【八ヶ岳】根石岳~天狗岳 ご来光登山(桜平から日帰り)

【八ヶ岳】根石岳~天狗岳 ご来光登山(桜平から日帰り)

9月のシルバーウィーク最終日に八ヶ岳根石岳~天狗岳に登ってきました。

目的は山頂から眺めるご来光。帰りの渋滞を避けるために午前中で終えようと、夜中の3時過ぎに桜平駐車場をスタート。

根石岳から眺める雲海と朝日、八ヶ岳や南アルプスの展望が爽快な眺めでした。

桜平までの道がダートですが、登山道は明瞭で短時間で根石岳山頂にたどり着けるので、八ヶ岳の入門コースとしてもお勧めです。

 

【八ヶ岳】根石岳~天狗岳 桜平からご来光登山

 


北アルプス・乗鞍岳登山の続きから

2日目の登山の場所は同行者のまさきと直前まで悩みましたが、シルバーウィークの高速渋滞を避けるために早めに下山できるところを考えた結果、八ヶ岳になりました。

ご来光を見たいということもあって、地図を眺めていたら天狗岳あたりが短時間で登れそうだなと。

お互いまだ歩いたことのなかった桜平から根石岳~天狗岳を登るルートで行くことにしました。

 

行程としてはかなり短め。目的は久しぶりに山の上から見るご来光、その1点のみ。

こういう登山もたまにはいいですね。朝の8時過ぎには下山完了。下山後の朝風呂が気持ち良かったです。

 

2020年9月22日 根石岳~天狗岳 日帰りご来光登山

前日北アルプス・乗鞍岳に登って、八ヶ岳エリアへ移動。北アルプス2連発も考えていたのですが、帰りの渋滞を少しでも避けるべく東京寄りの山にしようということで、八ヶ岳にしました。

八ヶ岳・桜平

登山口の桜平に到着したのは、まだ夜中の3時。桜平までの道はなかなかダートでございました。

根石岳の最寄登山口ですが、ここに来たのは初めてです。駐車場はすでにかなり車が入っていましたが、登山口のすぐ近くのスペースが運よく空いていました。

この日のご来光時間は5時32分。2時間もあれば根石岳まで登れるので、3時15分頃にスタートしました。

 

夏沢鉱泉

ヘッドライトを付けて真っ暗な道を登っていく。

20分ほど登ると夏沢鉱泉に到着。名前の通り温泉のある山小屋です。

コロナ禍でも絶賛営業中ですが、なんせまだ4時前なので人の気配なし。

ここまでは車でも入ってこれるような道なので、特に迷うポイントもないです。

 

オーレン小屋

そこからさらに30分ほど登ると、2つ目の山小屋であるオーレン小屋に到着。

夏沢鉱泉と同様、ここも初めて訪れましたが思っていたよりも大きな山小屋ですね。テント場も併設されています。

時刻はようやく4時を回った頃。まだ星空がはっきり見えるほど、真っ暗です。

 

箕冠山

オーレン小屋からも非常に明瞭な1本道で、ナイトハイクでも何ら問題ない登山道。

5時ちょうどに箕冠山(みかぶりやま)に到着しました。ここまではひたすら樹林帯で、この先の根石岳・天狗岳方面に進むとようやく展望が開けます。

 

根石岳の稜線

稜線に出たのは5時過ぎ。

ようやく空が白み始めた頃で、あたりも良く見えるようになってきました。

右手前にある山が根石岳、左奥にある山が西天狗岳です。

この稜線区間を歩くのは、自分が初めてテント泊をした2012年夏の八ヶ岳縦走以来、実に8年ぶり。とても懐かしい。

 

根石岳からの朝焼け

東の空がオレンジ色に染まってきました。

天気は快晴。少しわかりづらいですが、雲海が綺麗に敷かれています。

 

根石岳山頂

5時15分、根石岳山頂に到着。ここに来るのも8年ぶりです。

根石岳の近くには根石岳山荘があるので、ご来光目当てで登っている人がすでに何人かいました。

 

根石岳山頂から眺める硫黄岳、赤岳、中岳、阿弥陀岳

後ろを振り返れば硫黄岳、その奥に赤岳、中岳、阿弥陀岳の3兄弟の姿が。さらに右奥に見えるのは南アルプスの山並み。

右下に見える山小屋が根石岳山荘です。

ご来光まで15分くらいあったので山頂で待っていたのですが、風が冷たくてかなり寒かった……。あのまさきでさえ、寒さを感じて慌ててウェア羽織ったんだから結構気温低かったと思います。

 

八ヶ岳・根石岳山頂から眺めるご来光

5時半過ぎ、東の空から待望のご来光!

東側には高い山がなく、地平線からの太陽を望むには絶好のロケーションである根石岳。

刻々と変わる空模様もとても綺麗。

 

根石岳山頂からのご来光と雲海

雲海の果てから浮かび上がる太陽。

山の上から迎える朝というのは、いつだっていいもんですね。夜中から登ってきた甲斐がありました。

 

根石岳から眺める天狗岳

根石岳の背後にあるのが天狗岳。

そこにも光が届いて、少しだけモルゲンロートのように赤く染まっていました。

 

根石岳山頂からの展望

麓の街の夜が明けていくのを、山の上から見届ける。

どことなく優越感も感じる。

この時間の淡い空の色彩も最高に美しい景色。

 

根石岳の稜線と根石岳山荘

太陽が昇ってしまうと小屋泊の人たちはそそくさと戻ってしまい、あっという間に静かになりました。

毛布にくるまった3歳児も頑張って登りに来てましたよ。

 

ご来光登山

しばらくボーっと太陽を見つめる。

この日のコンセプトはご来光登山なので、これでほぼ目的は果たしたようなもの。

行程としてはかなり短いですが、こういう楽な登山もたまには悪くない。

 

八ヶ岳・根石岳で迎える朝

陰になっていた硫黄岳の大火口も良く見えるようになってきました。

硫黄岳の火口ってあまりフューチャーされてない気がするけど、間近で見るとなかなかの迫力あるよね。特に根石岳側からだと、その火口壁も良く見えます。

 

八ヶ岳・天狗岳

天狗岳にも光が届く。

 

朝日

 

八ヶ岳・根石岳山頂

標高2603mの根石岳。

地図上では硫黄岳~天狗岳の縦走路途中にある小高いピークという小さい扱いを受けていますが、山頂からの展望は360度開けているので結構お勧めです。

自分も初めてここに登った時は、根石岳の稜線から眺める天狗岳のシルエットにえらく感動したのを覚えています。

 

根石岳から天狗岳へ

朝焼けが終わるのを見届けて、根石岳から稜線を伝って天狗岳まで行ってきます。

 

八ヶ岳・東天狗岳

稜線の先に見えるピークが東天狗岳。

片道20分くらい。途中にあるビーチのような白砂がこの稜線のチャームポイント。

 

八ヶ岳・天狗岳

左が西天狗岳、右が東天狗岳。

天狗岳はこのアングルから眺める姿が一番カッコいいと思っている。

 

白砂の稜線と天狗岳

 

白砂新道入口

砂浜ビーチの分岐点。

白砂新道入口、ここで本沢温泉ルートと合流します。登山を始めて10年以上経つけど、いまだに本沢温泉には行ったことがありません。

 

八ヶ岳・天狗岳登山 白砂新道入口

 

【八ヶ岳】桜平から登る根石岳~天狗岳日帰り登山

ここら辺からの稜線の眺めもすごくいい。

太陽はすっかり昇って、朝の凛とした空気に綺麗な青空が広がりました。

 

天狗岳の岩場

天狗岳山頂直下は、はしごを敷いたような橋渡し箇所も。

こんなところもあったような覚えがある。

 

東天狗岳山頂

こうして6時20分、東天狗岳に到着。

天狗岳については冬の雪山登山で来たり、夏も唐沢鉱泉から周回したりしているので、単発でも何度か登りに来ている山です。

 

天狗岳から眺める赤岳方面の展望

天狗岳から眺める南八ヶ岳方面の展望。

根石岳の展望と大して変わらないですが、標高が少し上がったので赤岳、中岳、阿弥陀岳の見える範囲がちょっとだけ増えました。

 

東天狗岳から眺める西天狗岳

東天狗岳から眺める西天狗岳。

今回は西天狗岳はスキップしてこのまま来た道を戻ります。

 

天狗岳から眺める蓼科山

天狗岳から北側の展望。正面奥に見える丸っこい山は蓼科山です。

シルバーウィーク最終日、前半は天気悪かったですが、後半は何とか晴れてくれて良い山登りができました。

 

天狗岳山頂からの展望

 

【八ヶ岳】天狗岳山頂からの展望

 

天狗岳から根石岳へ

ひとしきり展望を楽しんで下山開始。

東天狗岳の山頂直下はこんな感じの岩場になっていますが、特に難しいところはありません。

桜平までの林道はダートですが、初めての八ヶ岳登山に根石岳~天狗岳は大いにありだと思います。日帰りでも行程に余裕を持って歩けます。

 

東天狗岳からの急斜面

上から見るとなかなかの急斜面。

 

根石岳~天狗岳の稜線

再び白砂エリアに入って根石岳まで登り返し。

時間も時間だったからか、前日の乗鞍岳とは打って変わって静かな登山道でした。

 

根石岳の稜線

根石岳から来た道を戻る。

小屋泊のチビッ子たちも頑張って登ってました。

 

稜線から眺める根石岳と天狗岳

来た時は薄暗かった稜線はこんな感じ。

樹林帯を抜けて最初に目にする景色がこれなので、ここまで来れば開放的な気分になってボルテージも一気に上がるはず。

 

八ヶ岳・桜平ルートの登山道

その後は1本道をひたすら下山。

登山道はこんな感じではっきりとしているし、急斜面もほとんどないので本当に歩きやすい道です。

まさに八ヶ岳の入門ルート。

 

オーレン小屋

オーレン小屋まで戻ってきました。

道中には小屋も数ヶ所あるから、なおのこと入門ルートとしてお勧め。ここなら初心者を連れてきても安心して登れると思います。

 

オーレン小屋テント場

オーレン小屋のテント場を見学。

流石にシルバーウィークの連休だったので、テントの密集具合を見る限りでは結構入っていた模様。すでに出発している人もいましたが、まだ朝の7時半だったので、朝食を食べながらゆっくりしている人も多かったです。

 

桜平~オーレン小屋登山道

登りは真っ暗だった道を下っていく。なるほどこういう道だったのかと、帰り道でその全貌を知る。

 

八ヶ岳の森と沢

八ヶ岳らしい綺麗な森と沢の景色。

南北に南八ヶ岳と北八ヶ岳にエリア分けされていたりもしますが、ここはその中間くらいになるのかな。

苔も豊かで、北八らしい森の雰囲気も味わえます。

 

夏沢鉱泉

朝の8時、夏沢鉱泉に到着。

ここも人がたくさんいました。ほとんどがこれから登り始めようという登山客。そういった人たちを尻目に早々と下山するのも悪くない。

 

夏沢鉱泉までの林道

そこからの道はこんな感じ。

車も通れるようにしているだけあって、ほとんど林道の延長という感じです。

 

桜平登山口

こうして朝の8時15分、桜平登山口に下山完了。

往復5時間の短い登山でした。

 

縄文の湯

下山後の温泉は縄文の湯へ。日帰り入浴600円。

地元民の朝風呂に交じって、朝9時からのオープンに合わせて入りました。

 

こうして昼前には長野を発ち帰途につきました。途中、多少の渋滞には巻き込まれたものの、昼過ぎには都内まで戻ってこれたので良かったです。

 

桜平からの根石岳登山。先述した通り、危険個所なんてほとんどないので八ヶ岳の入門ルートとしてはかなりお勧めできます。初心者を連れてくるのもありかと。

時間に余裕があれば天狗岳も日帰りで登れます。

 

ご来光登山

今回はご来光目当てだったので、登り応えという面では物足りない感じでしたが、久しぶりに山の上から迎えた朝は爽快でした。

9月の登山もこれでおしまい。

 

次からはいよいよ紅葉登山へ。

 

【日程】
2020年9月22日

【コースタイム】
3:15 桜平
3:35 夏沢鉱泉
4:15 オーレン小屋
5:15 根石岳
6:20 東天狗岳
7:30 オーレン小屋
8:15 桜平

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