谷川岳 日帰り登山

谷川岳 日帰り登山

初の単独登山!別に単独登山に挑戦するつもりはなかったのですが、仲間との都合が合わずに単独になりました。

登る山は、かつて”魔の山”と恐れられた「谷川岳」。日本百名山の1つですが、標高1963mとそこまで高くないです。ただ、そこは”魔の山”、油断は禁物。

新幹線を使えば日帰りで行けるので、前日の会社帰りに慌てて地図を買って、交通手段を確認して決行しました。

 


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【日程】

2011年8月13日

【コースタイム】

JR東京駅発(6:32)→→MAXたにがわ401号→→JR高崎駅(7:34)→→JR上越線→→JR水上駅(8:49)→谷川岳ロープウェイ行バス発(8:57)→ロープウェイ谷川土合口駅着(9:15)→ロープウェイ乗車(9:25)→天神平(9:40)→アタック開始(9:45)→天神峠との合流地点(10:00)→熊穴沢避難小屋(10:20)→天狗の溜り場(10:45)→肩ノ小屋(11:15)→谷川岳山頂・トマノ耳(11:25)→谷川岳山頂・オキノ耳(11:45)→→下山開始→→谷川岳山頂・トマノ耳(12:00)→肩ノ小屋(12:05)→→→昼休み→→→出発(12:20)→天狗の溜り場(12:40)→熊穴沢避難小屋(13:00)→天神峠との合流地点(13:15)→天神平(13:30)→ロープウェイ谷川土合口駅(13:45)→上毛高原行バス発(14:03)→JR上毛高原駅(15:00、15:22発)→→MAXたにがわ416号→→JR東京駅着(16:40)

 

前日の天気予報では夕方から雨・雷雨の予報だったため、なるべく早い時間に登頂開始したいので6:32発の上越新幹線をチョイス。

少し早めの5時過ぎに自宅を出て、東京駅へ。

 

ちょうどお盆の時期ということもあって、新幹線の券売機は長蛇の列。。。早めに家を出て正解でした。自由席しか残ってないかと思いきや、奇跡的に指定席に空きがあったので切符購入。切符を買うまでに時間がかかりましたが、何とか当初狙っていた6:32発のたにがわ401号には間に合いました。

 

思えば、初の新幹線利用の登山。新幹線に乗るのも久々です。

 

行きはネットで調べた通りに、高崎駅下車でJR上越線に乗り換えて水上駅へ。(正直、高崎駅で降りずに、1つ先の上毛高原駅へ行ってしまった方がよかったのかもしれないです)

 

快適な新幹線も1時間程度で高崎駅に到着。降りるときになぜか肘を強打し、ブログ書いている今も痛みが残る。。。幸先不安でした。

JR上越線は2両編成の短い列車ですが、利用者がそれほどいないので問題なく座れました。

 

上越線に揺られること1時間以上、鈍行でようやく水上駅に到着。ずっと寝てました。。

 

こじんまりと商店が並んでいます。こういう雰囲気は好き。確かコンビニもあったので、食料・水はここで調達も可能。

 

天気は雲が多め。。。日中は晴れると聞いていたので、ひたすら回復を祈る。

 

水上駅について、数分でバスの到着。ここまでは当初の予定通り。新幹線~上越線~バスの乗り継ぎもよくて、ほとんど待ちません。バスも比較的空いていて余裕で座れました。

ただ、このバス、JR上毛高原駅から出ているやつでした。やっぱり高崎で降りずに、上毛高原まで行ってしまえばよかったのかもしれません。帰りは上毛高原まで行ってしまおう!

 

午前9:15にロープウェイ乗り場に到着。やっぱり新幹線を使うと早いですw

 

2000mに満たないとはいえ、相手は魔の山(しかも単独登山)。ロープウェイ乗り場に登山カードが置いてあるので、きっちり記入!どうか生きて帰れますように~(笑

 

バスで来たら必ずしておきたいのが、帰りのバスの時刻確認。毎回写真で残しておくようにしています。見ると1時間に1本。目標は15:13のバス。

 

今回はピストン登山なので、往復2000円のロープウェイチケットを買って、いざ乗車!周りにだれもいないので、自分1人でロープウェイ独占かと思いきや、出発間近にツアー団体が乗ってきました。

 

出発してまず目に飛び込んできたのが、サルの集団。道路にたくさんいました。登山道で出てきたら、こいつは厄介。。。

 

心配していた天気も、徐々に日差しがまぶしくなってきました。

、、、とここで、後ろの席ではツアーのガイドさんの自己紹介の後に谷川岳の説明が始まりました。とりあえず聞き耳を立てておくw

ガイドさんによると……

「今日はやっぱり夕方から天気が崩れる」 (なるほどやはりか。気持ち早めの下山を目指したい)

「谷川岳だけは遭難や滑落による死者数No1!」 (知ってる、だから”魔の山”って呼ばれるんだよね。なんかギネスに登録されてるらしいね)

「蛇紋岩って呼ばれる岩が滑りやすく、滑落率を高めている」 (知らなかった、あとで見てみよう)

「頂上はガスっているでしょう」 (最も聞きたくない言葉。勘弁してよ…)

 

ロープウェイから見る山頂。確かにガスってます。

谷川岳は関東平野、新潟平野の間にそそり立つことから、両側からの天候変化の影響を受けやすく、非常に天候が不安定らしいです。とにかく天気の変化が目まぐるしく、ちょっと晴れたと思ったら雲に覆われたり、あるいはその逆も…。これも遭難者を増やしている理由の1つなんでしょうね。

 

10分ほどで、ロープウェイ降り場の「天神平」に到着!きれいな青空が広がっていて、吹く風も涼しく非常に気持ちいい~。冬場はゲレンデとなるのか、あたり一面芝生が広がっていて、景色も◎

 

このリフトに乗ると「天神峠」に行くことができます(片道400円)。登山ではなく観光目的の人はこちらに乗ってました。

なお、山頂を目指す人がこのリフトに乗るのもアリです。このリフトに乗って天神峠まで行った場合、景色を楽しみつつ緩やかに下り道を行くと登山道に合流します。

 

自分はリフトに乗らずに、そのまま登山道へ。序盤は展望もよいのでいいウォーミングアップになります。

 

熊穴沢避難小屋までは比較的舗装された道を行きます。前を歩いているのはロープウェイで一緒だったツアー集団。すぐに追い越したのですが、どうやら自分が準備運動やら写真を撮っているうちに、いつの間にか先を行っていたようです。

 

15分ほどすると、リフト組との合流地点に到達します。ここから山頂までは3.3km。そこまで遠くはなさそうです。

 

徐々に日差しが強くなってきました。この時点で標高は1500mほど。鷹ノ巣山で味わったサウナ登山になりつつあります(汗

 

ガイドさんが話していた蛇紋岩。青光りしていていかにも滑りやすそう。人が歩くと、そこを磨くように削れてしまうため、余計に滑りやすくなるんだとか。。。雨が降ったらいっそう滑るんでしょうね。。

 

木々に覆われている登山道も序盤だけ。時折視界も晴れて、雄大な谷川連峰を見渡せます。

 

第1のチェックポイント「熊穴沢避難小屋」に到着。無人でトイレもないただの小屋です。

山頂まで1.8kmとなっていますが、実はスタート地点からここまでは標高がそれほど変わっていません。急激な上り坂が登場するのは、ここから。

 

避難小屋を過ぎると、面白いくらいに道が変わります。それまで土だった地面が砂利へと変貌。

 

いよいよロープも登場し、手を使って登ることになります。

 

道はそれほど広くないので、登り・下りは順番ずつ。そこまで人が多くなかったので、立ち止まることはありませんでした。

 

きつい岩場を何か所か抜けると、時折平坦な道に出ます。まだまだ登りは続きますが、自分より高い木はないので左右の展望は開けています。ガスっていて遠くまで見えなかったのが残念。。

 

上を見ればご覧のようにガスがかかっています。ただ、ここまでのサウナ登山の体には霧のマイナスイオンがいい感じに効いてますw

 

このあたりから、谷川岳の天気の移り変わりの激しさを感じました。雲(霧?)の動きがとにかく早くて、いつの間にか青空が覗いていたりします。

 

↑こんな感じ。自然の力って凄まじい…

 

避難小屋から25分で第2のチェックポイント「天狗の溜り場」に到着。ちょっとした岩場です。

標準タイムでは40分となっているので、かなりペースは速め。単独登山だとやっぱりペースが速くなってしまうようで、ちょっと反省。

 

こういった尾根道は大好きです!吹く風も涼しく、のんびり歩きたい道ですね。

 

上を見上げれば、太陽の姿もはっきり。ただ、その周りを取り囲む雲の動きが速いため、登山道は晴れたり陰ったりの繰り返し。

 

こんな感じで頂上まで見渡せるとおもったら、数秒後には…

 

霧がかかってしまいます。。ホント数秒の出来事。

何はともあれ、上記の写真のような階段道が出てきたら、頂上まではもうすぐです。危険な岩場はもうないのでご安心を。

 

山頂手前の「肩ノ小屋」。さほど大きくはないですが、ここにはトイレもあるほか宿泊もできるそうです。

 

山頂までは標高差も100mもありません。本来であれば、雄大な景色を見つつゆっくり山頂を目指す道なんでしょうが、この日はハズレみたい…

 

、、、と思いきや視界が晴れて、谷川連峰を見渡せることも。もう天気の変化が急すぎるので、晴れたときだけシャッターを切ることにしますww

 

出発して1時間半ちょっと、予定よりだいぶ早く第1の山頂「トマノ耳」に到着!谷川岳には南峰に「トマノ耳」、北峰に「オキノ耳」という2つのピークがあります。

 

トマノ耳に到着して先を見据えると、第2の頂上「オキノ耳」がくっきり見えます。昼ごはんはちょっと我慢して、オキノ耳を目指すことに。

 

「トマノ耳」から「オキノ耳」への尾根道は両側の視界が開けているので、谷川連峰の絶景が見渡せます。運よくガスも切れてくれたので、大満足!

 

もう1つの醍醐味は、やっぱりこの時期にしか咲かない高山植物の数々。この尾根道は特にきれいに咲き誇り、サウナ登山をしてきた甲斐があったと感じる瞬間です。

 

15分ほどで、第2の頂上「オキノ耳」に到着。こちらの標高のほうが高いようです。

ここが終着点。ここから今まで来た道を引き返します。

 

振り返れば、相変わらず霧がかかったり晴れたりの繰り返し。数秒で天気が変わるので、写真は思い立ったらすぐ撮るべし!

 

肩ノ小屋まで戻ってきて、ようやくお昼休憩。ライチタイムは至福の時。

そういえば、ここの小屋につく手前で、ロープウェイで一緒だったツアー団体とすれ違いました。ペースが速かったせいか、かなり距離を離していたようです。

 

霧がかっていても高所の草原風景は何とも美しいです。

 

↑ありきたりですが、グッとくる言葉!

 

帰りは来た道をひたすら戻る。天気の心配もありましたが、下山するまでは大丈夫そうです。下の方はむしろ快晴で日差しが痛い位です。

 

帰り道で気を付けなればならないのは、やっぱり急斜面の岩場。滑りやすいので要注意!

 

来た道をただ戻るとはいえ、登りでは気づかなかった植物に出くわしたりします。帰りは気持ちにもゆとりがあるので、周囲を探索してみると意外と見落としてた感動があるものですね~。

 

13:30ごろ、無事に天神平に帰還!初の単独登山も無事に終えられたよかったです(新幹線の降りるときに強打した肘は傷んでますが。。)

かなり時間があるので、ちょっと天神平を散策~

 

↑きれいな高山植物発見!

 

天神平にはレストランもあります。また時間が昼過ぎということもあってか、ロープウェイから降りてくる観光客がたくさんいました。冬はゲレンデであろう芝生でお弁当を食べたりと、みんなまったり過ごしていました。

 

当初の目標では15時台のバスに乗る予定でしたが、1時間早く14:03のバスに乗れることに。10分前から並んでいたので幸いにも座れましたが、出発するころには車内はかなりの混雑でした。

 

行きの教訓を踏まえて、帰りはバスでJR上毛高原駅まで行ってしまうことに。

 

15:00ごろにJR上毛高原駅に到着。バス車内では爆睡していたので、ほとんど記憶にありませんw

 

新幹線の時間次第ではちょっと温泉にでも立ち寄ろうかと思いましたが、近くに温泉がなさそうだったのと、いい具合に15:22発のMAXたにがわの指定席が空いていたので、さっさと帰ることに。4:30起きなので、かなり疲れてましたしね。。

 

東京駅までは1時間ちょっと。やっぱり新幹線は楽だし早い!

値段はそこそこしますが、快適な旅を提供してくれる新幹線。たまになら新幹線利用の登山もありかなぁ~と思いました。

 

新潟まで行ったのに、日帰りで夕方には東京に戻って来れました。

初の単独登山、新幹線利用のちょっと贅沢な旅でしたが、無事に終了~~。

 

 

 

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