湯ノ丸山 日帰り登山  ~~満開のレンゲツツジ祭り~~

湯ノ丸山 日帰り登山  ~~満開のレンゲツツジ祭り~~

長野県と群馬県の県境にある湯の丸高原。ここは高山植物の宝庫ともいわれている高原で、初夏の時期から真夏にかけて色とりどりの花が咲き乱れます。その中でも有名なのが、6月下旬から7月上旬にかけて見ごろを迎える”レンゲツツジ”。

ツツジの群生地であるつつじ平は国の天然記念物にも指定されており、ちょうど今の時期は観光客も押し寄せてホットスポットとなっています。今回は、そのレンゲツツジを目当てに湯ノ丸山へ登ってきました。

標高2101mとなかなかの高山ですが、1800m付近まで車で行けるので、初心者でも手軽に登れる山です。特に狙ったわけではないけど、ちょうどツツジ祭りのイベント日と重なり、湯ノ丸山は大盛況~!

基本的に混んでる山は嫌いだけど、今回はまったりハイクってことでお祭り気分で参戦!朱色の絨毯のように咲き誇るレンゲツツジを満喫してきました。

 

ツツジ、雲海、稜線、ゆるキャラ、市長―――

 


【日程】

2013年6月23日 晴れのち曇り

【コースタイム】

地蔵峠(10:00)→ツツジ平(10:20)→鐘分岐(11:00)→湯ノ丸山・南峰(11:45)→→→お昼休憩(~12:50)→湯ノ丸山・北峰(13:00)→南峰(13:30)→鐘分岐(14:10)→地蔵峠(14:50)

 

 

6月下旬、梅雨真っ只中のこの時期に狙っていたのが湯ノ丸山。天然記念物のレンゲツツジはかなり有名で、一度はこの目で見ておきたいなぁ~と。天気もちょうど晴れてくれそうだったし、夏のテント泊縦走の前にのんびり花鑑賞ハイクでもしたかったので、仲間4人で行ってきました。

草津白根山に続いてのゆるゆるハイキング。コースタイムも参考程度にみてくだされ~

 

 

湯ノ丸高原の駐車場(地蔵峠)に到着したのが午前9時半。イベント日と重なったこともあって、駐車場は大混雑。下手したら1000台近く停まってたんじゃなかろうか、、。

ただ、ここは冬の間は湯の丸スキー場となっていて、駐車場はかなり広いので停められないってことはないかと思います。

ちなみに、写真は決してふざけているわけじゃなく、、、。先週の草津白根山でカメラのモードで遊んでたのが仇となり、、、設定がそのまんまになってた・・orz (確か2回目だな、これ。。いい加減気をつけんと、、)

ツツジ平の時に気づくので、それまでの写真はちょいと仲間のを拝借。。。すんません。。

 

10時、ゲレンデでは「湯の丸高原つつじ祭り」の開会セレモニーが開かれていました。手前にいるのが、信州のゆるキャラ「アルクマ」。奥の2匹は知らないな。。

ちょうど市長の挨拶が始まった。どうせ退屈だろうしスルーするつもりだったけど、第一声が、、、

市長: 「ハロ~!!エブリバディ!!!!」

!?!?

市長: 「ここは長野県。群馬ナンバーが意外に多くてビックリ!(キリッ)」

って、すぐそこ群馬県ですやん!!

 

話に突っ込みどころあって、なかなか面白かったww ノリノリの市長であった。

 

ゲレンデには出店もたくさん!B級グルメ、地元名産品などなどいろいろあって、思った以上にフェスティバルしてた。

混んでたし、サクッと登って下山後に見て回ろうってことにしたけど、下山したときにはほとんど店仕舞いしちゃってました。登る前にフェスティバルしておくべきだったか。。。

お目当てのツツジ平&山頂を目指す場合、目の前の斜面を登って行けばOK。リフトもあるけど片道(確か)500円。歩いても15分ほどだし、リフト脇にもツツジが咲いているのでここはぜひ歩くべし!

 

お祭り会場となったにぎやかな湯ノ丸高原。青空広がって、今日も良い1日になりそうですな!夏のゲレンデ、のどかな雰囲気で割と好きです。

 

リフト分を登りきったら、そこがツツジ平。いきなり一面にレンゲツツジが広がってたっ!!そして、カメラの設定ミスにもここでようやく気付く。(肝心なところで気づいて良かった。。)

 

朱色のツツジ!赤と言うよりオレンジに近い色で、とても鮮やか!

 

ツツジ平の奥に見えるのが、湯ノ丸山。パンフレットや広告で目にする湯ノ丸山をバックにしたツツジの写真は、このアングルから撮られたもの。絶好の写真スポットです!

 

絵描きさんも。シート広げてお昼ご飯食べたり、山登りしたり、、、みんな思い思いに自分の時間をゆったり過ごしてた。

 

僕らもせっかくなので、時間も気にせずのんびりツツジ平を散策~。ツツジの合間を縫うように散策路がありました。

 

ほぼ満開!晴れたことで前日よりも花が開いてくれたそうです。いいタイミングで来れてよかった。

 

青空とレンゲツツジ。

 

この綿に包まれた植物は何でしょうかね??この子も白く輝いて綺麗でした。

 

空もいい感じ。これぞ夏の空!って感じでモクモクの雲。空の青と雲の白、新緑の緑とツツジの赤、素晴らしい景色ですな!

 

ひとしきりレンゲツツジを愛でたところで、サクッと山頂へ。目の前の丘が山頂になります。標高はすでに1900mほどなので、200mくらい登れば着いちゃいます。かなり楽なもん。

 

鐘分岐にあった鐘。熊よけ用かと思ったけど、中身スカスカで音鳴らなかった。それにここにいるのは牛のはず!事前情報によると放牧された牛がいるそうなので、牛との出会いにも期待してた!

 

鐘分岐から山頂までは登りが続きますが、時間にしたら40分程度。観光姿の人もたくさん登ってたので、登山道は所々混んでいてすれ違い渋滞起きてました。

 

この道、展望が良くって、後ろを振り返ると湯ノ丸スキー場のゲレンデ一望!綺麗な直線のゲレンデ、距離が短そうだし滑ることを考えたら少し退屈なコースかなぁ、、

 

上から見下ろすツツジ平。上からだとツツジのオレンジがあんまり見えないけど、それでも広くツツジが咲いているのがわかる。写真はほんの一部で、山の斜面のいたるところにツツジが咲いてました。

 

この道、谷川岳の終盤に少し似てる気がした。滑りやすい岩場なので、下山時はちょいと注意。

 

標高差200m程度なので楽なもん。登り慣れてる人なら鐘分岐から30分かからず山頂までいけるかと思います。

 

あっという間に山頂到着。広いガレ場の山頂は360℃開けています。

 

右肩下がりの山頂標識。楽に登れるから忘れがちだけど、標高は何気に2101mと東京最高峰の雲取山よりも高い。やっぱり長野県スケール違うなぁ~

 

絵にかいたような夏の空。雲が多くてアルプスは見れなかったけど、左奥に浅間山が顔をのぞかせてくれました。晴れていればアルプスに富士山と、相当な展望が待っているようですぜ。

 

ひときわ目についたのが、すぐ隣にある烏帽子岳とそこに至るまでの稜線。

 

あの稜線、、、歩きたいね~!烏帽子岳へはかなりの登り返しになりますが、距離が近いので時間にしたら片道1時間半程度です。今回、自分たちは天候がちょいと心配だったので行きませんでしたが、次回リベンジだな!

あちらの山頂も展望が開けているそうなので、時間が許せば行ってみてください。

 

全然疲れてないけど、ここでお昼休憩~。湯ノ丸山の山頂がこんなに広いとは知らなかった。。。人も多いけど、全く窮屈ではなかったな。

 

夏の日差し、暑ぢぃ、、。紫外線MAXだったけど、梅雨とは思えないカラッとした暑さだったので風が吹くと気持ちよかった。

 

お昼を食べ終えて行動再開。

相変わらず真上は青空のカンカン照りだけど、周りの雲行きがちょいと怪しかったので、烏帽子岳へは行かずに反対側の湯ノ丸山・北峰へ寄って帰ることに。写真の男性が立っている岩の上からの眺めが一押しで、、

 

こちらが北峰に至る稜線~!10分ほど歩いた、あの丘が湯ノ丸山の最高地点。今いるところは南峰で、最高地点の三角点は北峰にあるので立ち寄り忘れないように。

 

あっ、ちなみに先ほどの男性はこちらww このポーズを見て誰かわかった方は、、、毎度読んでいただきありがとうございますw  (詳細は初登場のシーン参照)

まさきとは久しぶりの登山だったねぇ~。同行サンクス!

 

北峰へ!この稜線、ヨダレものだな!素晴らしい。稜線の整備され具合といい標高と言い、雰囲気としては大菩薩に近いと思う。

3つピークが並んで見えるけど、一番手前が北峰、2つ目が角間山、さらにその奥が鍋蓋山。湯ノ丸山だけでは物足りなければ、烏帽子岳と合わせてあちらと縦走すればなかなか歩き応えあるコースになると思います。

 

稜線にはイワカガミが綺麗に咲いてました。

 

稜線歩きたまらんね。ここは雪が積もった時に歩いても楽しそう。横に立ち並ぶ木がいい感じの樹氷になるだろうね。

雲が目の前に広がって、雲海に浮かぶ島って感じがした。これ、お気に入りの1枚。

 

湯ノ丸山・北峰。こちらは岩場の山頂です。展望は同じく360℃開けていて、特に良く見えたのが、、、

 

正面に堂々とそびえる四阿山。 今年2月に登ったとき、あの山頂から見た展望はとにかく素晴らしく、いまだに色あせない。今年1番とも言えるくらいの絶景でしたな。

登った山をこうして眺めるといろいろ思い出すこともあるもんで、それがまた楽しかったりするのさ。

 

よく見れば、目線の下に雲が広がってて雲海のようになってた。あの雲に包まれてたら最悪だったけど、幸いここは晴れててくれたのでよかったよ。この時期は、何と言っても雷雲が怖い。。。

 

天気も思ったよりは崩れなかったけど、どす黒い雲が見えたのと、まったりしすぎてあまり歩く気にならなかったので、南峰に戻ってそのまま下山。

視界が開けている分、実際の高低差以上に高度感ある山でした。

 

これはサクラでしょうかね。登りでは足元ばっかり見ててスルーしてたけど、季節外れの桜も見れました。

 

14時過ぎにツツジ平に戻ってきました。再びオレンジの世界。

 

ちなみにレンゲツツジの名前の由来は、このつぼみの形がレンゲ(ハスの花)に似ているかららしい。(近くにいたおじちゃん説)

なるほど、確かにレンゲに似ておる。ラーメンのね。

 

あとはリフト横のゲレンデを下って地蔵峠駐車場へ。猛烈に段ボールがほしくなった、、、。残雪時にはヒップソリの出番だな。

 

15時にイベント会場へ戻ってみると、出店はほとんど撤収されちゃってました。。。予想以上の大盛況だったようで、品切れかな。

帰ってくるときに、またしてもタイミングよく市長の挨拶になって、、、

市長:「なんと2万人ものお客様が押し寄せた!!」

とのこと。

に、2万人っすか・・・。すげぇ~……。 まぁ市長が言うんだから間違いはないはず!

 

最後にゆるキャラ勢ぞろいしてた。記念撮影どうぞって言われたので、撮らせてもらいやした。

 

撤収。お仕事お疲れ様でした。(紫の兄ちゃん、首筋見えてますぜ!)

 

下山後は定番の1つ、ソフトクリームで締め!

 

なかなか種類豊富。あなたならどれ選ぶ??

 

男は黙ってモカ・バニラ。

 

15時過ぎ、駐車場に戻る。5時間程度のハイクだったけど、中身濃かったなぁ~!今回は花と稜線と雲海と、、、ハイキングには贅沢すぎる内容でした。

 

帰りの温泉は「御牧乃湯」へ。市長が来場者2万人何て言ったもんだから、近い温泉だと大混雑だろうし、かといってあんまり離れてるのも、、、なんて探してて見つけたのがここ。湯ノ丸から20分くらいのところにあったのですが、ここ意外に穴場かも!登山客はまるでいなくて空いてたし、露天風呂もあって綺麗な温泉でした。

 

こんな感じで、今回の旅もこれでおしまい。案の定、帰り際には大雨降ってきました。。。この時期は雲の色が怪しくなったら早めの退散が安全ですな。

 

早朝発の日帰り湯ノ丸ハイキング。何ともまぁ~濃い時間を過ごせました。噂のレンゲツツジは絨毯のように山をオレンジ一色に染めてたし、山頂の稜線、雲と青空のコントラスト、全てが言うことなしでした。

唯一残念だったのが、牛との出会いかな。。。事前の情報では、ここ湯ノ丸には牛が放牧されているそうなので会えることを期待してたのですが、、、。おば様方に聞いたら、ツツジのある時期は牛は来ないよ、とのこと。(どうもレンゲツツジに毒素があるらしいっす)

まぁ、今回はとりあえずこれでOK!メインはレンゲツツジだしね。烏帽子岳までの縦走もできなかったしいろいろやり残したこともあるので、また季節変えて来よう。紅葉も綺麗みたいだし、スノーハイクをしても楽しめそうな山だったので、秋と冬に登りたいね!その時に牛も縦走もリベンジ!ビーフ、待ってなさい。

 

ツツジ祭りは7月上旬まで開催されているので、時間があればぜひ行ってみてください。湯ノ丸山山頂までも比較的楽に行けるので、普段山に登らない人でもアウトドアな1日を楽しめると思います。

個人的には大ヒットの素晴らしい山でした。

 

 

2013年6月23日 湯ノ丸山より

 

 

 

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