日光白根山(奥白根山) ―― 雪と氷と霧の山行 ――

日光白根山(奥白根山) ―― 雪と氷と霧の山行 ――

那須岳の翌週も栃木県へ。

日光白根山、標高2578mの高山で関東地方の最高峰。山は麓からすっかり雪景色で、池は凍り付き、山頂付近は樹氷に覆われて本格的な雪山と化してました。

この山は2年前に一度登ってるけど、季節もコースも違う上に、雪上での野営・星空観賞に山ご飯と、2年前にはできなかったことができて、初めての山のような新鮮さを体感。

(※ちなみに2年前の記事はこちら。今は亡き、てるぼう君との出会いがあったのもこの山だったね、、)

霧に覆われて、なんだか夢見心地で幻想的な世界観がそこにはありました。

 

雪と氷と霧の世界、日光白根山―――

 


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最初に言っておくと、今回の山旅は天気がいまいちで山頂からの展望もほとんどありませんでした。。。

ただ、個人的にはすごい感動したのよ!雪と霧と氷に覆われた山、水墨画のような白と黒の世界は、どこか新鮮でこれはこれで素晴らしい光景でした。

 

日光白根山(奥白根山)といえば、最初に登ったのは2011年9月。2年と2か月ぶりね。2011年の9月といえば、まだ雪山を知らなかった時期。まさかテント&雪山装備で再び来ることになるとは思ってもみなかったな……

懐かしさもありつつ、ここ最近は定番になっている山料理と、成り行きで雪上テント泊もすることになり、、、いよいよ雪山シーズン到来ってやつよ!

そんなわけで、いざ雪の日光白根山へ!!

 

って感じで、いつもの流れでは、このまま登山口に移動して話し始めたりするんだけど、今回はその前に少し前段のお話を。

山旅の始まりは11月30日土曜日。

 

まったり奥多摩の御岳山~日ノ出山で週末の始まり。奥多摩は本当に久しぶりで、今年1月の雲取山以来だった。

 

近場の山は紅葉がまだまだ綺麗でした。日ノ出山は1年ぶりだったけど、この山は手軽に登れるし展望最高なので好きな1座。今後も何度も登りに来ることがあると思う。山を全く登ったことがない人を連れてきたいね。

そして、展望最高と言ってるわりには、何故か山頂からの写真を撮り忘れる。。。

 

まぁ、メインはこっちだからいいや。

 

トマト鍋にカレー鍋。最近、山で食べ過ぎだけど、一人暮らしにはうれしいお野菜たくさん取れたってことで納得させる。

味も野菜の旨み出て絶妙でした。

 

デザートのチョコフォンデュ。山でチョコフォンデュって割と見かけたりするんだけど、チョコ溶かすだけだし簡単でいいのかもね。

 

山友さんたち十数人でのまったり鍋登山。天気も良くって楽しかったです!(企画してくれたみちょ、まるさんありがとね!)

 

お昼ご飯を食べ終えて14時過ぎにお開き。つるつる温泉へ下るメンバーさんたちとはここでお別れして、自分とたくみ先生とゆーすけは青梅界隈で夜食の買い出しをして、そのまま日光白根山へ向かう。

 

~~~ここからが日光白根山のお話~~~

 

 

時刻は22時過ぎ―――

日光白根山の麓に到着。群馬県側から入りました。

 

山の近くは一面新雪。前日の夜に降り積もったようで、フカフカのモッフモフでした。

 

夜食はスモークベーコン&ソーセージ。毎度おなじみになりつつある、たくみ先生の七つ道具。

ホント何でも持ってるなぁ~。キャンプ界のドラえもんじゃないか!

さすがです。

 

氷点下の中でのシチューは身に染みた。

 

山ご飯と合わせて贅沢だったのが、見上げる星空。

天の川もはっきり見えたこの日の夜空。

もともとミラーレスに切り替えたのも、星空・夜景を撮りたかったってのがあって、、、ようやく叶った。

そこまで綺麗に撮れてるってわけじゃないけど、まだ使いこなせてないのもあるから、これから腕あげていくかの。

 

雪上で野営テント泊。贅沢な星空のもとに就寝。。。

 

翌朝、アツアツのホットサンドいただきます。

ゆっくり準備して朝8時にハイク開始。

 

スタートはここ、菅沼登山口。日光白根山の北側に位置するルート。

 

前回は丸沼スキー場からだったから、このルートは初。しかも季節も違うから、初めての山の感覚で楽しめる。

最初だけ少し開けた平原。

 

ひとたび樹林帯に入れば、スノーツリーの合間をひたすらハイク。

 

弥陀ヶ池まではずっと樹林帯の登り坂。

単調といえば単調だけど、前日に降った新雪がもふもふで懐かしい感覚。自分たちの足音しかしない、静寂な雪の世界。

 

生まれたてのスノーモンスター。

これが成長すると……

 

こんな感じの立派なスノーモンスターになることも。

スノーモンスター、この世界観は登山をしない人でも見てみたいはず!言葉では言い表せない異質な空間は一見の価値ありです。

(※このモンスターの正体はこちらの記事参照)

 

さっきのチビモンスターも頑張って成長してほしいもんだ。

 

2時間ほど歩き通すと、突然開けた場所に出る。

ここが弥陀ヶ池。標高2250mに広がる池は、一面凍って真っ白。背後にたたずむ日光白根山の威圧感がものすごかった。

 

ここで12本アイゼンとピッケル装備。どちらも今シーズン初登場。久しぶりの感覚、テンション上がるね!

 

荷物もデポって、身軽で山頂アタック。

 

樹林帯とは違い、吹きさらしに合う山頂付近はまた違った光景。雪から氷へと景色が変わり、辺り一面樹氷が広がる。

 

山頂が近づくにつれて岩場が多くなる。

危険箇所と呼べるところは少ないけど、なかなかの急坂なので慎重にね。

 

氷と岩が造り出す不思議なオブジェ。

冬のこの時期、もう花も紅葉も終わってるけど、雪と氷だけの造形もまた面白い。山に登ってると、日本の四季をより深く体感できると思ってる。

 

岩場を登りきると、何とも不思議な光景が……

霧に覆われた中にぼんやりと浮かぶ太陽。辺りを不思議な雰囲気に包みこんでました。他の登山者も「これはまた味があるなぁ~!」って感動してたけど、ホントその通り。これもまた、印象に残った風景の1つでした。

 

淡い光に照らされた風景は、夢見心地に近い感覚。

凍り付いた標識と岩、風もほとんどなくて見た目よりも居心地の良い空間でした。

 

11時、スタートして3時間ほどで山頂に到着。

辺りはガスに包まれていて展望は残念ながらほとんどなし。ここからの眺めについては、2年前の記事を見てくだされ!

 

山頂にいたのは5分ほど。流石にとどまると寒いので、早々に下山。

ぼんやりとではあるけれど、太陽の淡い光はずっと僕らを照らしてくれてました。

 

上から見下ろす樹氷がこれまた綺麗。

 

たまに青空。 青空と樹氷はやっぱり映えるけど、モノクロの世界観もいいなぁ~と思った今回の旅。

 

山頂直下が多少急坂。この道は基本的にガレ場が続くので、自分は苦手な道。。。ここでは転ばなかったけど、帰りの樹林帯でひっくり返ったぜ。。。

積雪量はまだ少ないけど、アイゼンは12本あったほうが良し。ピッケルはお守りでした。

 

物思いにふけるゆーすけ。何か、この後姿かわいいなww

 

弥陀ヶ池まで戻ってきた。

ここは少し風が強かったので、木陰に隠れてお昼ご飯。

 

 

 

 

焼きそばにたこ焼き。標高2000m超えで食らう屋台飯。

極寒で食べるアツアツのたこ焼き、たまらんですぜ!

 

アイゼン引っかけて盛大にコケたりもしたけど、モフモフの新雪と戯れたよき1日でした。

 

下山はあっという間。弥陀ヶ池から1時間かからずに降りてこれました。

行動時間は短かったけど、1発目の雪山はこんなもんでいいでしょ。まだまだシーズンはこれからだしね。

 

行きは群馬の沼田から入ってきたけど、帰りは日光側へ抜ける。車をしばらく走らせて、清滝インターにほど近い温泉へ。

 

やしおの湯」。マイカー利用なら便利な位置にある温泉。大きい施設の割に日帰り入浴500円だからリーズナブル。

日光市内は温泉も豊富なので、他にも探せば良い温泉たくさんあるはず。おススメあったら逆に教えてくださいな!

 

 

本格雪山と言えるレベルではなかったかもしれないけれど、2度目の日光白根山も存分に楽しめて終了。

御岳山~日ノ出山からの日光白根山になったこの週末だけど、紅葉から雪山へと、まったく違う世界観味わえてどちらも最高に楽しめました。山ご飯は今回も充実できたし、冬の星空観賞も半端なかった。

以前のコンデジでは撮れなかった星空の撮影ができてご満悦w(クオリティーは置いておいてね。。)

 

雪山テント泊を本格的にするかはわからないけど、雪上テント泊も早々にできたし、シーズンインに向けて良い弾みになったと思う。

 

12月に入り、2013年も残すとこあと1ヶ月。師走1発目の標高2578mの日光白根山、モノクロの雪景色が印象に残った旅でした。

今年中にこの標高を超える雪山をもう1つくらい登っておきたいな。

 

たくみ&ゆーすけと日光白根山にて―――

 

 

おしまい

 

 

【日程】

2013年12月1日 曇り時々晴れ

【コースタイム】

菅沼登山口(8:00) — 弥陀ヶ池(9:45) — 白根山(11:00) — 弥陀ヶ池(12:00) — お昼ご飯(~12:50) — 菅沼登山口(13:40)

 

 

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