ゴールデンウィークに登った北アルプスの白馬岳。
栂池高原からゴンドラとロープウェイを利用して白馬山荘に宿泊。翌朝見た、山頂からのご来光が素晴らしい景色でした。
雪の残る稜線と真っ白な白馬大池、雷鳥にも出会えて満足の登山ができました。
ゴールデンウィークの北アルプス・白馬岳登山。
栂池高原から風と雪の稜線を歩いて、ようやくたどり着いた白馬山荘。
2日目は前日の強風が嘘のような、穏やかな朝でした。
宿泊させてもらった白馬山荘。ゴールデンウィークから営業してくれる有難い山小屋です。
5月ともなれば陽もだいぶ長くなってきて、朝5時の時点ですでに空は白み始めてました。
白馬山荘からの眺め。正面には立山~剱岳の美しい山並みが広がっています。
GW時期の3000m級はまだまだ雪山。白いアルプスが美しかったです。
あちらの尖った峰が白馬岳山頂。
白馬山荘に泊まれば山頂もすぐそこ。ご来光や夕日を見るだけであれば、山頂に行かずとも山小屋からだって見れちゃいます。
まさに、最高のロケーション!
5時15分、東の空から待望のご来光。
淡く染まる空のグラデーションがこの上なく美しい景色です。
小屋に泊まっていた人たち皆出てきて、1つの太陽を眺めていました。
GWということで混むかと思っていた山小屋も、割と空いていたのが意外でした。上高地や立山の方に集中するのかな。
直前でも空室がある状況でした。
陽の光に照らされて山が真っ赤に染まる時間帯。
久しぶりにモルゲンロートも見れて満足でございます。
立山~剱岳にも陽が届いて赤く染まる。
この時には全く予定してなかったですが、あちらの立山連峰へ行くことになったのはこの2ヶ月後のこと。
久しぶりのテント泊、楽しかったです。
白馬岳とご来光。
風がほとんどなく穏やかな朝でした。
ご来光後は小屋に戻って朝ごはんと部屋の片づけ。
個室を割り当ててもらえたので、非常に快適に過ごせました。
また泊りに来ます!
出発する頃には空もすっかり明るくなって、綺麗な青空が広がっていました。
3000m級の雪景色が輝いております。
6時40分にアイゼン履いて白馬山荘をスタート。
白馬岳へ登って、そのまま1日目に歩いた稜線を戻ります。
雪渓を下る人、白馬三山縦走へ向かう人など様々で、みんな各方面へ散らばっていきました。
前日に続いて2回目の登頂、白馬岳。
自分たち以外、誰もいませんでした。
ここから白馬大池までは気持ちの良い稜線区間。
下りメインで体力的にも余裕があるので、前日以上に景色に浸りながら歩いて行きます。
なんせ1日目は強風とポンコツ体力でヒィヒィ言って、ここら辺は全然景色どころじゃなかったし……
稜線脇には巨大雪庇。
今年の冬は少雪だったようで、例年のGWに比べると白馬界隈も雪が少なかったようです。
普通であればもう少し登山道にも雪が残っているはずですが、だいぶ夏道が出てきていました。
たまに出てくる急斜面だけが要注意ポイント。
朝方はカチコチに雪が凍っているので、アイゼンは必須です。
それでも慎重になるところはほんのわずかで、大半はこんな感じの広々とした稜線を歩けます。
緊張感も緩んで顔も緩む。
そんな身も心も緩み切ったところで、まさきが前方の雪原に向かってゆっくりと滑落。
広い緩やかな稜線が優しく受け止めてくれて、緊張感ゼロの滑落劇でした。
山頂方面を振り返って見る。
1日目のこの辺りはかなりの強風で尋常じゃない寒さでしたが、2日目は同じ山とは思えなくらい暑かったです。
小蓮華山までは登り返し。
雪の照り返しが強烈で、本当に暑かった。残雪期は油断すると日焼けで真っ黒になっちゃいますね。
下山後の温泉で顔がヒリヒリでした。
ここら辺から眺める白馬連峰の雪景色が絶景。
五竜岳も見えていて、これぞ北アルプスという迫力ある景観を望めます。
稜線の雪が溶けて、この辺りはガッツリ夏道。
途中でチェーンスパイクに履き替えましたが、履かなくても良かったかも。
この時期の装備選択は難しい。無駄に荷物も多くなるし。
8時20分に小蓮華山に到着。
標高2766mは新潟県の最高峰です。
ここで白馬岳も見納め。
次に来るのは夏か秋か。白馬岳は北アルプスの中でも特に好きな山なので、こうして雪の季節にも登れて良かったです。
引き続き稜線を下っていくと、やがて見えてきたのが白馬大池。
この時期はまだ池も雪に覆われてます。
真っ白な雪原となった白馬大池に降り立つ。
この手前あたりで遠目でしたがライチョウに会うことができました。
白馬大池にほとりに建つのが白馬大池山荘。
ゴールデンウィークはまだ小屋も雪の下で、当然ながら営業はしていません。
テント泊登山の人は1日目にここでテント、2日目に山頂アタックという人が多いです。この時も無人のテントが何張かありました。
白馬大池を迂回して正面の乗鞍岳へ。
前日よりも白馬大池の雪が溶けているのは目に見えてわかって、下手な箇所を歩くと池にドボンとなりそうでした。
横断する際はお気をつけください。
白馬乗鞍岳に到着。
この辺りまで来ると気温もかなり上がって汗びっしょり。
頭の中は下山後の温泉でいっぱいです。
そして乗鞍岳で再びアイドルとご対面。ライチョウさんです。
さっきよりも近くで見れて、白い羽とまん丸のわがままボディーが可愛かったです。
本ルート一番の急斜面で雪崩の巣窟、天狗原までやってきました。
この辺りで栂池高原ロープウェイの第一陣が登ってきて、すれ違うことも多かったです。
ここだけはスノーボードが欲しかった。スキー場で言えば程よい中級者コース。
こうして11時に栂池高原ロープウェイ乗り場まで下りて下山完了。
あとはスキー場のロープウェイ、ゴンドラに頼って麓まで戻りました。
1日目は空いていた栂池高原スキー場も下りてきたらかなり増えていて、さすがゴールデンウィークだなぁと。
この日と翌日も天気が良かったので、今年のゴールデンウィークは割と天気に恵まれた年だったんじゃないかなと思います。
少し離れた「十郎の湯」へ日帰り温泉を楽しんで帰途へ。
楽しい2日間でした。
1日目と合わせてゴールデンウィークの北アルプス・白馬岳登山が無事に終了。
雪山登山の装備が必要ではありますが、全体を通して歩きやすく、スキー場のロープウェイや山小屋を頼れるのが有難いところです。
白馬山荘も居心地が良くて、そこから見た夕日や朝日が素晴らしい景色でした。
ゴールデンウィークに北アルプス登山をしたいなら、白馬岳も選択肢の一つとして良いかもしれません。
長丁場でしたが、素晴らしい展望が見れた2日間でした。
おしまい。
【日程】
2023年5月2日~3日
【コースタイム】
・2日目
6:40 白馬山荘
6:55 白馬岳
8:20 小蓮華山
9:20 白馬大池
10:00 白馬乗鞍岳
11:00 栂池高原ロープウェイ乗り場
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