【奥秩父】両神山(白井差新道コース) 電車・バスで行く日帰り登山

【奥秩父】両神山(白井差新道コース) 電車・バスで行く日帰り登山

先週の甲斐駒ケ岳に引き続き、平日登山をしてきました。場所は秩父の「両神山」。標高1723mながら日本百名山の1つです。

日帰りは難しいかと思いきや、あまり知られていない意外なコースがありました。

 


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【日程】

2011年8月24日

【コースタイム】

白井差口(9:10)→白井差登山口(9:30)→登山開始(9:45)→昇竜の滝(10:05)→オオドリ河原(10:40)→ブナ平(11:10)→山頂(12:10)→→→昼休み→→→下山開始(13:05)→ブナ平(13:45)→水晶坂(14:00)→昇竜の滝(14:40)→白井差登山口(14:50)

 

両神山で最もメジャーなコースは日向大谷口からの登山道。ただ、この登山道だと公共交通を利用した場合は時間的にゆとりがありません。

しかし、実はもっと短時間で登れる道が両神山にあります。それが今回登った「白井差コース」。このコースはちょっと特殊で、個人の所有地が登山道となっています。(だから本とかでもあまり紹介されていなかったみたい…)。登るには、地主の山中さんに事前予約&入山料が必要です。

 

早朝4時前に起床し、始発の電車を乗り継いで西武鉄道三峰口駅を目指します。自宅からだと、5回ほど乗り換える必要がありました。

 

↑西武秩父線。平日の早朝で下り電車だったため、どの電車もガラ空き。

 

早朝の西武秩父駅。タクシーが数台止まってる以外は、ほとんど人の気配なし。ここから白井差口のバスも出ているのですが、早朝のバスがなかったので秩父鉄道に乗って三峰口駅を目指します。

 

秩父鉄道への乗り換えは歩いて5分ほど。仲見世通りという商店街を通っていくのですが、お土産屋や食いもの屋が軒を連ねていい雰囲気でした。

 

秩父鉄道「御花畑駅」。小さな駅です。ここから三峰口駅は20分ほど。

 

午前7:45。自宅から出発して3時間でようやく三峰口駅に到着。長かったぁ~。。。天気も回復してきて一安心。

 

登山口まではまだ遠いです。バスを2回乗り継ぐ必要があります。

 

バスに乗って、いったん両神温泉薬師の湯へ。ここで白井差口へのバスを待ちます。(ここの温泉は帰りに寄ることになります。)

 

午前9:10、白井差口に到着。ここから登山口へは歩いても行けますが、事前に山中に頼んで迎えに来てもらうことに。

 

20分ほどで山中さんの自宅に到着。ここで、登山道に関する簡単な説明を受けます。

 

地図は山中さんから貸してもらうことができます。手書きのコース地図も用意してくれていてとてもわかりやすい!入山料は下山後にこの地図と引き換えに払います(1000円)。

 

10分ほど説明を受けて、登山開始。最初はなだらかな道を行きます。昇竜の滝まで山中さんが案内してくれることに。

 

少し行くと、すぐに沢沿いになります。とても涼しく、水もきれい。イワナもいました。

 

このコースの醍醐味ともいえる「昇竜の滝」に到着。思った以上に立派でした。

 

水が綺麗なエメラルドグリーン。気温も徐々に上がってきたので、水浴びしたいくらいでしたw

 

しばらくは沢沿いに平坦な道が続きます。周りに登山客もおらず、水の流れる音だけがする静かな雰囲気。

 

途中で見つけた、立派なキノコ。鮮やかな色で大きさもなかなか。

 

私有地なだけあって、登山道はしっかり整備されています。迷う心配もなし。

 

登り始めは曇っていましたが、徐々に天気は回復。木漏れ日が綺麗です。

沢沿いを抜けると単調なジグザグの上り坂が続きます。

 

頂上付近まで展望はないですが、1か所だけ開けているところがありました。アルプスを思わせるような雄大な景色!単調な登り坂に飽き始めていたので、良い息抜きになりました。

 

登り坂が続くとはいえ、時間にしたら1時間程度。普段の登山に比べたら全然楽です。

 

出発して2時間ほどで頂上付近にきました。視界も一気に開けて、後ろを振り向けば雲海!?標高1700mほどで雲海は期待していなかったので、この光景はちょっと驚き。

 

頂上付近にそびえる凛々しい白樺。青空とのコントラストがまた絶妙。

 

山頂手前の鎖場。ここを登ればもうゴールです。

 

出発して2時間半足らずで山頂に到着。話に聞いていた通り、短時間で登れました。

 

前線の影響で雲が多く、富士山やアルプス方面は雲に覆われていましたが、八ヶ岳方面は比較的展望がよかったです。山頂の岩場に登れば360℃見渡せるので、快晴だったらさぞかし眺めがよかったんだろうなぁ~。

 

平日のためか山頂に登山客は誰もおらず、完全に独占状態でした。太陽のもと、山頂でゆっくりお昼休憩~。

(※山頂は狭いので土日だとかなり混雑すると思われます。)

 

山頂にいたアゲハチョウ。この時期には珍しくハエはほとんどいなくて、ゆっくりお昼ご飯を食べれました。

 

↑山頂の岩場。ここに登ると景色を一望できます。昼ご飯を食べ終わる頃に、日向大谷から登ってきたと思われるパーティーがきました。本日初めてすれ違った登山客。土日じゃありえないですね。

 

1時間ほど休憩して下山開始。白井差コースはピストンしか許されていないので、来た道を戻ります。

 

下山の所要時間は1時間40分ほど。山中さん宅に到着すると、奥さんがスイカをごちそうしてくれました!閑散期だったからだと思うのですが、これはうれしかったです。汗ばんだ体にひんやりしたスイカは最高~。

14時台のバスに間に合わないので、しばらく山中さんと雑談。地図と引き換えに入山料も払いますが、入山料を払うと両神山のバッチをもらえます。思えば、登山をしていてバッチを手に入れたのは初めてです。

 

帰りのバスまで時間が空きすぎるということで、山中さんに薬師の湯まで送ってもらえることになりました。ここまでして頂いて、入山料1000円は安すぎるくらいです。気さくな方で、車中でも面白い話&タメになる話をいろいろ聞けて勉強になりました。(山中さんは県警の救助隊もやっていらっしゃるそうで、山の怖い話も聞けましたw)

 

行きのバスで寄った「薬師の湯」で温泉に浸かり、1時間半ほどくつろぐ。三峰口行きのバスを待たなければと思いきや、ちょうど17:20発西武秩父駅行きのバスがきたので、それに乗車。運がよかった!

 

 

18時に西武秩父駅に戻ってきました。相変わらず閑散としています。

 

朝とはまた違った雰囲気の仲見世通り。ビアガーデンもあってそこそこ賑わっていました。

 

夕食時だったので、駅前にあったくるみそばの店へ。

 

秩父のご当地グルメ「くるみそば」。濃厚なクルミ汁につけていただきます。疲れた体にさっぱりしたそばはやっぱり旨いっ!

 

こうして19時ごろに西武秩父駅を発ち、行きと同様に3時間ほどかけて自宅へ戻りました。

 

登山時間は大したことはありませんでしたが、行き帰りの時間が長かったので小旅行といった感じ。日帰りでしたが充実した1日でした~。

 

白井差口から登れば、都内からでも日帰りで両神山を制覇できるのでおススメかと思います。シーズン中(5月と紅葉時期)に行くと混雑すると思うので、ちょっと時期をずらすといいかもしれません。ほかの登山客もいないため、山中さんともゆっくり話せて、事前に頼んでおけば車で迎えに来てもしてくれます。

 

入山料は取られますが、整備されている道をみたら安い位です。これだけ登山道を整備するのに一体何年かかったのか。。。

1日30人限定の登山コースらしいです。静かな登山道をのんびり歩きたい方にはおススメしたい穴場なコースです!

 

 

 

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