陣馬山~景信山~高尾山 日帰り縦走登山 富士山と大都会の展望

陣馬山~景信山~高尾山 日帰り縦走登山 富士山と大都会の展望

2016年12月30日、陣馬山へ富士山見納め登山に行ってきました。

都心からもほど近い奥高尾のお手軽縦走ルート”陣馬山~景信山~高尾山”。いずれも1000mに満たない低山で距離としては20km近くの長丁場になりますが、一度稜線に出てしまえばフラットなハイキングコースが続く登山入門の縦走路となっています。

高尾エリアの魅力は何といっても都心から近いこと。それでいて富士山の展望もなかなか良く、本ルートであれば疲れたらいくらでも途中で下山できる気楽さもあります。各山頂は広くて茶屋(売店)もあるので、大人数でもおすすめ。

快晴の中、富士山と大都会の見事な展望を満喫して2016年の山登りを締めました。

 

陣馬山~景信山~高尾山、裏高尾縦走トレイル―――

 


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2016年最後の山登りは自宅から最も近い登山エリアである高尾にて。ここ数年は雪山登山で1年を締めていたけど、たまにはこういう里山で終わるのも悪くない。前日の夜に思い付きでふらっと登りに行くことにしました。

高尾山と言えば、もう説明不要の東京の観光地と化しているお山。最初に登ったのは確か小学校の遠足のときで、もう何回登ったかも覚えてない馴染みがありすぎる山。

その高尾山の奥に聳える標高855mの山が陣馬山。高尾山~陣馬山にかけての尾根筋は平坦で歩きやすく、山登り入門の縦走コースとなっています。

自宅から簡単に行ける山域ということで、陣馬山にも高尾山にももう何度も登りに行ってますが、考えてみたら一気に縦走したことはなかったので、仕事明けの年の瀬に富士山見納めも兼ねて歩いてきました。

 

~~ 2016年12月30日 陣馬山~景信山~高尾山 日帰り登山 ~~

今回は陣馬山からスタートして高尾山へ向かう方向で行きます。陣馬山に登るルートも沢山ありますが、今回はおそらく最もメジャーとされている陣馬高原下バス停から登ることに。

 

早朝6時55分、高尾駅発の1本目のバスに乗車。年末は乗るバスによっては特別ダイヤが組まれていることがあるので、事前に確認しておいた方がいいです。出発前ギリギリの時間に到着したので、すでに車内は満車に近い状態でした。

基本的に陣馬高原行きのバスは1時間に1本。バスに乗るのが面倒であれば、JR藤野駅から直接登るという手もあります。(以前に1度そのルートで登ったことがあるけど、なかなか疲れた記憶あり)

 

ずっと立ちっぱなしでしたが乗車時間30分ほどなので、そんなに苦にならない。

7時半に陣馬高原下に到着。

 

バス停脇には自販機があります。商店もいくつかあるのですが、年末ということですでに営業終わってました。

ここのアンパンが有名と聞いていたので、売ってたら購入したんだが、残念……

 

しばらくは道なりに林道を進んでいきます。早朝でまだ陽が当たらない時間だったので、かなり寒かった……

夜明け前から登って山頂でご来光でも見たのか、すでに下山してくる人もチラホラいました。

 

しばらく歩くと登山道入り口があるので、そこから入っていきます。左の標識が目印。

 

そんなに歩いた気がしないけど、バス停からすでに1.3kmの地点。陣馬山山頂まで残りわずか1.9kmなので、早い人なら1時間もかからないです。

 

初冬の低山らしい、落ち葉が敷き詰められた道を登っていく。

早朝のバスで来たというのもあって、登山道はまだいたって静か。

 

 

部分的に急登もあるので、距離2km弱の道にしてはそこそこ登らされる感じだと思います。

ちなみに、JR藤野駅から登る栃谷尾根のルートも結構な急登で、なかなか侮れない道だな~という記憶があります。山登りをそこまで頻繁にやってない人なら、陣馬山単体でも十分満足できる登り応えかなと。

 

ある程度登って尾根に出ると視界も良くなってきます。凛と冷えた登山道には霜も降りてサクサク踏みしめる感じがまた心地よい。

 

8時30分、あっという間に陣馬山山頂に到着。写真に映っている白馬が、陣馬山のシンボルともいえる像。

来るたびに、もう少し馬っぽい形にできなかったものかと思ってしまうんだな……

 

朝日に映える白馬。

やはりシルエットを見る限りでは馬には見えない。。

 

白馬は置いといて、こちらが本日のお目当ての景色。

 

山頂から見事に一望できる富士山!綺麗に白い雪を被っております。冬の澄んだ青空と富士山のセットはやはり一度は見ておきたい。

この先、高尾山に向かうまでにも富士山はずっと見えていますが、アングルとしてはこの陣馬山山頂からが一番綺麗に見えると思います。

 

さらに見事だったのが、こちらの南アルプス赤石岳悪沢岳ですかね。こちらもしっかり雪被ってました。

東京の山にいながら3000m峰をお目にかかれる陣馬山はやっぱり素敵です。

 

360度の景観に恵まれた山頂なので、大都会も一望できます。

 

よく見るとスカイツリーもバッチリ。新宿高層ビル群から横浜のランドマークに至るまで、都会の街並みを見渡せます。

ここまで鮮明に見えるのも、視界がクリアな初冬ならでは。

 

陣馬山から見える山々の説明書き。結構色々と見える。

 

すぐ近くに見えるのは丹沢の山々。晴れ予報でも雲がかかりやすいのが丹沢。

この日も明け方は雲が多めでした。

 

対してこちらは雲1つない奥多摩方面。左奥に見えるのが雲取山かな。

雲取山の標高が2017mだけに、2017年の今年中に登りに行く人も多いのではなかろうか。もしかしたら自分も験担ぎで登りに行くかもしれない(笑)

 

陣馬高原と言われているだけあって山頂はかなり広くて、こんな感じで茶屋(売店)も点在しています。

さすがにまだ9時前だったのでどこも営業しておらず、登山客も数名という閑散とした雰囲気でした。

売店に関してはもしかしたら正月休みに入っていたのかもしれないです。

 

白馬も見つめる富士の雄姿。やはり手ごろな陣馬山は何度も登りにきたくなる。

 

今は閉まっているけども、こちらの売店もテラスからの富士山の眺めが絶好。

陣馬山へはいつも朝ゆっくり出発して昼頃到着するので、毎回茶屋が賑わっている記憶しかない。なのでこれだけもの静かな山頂が妙に新鮮でした。

 

 

朝ごはん休憩を済ませて、ここからいよいよ縦走路へ。景信山方面へと進んでいきます。

 

道中には親切なほど標識があるのでそれに従えば問題なし。景信山までは5.6km、高尾山まではここからはまだ10km以上あります。

 

距離は長いですが、高低差がほとんどないのがこの縦走路の最大の魅力。陣馬山の標高が855mに対してこれから向かう景信山(727m)、高尾山(599m)と標高を徐々に下げていくので、坂があっても下りメイン。

 

尾根筋の縦走路、樹林帯に入っても差し込む日差しが気持ち良い。

木々の合間からは富士山もバッチリ見えます。

 

途中の明王峠。この時は営業してなかったけどもここにも茶屋とトイレがあります。

ここから相模湖駅へエスケープすることも可能。

 

トレランの人も多いこの稜線。確かにこれくらいフラットであれば、さぞ快適に走れそう。

この日も何人かのランナーが抜いていきました。

 

9時50分、陣馬山から1時間ちょっとで景信山山頂に到着。標高は陣馬山から少し下げて727m。

ソロなんで標準タイムよりはペースやや早めです。

 

ここからの展望も素晴らしい。

特に市街地方面の展望が開けているので、景信山からもスカイツリーや都庁などの高層ビル群が良く見えます。

 

山頂の景信茶屋。ここの山頂も広くて売店前には豊富なベンチが用意されています。

都心から最もアクセスの良いハイキングスポットは、これくらいのキャパシティをどの山頂でも用意しておく必要があるのかもしれない。

 

富士山の展望もバッチリ。南アルプスは樹の陰に隠れてここからだと見えなかったです。

 

ただし、陣馬山に比べて東に移動したので丹沢の山の向こうに海が見渡せました。

暖かい時期だとおそらくここまではクリアに見えないはず。冬の高尾山エリアもなかなか良いもんですよ。

 

高尾山まで行くことにこだわってはいなかったけど、せっかくなのでこのまま突き進む。

ここ景信山からは小仏に降りればそこからバスで高尾駅に帰れます。こんな感じで至る所にエスケープ路が用意されているのも、ここが入門の縦走路たる所以。疲れたら好きなところでやめれます。

 

穏やかな縦走路は続く。しばし雪山を忘れて晩秋の雰囲気に浸れるのも低山の魅力。

派手なアルプスとか東北などの遠征登山とかもいいけど、こういう近場の里山もたまに登っているといいもんで、こういうところに楽しさを感じられる感性は大事にしていきたい。

 

小仏峠のタヌキ。このタヌキを見るといよいよ奥高尾から裏高尾へと入って高尾山が近づいてきた感じがする。

この小仏峠の少し手前の真下に、あの中央道の憎き渋滞ポイントである小仏トンネルが通ってます。

 

途中の木陰から見えた富士山。眼下に広がるのは相模湖

相模湖の近くには石老山という山があって、展望はそこまで良くはないけど、巨岩が点在する登山道はここらの山とは一味違う雰囲気を味わえます。

ずいぶん前に、その石老山からこちらの高尾山へと無理やり歩き繋げてやったことがあるけど、あの頃は本当にまだ何も知らない時期で、曇り予報でさえ前向きに山に突っ込んでた。体力が取り柄のブイブイ言わせてた時期が懐かしいぜ、、、

 

高尾山の手前のピーク、城山に到着。

ここの山頂も広い。

 

そして最早、当たり前のように売店が存在する。山頂の城山茶屋

時間も10時半になったので、ここにきて茶屋の営業も開始されてました。

 

名物はなめこ汁らしいので、良ければ食べてみてください。

 

城山からの都心の眺めも抜群。この広域の写真でも中央に薄っすらとスカイツリーが見えてます。

陣馬山に比べると富士山からは離れるけど、都心へは近づいていくので、街の眺めは良くなっていきます。昼前のこの時間でも視界が鮮明でした。

 

城山山頂といえばこの木彫りの天狗

何だかんだ、この天狗には毎年会っている気がする。この山頂から東海自然歩道を使って相模湖駅に降りれたり、さらには小仏バス停にも降りれるので、過去を振り返ってみると割とこの城山を経由して歩くことが多かったです。

 

陣馬高原下からすでに13.3km歩いてきた。高尾山口まで残り6.1km。

時刻は10時30分。このままだと午前中に下山出来ちゃいそう。

距離20km弱の縦走なんて、11月の剣山~三嶺四国遠征登山に匹敵するけど、いかに高低差がものを言うかがわかる。

ようはアップダウンですよ。これが極力ない至福の稜線を求めて、今年も古今東西色々と巡ろうと思います(笑)

 

城山を越えてくると、木道も整備されていかにも観光地の高尾山に入ってきたという感じがしてくる。

 

道は相変わらずフラット。

誰も映っていない奇跡的な写真ですが、実際はここまで来ると登山道もかなり賑わってきました。

 

 

高尾山手前のモミジ台という展望デッキに到着。

 

高尾山山頂から少し離れた低い位置にありますが、富士の展望はこちらの方が上。正面に富士山を一望できます。

ちなみにさっきから映り込んでくる手前左の尖がった山は大室山。丹沢北部に位置する標高1587mの立派な山。山梨百名山にも選定されています。

 

高尾山山頂に至る最後のこの階段。これが割と急登なので、嫌でも覚えてしまう箇所です。

 

11時過ぎ、高尾山山頂に到着。何度来ても混んでますが、昼前だったからなのか、これでもいつもよりは多少空いている印象でした。

思っていたよりも早く到着できたので良かったです。やっぱり早朝から登ると低山でも1日が充実した感じがする。昼前なのにもうこの日はやり切った思い。

 

この山頂小屋ね。もうこれを見ると3年前の記録的豪雪の直後に登った高尾山雪山登山しか思いつかない↓(笑)

 

腰ラッセルまでして自販機のドリンクを手に入れたのは良い思い出。

全然関係ないけど、こうして見ると自販機のラインナップが変わってるな……

 

もうしつこいくらいの富士山の展望。高尾山からもバッチリです。

富士山見納めにしてはくどいくらいにまで見れた今回の山登り。もう十分満足です。

 

高尾山山頂は人が多すぎるのでそそくさと下山。

帰りはなぜかいつも1号路を使ってしまう。

 

高尾山薬王院

今年一年無事に山登りができたことへの感謝と、2017年の飛躍を込めて参拝しておきました。

 

こうして12時前に高尾山登山口に下山完了。時間的にはあっという間でしたが、歩き応えは十分でした。

午前中に山登りが終わるっていうのも、近場の低山ハイクならではでいいもんです。

 

高尾山口駅に到着。この駅併設の「極楽湯」が何年か前にオープンしたので駅自体も刷新されてました。

大して汗はかいてなかったので自分は入らなかったけども、駅併設は便利だと思うので良ければ利用してみてください。

 

自分はここから高尾駅まで15分ほど歩いてそこから中央線に乗って帰りましたとさ。

 

都心近郊からアクセス抜群の陣馬山から高尾山の奥高尾縦走路。

距離的な遠さとアップダウンの難易度は人それぞれなので何とも言えませんが、ルート上には売店もトイレもたくさんあるし、途中でいくらでもエスケープできます。疲れたらそこで下山して駅やらバス停に行ってしまえばいいので、楽なもんです。

 

富士山と大都心の展望は言わずもがな、陣馬山からは南アルプスの名峰も拝められるので、低山としてのポテンシャルは高いものがあります。山登り初心者を連れていくにもおすすめの山だと思うので、ぜひ登ってみてください。

 

登山の内容としては2016年最後のものですが、ブログの記事としてはこれが2017年一発目。今年も気長に更新していくと思うので、どうぞよろしくお願いしますm(__)m

 

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【日程】

2016年12月30日 快晴

【コースタイム】

陣馬高原下バス停(7:30) — 陣馬山(8:30~8:50) — 景信山(8:55) — 城山(10:30) — 高尾山(11:10) — 高尾山口駅(12:00)

※標準タイムよりは早めです

 

 

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