今日という日を忘れずに

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十二ヶ岳 日帰り登山 ~~鎖場・吊り橋、富士山と湖の大展望~~

   

晩秋の12月初旬、富士山の展望で有名な十二ヶ岳に登ってきました。

十二ヶ岳とはその名の通り、12個のピークが存在する山の総称で、短い距離ながら細かなアップダウンが続く標高1683mの富士の外輪山です。富士山にほど近いので、富士の展望はもちろん、眼下には河口湖や西湖などを眺める絶好のロケーション!

さらに毛無山から十二ヶ岳に向けての稜線は、岩場や鎖場、ロープ、そしてつり橋など、変化に富んだコースでアトラクション感覚で楽しめるルートになっています。

誰でも登ることができて、そこそこのスリルが味わえる隠れた名峰だと思います。富士山近隣には登りやすい山がたくさんあるけれど、この十二ヶ岳もまたおすすめしたい1座。

この山にもし登ることがあれば、ぜひ十二ヶ岳の少し先まで足を運んでみてください。南アルプスの大展望を味わえる場所もありますので。

 

富士山と湖と鎖場と吊り橋、十二ヶ岳―――

 

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石割山、竜ヶ岳、愛鷹山、金時山……

日本百名山に選ばれることはなくても、富士山近隣には展望に恵まれた山がたくさんあって、都内からでも日帰り登山が可能な人気の山域になっています。これらの山は富士山の外輪山なんて呼ばれていたりもするけど、今回の十二ヶ岳もその1つ。

知名度で言えば石割山や竜ヶ岳に比べると低いかもしれないけど、この山は他の外輪山とは少し異色な存在。……というのも、この山は富士山近くの山では珍しく、岩場や鎖場、さらには吊り橋なんてものが待ち受けるバリエーションに満ちた縦走路になっています。

適度なスリルが味わえる点では近隣の山にはない魅力。特別な危険があるわけでもないので誰にでも登ることができて、登山口までは電車・バスを利用してもアクセスできるお手軽さがあります。下山口に綺麗な温泉施設があるのもうれしいところ。

富士山の展望はもちろん、眼下に広がる河口湖や西湖、さらには南アルプスの雪景色など、展望に関しては一級品の山なので、公共交通利用の日帰り登山としても強くお勧めしておきます。

 

~~ 2015年12月5日 十二ヶ岳 日帰り登山~~

この記事を書いているのが2016年の2月。記事を公開するタイミングはいつになるかわからないけど、少し前の記録になります。

山では雪も降り始めた12月初旬。前から行きたいと思っていた富士山近くの十二ヶ岳に繰り出してきました。

 

約1ヶ月ぶりの登山でもあったこの日。

早朝に都内を出発して、中央本線・富士急行線を乗り継いで河口湖駅へ。富士急行線は他の路線よりも割高なので、最安値で行くなら都内から出ている高速バスがおすすめです。ただ、高速バスは渋滞に巻き込まれたら予定が狂う心配があったので、行きだけは電車を利用しました。(帰りは高速バス利用)

 

JR河口湖駅は初めて降り立ったけど、駅のホームからすでにこの富士の絶景!

さすが高い運賃取るだけあって、駅のポテンシャルは半端ないな。登山客も多いけど、それ以上に観光客が多い。

 

9時前に河口湖駅に到着。駅舎は驚くほど立派で、外国人観光客向けに英語のアナウンスがあったりと、非常にグローバル色の強い駅でした。「Mt.Fuji!!! Fuji!!!!」と何度聞いたかわからない。

片言の日本語で「フジサン、ノボルンデスカ?」って聞かれたけど、いやいや……(^^;

雪山登山装備なんて一切入ってない、ハイキング用25Lザックです(笑)

 

駅前のロータリーも充実。写真に登山客の列が映っているけど、これは三ッ峠山へ向かうバスです。今回の十二ヶ岳登山口へ向かうバスは、こちらではないのでご注意ください。

富士周辺は観光スポットなだけあって、バスの交通網がかなり充実してます。観光客向けのバスでも登山口近くまで連れて行ってくれるバスがたくさんあるので、河口湖駅に降り立ってしまえば結構色々な山に登れます。

 

今回乗るのはこれね。1番乗り場の周遊バス。登山客の大半は三ッ峠山へ流れていったので、お間違いないよう。

 

河口湖周遊バスも停まるので、それにも乗らないように。今回は毛無山登山口から登るけど、そこに行くのは西湖周遊バスになります。

驚くほど海外からの観光客が多くて、駅前は英語やらなんやらが飛び交っています。バスの受付、案内、運転手も英語ペラペラ。さすがは日本の誇り、マウント・フジですな!

 

9時10分の始発のバスに乗って登山口を目指す。十二ヶ岳に登る場合は毛無山も一緒に登ることになるけど、十二ヶ岳登山口、毛無山登山口と、どちらにもバス停があります。どちらから登ってもいいけど、十二ヶ岳を1から12の順で登りたいなら毛無山登山口からのスタートになります。

河口湖の奥にそびえる尖がった山、あれがおそらく十二ヶ岳。

 

バスに30分ほど揺られて毛無山登山口に到着。ここで降りたのは4人くらいだったかな。そもそも西湖周遊バスに乗るのは観光客メインなので、登山客自体が少なかったです。

 

文化洞トンネルの脇に毛無山登山口があります。標識があるので迷うことはないはず。

 

ここから登山道。毛無山山頂までは普通のペースで歩けば1時間半ってところ。

 

季節は12月初旬。山に入ると紅葉も終わって、落ち葉が敷き詰められた登山道が続きます。

日陰は寒いけど、日が当たるところは暖かい。

 

それでも夜間は氷点下になるので霜が降りはじめる。

山は花にしろ紅葉にしろ、始まりから終わりがあっという間で、雪の時期だけが異様に長い。季節の変わり目でいつもそう思う。

この時もそう思ってたけど、今シーズンに関していえば雪が恋しくなるほど降らなかったなぁ。。。

 

標高はそんなに上げてないのに、景色の変わり方が早かった。

樹林帯も早々に終わって、枯れ木が立ち並ぶ明るい場所に出る。

 

紅葉が終わって葉が落ちると、空が近く感じる。

標高もそれほど高くなく、陽が登山道まで届くので、歩いている間はかなり暑い。12月でも半袖で登れる陽気でした。

 

あっという間に毛無山終盤。ラストはススキに囲まれた登山道を登っていきます。

ここまで来れば、贅沢な大展望が背後に待っている。

 

こんな感じで、目の前にドーン!と富士山。富士山の周りに高い山がないので、裾まで一望できます。

 

たなびくススキの穂がまた晩秋を感じさせる心地よい雰囲気でした。

里山らしい、どことなく懐かしい感覚。

 

眼下に見えるのは河口湖。バスの車内からも見えていた富士五湖の1つ。快晴の週末なだけあって、遊覧船がたくさん出てました。

このアングルだとわかりづらいけど、はるか奥に山中湖も見えます。

 

登り始めて1時間半ほどで毛無山山頂に到着。今回のメインは十二ヶ岳なのでこの毛無山は前座的な立ち位置だったけど、展望に関して言えば十二ヶ岳を凌ぐほどの一級品です。

 

正面にドンと構える富士山の雄姿。ちょうど真北からの展望になります。この富士山の反対側、つまり南側には2年前の正月に登った愛鷹山があります。南側から見ると、富士山がまるで違った姿を現すので興味あれば見てみてください。(愛鷹山の記録

眼下に見える湖は、左側が河口湖で右側が西湖

 

富士山アップ。この前日あたりに降雪があったので富士山もようやく冠雪したけど、結局この冬は暖冬だったので、これ以降もしばらくは積雪量が増えなかった模様。

12月のスキー場はどこも本当に悲惨だったようですね、、、

 

富士山眺めてまったりしてたら人がどんどん登ってきたので、軽く休憩して先へ進むことに。今回の行程は全部で5時間程度なので、時間にはかなり余裕があるけど、この先は尾根に入って道も狭くなってくるので渋滞は避けたいところ。

毛無山はそこまで長居しなかったけど、富士山側の展望が開けているのでこの山だけでも十分に楽しめると思います。2時間もあれば登れるし。

ちなみに、富士山近隣にはもう1つ「毛無山」という山があって、むしろ有名なのはそっち。富士山の西側に日本二百名山にも選ばれている毛無山があります。くれぐれもお間違いないよう。そちらの毛無山は登ったことがないけど、ここほど簡単には登れない山って聞いてる。

 

ここから先がいよいよ尾根道なって十二ヶ岳ゾーンに入ってくる。

十二ヶ岳、その名の通り12個のピークが次々に登場します。

 

一ヶ岳

 

二ヶ岳

 

三ヶ岳。こんな感じで。

1つ1つのピークの距離はすごい短くて5分もあれば到着できます。

 

たまに展望が開けると、横目には相変わらずの富士山のどデカい姿が。眼下の湖も河口湖が遠のいて、徐々に西湖が近づいてきます。

 

四ヶ岳

ピークといえるほどはっきりとした山頂という感じではないので、標識を見逃さないように。

 

早くも十二ヶ岳本峰が見えてきた。

 

四ヶ岳以降は、徐々に尾根道にも岩場が出てきて面白さが増してきます。こんな感じでロープが設置されているところもいくつかあり。

 

五ヶ岳

勘のいい人なら、このまま進めば何が待ち受けているかわかるはず(笑)

 

六ヶ岳

 

七ヶ岳

(えぇぇっーー!?)

 

ここまで来れば、何が言いたいかはわかるはず( ̄▽ ̄)

 

八ヶ岳ね。順繰りに名前が付けられているところを見ると、読み方は「はちがたけ」なのかな?

富士山の近くにもあった八ヶ岳。

別に本場の八ヶ岳が見えるわけじゃないけど、名前負けしないようにと、ここから先は道も若干険しくなってきます。

 

断続的に細かな岩場のアップダウンが続く尾根道。

 

九ヶ岳

 

岩場の陰をトラバース。こういう場所もあるから、低山とはいえ真冬の積雪時は登らない方がよさそう。

 

壊れかけの十ヶ岳

この看板だけ見逃しそうになりました。

 

急な岩場については親切なほどにロープが設置されているので、誰でも登れるようになっています。

こういう場所は渋滞しやすいけど、反対側から来る人が誰もいないのでノンストップで歩けました。十二ヶ岳→毛無山の順で登る人はそんなにいないみたい。

 

十一ヶ岳

残すところあと1つ。そしてこの先に、十二ヶ岳の代名詞とも言える場所があります。

 

急な岩場。十二ヶ岳まで行くにはいったん下って登り返さないといけない。 大した高低差ではないけど、岩場に関してはこの部分が一番高度感あった気がします。先が見えないけど、下に立っている青い服の人のさらに下にもロープが設置された岩場が続いています。

 

こんな感じで順繰りに降りる。

そして、この岩がを下りた先に待っているのが、十二ヶ岳で一番有名な場所。

 

このつり橋。「ひとりずつ渡れ」という忠告もセットで有名。

 

このつり橋、結構揺れます(笑)

岩の谷間にかなり無理やり作られたようなつり橋で、なかなかのスリル味わえます。急な岩場からのこのつり橋っていう流れが、ナイスなアトラクション!麓の富士急ハイランドに通じるものがある。

 

吊り橋を乗り越えたら、すぐ岩場にとりつく。今度は鎖場の登りが待っています。

登りに関してはどこの岩場も足場がしっかりしているので、ロープや鎖は飾りのようなもん。アスレチック感覚で登れます。

十二ヶ岳、登山初心者を連れてきても十分楽しんでもらえる遊び場だと思う。

 

この岩場からの眺めがまた気持ち良い。特に高い山が見えるわけじゃないけど、富士山近隣のお手頃な山がひしめいています。

ここら辺は日帰りハイキングにうってつけの山がたくさんある。

 

ここもその1つ。三ッ峠山は山頂に中継局があるから、遠くからでもわかりやすい。富士山近隣の山の中でも特に人気の三ッ峠山。秀麗富嶽十二景清八山本社ヶ丸とセットで縦走もできるので、少し長めのトレイルを楽しみたいならおすすめしときます。

:

秀麗富嶽十二景って、久しぶりに言った気がする(笑)

 

周りには同じような高さの山がいっぱい。この近辺に標高2000mを超える山はなく、みんな富士山の引き立て役に徹している感じがする。

だからこそ、街中から見ると富士山が余計に大きく感じる。

 

十二ヶ岳で一番ビビったのがこれ↑

なんでかムカデに見えて、慌てて手を引っ込めたら岩場から落ちそうになったぜ。。

 

岩を乗り越えた先が十二ヶ岳縦走路の終点。

 

ラストの十二ヶ岳、無事に到着。一ヶ岳から1時間程度なので、実際のところはそんなに距離はないです。

ただ、細かなアップダウンが多くて、岩場やロープ、鎖場やつり橋など、色々とアトラクション用意してくれるので結構長く楽しめました。

 

十二ヶ岳からの展望。相変わらず富士山の展望が素晴らしい!

毛無山から西に移動してきたので、眼下には西湖が広がってます。

 

素晴らしい富士の姿!行きの富士急行線内に、デカいザックに厳冬期装備のグループがいたので、たぶん今頃富士山に登ってるんでしょうね。

積雪時の富士は昨年の宝永山で痛い目見てるから侮れない。

 

(2015年2月1日 富士山側火山の宝永山雪山登山より)

 

十二ヶ岳から先もまだ稜線は続く。さらに先に見えるのは鬼ヶ岳。今回はここで終わりにしたけど、時間があればあちらまで縦走してみるのもありです。

ただ、ここで終わりにするにしても、少しでいいから先まで行ってみてほしい!登山をするものとしてはたまらない、1つの絶景スポットがあるので。

 

こちらの展望。南アルプスの山たち!

これまで全く見えなかった南アルプスが、十二ヶ岳の先に行くと突然見えるようになります。

どうかお見逃しなく!

 

特に北岳、間ノ岳、農鳥岳の白根三山が大きく見えます。

日本の標高No1の富士山、No2の北岳、No3の間ノ岳のトップ3を一同に目の当たりにできるなんてなかなかのもんでしょ。十二ヶ岳のポテンシャルの高さを感じました。

 

今回はリハビリというのもあったので、これで十分満足。ここでおしまいにしておきます。

十二ヶ岳の山頂はそれほど広くはないので、休憩するなら少し戻ったところの分岐の広場がいいかもしれません。

 

ここね。たくさんのグループが休憩してました。

標識にあるように桑留尾へ下山します。 2.6kmなんで休憩入れなければ1時間程度で下山できる距離。

 

ロープが敷かれてやや急な坂道。

昼過ぎになってもたくさん登りに来てましたが、毛無山の登りに比べると距離が短い分傾斜がきついので、登っている人は結構辛そうでした。

 

最後に富士山と河口湖と西湖の眺めを堪能。低山ながらも展望良いポイントが髄所にあるので、終始楽しく歩けます。

富士の展望、それがあるだけで山の楽しさってのはアップする。

 

秋の終わりを感じた登山でもありました。山は雪のシーズンが長いので、こうやって暖かい中ハイキング気分で登れるのはしばらくない。

そう思うと少し寂しい気もした。

 

1時間で下山完了。14時前に降りてこれました。

 

麓にはまだ紅葉が残ってた。2015年の登山で見た紅葉としては、結局これが最後でした。

 

下山したところにちょうど温泉があります。「いずみの湯」。

ここ、なんか見覚えあるなと思ってよくよく思い返してみたら、3年前の秋に足和田山ハイキングで訪れた温泉だった。

あの時はちょうど紅葉シーズンだったので温泉も混んでたけど、初冬はやっぱり人減りますね。週末なのに露天風呂一人で占領できました。

 

下から見上げる十二ヶ岳。ご覧のように12個もピークがあるようには思えない稜線ですが、あの道中には低山にしては十分楽しめるアトラクションが用意されているので、ぜひ歩いてみてください。

 

温泉のすぐ裏が西湖。

帰りがけに見た夕日が綺麗でした。

 

帰りも西湖周遊バスに乗って河口湖駅へ。毛無山と十二ヶ岳、どちらの登山口にもバス停があるので簡単に縦走ルートを組むことができます。下山口の温泉もあって、「どうぞ電車とバスでお越しください!」と言わんばかりのおもてなし。

公共交通利用向けの山だと思います。

 

河口湖駅。相変わらず外国観光客が多くてグローバルな駅でした。ここの周辺で仕事するなら間違いなく英語力は求められるな(笑)

 

帰りは電車で帰っても良かったけど、高速バスのほうが安いのでバスで帰ることにしました。

河口湖駅~新宿駅の高速バスは途中に富士急ハイランドがあるので、かなり本数も多く出てます。ハイシーズンでなければ週末でも当日予約できると思うので、安さを求めるなら高速バスで帰った方がお得です。

 

 

…と、こんな感じで十二ヶ岳日帰り登山にふらっと行ってきました。全行程が6時間に満たないので、物足りないと感じる人もいるかもしれないけれど、自分にとってはこれが久しぶりの登山だったので、行程内容としてはちょうどいいくらいでした。

つり橋、鎖場やロープ、岩場など色々と変化に富んだスリルある稜線歩きが、十二ヶ岳の最大の魅力!アトラクション感覚で歩き回れて、危険個所と言えるところはそんなにないので、誰にでも楽しめる山だと思います。

 

富士山に近いだけあって、富士の展望は言うことなし!

富士山近隣の山の中では少し異色の、スリルある山登りを楽しめた毛無山~十二ヶ岳でした。

電車・バスを利用しても行けるので、良ければぜひ行ってみてください。

 

おしまい

 

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【日程】

2015年12月5日 快晴

【コースタイム】

JR河口湖駅(8:45) --- 毛無山登山口(9:40) --- 毛無山(10:50~11:15) --- 一ヶ岳(11:16) --- 八ヶ岳(11:40) --- 十二ヶ岳(12:20~12:40) --- 十二ヶ岳登山口(13:40)

 

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