今年の北アルプスが陥っている深刻な水不足問題。
8月から一部の山小屋では水が不足して、ペットボトル飲料の販売制限を設けるところがありましたが、9月に入っても状況はあまり良くなっていないようです。
これから紅葉のハイシーズンを迎える涸沢でも、沢の水が枯渇して一切の水の提供ができない状況になっています。
今年の冬の少雪が影響しているのか、はたまた梅雨時期にしっかりと雨が降らなかったからなのか。
北アルプスでは深刻な水不足に陥っており、各地の山小屋からも緊急のお知らせが出されています。
夏山シーズンが始まったばかりの8月上旬から、すでに白馬岳や五竜岳界隈の山小屋で水不足による飲み水の販売制限がされていました。
緊急の情報です。
後立山連峰の主稜線を縦走される方へ。
各山小屋では深刻な水不足に陥っています。
【唐松岳頂上山荘】
●ペットボトル・天水とも提供なし。
●食事時の水も制限されます。
【五竜山荘】
ペットボトル一人2本まで。
【キレット小屋】
ペットボトル一人1本まで。
十分ご注意下さい。— 一般社団法人 小谷村観光連盟 (@otari_kanko) August 3, 2023
この時は一時的なものだろうと思ってはいたのですが、どうも自体は深刻らしく、9月になっても水不足が続いている状況です。
特にこれから紅葉シーズンを迎え、多くの登山者が押し寄せる涸沢では水が枯渇する事態になってます。
【緊急/水不足】
深刻な水不足の影響により、現在涸沢においては、宿泊、テント泊、お立ち寄りのお客様に対して、飲料水を含め水の提供ができない状態となっております。
「徳沢」「横尾」にて水が汲めますので、どちらかにおいて必ず必要な量の水をお持ちの上、向かうようお願いいたします。 pic.twitter.com/9bMHcicanN— 涸沢ヒュッテ (@karasawa_hyutte) September 15, 2023
日本最後の秘境と言われる雲ノ平でも水が涸れてしまい、飲料水の販売制限が続いている状況のようです。
雲ノ平山荘
水不足が続いているため、飲料水の販売制限を実施しています。(おひとり500mlまで)
また、雲ノ平キャンプ場の水源が枯れました。(9月9日時点)
ご利用予定の方は近隣の水が豊富なエリアでの給水をお願いいたします。(黒部源流域、太郎平、薬師沢、高天原など)
こんなこと、自分の経験の中では初めてのこと。
この前行った南アルプスでは、南御室小屋、鳳凰小屋ともに水がドバドバ豊富に流れていたので、北アルプスだけが特に深刻な状況なのかもしれません。
これから紅葉の季節到来で、北アルプスでは閉山前の最後のハイシーズンを迎えます。
山小屋に着いても水の確保が約束される状況ではないので、行く際はどうぞお気を付けください。
水は大事。
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