東京都内を歩く、近場の神社巡り。
今回は杉並の荻窪八幡神社と井草八幡宮。どちらも区内の神社の中では規模の大きいもので、井草八幡宮に至っては敷地面積で言えば東京都第4位の広さ!2つとも近くにあるので合わせて訪れることができます。
幼い頃から知っている慣れ親しんだ神社。久しぶりに訪れたのもあって懐かしさを感じられた1日でした。
コロナの影響で遠出ができないので、今回も気分転換に近場をのんびり散歩。
歩いたルートは荻窪八幡神社~井草八幡宮~都立善福寺公園。電車で訪れるのであれば、最寄り駅だと荻窪駅、もしくは西荻窪駅になります。
少し前の記事で高円寺の寺院巡りを書きましたが、その時軽く紹介した大宮八幡宮。杉並区で最も大きい神社ですが、それに匹敵する規模を誇るのが今回紹介する井草八幡宮。
杉並を代表する2大八幡宮。どちらも徒歩圏内で行ける距離にありますが、自分は子どもの頃から井草八幡宮派でございます。
井草八幡宮へは青梅街道沿いをひたすら下っていけば着くのですが、荻窪駅方面から歩いていくと、道路沿いにまずこの鳥居を目にすることになります。
こちらは荻窪八幡神社。ここも個人的にはぜひ立ち寄ってほしい場所。
狛犬に見守られながら境内の奥へ。
第2の鳥居。右に見える円形にくり貫かれた石は「祓門」。門と名のついている通り、れっきとした通り道になっていて、ここをくぐることで厄を祓ってくれるそうな。
大人が通るには少し穴の位置が低いけど、ご利益のある石門なのでぜひ通っておきましょう。神聖な石門なので、くれぐれも頭はぶつけないように。
ぶつけたら、これまで祓った厄がぁぁ……
本殿への入口「神門」
こちらが荻窪八幡神社の拝殿。
ここまで足を踏み入れたのは何年ぶりだろうか…。とても懐かしい。
子どもの頃の願掛けの神社と言ったら自分はここでした。人生の中で、最もお世話になっている神社かもしれません。
前回は受験とかそんなときに祈りに来たんだっけか…。もう十年以上経つのでほとんど覚えてない。大人になってから初めて訪れたわけですが、まさかコロナという未知のウイルス収束を願うことになるとは思わなかった。
本殿の周りは回廊で囲われていて、平成に入ってから立替も行われたのでかなり綺麗です。
500年以上前に植えられた「道灌槇」(どうかんまき)と呼ばれる御神木もこの境内にあります。
井草八幡宮のついでに立ち寄った感がありますが、この荻窪八幡神社は、杉並区内で言えば大宮八幡宮、井草八幡宮に次いで3番目に広い神社。
自分は神社仏閣に特に詳しいわけでもないので、単純に敷地規模の大きさくらいでしか善し悪しを語れないですが、荻窪八幡神社は多いに来る価値があると思います。
奥まで入ってみると、意外と広いんだぜ。
ちなみに青梅街道沿いの鳥居から入ってきましたが、参道正面のこちらの入口が正門。
見上げるほど大きい鳥居が出迎えてくれます。
この鳥居は東日本大震災の時に無残にも倒壊してしまい、その後再建されたものになります。
入口に書かれていたこの神社の掟。
いずれもしようと思っても簡単にはできない。
懐かしい場所でした。
すぐ隣は青梅街道ですが、ひとたび神社の境内に入れば静かな雰囲気なので、心落ち着かせたいときはぜひお立ち寄りください。
そして続けてやってきたのが、今回のメインでもある井草八幡宮。荻窪八幡神社から徒歩10分ほどの距離。近いです。
こちらも青梅街道沿いにあって、歩いていれば道脇に大きな鳥居が見えます。
井草八幡宮の大鳥居。この大きな朱色の鳥居が目印。
八幡宮の名にふさわしく、入口からスケールがでかい。参道も長く奥まで続いていて、入口からでは社殿の類は見えません。
東参道を歩いていく。
大通り沿いにある神社ですが、こちらも奥まで来てしまえば静かな雰囲気。
井草八幡宮の掟。
荻窪八幡神社と違って、こちらの方が現代風で実感がわくというか、わかりやすいですね。
参道を奥へ進んで行くと、厳かな赤い建物が見えてきます。
井草八幡宮の楼門。かなり大きい門構えで、この奥に拝殿があります。
無料で入れるよ。
楼門の中もこれまた広い。
冒頭で杉並区で最も広い神社が大宮八幡宮で2番目が井草八幡宮と言いましたが、東京都まで範囲を広げてみても、大宮八幡宮が第3位、井草八幡宮が第4位という位置づけになっています。(第1位が明治神宮、第2位が靖国神社)
都内に数ある神社の中で、第3位と第4位が生活圏内にあるってちょっと贅沢だなと思った。
井草八幡宮は杉並区内でも自慢の観光名所で、奥の本殿は区内最古の木造建築物でもあります。
同じ杉並区にある大宮八幡宮と双璧を成すパワースポットですが、自分はこっちの方が好き。
井草八幡宮の神門。この門1つ取ってみても凄く立派な佇まい。
この奥が拝殿です。
井草八幡宮の拝殿。
ちょうど誰もいなかったので、並ばずに参拝できました。
拝殿を取り囲む回廊も雰囲気あっていいですね。
子どもの頃は神社なんて退屈な場所でしかなかったけど、大人になって訪れると神社という場所の居心地の良さがわかる。
回廊に飾られている大木の幹。
ここ井草八幡宮にはかつて天然記念物にも指定されていた松の木があって、これはその樹根の一部。
高さ40メートルを誇る日本一の黒松だったそうです。自分が生まれるよりも前に枯れてしまったので、現物を見たことはありません。
この拝殿もそうですが、入り口の鳥居も昔に比べてちょっと小さく感じるのは、やはり自分が大きくなったからか。
子どもの頃、神社と言えばやっぱり入り口の鳥居がハイライトで、特に井草八幡宮は「鳥居すっげぇ…!でけぇ…!」っていう印象を持っていたのを覚えています。
神門を出て境内をぐるっと散策。
遠くからでも、やはり入口の楼門は目立ちます。
この楼門もなかなかのもんでしょ。
赤がいいね、赤が。
楼門を見上げて井草八幡宮の散策もおしまい。
参道を歩いて外に出ます。
井草八幡宮の入り口は二ヶ所あって、こちらは北側の参道になります。
奥に見えている鳥居も、入るときにくぐってきたものとは別のもの。
どちらも青梅街道に面しているので、両方の鳥居を見ておきましょう。
北側の入口。正門はおそらく入ってきた東側の大鳥居だと思いますが、こちらには鳥居の両側にドン!ドン!と大灯籠があります。井草八幡宮のシンボルともいえる存在です。
夜に訪れたことはないので、この大灯籠に明かりがともるのかは不明。
サクッとですが、久方ぶりとなった荻窪八幡神社と井草八幡宮の散策が終了。
このまま帰ってもいいのですが、この近くにまた1つお勧めスポットがあるのでついでにご紹介。
井草八幡宮を出て南の方へ歩いて行くと、住宅街に1つの大きな公園があります。
やってきたのは都立善福寺公園。井草八幡宮から徒歩5分ほどで着きます。
住宅街の中に広がる大きな池を有する公園。手漕ぎボートなどもありますが、新型コロナの影響なのか、営業はしていませんでした。
池の周りは周回できるようになっていて、ベンチも用意されています。
もともとの設置間隔が功を奏したのか、十分なソーシャルディスタンスが取れているじゃないか。
新緑が美しい季節。
都内にいながら、その喧騒を忘れさせてくれる自然がここにはあります。
このあたりではおそらく一番緑が豊富な場所。
花もいたる所に咲いている。
山に登っていれば今頃ツツジなんかが見れる頃なんだろうな~、、とか思いながらパシャパシャ撮ってたよ。
広大な善福寺池。入浴剤でも入れたかのような緑色してます。
敷地面積も都立公園なだけあってなかなか広い。
1つややこしいのが、少し前に自分が何度も善福寺川の桜の写真をアップしてましたが、あの公園とは別の場所になります。
桜で有名なのは善福寺川緑地公園、こちらは善福寺公園。紛らわしいですね……。
この善福寺公園から善福寺川というのは始まっていて、下流に下っていけば緑地公園に行けるのですが、かなり距離があるので、特に桜の時期は間違えないように。
その善福寺川の始まりがこちらの湧き水。
ここが源流で、すぐ隣には源流の石碑も置いてあります。
杉並に長年住んでいながら、この源流地点を見たのは確かこれが初めて。ほんのちょっとだけ「やっと来れた」感がありました。
ちなみに善福寺川は一級河川で、この湧き水はやがて神田川、そして荒川から海へと流れていきます。
長閑な公園や~
神社と合わせて心底リフレッシュできる癒し空間。桜で有名な緑地公園に比べると自宅からの徒歩アクセスがやや遠いので、そこまで頻繁に訪れている場所というわけではないですが、ここも良い公園ですよ。
善福寺公園もぜひ合わせて訪れてみてくだされ。
こうして神社巡りと公園散策を終えて、後はひたすら善福寺川を下っていくだけ。
川沿いをひたすら歩いて行くと中央線高架下に出るので、そこから荻窪駅へ帰ることができます。
自分は途中で青梅街道に戻って道路沿いの「大勝軒」で夕食。
つけ麺を食して、本日のお散歩も完パケでございます。
幼き頃を振り返る、慣れ親しんだ場所へ舞い戻った1日。
懐かしい記憶に浸れて、自然体に戻れたというかなんというか。心の底からリフレッシュできた気がしました。
こんな近場散策もやっぱりたまにはいいですね。こんなご時世だからこそ。
お疲れさまでした。
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