谷川岳〜茂倉岳 ハクサンイチゲ満開の夏山縦走登山

谷川岳〜茂倉岳 ハクサンイチゲ満開の夏山縦走登山

6月中旬に西黒尾根~谷川岳~一ノ倉岳~茂倉岳~土樽というルートで日帰り縦走登山に行ってきました。

初夏の季節ということでコース上にはたくさんの高山植物が咲いていて、特にハクサンイチゲとシラネアオイの群生が見事でした。満開の花に加えて稜線と残雪の風景も素晴らかったです。

公共交通アクセスも良いので、電車とバスだけでも歩くことができます。

 

西黒尾根を登る谷川岳〜茂倉岳縦走登山

 


もう何度目かの谷川岳

日本百名山の山の中では間違いなく一番登っている山となっています。直近ではつい半年前の雪山でも登りに来ました。

ただここ最近は冬の時期がメインだったので、夏に訪れるのは久しぶり。下手したら10年ぶりくらい。

初夏の季節ということで、お目当ては花と残雪風景。そして谷川岳より先の一ノ倉岳方面の稜線、実は一度も歩いたことがなかったので今回初めて行ってみました。

 

2021年6月9日 谷川岳~一ノ倉岳~茂倉岳 日帰り登山

今回のルートは西黒尾根からスタートしての土樽下山。

登山口と下山口が異なるので、電車とバスの公共交通利用向きなコースだと思います。

谷川岳ロープウェイ乗り場

いつものように谷川岳ロープウェイ乗り場からスタート。平日でしたが、第一便のバスは満席でした。

半年前の冬にも訪れているので、ここはあんまり久しぶりという感じがしない。

 

谷川岳ロープウェイ乗り場から西黒尾根登山口へ

ロープウェイを使って天神尾根ルートで登ることもできますが、時間もあるので文明の利器は使わずに西黒尾根から登ることに。

ロープウェイ乗り場に背を向けて林道をしばらく歩いて行きます。

 

西黒尾根登山口

こちらが西黒尾根の登山口。「日本三大急登の1つ」に数えられる尾根道ですが、山界隈では「大して急登じゃない」「言うほどきつくない」とやや下に見られてもいる西黒尾根。少しかわいそうな尾根道くんです。

自分の印象としても、三大急登に名を連ねるほどかとは思いますが、登りがひたすら続くのは確かです。

 

西黒尾根登山道

序盤は単調な樹林帯。西黒尾根は6年ぶりなのでかなり久々でしたが、この直角に曲がった樹だけはよく覚えてました。グイッとL字に曲がった不思議な姿。

天然のベンチになっているので、疲れたら腰を下ろさせてもらいましょう。

 

西黒尾根登山道

樹林帯をかっ飛ばして景色が開けてくると、このルートの真骨頂。

まずは正面に現れる谷川岳の岩壁に目を奪われます。

 

西黒尾根から眺める白毛門〜朝日岳

背後には白毛門~朝日岳もバッチリ。

あちらの稜線からこの西黒尾根までをぐるっと回るのが、いわゆる谷川馬蹄形ルート。馬蹄形は一度も歩いたことがないですが、決行するなら涼しい秋の時期かなぁ。

 

西黒尾根から眺める天神尾根

一番人気の天神尾根ルートも見えてきました。左に見える建物がロープウェイ乗り場の山頂駅。

公共交通利用だとどうしてもスタートが遅くなるので、時間に余裕を持たせたいなら西黒尾根は登らずにロープウェイを利用しちゃいましょう。

 

谷川岳・西黒尾根の鎖場

展望が良くなってきたあたりから鎖場が増えてきます。

足場がしっかりしているので、登りに関しては難しいところは全然ありません。気を付けるとしたら下りですかね。

手袋は絶対に用意しておきましょう。この時期の鎖は照りつける日光で熱々になってるので。

 

谷川岳・一ノ倉沢の雪渓

右手に見えるのが一ノ倉沢。

6月の時期はまだ残雪が多く雪渓になっています。あの一ノ倉沢からの紅葉風景が素晴らしく綺麗なので、秋の一ノ倉沢は強く推しておきます。

 

谷川岳・西黒尾根 ラクダの背

ひたすら登り続けてラクダの背に到着。

ここまであっさり書いてますが、序盤の樹林帯と合わせてタフな登りが続きます。おまけに10時を過ぎて気温が一気に上昇、とにかく暑かった……

ただ、ここら辺から花も咲いてくるので楽しみも増してきます。

 

谷川岳・ハクサンコザクラ

足元に咲くコザクラが健気で可愛い。

 

谷川岳・ウスユキソウ

こちらはウスユキソウでしたっけ。群生が広がってました。

 

谷川岳・西黒尾根の岩場

ここから先はほとんどが岩場。

見上げるほど急な箇所もありますが、難易度としては大して高くないです。道順を示すマーカーも親切なくらいに付けられているので道も明瞭。

技術ではなく炎天下でも登っていける気力と体力勝負。なんたって標高2000m以下だから暑いのなんのって……

 

谷川岳・西黒尾根の鎖場

鎖場も随所に出てきます。

序盤の森歩きからの岩のフィールドへ。こういった変化に富んだルートだからこそ、西黒尾根はそこまで時間かかる印象がないのかもしれません。

かなり楽しく登れます。

 

西黒尾根を登る登山者と谷川岳

西黒尾根を登る登山者と谷川岳。

標高こそそこまで高くないのにこの高山感。さすが人気の谷川岳、四季を通して楽しませてくれます。

 

谷川岳・ハクサンイチゲ

そしてお目当てのハクサンイチゲがここで登場。

群生のメインはこの先の一ノ倉岳あたりだったのですが、西黒尾根でもたくさん見ることができます。

 

谷川岳・西黒尾根の岩場

 

谷川岳・西黒尾根の岩場

ひたすら岩場を登っていく。

花も出てきて景色もいいので、ここら辺は疲れよりも楽しさ先行で歩けてました。

西黒尾根を歩くのは6年前の主脈縦走以来ですが、前回は暗いうちからスタートして、この岩場あたりで日の出を迎えました。目の前に見える谷川岳が赤く染まる、モルゲンロートの風景が印象に残っています。

 

谷川岳・ザンゲ岩

ザンゲ岩に到着。過去の過ちを悔い改めるならばここでどうぞ。

私は懺悔する事柄が多すぎるので、ここでは割愛しておきます。

 

登ってきた西黒尾根

振り返って見る西黒尾根。

歩いてきた道を一望できるが故に達成感も凄まじい。だいぶ上まで登ってきました。

 

谷川岳 西黒尾根登山

ここからは山頂へ直に向かうこともできますが、いったん肩の小屋方面へ。

ロープウェイ組の天神尾根と合流する方へ向かいます。

 

谷川岳 雪渓のトラバース

ここら辺はまだ雪がたっぷり残っていて、雪上をトラバースする感じになってます。

ストックやアイゼンは必要なかったですが、6月初旬辺りはまだ残雪もチラホラあるので、チェーンスパイクくらいはザックに忍ばせておいた方がいいかもしれません。

 

谷川岳・肩の小屋

こうして11時30分、肩の小屋に到着。

小さい山小屋ですが売店もあるので、ペットボトル飲料などはここで買えます。

 

谷川岳登山 主脈稜線

そして谷川岳からの景色と言えばやっぱりこれ、主脈稜線。

6月らしく緑の稜線にほんのりと残る雪がいいっすね。

6年前に西黒尾根を登った時は、ここからこの主脈稜線を縦走して仙ノ倉山~平標山へと行きました。なかなか辛かったですが、ちょうど紅葉シーズンだったので金色に染まる稜線が綺麗だったのを覚えてます。

 

谷川岳のシャクナゲ

今は花のシーズン。稜線上に意外と多かったのがシャクナゲの花。

6月だと時期が少し終わりかけですが、それでもまだだいぶ残ってました。

 

谷川岳のハクサンイチゲ

ハクサンイチゲの花もたくさん。

群生の規模で言うと、主脈の先にある平標山あたりが特に素晴らしいので良ければ行ってみてください。

この見事な天気、たぶん今頃は平標山も大盛況になってるはず。

 

谷川岳山頂へ

軽く休憩して山頂へ。

写真にはあまり人が映ってないですが、平日とは思えないほどの登山者がいました。

 

谷川岳・トマの耳

11時50分、谷川岳山頂・トマの耳に到着。

ブヨが映っておる。

  

谷川岳山頂 トマの耳から眺めるオキの耳

トマの耳から眺めるオキの耳。

右にスパっと尖った姿は相変わらず。お次はあちらのピークへ向かいますが、今回はさらにその左奥に見えてる一ノ倉岳~茂倉岳も歩いて行きます。

雪を被っていないオキの耳も、なんだかすごく久しぶりな感じ。

 

冬の谷川岳 行列ができる人気の雪山登山

2020/12/29 谷川岳 日帰り雪山登山

冬の時期のオキの耳。

 

谷川岳のハクサンイチゲの群生

谷川岳のみを登るのであれば、ハクサンイチゲはオキの耳手前が一番の群生ポイントかもしれません。

岩陰にビッシリと咲いてました。咲き始めなのでどの花も瑞々しくて綺麗です。

 

谷川岳・オキの耳

 

谷川岳・オキの耳

谷川岳のもう1つのピーク、オキの耳に到着。

こちらの方が少し標高は高め。

 

谷川岳山頂から眺める白毛門~朝日岳方面の展望

谷川岳山頂から眺める白毛門~朝日岳方面の展望。

左奥は巻機山とか。他にも尾瀬や日光方面など、この日は色々と見渡せました。

 

谷川岳山頂から眺める主脈稜線

改めて眺めてみる主脈稜線。

馬蹄形と同様にアップダウンと距離があるので、日帰りで登るのであれば暗いうちから登り始める必要があります。

途中に水場もないので、夏の時期の主脈縦走はキツイだろうなぁ。。

 

谷川岳 オキの耳から眺めるトマの耳

オキの耳から眺めるトマの耳。

時刻はちょうど12時。行き交う人が多く、賑やかな山頂でした。

 

谷川岳から一ノ倉岳へ

谷川岳は登頂しましたが、個人的に楽しみにしていたのはむしろここから。

7、8回目の谷川岳登山にして、ようやくオキの耳より先の稜線へと足を踏み込んで行きます。

ここからは初めて歩く領域。

 

谷川岳・奥の院の鳥居

この奥の院の鳥居も、存在は知っていましたが実際にくぐるのは初めてでした。

冬場はどうなってるんだろ。完全に埋まっちゃうのかな……?

 

谷川岳登山 一ノ倉岳〜茂倉岳

鳥居を過ぎて目の前に現れたのが、これから向かう一ノ倉岳と茂倉岳。

あの2つの山の区間は見ての通り緩やかに連なっていて、気持ちの良い稜線ハイクが楽しめる区間になっています。

こちらへ来ると人がグッと減りましたが、ここら辺で馬蹄形縦走中のハイカーとすれ違いました。スタートは確か早朝3時とかって言ってたかな。この時間ですでに谷川岳間近とは、すごくいいペースですね。

 

白いシャクナゲ

何気なく横を見てみたら白いシャクナゲ発見。

どこか神々しさを感じました。何か良いことあるかもしれん。

 

ハクサンコザクラ

足元にはコザクラの花とか。

高山植物は綺麗な反面、写真を撮るときにかがまないといけないのが難点。花の撮影ってそれを繰り返すから結構疲れるんだよね。

 

谷川岳〜一ノ倉岳〜茂倉岳 日帰り縦走登山

進むにつれて夏山感がとても出てきました。

標高こそ2000m程度ですが、アルプスに引けを取らない高山帯の風景がここにはあります。

 

谷川岳・ノゾキ

一ノ倉岳の登りの手前にあったのが「ノゾキ」というポイント。

その名の通り、下を覗いてみましょう。

 

谷川岳から見下ろす一ノ倉沢

眼下に広がるのが一ノ倉沢。

日本有数のクライミングポイントでもあり、稜線から切れ落ちた岩壁が垂直に切り立っているので、高度感が半端ないです。

くれぐれも覗きすぎて落ちないように。

 

谷川岳・一ノ倉岳

一ノ倉岳への登り返し。

日中の暑さがピークに差し掛かる時間帯。この何てことのない普通の坂も結構しんどかったけど、ここにも癒しの存在がいました。

 

シラネアオイ

ここに来て本日初登場となったシラネアオイ。

大きな花を綺麗に咲かせてました。ここから先、花の数をどんどん増やしていったのがこのシラネアオイでした。

 

谷川岳・一ノ倉岳山頂

一ノ倉岳山頂に到着。標高は1974m、先ほどの谷川岳・オキの耳から1時間程度で到着するピークで、今回が初登頂。

山頂には簡易的な避難小屋(シェルター)もありました。

  

谷川岳・一ノ倉岳のシェルター

3畳ほどしかない小さいスペース。谷川岳の稜線には、このようなシェルターがいくつか用意されています。

その見た目から自分はカプセルって呼んでるけど。

 

一ノ倉岳から眺める谷川岳

そして思わず息をのんだのがこの景色。一ノ倉岳から眺める谷川岳が最高にカッコ良かった!

谷川岳の特徴でもある切り立った岩壁と岩のピーク。それをまざまざと感じ取れるのがこの一ノ倉岳だと思います。

このアングルからの谷川岳は初めてで、これを見れただけでも登りに来た甲斐があったってもんです。

 

谷川岳・一ノ倉岳から茂倉岳へ

鋭利な谷川岳とは逆に、ここから茂倉岳までの稜線は何とも穏やか。

しばし快適な稜線ハイクに浸れます。

 

谷川岳馬蹄形ルート方面の風景

馬蹄形ルートもここら辺で一望することができます。

少しわかりづらいですが、正面奥に見える低い尖った山は”上越のマッターホルン”と呼ばれている大源太山

あの山も7年前に登って以来、懐かしい存在です。

 

谷川岳〜一ノ倉岳〜茂倉岳 夏の稜線登山

茂倉岳に至る稜線はフラットで本当に快適。

今回の縦走コースで一番気楽に歩けたのがこの区間でした。

 

谷川岳主脈稜線

四方の眺め、どれを取ってもいいから目移りが激しくなる。

主脈をこのアングルから見たのも初めてです。

写真では緩やかな稜線に見えますが、主脈は中盤あたりでいくつものピークを上り下りする必要があるのでアップダウンが激しく、かなりの体力勝負になります。

 

一ノ倉岳〜茂倉岳の雪渓

茂倉岳手前にも雪渓ポイントがありました。

軽く調べた限りでは、このポイントが例年だと最後まで雪が残っているところのようです。

道は緩やかなのでアイゼンは必要なかったですが、道を逸れないようにだけご注意を。

 

一ノ倉岳〜茂倉岳 縦走登山

夏道に復帰して正面に見えるのが茂倉岳。

ここまで来ると、もうほとんど人もいません。たまに馬蹄形縦走と思われる軽装ハイカーとすれ違う程度。

良くあんなに少ない水の量で歩き通せるなと、いつも感心しながら見てしまう。

 

一ノ倉岳〜茂倉岳のハクサンイチゲ

 

谷川岳のシラネアオイの群生

茂倉岳付近も高山植物の群生ポイント。

特にハクサンイチゲとシラネアオイが競い合うように咲いていました。ハクサンイチゲの群生はだいぶ見慣れたものになってきたけど、シラネアオイの群生はそう頻繁に見るもんでもないから、かなり貴重に感じました。

 

谷川連峰・茂倉岳山頂

谷川連峰・茂倉岳山頂

13時半、茂倉岳に到着。 標高は谷川岳よりも1m高い1978m。今日の縦走路の中では最高峰になります。

山頂は御覧の通り360度の大展望!

 

茂倉岳から眺める一ノ倉岳〜谷川岳の稜線

谷川岳からの稜線風景。多少のアップダウンこそあれど、かなり歩きやすい区間でした。

高山植物も豊富で、一ノ倉岳~茂倉岳はすごく気に入った。もっと早く登りに来れば良かったです。

 

茂倉岳から眺める谷川主脈

茂倉岳から眺める仙ノ倉山〜平標山方面の展望

主脈を真横(北側)から眺める。

このアングルからの風景は初めてなもんで、なんかすごく新鮮に感じました。俯瞰してみる分にはそんなに辛そうに見えない主脈稜線だけど、実際歩くと辛いんだな、これが。

再びあそこを歩く日が来るのかはわからない。

 

ここから道は二手に分かれていて、こちらへ進むと馬蹄形ルートに入っていきます。次に目指すのは武能岳。

ガッツリ標高を落とすあたり、ここから先の縦走もなかなかきつそうです。

今日は軽く見るだけ。いつか歩きたい。

 

茂倉岳から避難小屋へ

私が行くのはこっち、土樽へと下山するルート。茂倉新道と呼ばれる尾根になります。

間違っても武能岳方面に行かないようにご注意ください。この時間に道を間違えたらエライことになりますので。

眼下に避難小屋が見えますが、まずはあそこまで下っていきます。

 

茂倉岳にあった「すかいさん」の標識

この「すかいさん」っていう標識が気になりました。

すかいさん、ってあの皇海山?ここからだいぶ遠いし、全然方向が違う気がするので謎でした。

 

谷川連峰・茂倉岳の高山植物のお花畑

谷川連峰・茂倉岳の高山植物のお花畑

谷川連峰・茂倉岳の高山植物のお花畑

茂倉岳の山頂直下が高山植物の群生規模としてはピークだったと思います。

岩壁の斜面に広がっているのでそこまで近づけないですが、傍から見てもものすごい数の花が咲いてました。

花好きの方はぜひ茂倉岳をどうぞ。

 

茂倉岳避難小屋

茂倉岳避難小屋に到着。山頂まで15分という、絶好のロケーションです。

トイレも併設されていて、徒歩10分くらいのところに水場もあるようです。

 

茂倉岳避難小屋の中

そして小屋の中もかなり綺麗。先ほどのカプセルとは雲泥の差。

馬蹄形ルートからも外れているので、この避難小屋は存在自体を知りませんでした。

ここなら泊まるのも大いにアリだと思います。

 

茂倉岳から土樽へ下山(茂倉新道)

避難小屋からさらに尾根道を下っていく。もうしばらくは展望の良い道が続きますが、ここら辺はもうとにかく暑くてしんどかった……。

サウナ状態で身体の中の水分という水分が、全部なくなるんじゃないかってくらい汗かきました。

 

矢場ノ頭

灼熱尾根をしばし下って、矢場ノ頭というピークに到着。

このピークの手前がほんの少しの登り返しだったんだけど、その少しの登りさえきつかったです。

これが夏山登山の1発目と考えると、身体が暑さに慣れていなかったのかもしれません。

夏の登山中「今なら水をいくらでも飲めそう」っていう状態になることがありますが、それがまさに今。

 

矢場ノ頭から眺める茂倉岳

振り返って見る茂倉岳。

黙々と下ってきたので気づかなかったですが、すでにだいぶ下りてきてました。

ここで展望の良い稜線ともお別れして、森の樹林帯へと入っていきます。

 

茂倉岳から土樽へ下山

景色を見納めする余裕もなく、ただ日差しから逃れたいという一心で森の中へ逃げ込む。

標高こそ下がりますが、直射日光を避けるだけでだいぶ体感的には楽になりましたよ。

この樹林帯も長かったので簡単ではなかったけど……

 

茂倉岳登山口

15時半、登山口に下山完了。広めの駐車場が用意されてました。

車ならここで終了ですが、電車・バスの場合はここから先がまだしばらくあります。

 

茂倉岳登山口から土樽駅へ

道なりに土樽駅方面へ。

炎天下の中、ここら辺の林道歩きもなかなか応えるものがあります。

そして駅までの道のりが思いのほか長かった。下山してもなお、汗が噴き出る。

 

林道にいたヘビ

そんな汗だくな私に冷や水を浴びせてくれたのがこいつ。大の苦手のヘビ氏です。

道の真ん中にふてぶてしく居座っていたので、しっぽの方からサッとやり過ごしました。鳥肌が一気に立った半面、若干涼しくなったのはヘビのおかげが。

道の真ん中にいたら轢かれんぞ、と忠告を入れて別れました。

 

土樽駅

そして土樽駅に到着。登山口から30分くらいかかりました。

古びた駅舎の無人駅。この駅もまた、列車が来そうにない駅である。

電車で帰るならここで終了ですが、次の電車まで2時間近くあったのと、もともと電車に乗るつもりもなかったので、もうしばらく歩みを進めます。

 

土樽駅から土樽バス停へ

一本道の道路をひたすら歩いて行く。

この道、車こそ全然通らなかったですが、そのせいか道のあちこちに毛虫がいて、それを避けるのに神経使いました。

 

土樽バス停

土樽駅からさらに30分ほど歩くと、こちらの土樽バス停に到着します。今回のゴールに定めていたのはここ。こちらに来れば16時台のバスがあって越後湯沢駅へ帰ることができます。

要注意なのは土樽バス停と言いながら、土樽駅からだいぶ距離が離れていること。駅でバスを待っていても迎えに来ることはないのでご注意ください。

数年前なら土樽駅近くまでバスが運行されていたようですが、それも廃止になってしまったので、バスで帰るならこの土樽バス停まで頑張って歩くしかありません。

 

土樽から越後湯沢駅行きバス

時間通りにやってきたバスに乗車。越後湯沢駅までは乗車時間30分くらいありながら、料金330円なんで安いもんでした。

このバス、平日のみ運行なのでそれもご注意ください。

土日にこのルートを歩く場合は土樽駅から電車で帰るか、タクシー使うしかありません。

 

越後湯沢駅

こうして越後湯沢駅に帰還して本日の登山も終了。

この駅もだいぶ見慣れたもんになってきましたよ。

例によって、駅構内にある「酒風呂・ぽんしゅ館」で日帰り入浴済ませました。

 

越後湯沢で食べた天丼

米が食いたかったので天丼食して完パケ。

お疲れさまでした。

 

6月初夏の谷川岳縦走登山。

西黒尾根を経てからの谷川岳〜一ノ倉岳〜茂倉岳の稜線歩き。

森、鎖場、岩場、雪渓など、変化に富んだルート構成が面白く、それでいて随所にお花畑もあり。高山植物も満開でしっかりと歩きごたえもあって充実した登山となりました。

谷川岳のハクサンイチゲの群生

花に関してはハクサンイチゲを筆頭にコザクラやシラネアオイ、シャクナゲなど色々と見ることができます。

群生で言うと一ノ倉岳〜茂倉岳あたりが特に素晴らしかったので、時間があれば谷川岳と合わせて歩いてみてください。

今回初めて歩きましたが、茂倉岳あたりはかなり気に入りました。紅葉シーズンにでもまた訪れてみようかと思います。

 

こうして2021年の夏山第1弾となる谷川岳縦走登山が無事に終了。

そして、第2弾はトラウマを抱えていたあの山へ。

 

続く……

 

【日程】
2021年6月9日

【コースタイム】
9:00 谷川岳ロープウェイ
11:50 谷川岳
13:00 一ノ倉岳
13:30 茂倉岳
15:30 登山口
15:55 土樽駅
16:25 土樽バス停

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