からは丹沢の山々が見えて、大明神展望台からの相模湖や高尾山の眺めが特に素晴らしかったです。

そして、おまけで登った嵐山はやっぱりツラかった……

 

石老山〜高塚山 雪が残る高尾山域へ 雪山登山

 


高尾山エリアにある石老山

この山も随分と懐かしい響きを感じる山で、前回登ったのがもう12年前でした。

数日前、東京で警報級の雪が降ったということで、近場の山に遊びに行きたくなり、そんなに人もいないだろうということで石老山をチョイス。

 

前回はスルーした高塚山も合わせて登ってみましたが、この区間の雪山ハイキングがとても面白かったです。

 

2024年2月10日 石老山〜高塚山 雪山登山

高尾山からもほど近い石老山へ冬の山登り。

最寄り駅は高尾駅から1つ先の相模湖駅です。

相模湖駅

久しぶりの相模湖駅。

毎度のことながら朝の中央本線は登山客だらけですが、ここで降りた客はそんなにいませんでした。みなさん、大月界隈の秀麗富嶽十二景ですかね。

 

相模湖駅から石老山へプレジャーフォレスト経由三ヶ木行きバスに乗車

石老山へ向かうバスは一番乗り場のプレジャーフォレスト経由三ヶ木行き

同じ三ヶ木行きバスでもプレジャーフォレストを経由しない方は石老山にも行かないのでご注意を。

 

石老山入口

バスの乗車時間は短くて10分弱。登山口近くの石老山入口で下車します。

頑張れば歩けなくもない距離で、帰りは相模湖駅まで歩きました。

この標識の道路を入ってすぐのところに登山者用トイレがあります。

 

バス停から石老山へ

道なりにしばらく舗装路歩き。

山間に囲まれているからか、朝は空気がキンキンに冷えて寒かったです。

 

石老山へ

バス停から15分ほど歩いて、この標識が見えたら階段を登って登山口へ。

相模湖病院脇から入山します。

 

石老山登山口

12年ぶりの石老山へ入山。

数日前に降った雪が登山口近くにもまだチラホラ残っていました。

 

石老山 奇岩の道(滝不動の巨岩)

石老山という名の通り、登山道には巨大な岩がいっぱい。

スタート早々に見たこの岩の存在はしっかりと覚えてました。

 

石老山・滝不動

岩の名前は流石に忘れていましたが、滝不動というらしいです。

この標識もずいぶん年季が入ってる。おそらく12年前に来た時のままだと思いますが、昔のままの姿でいてくれるのはどこか嬉しい。

秀麗富嶽十二景の標識とか、すっかり変っちゃったからなぁ~

 

石老山・顕鏡寺

少し登ると顕鏡寺に到着。

人の気配はなかったですが、結構大きなお寺でした。

 

石老山・顕鏡寺からの高尾山方面の展望

展望も良かったので、ここで小休止。低山なだけあって少し登るだけで暑くなる。

正面に見えているのは高尾山あたりの山々です。

 

石老山〜高塚山 巨大な岩が点在する登山道

その後も大小さまざまな岩が出てきます。

壁のようにデカい巨岩もあって、なかなかの迫力。

 

石老山〜高塚山 雪が残る高尾山域へ 雪山登山

奇岩の道を越えたあたりで景色が一変!

足元が瞬く間に雪道に変わりました。

 

石老山〜高塚山 雪山登山 融合平見晴台

雪道に入ったところで融合平見晴台に到着。

木陰から相模湖が見渡せました。

ベンチもあるので普通なら休憩ポイントなんですが、5,6個あるベンチはすべて雪で埋まっていました。

 

石老山〜高塚山 雪が残る高尾山域へ 雪山登山

ここから本格的な雪道へ。

東京で雪が降ったのが火曜日なので4日前。大部分は溶けて山頂付近に多少残っている程度かなと思っていましたが、中腹あたりからガッツリ残ってました。

 

石老山〜高塚山 雪が残る高尾山域へ 雪山登山

なかなか本格的な雪山登山道。

前日までに踏み固められたトレースがしっかり残っているので、踏み抜くということは全然なかったですが、前後に人は全くおらず非常に静かな雰囲気。

 

石老山〜高塚山 雪が残る高尾山域へ 雪山登山

登りはアイゼン履かなかったですが、ところどころ凍結していて特に下り坂は滑りやすかったです。

もう数日間はアイゼン持って行った方が無難ですね。

 

石老山〜高塚山 雪が残る高尾山域へ 雪山登山

ひたすら雪道を登って最後の階段部分へ。

展望はあまりないルートですが、ザクザク踏みしめる雪の感覚が心地よくて結構楽しく歩けてます。

 

石老山 雪山登山

開けた場所にたくさんのベンチが見えたらそこが山頂。

 

雪が積もった石老山

石老山。12年ぶりの登頂です。

昔と変わらず、中央に立派な標識が立てられていました。

 

石老山山頂から眺める丹沢方面の展望

山頂からは西側が開けていて、正面には丹沢の山々が見えました。

丹沢は確か晴れ予報だったはずなのに、思っていたよりも雲が多い。晴れていれば富士山も見えるようですが、残念ながら雲に隠れて見えませんでした。

 

石老山〜高塚山 雪が残る高尾山域へ 雪山登山

山頂で少し休憩して、さらに先の稜線に行ってみることに。

この先にあるのが高塚山で、今回のメインがまさにこの区間。

12年前は歩かずにスルーした場所です。

 

石老山〜高塚山 雪が残る高尾山域へ 雪山登山

石老山から高塚山までは片道30分ほど。

緩やかな一本道で、ここは雪が積もっていたら面白そうだなと思い来てみましたが、実際かなり面白かったです。

モフモフというほどには雪が残っていなかったですが、ザックザック自分の踏み跡を残せるくらいには踏み心地良かったです。

 

石老山〜高塚山 雪が残る高尾山域へ 雪山登山

石老山から先は軽アイゼン(チェーンスパイク)履きましたが、アップダウンもあるので大いに役立ちました。

年に一回あるかないかの、近場でのアイゼン登山。

 

高塚山山頂

一本道をひたすら歩いた終点のこちらが目的地の高塚山

展望は残念ながらなかったですが、標識はちゃんと用意されています。

 

高塚山の標識

高塚山、標高6754m。

……6754m!?!?

 

標高6754mを演出する高塚山の標識

んなこたぁ~ない。標高675.4m。

ちょうど小数点を結び目で隠してヒマラヤに匹敵する標高を演出するとは、相模湖町も悪よのう。

こういうのは嫌いじゃない。相模原市に統合されて今はなき相模湖町、イカしてるぜ。

 

石老山〜高塚山 雪が残る高尾山域へ 雪山登山

歩いてきた道をそのまま戻って、再び石老山。

時刻はもう間もなく10時。この時間なら誰かいるかと思いましたが、誰もいませんでした。

 

石老山〜高塚山 雪が残る高尾山域へ 雪山登山

石老山からは登ってきた道へは戻らずに、稜線をしばらく先へ。

展望台が用意されている大明神山ルートで下山します。

 

石老山〜高塚山 雪が残る高尾山域へ 雪山登山

こういう近場の低山が雪山になった時は、アイゼンを外すタイミングが難しい。

「あっ、だいぶ土が出てきたな」と思った数秒後には再び凍結した道が現れたり。外すのも面倒だったので、結局最後の林道に出るまで着けたままにしました。

 

石老山〜高塚山 雪が残る高尾山域へ 雪山登山

 

冬の石老山登山 大明神山

雪の尾根を下ったり登ったりして、小さな祠があるこちらが大明神山

展望台はこのすぐ先にあります。

 

大明神展望台

大明神展望台からの相模湖の展望

こちらが大明神展望台

目の前に高尾山界隈の山々と相模湖を見渡せる、石老山コースの中でも特に展望がいい場所です。

鮮やかな相模湖ブルーが印象的でした。

 

石老山〜高塚山 雪が残る高尾山域へ 雪山登山

展望台から30分ほどで登山口なのですが、ここから先が結構厄介でした。

 

石老山〜高塚山 倒木が残る登山道

数日前の雪の影響なのか、倒木が道をふさぎ、登山道を迂回して進まなければならないところもいくつかありました。

雪と合わせて正規ルートが隠れてしまい迷いそうなポイントもあったので、結構要注意です。GPSが役立ちました。

 

石老山〜高塚山 雪が残る高尾山域へ 雪山登山

ここら辺は日陰なので凍結箇所も多く、滑りやすい岩場も要注意。

なかなか侮れなかったですよ。

 

石老山〜高塚山 登山口の林道

林道に出たところでようやく一息付けました。

登りよりも下りの方が疲れた感じです。

 

石老山 登山口からプレジャーフォレスト前バス停へ

後は道なりに下っていけばプレジャーフォレスト前のバス停に着きます。

時刻も11時を過ぎたのでだいぶ暖かかったです。

 

石老山登山で見た梅の花

道脇には梅の花も咲いていました。

登り口の方には梅林らしき群生ポイントもあったので、2月~3月の石老山は梅も楽しめますぜ。

 

石老山から嵐山へ

石老山だけを楽しむのであればプレジャーフォレスト前からバスに乗って帰りましょう。もしくは40分ほど頑張って相模湖駅まで道路沿いを歩いて行くのでもいいかもしれません。

自分は何故か嵐山の方へと歩みを進めていました。「嵐山2.5km」という標識を見て「あれ、思ったよりも近いな」と思ってしまったのがそもそもの間違い。

嵐山に行く場合は、写真右奥に見える細い坂から登山道へ入っていきます。

 

石老山〜高塚山 満開の梅

登山道入り口には、ここにも満開の梅の花。

幸先は良かったんだけどねぇ。

 

石老山~嵐山登山

こんな感じでプレジャーフォレスト脇の細い道を進んで行きます。

嵐山は12年前の石老山登山でも同じように登ったところで、その時には良い印象がまるでなく、ブログにも「辛いだけ」というような感想が書かれていました。

昔の感性とは多少違うだろうから、2回目に登ってみれば何か変わるかもと思ってはいたのですが……

 

嵐山登山 倒木が多い登山道

前回以上に辛い目に合いました。

ここら辺も大雪の影響なのか倒木がいくつもあって、部分的に道が不明瞭。アップダウンも多く、特に下りが多くてなかなか標高を上げさせてくれません。

体力よりも気力が萎えて引き返そうかとも思いましたが、だいぶ下ってしまったところだったので仕方なく進みます。

 

嵐山登山

こんな感じの橋や鉄製の階段もあったり。

地図上からはあまり感じ取れないタフな道が続きます。

見た目こそ山の中ですが、左からは道路を行き交う車の音が聞こえ、右からはプレジャーフォレストの場内アナウンスが聞こえるという不思議な空間。

 

嵐山 竹林の登山道

竹林に出たあたりは道も広々としていて少しだけ気分が晴れました。

この後もアップダウンが多く、この日一番汗をかいたポイントです。

12年前の自分の感想は、なるほど間違いではなかったかもしれない。

 

嵐山山頂

嵐山山頂標識

こうして一切誰にも会うことなく、嵐山に到着。

登山道こそキツイものでしたが、嵐山自体は展望に恵まれていて「かながわの景勝50選」にも選定されています。

 

嵐山からの相模湖の展望(かながわの景勝50選)

こちらが嵐山からの展望。

眼下には相模湖の全景を望むことができます。展望に関していえば今日イチだったかもしれない。

 

嵐山・縁結びの神様

嵐山には小さい神社もあって、誰が書いたのか縁結びの神様もいらっしゃるそうです。

縁結びを求めてカップルで登りに来るなら、相模湖駅からのルートで来ましょう。自分が歩いてきたプレジャーフォレスト側のルートは、縁結び以前に破局しかねないイライラが募る危険性もあるのでお勧めはしません。

 

嵐山 相模湖駅ルートで下山

嵐山登山口

下山路は相模湖駅方面へ。

こちらは登ってきたルートが嘘のように一瞬で下山完了。登山口の標識にも書いてありますが、こちら側から登れば嵐山まで0.8kmという短さです。

石老山から嵐山に登るのであれば、もしかしたら舗装路をひたすら歩いてこちら側まで回り込んでから登った方が楽なのかもしれません。

 

相模湖大橋からの相模湖の展望

後は道なりに駅まで歩いて行きます。

相模湖大橋から眺める湖の景色が綺麗でした。

12年前はさらにここから城山~高尾山を登って高尾駅まで歩いたんだから、我ながら「どうかしてるぜ」って思いました。今はもうそんな体力も気力もありません……。

 

相模湖駅

相模湖駅まで歩いて本日の登山が終了。

嵐山との格闘が濃すぎて序盤の石老山の印象がやや薄まりましたが、メインはあくまで石老山。

 

思っていた以上に雪が残っていてくれて、特に高塚山までの雪山ハイキングは面白かったです。軽アイゼンも大いに役立ってくれて、近場での雪山登山を楽しめた1日でした。

都心からのアクセスも良くて、高尾山よりも格段に空いている山なので、静かな雰囲気の中で山歩きを楽しめます。

 

良ければ登ってみてください。

 

【日程】
2024年2月10日

【コースタイム】
7:35 石老山入口バス停
7:55 石老山登山口
8:10 顕鏡寺
8:55 石老山
9:25 高塚山
9:45 石老山
10:30 大明神展望台
11:20 プレジャーフォレスト前バス停
12:15 嵐山
12:50 相模湖駅

      にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ

 


にほんブログ村 にほんブログ村へ
↑↑応援クリックよろしくお願いします↑↑