檜洞丸(丹沢) 日帰り登山 ミツマタの群生と大展望の稜線

檜洞丸(丹沢) 日帰り登山 ミツマタの群生と大展望の稜線

先週の大持山・小持山・武甲山で、「奥武蔵は久しぶりだがやぁ~」なんて言ってましたが、振り返って見たら丹沢の方がもっと久しぶりでした(汗)

よくよく考えてみたら、昨年11月に登った丹沢山以来だということが判明。しかも丹沢はもう少しで蛭が出始める、、、ということで今週は丹沢に決定~

行き先もあっけなく「檜洞丸」(標高1601m)に決まりました。まだ見ぬ未踏の地&比較的空いていそう、ということで選んだのですが、これが大正解。檜洞丸、すごいやつでした。

 

久しぶりの土曜&丹沢登山は奥深き檜洞丸へ。そして、まさかの雪!?―――

 


【日程】

2012年4月7日

【コースタイム】

西丹沢自然教室(9:30)→ゴーラ沢出合(10:10)→展望園地(10:50)→檜洞丸(11:40)→→→お昼休み→→→下山開始(12:10)→犬越地(13:30)→用木沢出合(14:10)→西丹沢自然教室(14:30)

 

 

まず、なぜ丹沢に行っていると勘違いしていたかというと、箱根駒ケ岳天城山、と小田急線に何度か乗っていたからなんですねww実は素通りしていた丹沢。今回はその中でも奥深さで定評のある「檜洞丸」をターゲットに登ってきました。約1か月ぶりに土曜日晴れということで、久しぶりの土曜登山でもあります。

 

出発拠点となるのは小田急線の新松田駅。この駅に降りるのは初です。

 

・・・すんげぇ、人。。。バス停はハイカーの行列が出来上がってました。こりゃ~座れないだろうなぁ~なんて思っていたら、

 

運よく臨時便が出て、余裕で座れました♪(まぁ、バス会社にしてみたら書き入れ時だから当然なのかもね)

予定よりも早く出発できてラッキー!

 

ただ、新松田駅からアタック拠点となる西丹沢自然教室までが長い。。。時間にして約1時間15分。タクシーならおよそ半分の時間で行ってくれるらしいので、値段交渉次第ではそちらのほうが絶対いいです。(ちなみになんでバスがこんなに時間かかるかって言うと、いろいろと経由するからなんですよね。来た道を戻ったりが多くて、こりゃ~時間かかるわぁ・・)

 

新松田駅を出発するときには満席でしたが、実は西丹沢自然教室まで行くハイカーはそんなにいません。ほとんどは浅瀬入口ってところで降りました。あまりに大勢降りちゃうので慌てて地図を見てみましたが、どうやら権現山に登るみたいですね。

 

と、そんな感じで西丹沢自然教室まで乗っていたのは数名。ただ西丹沢自然教室では団体客がいたりと、そこそこ賑わっていました。

 

ここに来たら、まずは必ず登山届を出しましょう。丹沢とは言え、奥深き領域なので油断は禁物ですぞ。書き終わったら自然教室のスタッフに渡します。

 

登山届を書いた後は帰りのバスの時刻を再チェック。この時点ではここに戻ってくるか不明でしたが、一応念のため。本数も少ないです。

(ちなみに、結果的にはここに戻ってきて帰りの最速便の14:40のバスに乗ることになりました。)

 

団体客はどうやら畦ヶ丸に向かったらしく、結局檜洞丸方面に向かったのは3,4人でした。

 

まずは登山口目指してアスファルト道を進みます。ラブリー号ってのが気になって仕方なかったです(笑)

 

キャンプ場の脇を通っていきます。「本当にここは丹沢!?」と思えるほど閑散とした雰囲気。

天気は見ての通り雲1つない快晴~~(・・・でしたが、まさかあれほど崩れるとは、この時は知る由もなかった)

 

数分歩くと「つつじ新道」の登山口が見えてきます。最短で檜洞丸を目指すのであればここから登りましょう。

 

スタートしてすぐに、沢が流れる脇を通っていきます。木漏れ日と沢の流れる音、、もうこれだけで来た甲斐があるってもんです。ホント都会の喧騒を忘れてリラックスできます。(これこそが自分が山に登る理由でもあるんですが)

 

わずかではありますが、椿も綺麗に咲き誇ってました。花のシーズン到来ですなぁ~。

 

登山道は結構派手なことになってますw 木が倒れたり階段が崩れてたりと、なかなかサバイバルな道。

 

スタートから少しだけ登りがありますが、この看板が見えたあたりからいったん登り坂は終了。ゴーラ沢出合までは平坦な道が続きます。(ゴーラ沢出合以降は登り坂がひたすら続くので、ここらで身体温めておくべし)

 

しばらくは平坦な道が続くので、ハイキング気分で歩けます♪

 

まぁ、時折こんな障害物が出たりしますが、軽くあしらってやればOK!

 

綺麗だったのがミツマタ!登山道の両脇に咲き誇っていて、ひときわ美しかったです。

 

ブナ樹林帯のイメージが強い檜洞丸。自分も展望があまり期待できない山、という印象でしたが、実際はそんなことはなく、序盤から視界が開けるような道が続きます。

 

振り返れば綺麗な山並み。真ん中に見える山が、来る途中のバスで登山客がたくさん降りた畦ヶ丸。

 

平坦な道をしばらく歩くと「ゴーラ沢出合」に到着。(全然疲れてないけど、)お疲れ様です!標識には「沢を渡り対岸の階段を登ってください」なんて書いてありますが、これが意外に厄介だったりします。

 

こちらがゴーラ沢出合。檜洞丸が紹介されるうえで、必ず登場する場所です。登山道は左奥に見える階段を登ればいいのですが、この間に流れる沢を渡るのが意外に苦戦しました。。水の量が多かったからなのか、浅瀬がほとんどなく靴をびしょ濡れにする覚悟でないと渡れないほどでした。防水の靴で来てない人は、ここで痛い目に合うんじゃ・・・

 

恥ずかしながら、ここで5分ほど躊躇してどうにか渡り切りました。周りに人がいなかったのが幸いw

それにしてもこの開けた場所はBBQなんてしたくなる場所ですね。かなり広い河原でした。石も真っ白なので、ここら辺一帯がとても輝いて見えた!

 

ゴーラ沢出合から先は、いよいよ登り一辺倒になります。平坦な道はほとんどないと思っていてもいいくらい、登りが続くので要覚悟。鎖も登場しますが、この時点ではまだ使わなくてもいいレベルの傾斜。

 

まだ4月ですが、徐々に新緑が芽生えてきました。来月になるとこの道も一転して雰囲気が変わるんでしょうね。

 

登り続けると、展望台というところに出ます。ここを第1の休憩ポイントにしてもいいかもしれません。

 

ここが展望台。ベンチが1つ置いてあるだけの場所ですが、、、

 

ここからの眺めはなかなか!今回は雲がかかっていて残念でしたが、晴れていれば富士山が一望できます!(来る途中のバスでは綺麗な富士山が見えていただけに、この天気の変わりようはちょっと不安だったりしました。。)

 

ノンストップで登ると、ようやく前を行くハイカーに追いつきました。話を聞くと1時間前のバスに乗ってきたハイカーらしい。良いペースなんだけど、いつもより息切れが激しくて結構つらかったりする。。。

 

徐々にこんなハシゴが登場したります。ハシゴがあるってことは見方を変えれば一気に標高を稼げるってことなので、ある意味うれしい存在。

 

神奈川県の4月とはいえ、そこは標高1500mの世界。まだまだ雪は残ってます。

 

尾根に差し掛かる手前で、ようやく丹沢らしい舗装された階段が出てきました。ここを登ればもうゴールしたようなもの。

 

石棚山との分岐点に到着。ここから先は尾根沿いに山頂を目指すだけなので、特に急な上り坂もなし。

 

後ろを振り返れば、先ほどの青空はどこへやら。。。富士山も姿を隠して、嫌な色の雲が覆い始めました。

 

丹沢と言えばこの整備された木造の道。いつも左右どちらに進もうか迷ったりしますが、山は基本的に左側進行方向なんだっけ??(よくわからん・・)

 

そんなこんなで、スタートから2時間ほどで山頂に到着。何だか今日は息切れが激しくて、思ったよりも時間かかった印象。。(最近、食いすぎで太ったか!?)

 

山頂は結構広いです。まだブナの葉に覆われていないので、視界も結構良好。

 

木の合間からは特に北側の展望が見渡せます。この時点ではまだ青空も広がっていて気持ちいい~

 

ここで昼ごはん。セブンイレブンただいま絶賛おにぎり100円セール中~~、ということでおにぎりを2個も買ってしまいました。(焼鮭が130円なんて、物価高い世の中になりましたね。。)ちなみに、一番安いのはカップラーメン85円!SEIYUは一人暮らしの味方ですw

 

お昼ご飯を食べている間に迷ったのが、この後のコースをどうするか?ということ。標識にもあるように、蛭ヶ岳にも惹かれた。。。

 

ブナの合間から見える蛭ヶ岳。時間的にギリギリ行けそうだったので蛭ヶ岳~丹沢山~塔ノ岳~大倉のルートが頭をよぎりましたが、問題は天気。結構黒い雲がかかってきて、夕方まで持ちそうになかった。。。

ということで、蛭ヶ岳は諦めて檜洞丸の周回コースを取って、自然教室を目指します。(結果的にはこれが正解)

 

帰りは犬越路方面へ。するとこんな看板が・・・。(登山慣れした人なら、「危険=面白い」と読み替えてよしw)

 

行く道には雪が。登山道で雪を踏まなければならなかったのは、ここくらいです。

 

そして少し進むと・・・

 

一寸先は崖!?と思わせるほどの開放感あふれる稜線開始!ここからしばらくは尾根伝いに歩くので、景色も最高です。

 

こんな感じで、踏み外したら一気に滑落してしまう場所もあるので、くれぐれも要注意。(滑落も何度か発生している場所のようです)

 

鎖場も当然あります。ヤビツ峠~塔ノ岳の表尾根を彷彿させるコース~。でも、こっちのほうが明らかに人が少ないので歩きやすいです。(というか、周りに自分以外誰もいませんでした)

 

表尾根より勝っているのがもう1点、晴れていれば真横に富士山が「ドーンっ!」と見えます。この日は残念ながら雲がかかってますが、それでもこの景色のよさは半端ないです!

 

稜線は続く。周りに誰もいないので、走ろうが止まろうがもう自由~。やばい、、楽し過ぎる檜洞丸!

 

振り返って見る檜洞丸。登ってきたツツジ新道では味わえない楽しさがあったので、ホントこっちのコースに来てよかった。

 

稜線歩きに夢中になっていましたが、ここら辺でなんと雪が降り始めました。天気が崩れるとは思ったけど、まさか雪とは・・・。(もう4月だよね??)

この日は丹沢一帯が雪だったらしく、知り合いも何人かは雪の中登山だったようです。

 

まだまだ続く稜線。目の前に見えるのが大室山。

 

これ、もう崖だよねw 進めば道があるんですが、もうここまで来ると笑うしかないw

 

何度かアップダウンがあるのですが、下りのほとんどは鎖場になっています。帰り道が楽しいってイイね!

 

こんな感じで小ピークをいくつか越えていきます。次来るときは、こちら側から登ってみようかな・・・

 

長い時間稜線を楽しんでいると、小屋が見えてきます。あそこが犬越路。長かった尾根道の終点になります。

 

犬越路分岐点に到着。ここから大室山までは1時間ちょっと。時間的には余裕があったのですが、あんまり大室山に惹かれなかったのと、雪も降っているので、このまま用木沢出合へ降りることに。

 

ちなみにこちらが犬越路避難小屋。割と綺麗でトイレもあります。

 

ここから先は樹林帯に入って展望もなくなるので、最後に見納め。中央に見えるのが檜洞丸で、こうして見ると結構歩いてきたんだなぁ~と実感。

さようなら、檜洞丸。楽しかったんで、コースを変えてまた来ます!

 

ここから先は特に面白いことがないので省略~。沢の音が聞こえてきたらゴール間近です。

 

下まで来ると河原に出ます。こちらもゴーラ沢出合と同様にかなり広々としていますが、石が灰色なので何だか寂しい印象。。天気が悪いってのもありますが・・・。

・・・とここらで時計を確認すると13時半頃。最初の14:40のバスにギリギリ間に合いそうだったので、ちょっと飛ばします。

 

本当に人が少ない今日のコース。帰りに至っては2,3人を追い越した程度。

誰もいないので駆け足で自然教室へ。

 

不覚にもビビって大声あげてしまったのがここ。駆け足ってる人にこんなトラップはひどい・・・

 

どうやら余裕でバスに間に合いそうなので、沢で軽く遊ぶ。水の透明度が綺麗なだけに、雪が降っているのが残念。。晴れていたら、相当綺麗な場所なんじゃないか!?

 

そんなこんなで14時過ぎ、無事に用木沢出合に到着。相変わらずの人気のなさ。

 

あとは道なりに歩いていくだけ。バス停までは1.8km、約20分。

 

閑散としたキャンプ場。夏になれば混むのかな?

 

雪の降る中、一人ブランコに乗っていた少女が何だか印象的。風邪ひかないかちょっと心配…

 

かなり広いキャンプ場を横目で見つつ、ひたすら歩きます。下に降りてきたのに雪の勢いは増していました。早めに降りてきて正解。

 

自然教室手前のロッジの自販機でファンタオレンジ。登山後はやっぱり炭酸!

 

14時半前に無事に西丹沢自然教室に戻ってきました。往復5時間と時間的には短かったですが、今日もかなり楽しかった。

そうそう、戻ってきたらちゃんとここで下山報告をしましょう。

 

いい具合にバスがスタンバイしていたので乗車。これを逃すと1時間待ちだったので、とりあえず一安心。

帰りも1時間以上バスに揺られて新松田駅へ。西丹沢自然教室を出た時にはバスはガラ空きでしたが、途中でハイカーがどんどん乗ってきたようで、(;゚0゚)ハッ!っと目が覚めたら満席になってました。

 

バスの中からサクラを楽しんで、本日の登山終了~。

 

 

檜洞丸、丹沢の奥地なだけあって、塔ノ岳や大山に比べたらはるかに人の少ない場所でした。標高もそれなりに高いので初心者には不向きかもしれませんが、塔ノ岳、大山あたりをすでに登った人にはぜひ薦めたい場所!

帰りのコースの展望は、表尾根に匹敵するくらい素晴らしいです。いや、富士山が見える分、こっちのほうがすごいかも・・・。新緑に覆われるとまた違った雰囲気になるので、また来てもいいかなぁ~と思える山でした。あと、檜洞丸と言えばシロヤシオやツツジが有名なので、それらが満開になる5~6月に行ってみるのもいいかもしれません。(遅くなると、今度はヒルが出始めるので要注意ですが・・・)

ただ!やっぱり奥地にあるので行くまでに時間がかかる。バスに1時間以上乗らなきゃいけないので、家を出てから登山開始するまで結局3時間かかってました。。。人数集まればタクシーを使った方がいいかもしれないですね。半分の時間で行けるらしいし、値段もそんなに変わらないと思います。(バス片道1150円もするし・・)

次に来るときは、コンディションも万全にして檜洞丸~蛭ヶ岳~塔ノ岳まで縦走しようかなぁ~と計画中。最近なぜか身体が重いので、まずは体力つけないと・・・

 

檜洞丸、楽しい奴でした!!

 

 

 

 

      にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ

 


にほんブログ村 にほんブログ村へ
↑↑応援クリックよろしくお願いします↑↑