金峰山~甲武信ヶ岳 奥秩父テント泊縦走登山

金峰山~甲武信ヶ岳 奥秩父テント泊縦走登山

7月、久しぶりの3連休。これは激しく攻めるしかない!・・・ということで、3日とも登山に費やしちゃいました。まず14~15日は奥秩父テント泊縦走!

本来は北アルプスの白馬岳にテント泊の予定だったのですが、どうも土日の天気が悪く、無念の延期。。。代わりに金峰山~甲武信ヶ岳をテン泊縦走する山友がいたので、ご一緒させてもらいました。アルプスよりも比較的天気も良い予報だったし、さっさと制覇したかった甲武信ヶ岳も回れるということで期待大!金峰山も1年ぶりの来訪で楽しみでした。

結果的には、、、甲武信ヶ岳、地味なのにすごい強敵でした。

 

テント泊縦走第2戦―――

 


【日程】

2012年7月14日~15日

【コースタイム】

-1日目-

瑞牆山荘(10:15)→富士見平(11:00)→大日小屋(12:00)→五丈岩・金峰山山頂(14:50)→朝日岳(16:30)→大弛小屋(17:30)

-2日目-

大弛小屋(5:00)→国師ヶ岳(5:50)→東梓(8:00)→甲武信ヶ岳(10:30)→甲武信小屋(10:55)→木賊山(11:25)→徳ちゃん新道分岐(12:30)→徳ちゃん新道登山口(14:00)→西沢渓谷BS(14:30)

 

 

7/13(金)はかなり慌ただしい1日でした。。。

まず、天気が悪いので白馬岳は早々にキャンセル。予備のプランとして考えていた、仙丈ヶ岳、至仏山、谷川岳、あたりの天気予報を仕事中に逐次チェック。……どこも微妙。。(というか、天気予報変わりすぎっ!)

どこに行けばいいんだっ!!

 

と、そんなとき、山友が奥秩父縦走をすると言っていたのを思い出し、慌てて金峰山・甲武信ヶ岳の天気をチェック!そしたら、、、雨マークがないじゃないか!!

・・・というわけで、18時ごろに慌てて山友に電話。「俺、一緒に行くわ!」と。「マジで!?おっしゃ!」と山友のOKをもらって、何度もお世話になっている特急あずさの券を購入!、、、のはずが、流石に18時過ぎで3連休初日ということもあって、指定席は満席。

自由席は混むし、立つの我慢するかぁ~と思ってよく見たら、特急かいじ号のグリーン車に空席表示が!「ほぅ、こりゃいいw」と、不思議なくらい迷いもせずにグリーン車のチケット購入♪

 

こうしてリッチな気分でテント泊2戦目スタート!

 

~1日目~

・・・が、このグリーン車。確かに快適すぎるのですが、それ以上に自分の姿が浮きすぎてる。。周りはパソコンをもったビジネスマンやマダムたち。一人75Lのザックを背負った自分は、明らかに浮いた存在。雰囲気乱してグリーン車の価値を下げちゃいましたw(ゴメンナサイ・・・)

 

幸い隣の席が空いてたので、ザックを抱きかかえてJR韮崎駅まで爆睡。。駅に到着したのは8:47。この駅に降り立ったのは去年の瑞牆山登山以来で、何だか懐かしかった。

ここで先に鈍行で来ていた山友と合流~。本当なら8:50発のバスに乗って瑞牆山荘に向かう予定でしたが、他のハイカーと乗り合いタクシーを確保してくれていたのでそれに乗車。他のハイカーとも交流できるし、乗り合いタクシーいいね!

 

バスよりも20分くらい早く瑞牆山荘に到着!念入りに準備体操をします。

タイムスケジュールは山友に任せていたのですが、自分も帰って地図を確認してみたら、今回のルートは、順調に行って1日目が7時間、2日目が10時間のコースタイム。八ヶ岳縦走とほとんど同じですが、2泊3日でもおかしくないコースなので、油断は禁物。特に2日目がロングコースになるので、1日目はなるべく温存して登りたいね。

準備万端にして、10:15にいざ出発。

 

まず目指すのは富士見平。そこまでは前回の瑞牆山でも歩いているので、だいたい勝手がわかります。比較的緩い道なので、体を慣らすにはちょうどいい道。

 

途中、里宮神社参道に入ってちょっと寄り道したりしましたが、ほぼ予定通りに富士見平に到着。前回同様、10張くらいテントが張られてました。

 

今回は瑞牆山はスルーして、金峰山方面へ。ここからいよいよ未知の領域。人気も一気に減って、静かな雰囲気でした。

 

富士見平から歩いて1時間ほどで大日小屋に到着。ここは無人の小屋で、泊まる場合は先ほどの富士見平小屋で受付を済ませておく必要があります。

 

大日小屋にある水場。テント泊する時って、水の補給場所ってかなり大事だよね。ここまで来る間にもかなり水分消耗・・・。余裕持って補給しておきます。

 

ここから先は徐々に岩場が増えてきます。前日に雨が降ったのか、岩も湿っていて滑りやすいので要注意。鎖ではなくロープがあるのですが、これも濡れてて滑りやすい。

 

こちらが大日岩。大日小屋からも見える岩場です。地図上にもひっそりとしか書かれてませんが、景色も良くてなかなかの迫力。いい場所じゃないか!

 

金峰山はまだまだ先。。ここから徐々に岩場も急になってくるのですが、大日岩から1時間ほど歩けば尾根沿いに出るので、最後の頑張りどころ。

 

そしてここに来て、ついに青空~!!晴れ男は健在ですなw

 

砂払いノ頭に到着!ここから先がいよいよ尾根道♪

 

さっきの晴れ間が嘘のようにガスってるけどね・・・(汗

それでも霧がかった稜線歩き&豪快な岩場は大迫力!2人でテンション上がりながら進みますw

 

そしたら、再び晴れ間!よっし!

 

来た道を振り返ると、歩いてきた稜線が美しい~。しかも誰もいないってのがいいね!

 

西側を見れば、瑞牆山も。瑞牆山のシンボル「大ヤスリ岩」はやっぱり目立つね。

 

周りの景色に目を奪われながら、金峰山(標高2596m)に到着。こちらは金峰山のシンボル「五丈岩」。

余談ですが、この金峰山。山梨県では「きんぷさん」、長野県では「きんぽうさん」と呼ばれてるみたいですね。自分は「きんぷさん」派ですが・・・

 

時刻は15時。時間が遅いということもあって、山頂はかなり空いてました。事前の天気予報が曇りだったのを考えたら、これだけ青空見えたら上出来でしょ。白砂と岩が輝いた山頂は、何だか神々しかったな。

 

今日泊まる大弛小屋にも早く着きたかったので、早々に出発。山頂から五丈岩を振り返ってお別れ。雲もまた出てきました。

 

ここから先は、再び歩いたことがある道。基本的に緩やかな下り道で、朝日岳手前に急坂がある程度です。

 

林道でシカに出会ったりしながら、朝日岳を越えて大弛峠へ。この時間にもまだすれ違う人がいましたが、この人たちは金峰山小屋にでも泊まるのかな?

 

少し遅くなってしまいましたが、17時半ごろに無事に大弛小屋に到着!ここで受付を済ませていると、行きの乗り合いタクシーでご一緒した方が泊まってました。山では、こういった縁が結構あるもんですね。

 

大弛小屋のテント場はそこそこ埋まってましたが、番号で区切られていてしっかり整備されてました。自分たちはNo16の場所を確保して設営。

 

こうして7時間余りの1日目が終了~。夜になって雨が降ってきましたが、そんなの関係なく爆睡♪ おやすみー!

 

 

今回は記事を2回に分けず、このまま続けますw

 

~2日目~

朝4時に起床。おはようございます。

 

雨はほとんど上がってましたが、周りはガス。。。それでも駐車場には続々車が押し寄せて、4時半の時点でかなり埋まってました!この人たちはいったい何時に家を出たんだろう。。。

 

雨に濡れたテントを撤収して、5時に登山開始!2日目は歩行時間が10時間なので、1日目よりはキツイ行程です。まぁ、体力的には全然問題ないから、大丈夫でしょ。

目指す国師ヶ岳までは、木道と階段。ここの登山道だけは、なぜか整備が行き届いていてました。

 

木道をひたすら登って、ようやく山頂!・・・と思ったら、まだここは「前国師岳」。国師ヶ岳はもうちょい先です。

 

前国師岳を過ぎると、木道は一切なくなって普通の登山道に。霧が濃いですが、登山道自体はそこまでぬかるんでいないので、歩きにくくはなかったです。

 

前国師から10分ほど歩いて、国師ヶ岳(標高2592m)に到着。日本三百名山の1つですが、残念なことに展望はゼロ。。う~ん、どんな景色が見れたのか気になるね・・・。

 

まぁいいや。山頂で軽く休んで、次へ進みます。

 

・・・が、問題はここから。

 

甲武信ヶ岳までは5時間くらいで、とにかく長い。。。そして長い上に、展望がほとんどない!同じような道をひたすら歩きます。

これは、一人で歩いてたら精神的に参ってただろうな~。晴れならまだしも、霧がかって見通しも悪いので、気分が沈みかける・・・。友達と来て本当によかった。

 

何度か気分を紛らわせてくれたのが、時々遠くの空に見えた晴れ間。自分の中で、奥秩父は「渋い」イメージですが、この光景はまさにピッタリ。水墨画のような情景。決して派手ではないけど、これはこれで美しいですなー。

 

地図にも書かれていますが、登山道は倒木だらけです。苔の群生が見れたりと、手つかずの自然の状態で残っているので、「もののけ姫」の森を連想させますが、、、これが3~4時間も続くとねぇ・・・・

 

途中、何だか不思議な大木発見!何でこんな形になった!?w

この木が見えたら次のポイントの「東梓」はもうすぐなのですが、その手前の坂がかなりキツいので、要注意。

 

「東梓」は展望もない狭い場所だったので省略。休憩するなら、その先を30分くらい歩いた場所に展望の良い大岩壁があるので、そちらがおススメ。写真はそこから撮ったものですが、晴れてればたぶん今まで歩いてきた道がず~っと見えるはず。

 

この後も、えぐいアップダウンが何度かあって、かなりキツイ。。体力的にも厳しかったけど、精神的に弱り始めた・・・。メンタル弱くてダメだね。

 

地図上の「富士見」、「水師」はどこにあったのかわからず、いつの間にか通り過ぎてました。気づけば目指す方向に甲武信ヶ岳が構えてました。

 

ちょっと木で隠れてますが、左が甲武信ヶ岳。まだまだ遠いなぁ~、なんて思ってましたが、意外にもここから先は早いものでした。

 

遠くから見たら、まだ標高差が結構あるように見えたのですが、最後に急坂を登る程度。ここまで来ると人もたくさんいて、落ち込んでいた気分も回復!・・・はい、自分、寂しがり屋みたいです・・・

 

歩き始めて5時間半、ようやく甲武信ヶ岳山頂に到着!!標高は2475m。風が台風並みに強くて、止まっていると吹っ飛ばされそうでした。。

ここまで、本当に長かった・・・。

 

天気は相変わらずの曇りですが、徐々に回復してきたようで、遠くの方に金峰山も見えました。これを見た瞬間、、こんな長い距離を歩いてきた自分を褒めたくなったw

 

山頂は風がとにかく強いので、甲武信小屋まで退避。ここは穏やかな雰囲気で、小屋もなかなか綺麗でした。この時間のテント場にテントはなし。外のベンチにはオーナーの「徳ちゃん」が座ってました。

 

しばらく休んで、最後のピーク「木賊山」を目指します。これ、何て読むのかわからなかったのですが、「とくさやま」です。

 

ここを登り切れば、後はもうほとんど下りなので、最後の頑張りどころ。

 

ここに来て天気回復~♪

振り返れば甲武信ヶ岳が一望。あいつ、、噂には聞いてたけどなかなかの強敵でした。

 

11時半ごろに木賊山に到着。山頂は木に囲まれているので展望はなし。陽が出てきてかなり暑く、虫もいっぱいいたのでさっさと下山開始します。

 

後はひたすら下ればいいのですが、、、ここから先が冷や汗かいた。。。

とにかく急坂をずーっと下ります。自分たちは楽だからいいのですが、すれ違う人たちが皆ヘトヘト。そりゃ~、この坂をひたすら登ったらそうなるよ・・・。拷問に近いこの登り坂、自分だったら登り切れたか不安。。。挑戦している人たちすごいわ~

 

途中の分岐では「徳ちゃん新道」へ進みます。近丸新道と時間的にはさほど変わらないですが、ここから先も一向に急坂が緩むことはなく。。甲武信ヶ岳こえぇー・・・。金峰山から縦走して登って正解だったかも。

 

木賊山から下り始めて2時間半。徳ちゃん新道の登山口に無事に到着。ここは西沢渓谷入口でもあるので、降り立ったところにはラフな格好で散歩しているカップルや家族連れがいました。ガッツリテントを背負った自分たちは、明らかに部外者だったねw

 

後は道なりにバス停を目指せばOK。ちなみにこの分岐を左に行くと徳ちゃん新道、右へ行くと近丸新道に続いています。登る時間としては同じみたいですね。つまり、どちらに行っても急坂地獄が待っているってこと…

 

すっかり晴れて、下はもう真夏日でした。。西沢渓谷の沢沿いで涼しむ~。飛び込んでいいなら、飛び込みたかったね!

 

少し飛ばして降りてきたので、予定より早めの14:40発のバスに乗れました。人数に合わせて台数を用意してくれるみたいなので、ゆったり座ってJR塩山駅へ。

 

 

こうして、2回目のテント泊無事完了。

天気はそこまで恵まれていませんでしたが、1日目は晴れ間も見れたし、2日目も雨には降られなかったからよかったかなぁ~と思います。あと、甲武信ヶ岳!こいつは、実はテント泊デビュー戦として考えていた山だったのですが、単品で登らないで正解でした。あの急登はないわ~。

甲武信ヶ岳が強敵だった、というのが今回一番の収穫です(笑)

 

テント泊も今回は爆睡できたし、2回目にしてだいぶ慣れたね。

3連休の2日がこうして終わり、翌日は思い出の地、谷川岳

 

続く……

 

 

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