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【伊豆】金冠山~達磨山 マメザクラ咲く伊豆山稜線歩道へ縦走登山

      2017/04/18

伊豆の西側に連なる金冠山~達磨山、その先に果てしなく続く伊豆山稜線歩道を歩いてきました。

天城峠を起点に43kmにも及ぶ稜線縦走トレイル「伊豆山稜線歩道」。流石に1日では歩き通せないので、今回はだるま山高原をスタートして金冠山~達磨山と登り、さらに伽藍山~棚場山~魂の山とひたすら南下して仁科峠までの区間を縦走しました。

標高1000mに満たない山ながらも、草原や笹道広がる雄大な稜線は展望も抜群で、伊豆の海風にあたりながら気持ちの良いトレッキングができます。富士山と海の展望はもちろん、4月中旬の時期はマメザクラの季節でもあるので、桜花見も同時に楽しめる春山登山には打ってつけの登山ルートです。

細かいアップダウンが多いので意外とタフなコースでしたが、伊豆の大自然に魅せられた1日となりました。

 

雄大な稜線広がる伊豆山稜線歩道―――

伊豆山稜線歩道 達磨山と富士山

 

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伊豆に広がる43kmもの稜線天国『伊豆山稜線歩道』。

今回歩いたコースは

だるま山高原レストハウス~金冠山~達磨山~伽藍山~船原峠~棚場山~魂の山~宇久須峠~仁科峠

というだるま山高原から仁科峠までの全工程17.7kmの区間。いずれのピークも標高1000m未満の低山ではありますが、いくつもの山と峠を越えていくので、細かなアップダウンがあってなかなかの歩き応えがあります。

自分の体力に合わせて歩く距離を決められるのがこの縦走路の良いところで、序盤の金冠山~達磨山だけでも十分楽しめます。特に4月中旬から下旬にかけては金冠山でマメザクラの群生が咲き誇るので、それを目的としたお花見ハイキングもおすすめ。

 

富士山、海、花、草原、稜線……、伊豆の大自然を存分に感じられる空中歩道の山旅。

 

2017年4月16日 達磨山・伊豆山稜線歩道トレッキング

今回のルートは全行程の距離は長いですが、標準タイムでもだいたい7時間ほどなので、都内からでも朝発の日帰りで十分歩けます。

仁科峠はバスがないのでタクシーを使うしかないですが、スタートのだるま山高原レストハウスまではバスが利用可能。

 

修善寺駅ホーム

東海道本線の三島駅から伊豆箱根鉄道に乗り換えて、終点の修善寺駅へ。

朝9時15分発のバスに乗ることにしたので、スタートもかなりゆっくり目。すでに気温20℃を超えていたので、登る前から半袖で十分な陽気でした。

 

駅構内はかなり人だかりができていたんだけども、登山者はそんなに多くなくって、ほとんどの人の目的はこれ……↓

 

伊豆箱根鉄道 ラブライブラッピング電車

ラブライブのラッピング車両。伊豆箱根鉄道がコラボ企画しているらしく、新デザインなのか朝から賑やかでした。

 

修善寺駅

なので、改札を出てしまえば静かなもんで…(笑)

この修善寺駅ですが、駅舎がものすごい綺麗で、セブンイレブンも駅構内に併設されているので買い出しも済ませられます。

 

護美箱

上品な護美箱(ごみばこ)

 

修善寺駅バスターミナル

修善寺駅からは各方面に路線バスが出ていて、バスターミナルも充実。だるま山高原レストハウスへは戸田行きのバスになるので3番乗り場。

9時15分発のバスに乗りましたが、10名の団体さんがいたものの、車内はそこまで混みませんでした。

 

だるま山高原レストハウス

30分ほどでだるま山高原レストハウスに到着。今回の縦走のスタート地点。

トイレの他に売店や自販機もあります。この先の戸田峠バス停の方が山頂には近いですが、ここから登った方が間違いなくコースとしては面白いので、こちらから歩くのをおすすめしておきます。

 

だるま山高原レストハウスからの富士山の展望

だるま山高原展望台からの眺め。いきなり目の前に富士山と駿河湾!

春の霞はどうしようもないですが、距離が近いので海を挟んで富士山の姿がしっかりと見えました。

 

だるま山高原レストハウス登山口

9時50分、だるま山高原レストハウスをスタート。

普段の登山と比べると開始時刻は結構遅めですが、今回の行程は5~6時間もあれば歩けるだろうと思っていたのでこの時間。実際それくらいの時間では歩けたのですが、想像以上に体力が要求されることになるとはこの時は全く思ってなかった。。。

 

達磨山 芝生の登山道

開始早々、気持ちの良い芝生の登山道。お手入れされた庭園を歩いているような快適な道です。

 

達磨山のマメザクラ

達磨山のマメザクラ

脇に咲いているのは、今回のお目当ての1つでもあった豆桜(マメザクラ)。富士山周辺に自生している桜で、開花時期はソメイヨシノよりも少し遅く4月中旬から下旬にかけて。

まず最初に登る金冠山は、このマメザクラの群生地にもなっている山です。

 

達磨山 芝生の登山道

しばらくは快適な芝生が敷かれた登山道を登って行く。

ここを歩いているときに、前方にタヌキのような動物がサッ!と横切ったけど、どうやらアナグマだったようです。縦走終盤の宇久須峠付近で初めてアナグマと鉢合わせになりました。

 

金冠山 芝生の登山道

達磨山~金冠山のアセビ

登山道わきにマメザクラと並んで沢山咲いていたのがアセビ。アセビも春の達磨山~金冠山を代表する花で、桜とほぼ同時期に満開となります。

序盤は花を愛でながらのお気楽ハイキング。

 

金冠山 日帰り登山

綺麗に整えられた登山道。奥に見える鉄塔が立っている山が金冠山です。

山頂手前が急登ですが、それほど大した標高差でもないので普段着で登っている人もたくさんいました。

 

金冠山のマメザクラ

マメザクラは麓の方が満開で、金冠山山頂部は5分咲といった感じ。少し時期が早かったようなので、翌週辺りが山頂部はピークとなりそう。

 

金冠山山頂

 

伊豆・金冠山

30分ほど登って、まずは最初のピークである金冠山に到着。

 

金冠山からの富士山と駿河湾

金冠山からの富士山

再び駿河湾越しに富士山の展望。南側から眺めているので、宝永山の爆裂火口も良く見えます。手前に見える黒い影は愛鷹山

この先も富士山は随所で見れますが、ここからは先は稜線をひたすら南下していくので、富士山もどんどん遠のいていきます。富士の展望に関してはルート上ではここ金冠山が一番でした。

 

金冠山から達磨山へ

どんどん人も登ってくるので、長居はせずに次へ。来た道を少し戻って達磨山方面へと向かいます。

分岐には必ず標識が用意されているので、それに従っていけば迷うこともないはず。

 

金冠山から達磨山への登山道

いったんアスファルト道に出て戸田峠へ。そして、ここでも1つの絶景をお目にかかれる。

 

金冠山のマメザクラ

金冠山のマメザクラ

山肌を染めるマメザクラ。少し時期は早かったですが、それでも部分的には満開になっている樹もあって華やかな景色でした。本なんかでは「パッチワークのように山肌を彩る」なんて表現されていたけど、確かにそんな感じ。

山一面を覆うように咲くわけではないので色はまばらですが、逆に葉っぱの緑やアセビの白が良いコントラストになって、これはこれで綺麗でした。

 

戸田峠

戸田峠に到着。本コース1つ目の山が金冠山に対して、1つ目の峠がこの戸田峠。

この先、山以上に峠をたくさん超えていくことになるのが伊豆山稜線歩道。峠というのは前後に登り坂と下り坂があるのが常なので、アップダウンも当然ながら増えてくる。

 

伊豆山稜線歩道 地図

各峠などのポイントにはこんな感じで案内図が用意されています。

今どこにいるのか、次の場所へはどれくらいの距離・時間がかかるのかがわかるようになってます。今回の最終ゴールと決めていた仁科峠はまだはるか先。

1つ注意点としては、この先も標識は親切すぎるほど用意されてますが、用意されているのは標識だけで、途中にトイレや水場は一切ないです。稜線上を歩くとはいえ、やることはしっかりとした山登りになるので、長距離を歩き通すのであればそれなりの装備は必要。

 

戸田峠から達磨山へ

ここからいよいよ本格的な伊豆山稜線歩道へ。

まずは戸田峠から達磨山を目指します。

 

達磨山 樹林帯の階段

樹のトンネルに敷かれた階段。部分的には急な上り坂もありますが、長く続くことはないので快調に歩けます。

 

達磨山への芝生の登山道

展望もすぐに開ける。達磨山~金冠山区間は、基本的には展望の良い道が続く縦走路になっています。

そしてここに来て、また1つの絶景。

 

戸田港とマメザクラ

眼下に見えるのは戸田港と満開のマメザクラ。

まさにパッチワークのように模様付けされたような彩り。上から見てもわかる大規模な桜の群生、あれが山頂で満開となる時期にもぜひとも来てみたい。

 

伊豆山稜線歩道からの富士山

振り返ってみる富士山がまた素晴らしい。

流石は伊豆の山。距離的にも近いだけあって、富士山がとても大きく見えます。

 

小達磨山

小達磨山に到着。ここは登山道の途中にある展望もないピークですが、少し先へ行くとまた景色は一変して素晴らしい景観が広がります。

 

達磨山への笹の登山道

それがこちら。

目の前に現れた山が達磨山。ササ原広がる稜線が何とも雄大で素晴らしい!この手の景色にはめっぽう弱いです(^_^;)

すぐ横の道路は西伊豆スカイライン。山の上に敷かれた道路も、これはこれで絵になる風景。

 

伊豆山稜線歩道・達磨山

金冠山から達磨山まで、距離はさほど遠くもないですが、景色の変化が目まぐるしく全く飽きを感じさせない縦走路。

だるま山高原レストハウスに車を停めて、金冠山~達磨山を周るだけでも十分楽しめると思います。

標高900m程度でこの展望は贅沢すぎる……。どことなく去年の佐渡ヶ島を彷彿させる、島の雰囲気も感じさせる雄大さ。

 

伊豆スカイライン

登山道からいったん道路へ降り立つ。

すぐに登山道に戻りますが、この後も何度かスカイラインと交錯して側道を歩く箇所があります。

 

達磨山への登り

空まで延びる穏やかなササの道。

この日は25℃を超える夏日になりましたが、海風が心地よいのでそれほど暑さも感じずに歩けてます。

 

日暈

前回の守門岳でも見た太陽の虹・日暈。

縦走の半分以上を炎天下の中歩いたので、終わってみたらなかなかの日焼けっぷりでしたよ……

 

伊豆・達磨山山頂

11時過ぎ、達磨山に到着。標高は982mで、今回のコースの中では最高峰の山になります。

山頂はそこまで広くはないですが、360度の展望が開けて眺めは抜群。

 

達磨山からの富士山と南アルプス

こちらは北側の富士山方面。よく見ると薄っすらとですが、南アルプスの白い山並みも見えました。初冬の空気が澄んでいる時期なら、くっきりと見えるはず。

 

達磨山から眺める伊豆山稜線歩道

魅了されたのがこちらの風景。これから歩く南側の縦走路。まだまだ続く果てしない伊豆山稜線歩道。

ゴールの仁科峠まではまだ14kmもありますが、この手の道が続くならいくらでも大歓迎!

 

達磨山から望む天城山

稜線を辿って行った先に見える山が伊豆の名峰・天城山。この伊豆山稜線歩道からさらに天城山まで繋げるとなると、相当な距離になります。地図を見た限りでは水場もとより避難小屋もテント場もないので、縦走するならそれなりに大変そう。

 

伊豆山稜線歩道 日帰り縦走登山

標高1000mに満たない山でこの開放感あふれる縦走路はずるすぎる……

丘のように穏やかに山が連なっているので、はるか先まで見通すことができます。

 

伊豆スカイライン 達磨山駐車場

達磨山登山口の駐車場。ここに車を停めれば10分ほどで達磨山まで登れてしまいます。

ドライブ客が一時的に停めて展望を楽しむような駐車スペースなので、1つ1つの駐車場はそれほど広くはないです。

 

伊豆スカイラインと伊豆山稜線歩道

ツーリングのバイクが行き交う西伊豆スカイライン。それぞれがそれぞれの楽しみ方で伊豆の山を楽しんでいる。

 

伊豆山稜線歩道

まだまだ続く伊豆山稜線歩道。達磨山までは人もたくさんいましたが、ここから先は基本的に縦走する人しか歩かなくなる領域なので、人影も一気に減ります。

 

伊豆山稜線歩道からの伊豆スカイライン

登山客は減るけど、真横をバイクや車がバンバン通るので、雰囲気としては依然にぎやかなまま。

 

伊豆山稜線歩道ハイキング

バイク乗りも路肩に停めて、稜線歩道を歩いたりしてる。誰でも歩ける優しい稜線、この気温で革ジャンでの登山はさすがに辛そうだったけども……

 

伊豆山稜線歩道・古稀山

達磨山の隣の古稀山に到着。山頂というよりスカイライン横の小高い丘といった場所ですが、ここも展望は素晴らしいです。

 

伊豆山稜線歩道 達磨山と富士山

振り返って眺める達磨山と富士山。今回の自分のルートとは逆に南から北上する場合は、常に正面に富士山が見えるので、それはそれで楽しそう。

 

笹道が続く伊豆山稜線歩道

ここから先は船原峠まで緩やかな下り坂。今回のルート上では一番楽に歩けたところになります。

 

伊豆山稜線歩道の枯れ木

草原からの枯れ木ゾーン。

ここまで来ると、もうすれ違う人もほとんどいない。

 

伊豆スカイライン側道を歩いていく

この後、しばらくは道路わきを歩いていきます。ガードレールはないですが、横を通る大半はバイクなのでそれほど危険でもなかったです。

 

伊豆山稜線歩道・伽藍山

スカイライン横の駐車場のような場所に伽藍山の山頂標識がありました。

 

伊豆山稜線歩道トレイル

まだまだ続くササ原の緩やかな下り坂。

 

土肥駐車場

その後、土肥駐車場(太平洋展望台)に出たのですが、ここでどうやら登山道に入る道があったっぽい。

自分はそれに気づかずにスカイラインをしばらく歩いてしまいました。

 

伊豆スカイラインの桜

 

マメザクラ

 

伊豆のマメザクラ

それでも、ある程度下ると道路わきに再びマメザクラの群生が広がったので、スカイライン歩きもなかなか楽しめました。

 

伊豆山稜線歩道の桜風景

 

伊豆山稜線歩道・船原峠

路肩の階段を下ったところが船原峠。標高は570m。

だるま山高原から仁科峠までの縦走路の中では、ここが最も標高が低い地点になります。なので、ここから先は登りメイン。

横を走る道路も西伊豆スカイラインから西天城高原線という名前に変わります。

 

船原峠の地図

今回のルート上ではちょうど中間地点といったところ。

この先はアップダウンも増えてしっかりとした山登りになるので、ここでエスケープするのもありだと思います。40分ほど国道を下ると大曲茶屋というバス停があるので、そこから修善寺駅へ戻ることが可能。

だるま山高原レストハウス~金冠山~達磨山~船原峠であれば、標準タイムでも5時間あれば歩ける行程なのでお手軽ハイキングにもちょうどいいコース。次歩くときはこのルートでもいいくらい。

 

船原峠から棚場山へ

休憩もそこそこにさらに先へ。

ここからは標高を再び上げていくので、内容としてはしっかりとした登山になります。開放的だった草原もしばらくなく、展望のない樹林帯メインになります。

 

伊豆山稜線歩道の樹林帯

達磨山以降は、トレランの人に2,3人すれ違った程度。この伊豆山稜線歩道はトレイルランニングの王道ルートにもなっているようですが、稜線とはいえアップダウンもそれなりにあるので、普通に歩き通すだけでもそこそこ疲れる。

それを走って駆け抜けるとは、トレイルランナーのいったい脚力はどうなっているんだか……

 

伊豆山稜線歩道・棚場山

12時45分、棚場山に到着。樹林帯に阻まれて展望はなかったです。

船原峠からひたすら登り坂でしたが、1つ1つの区間はそれほど長くはないのでノンストップで歩いていける。

 

伊豆山稜線歩道 日帰り登山

1つ山を登ったら下り道。これが程よいクールダウンですが、この先もまだ5つ以上峠が控えているので、地味なアップダウンは続きます。

 

伊豆山稜線歩道のマメザクラ

展望がない中では桜がひときわ綺麗に感じる。標高700m付近の桜が満開だったので、あと数日もすれば山頂部も綺麗に彩られると思います。

 

伊豆山稜線歩道・吉奈峠

吉奈峠に到着。樹林帯に入って以降、道路と交錯もしないですが、すぐ横を車が走っているのは音でわかる。

ここら辺は登山道には誰もいなかったですが、行き交う車の音が絶えず聞こえるので、うるさい反面、妙な安心感もありました。

 

伊豆山稜線歩道のアップダウン

下ったり登ったり。風も入ってこないので、ここら辺から暑さも効いてやや疲れを感じ始めたところ。

途中に水場がないので1.5Lほど持ってきましたが、結局全部飲むくらい汗をかいた1日でした。これからさらに暑くなる時期なら2Lあってもいいくらい。

 

伊豆山稜線歩道・南無妙峠

南無妙峠に到着。次の土肥峠まではわずか1.0km。こんな感じで小刻みにポイントを通過していく。

 

伊豆山稜線歩道・土肥峠

15分ほどで土肥峠に到着。ここから一応持越温泉へエスケープする林道がありますが、温泉バス停まで3.8kmなので結構遠いです。しかも持越温泉までのバスは平日しか運行していない上に本数も極端に少ないので、ここからエスケープするのはあまり考えない方が良さそう。

 

伊豆山稜線歩道 樹のトンネル

樹のトンネルを抜けていく。

次の魂の山というのが本コースでは最後の山頂になるので、そこまで頑張りどころ。それ以降も登り坂はありますが、魂の山を越えてしまえば再び素晴らしき稜線天国が待っています。

 

伊豆山稜線歩道の桜

 

伊豆山稜線歩道 日帰り登山

桜やアセビを愛でながら黙々と登って、ようやく視界が開けてきたら山頂もすぐ。

ずっと樹林帯だったので、久しぶりに空が見えたこの瞬間はかなり気持ち良かった。

 

伊豆山稜線歩道・魂の山

13時50分、魂の山に到着。魂の山と書いて「こんのやま」と読みます。

度重なるアップダウンで思っていた以上に結構疲れたぜ……。

 

魂の山から達磨山方面の展望

振り返ってみると、達磨山がずいぶん遠くに見えました。

かなりの距離を歩いてきたのを実感。富士山もここまで来ると霞んでぼんやりとしか見えませんでした。

軽く休憩しつつ、ここで帰りのタクシーを手配。ドコモの電波は普通に入りました。

 

魂の山の階段

魂の山から急な階段を下りる。

そしてこの階段を下りきると、再び絶景が開ける。

 

伊豆山稜線歩道

目の前が突然開けて、再び雄大な草原風景!

長らく続いた樹林帯もようやくおしまい。

 

伊豆山稜線歩道 宇久須峠への笹道

達磨山で見たような雄大な景色がこちらにもありました。

この先もまだ3つほど峠を越さないといけませんが、見たところこの先にあるのは丘のような緩やかな斜面なので、あとは気持ちよく歩けそう。

 

伊豆の海風に吹かれながらのんびりササ原を降りていく。

相変わらず人の気配はなかったけど、しばらくすると前方から歩いてくるモノがいて……

 

アナグマ

おっ!?タヌキかな??

と思って顔を見たらアナグマでした。向こうは食べ物を探しているのに夢中だったようで、全然自分の気配に気づかなかったよう。立ち止まって観察してましたが、5mくらいまで接近したところでようやく顔を上げて僕に気づき、一目散に逃げていきました。

脅かしてゴメンよ…

 

笹原広がる伊豆山稜線歩道

アナグマも夢中になって歩いてしまう、素晴らしい眺めの縦走路。

山の上とは思えない広々とした草原風景が広がっています。

 

伊豆山稜線歩道

 

伊豆山稜線歩道・宇久須峠

14時20分、宇久須峠に到着。道路からはやや離れた場所にあるので、一時車の音もしない静かな場所でした。

 

宇久須峠から風早峠へ

草原の丘を越えていくとすぐに次の峠にたどり着きます。

 

伊豆山稜線歩道・風早峠

仁科峠手前の風早峠

 

伊豆山稜線歩道 マメザクラ満開の山肌

ここに来ると再び山肌を覆うマメザクラの群生が綺麗でした。

稜線と合わせて桜も楽しめたのが、今回の縦走で楽しかったポイント。春の時期のお花見を兼ねた山登りに伊豆のエリアは狙い目かもしれません。

 

伊豆山稜線歩道・風早峠のベンチ

風早峠にはテーブルベンチもあるので休憩するには打ってつけですが、もうすぐ15時になろうかという時刻だったので、ここにも誰もいませんでした。

車の通りもだいぶ減ってきた気がする。

 

風早峠から仁科峠へ

この風早峠を過ぎれば、もう残すはゴールの仁科峠だけ。

これが最後の登り坂。

 

風早峠からの伊豆山稜線歩道の展望

歩いてきた道を振り返ってみる。目の前の山が魂の山、右奥が棚場山。

達磨山はここからだと見えないですが、仁科峠の展望台まで行くこれまで歩いてきた縦走路を一望することができます。

 

空へと延びる伊豆の稜線

空へと延びる草原の道。

これだけ歩きやすいコースにもかかわらず、達磨山以降は本当に静かな縦走路でした。

 

伊豆山稜線歩道 天城牧場

 

伊豆山稜線歩道 天城牧場

仁科峠手前に広がっていたのが天城牧場。柵は鹿よけのもの。

コース上では一番広大な草原が広がっていた長閑な景色でした。

 

伊豆山稜線歩道 天城牧場脇を歩く

この牧場が見えてきたら、この縦走もいよいよおしまい。

途中はアップダウンに辟易して先が遠く感じたこともあったけど、こうして終わりが近づくと寂しい気持ちの方が強くなる。

 

天城牧場から太平洋の展望

ここまで南下してくると太平洋の海もだいぶ近くに見えました。

 

伊豆山稜線歩道の雄大な草原

 

伊豆山稜線歩道・仁科峠

15時、仁科峠に到着。今回の縦走のゴール地点。

歩いていたのは5時間程度だったので割と短めでしたが、ほぼノンストップで歩き通したので、普通の日帰り登山と変わらない疲労感と充実感がありました。

 

仁科峠の説明文

標高900mの仁科峠。ずっと並走していた道路もここまでで、道もここから海の方へと下っていきます。

地図を見ていたら何となく道の終わりという感じがしたので、今回はこの仁科峠を終点にしたけど、ここまで歩いてこれて良かったです。

 

仁科峠の展望台

タクシーを15時15分に手配していたので、待っている間に仁科峠の少し先にあった展望台へ上がってみる。

 

仁科峠展望台

こちらがその展望台。今日の登山を締めくくるに相応しい展望が見れるので、ここは上がっておいて損はない場所です。

 

仁科峠展望台からの歩いてきた伊豆稜線歩道の展望

仁科峠展望台からの達磨山と富士山

これまで歩いてきた稜線歩道を一望。右のはるか奥に達磨山、そして薄っすらと富士山も見えました。

こうして今日一日歩いてきた道を見渡してみると一番最初に登った金冠山が遠い昔のようにさえ感じる、何とも中身の濃い縦走登山でした。

 

仁科峠から猫越岳方面の稜線歩道

こちらは仁科峠からさらに先の伊豆山稜線歩道。この稜線歩道はまだもう少し続いて、ここから先は樹林帯がメインで深いブナ林の森が広がるようです。

これまで歩いてきた草原とはまた違った雰囲気を味わえるようで、この先もいつかは歩いてみたい。

この先は天城峠までエスケープ路がないので、達磨山~天城峠の長距離縦走をするのであれば天城峠からスタートして北上した方が安心だと思います。

 

仁科峠展望台からの海の展望

伊豆の煌びやかな海もいいけど、山も素晴らしかったんだな~とぼんやり海を眺めていたら、ちょうどタクシーが到着したので、この日の登山もおしまい。

麓の温泉街へと下山します。

 

湯ヶ島温泉・テルメいずみ園

やってきたのは麓の湯ヶ島温泉いずみ園」。仁科峠からのタクシー料金は3000円強でした。

タクシー運転手に色々と聞いたけど、やはり伊豆は観光地として人気があるのは専ら海沿いで、内陸はあまり人も来ないんだとか。

このいずみ園も山奥だからなのか、かなり空いていました。建物は綺麗で露天風呂もそれなりに広いので、結構いい温泉でしたよ。

 

修善寺の桜

温泉でさっぱりして、バス停までブラブラ歩く。

街中もしだれ桜なんかはまだまだ見ごろで綺麗でした。

 

湯ヶ島温泉口バス停

いずみ園から湯ヶ島温泉口バス停までは徒歩で15分ほどかかりますが、ここまで来てしまえば1時間に2、3本ほどバスの便があります。

予定通り16時40分台のバスに乗って修善寺駅へ。帰りのバスは自分以外には乗客は1人しか乗ってきませんでした。

 

伊豆箱根鉄道・三島行き

修善寺駅からは再び伊豆箱根鉄道に乗って三島駅へ。電車に関しては15分に1本の割合で出ているので、大して待たずに乗ることができます。

 

三島「源氏」のうなぎ丼と刺身定食

三島に着く頃には日も沈んで夕食時だったので、駅前の「源氏」という店でお食事。

三島と言えば鰻ということで、うなぎ丼と刺身の贅沢定食でこの日の山旅を締めました。

 

今回の伊豆山稜線歩道の縦走トレッキング。アップダウンが地味に多いので、長距離を歩くとなるとそれなりに体力も求められますが、展望に関してはもう言うことなし!至福の稜線天国でした。

特に達磨山付近のササ原と仁科峠~宇久須峠の牧場草原。この2つは低山とは思えない雄大な景色に触れられる絶好のトレッキングスポットです。

達磨山への笹の登山道

アルプスや東北などの高峰の稜線ももちろん素晴らしいけど、こういう身近な低山で展望の良いコースの方が生涯を通じて楽しめそう。ここはまた絶対に来ようと思います。

稜線に加えて金冠山のマメザクラの群生が想像以上の彩りで綺麗だったので、春の桜を愛でるハイキングにも打ってつけだと思います。

達磨山~金冠山だけでも十分楽しめるし、ルートによっては電車とバスだけでもアクセス可能なのでぜひ興味が湧いたら歩いてみてください。

 

春の伊豆山稜線歩道トレッキングでした。

 

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【日程】

2017年4月16日 快晴

【コースタイム】

9:50 だるま山高原レストハウス
10:20 金冠山
11:10 達磨山
12:20 船原峠
13:50 魂の山
14:20 宇久須峠
15:00 仁科峠

 

 

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