木曽駒ヶ岳(中央アルプス) ゴールデンウィーク残雪登山

木曽駒ヶ岳(中央アルプス) ゴールデンウィーク残雪登山

ゴールデンウィーク前半の4月末に中央アルプスの木曽駒ヶ岳に登ってきました。

中央アルプスの主峰、標高2956mの木曽駒ヶ岳。通年営業の駒ヶ岳ロープウェイがあるので、雪の時期でも標高2640m地点まで一気に上がることができます。

今年は例年以上に雪解けが早くて、稜線上には雪がほとんど残っていなかったですが、それでも一面雪に覆われた千畳敷カールは残雪期ならではの絶景!ダイナミックな雪のカールはゴールデンウィークでもまだまだ見ることができました。

山頂からは南アルプス、北アルプス、御嶽山などの山々が見渡せ、麓では桜が満開を迎えており、下山後にはお花見散策も満喫。

今話題の山映画「エヴェレスト 神々の山嶺」の撮影隊に出くわしたのだけが想定外か…。

短い中でも色々あったけど、今回もまた充実した旅でした。

 

残雪の木曽駒ヶ岳―――

 


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木曽駒ヶ岳と言えば、前回の爺ヶ岳と同じく3年前の夏に登った山。

3年くらい経つと「もう一度登ってみてもいいかな?」って思えるようになったのを最近自覚したけど、もともと木曽駒は今年の”厳冬期雪山登山リスト”に名を連ねていた山。

それが決行に移せなかったのは、木曽駒登山の生命線であるロープウェイが、倒木による停電で冬の間はずっと運休だったから。。。

3月にロープウェイが復旧したものの、厳冬期に登りたいという思いがあったので、仕方なく木曽駒ヶ岳は来年の雪山リストに追加。

なので、今年はもう登ることがないと思っていた木曽駒ヶ岳でしたが、週末ノープランな自分にお仲間さんから有難き木曽駒のお誘いがかかったので、来年の冬山登山の下見も兼ねて行ってきました。(呑んだくれの週末はこうして回避)

 

個人的には「ゴールデンウィーク前半」という言い方がいまいちピンと来なくて、ただの土日の休みじゃん!という感じがしたけど、世間的には4月末からGWが始まるらしいので、GW前半に木曽駒ヶ岳に登ってきました、って言っておきます。

 

~~ 2015年4月26日 木曽駒ヶ岳 ~~

今回も前夜発。夜発は例え前日がフリーであってもそわそわして寝れないことが多い、、。この無駄に神経質な性格をどうにかしたいんだが…。

前回は高速バスに乗って木曽駒ヶ岳に来たけど、今回はお車を出してもらって、夜明け前に菅ノ台バスセンターの駐車場へ。

 

早朝の菅ノ台の駐車場。木曽駒ヶ岳ロープウェイまではマイカー規制がかかっているので、ここで始発の路線バスを待つ。

この時期の始発は7:15。6時過ぎにはどの車でも仮眠から目覚めて準備はじめてました。

 

路線バスとロープウェイの運賃はこちら。3900円は安くはないけど、文明の力を駆使して標高2612mまで楽して連れて行ってくれるのを考えれば仕方ないか。

 

バスに一斉に並び出して、あっという間に長蛇の列。夏のシーズンの朝イチがどんなものか知らないけど、この日はバス2台で収まったから少ない方なのかな?

登山客と同じくらいボードやスキー持ったBCの人もいました。

バス待ってたら、列の後ろの方に久しぶりの山仲間発見。2年前の西穂高独標を一緒に登ったにっぴ。こちらの方がロープウェイ1本早く乗ったはずなのに、後にこの岳女に簡単に追いつかれることになる…。

 

始発のバスは並んでいる人数に合わせて出してくれるようなので、全員座れてました。ロープウェイ乗り場のしらび平までは所要時間30分。

バスの車内から麓に咲く桜が満開を迎えてました。都内では桜はもうすっかり終わったけど長野はまだ桜のシーズン。

…ってのを確認したのち、貴重な30分を無駄にはせず引き続き睡眠に徹する_ _)zZZ

 

しらび平に着いたら、そのままロープウェイ乗り場へ直行。前回はここで整理券配られて、まさかの2時間待ちを食らったけど、朝イチなので今回はスムーズにゲートイン。

千畳敷は夏のシーズンは観光客で賑わうけど、雪が残るこの時期はまだまだ登山客だけの世界。

 

7:45の第1便のロープウェイに乗れました。受付のアルバイトと思われる女の子、朝早くからご苦労様ですm(__)m

 

文明の力を有難く使わせていただき、標高1000mを一気に稼ぐ。ここ中央アルプスに関しては、昨年初冬の空木岳の日帰り山行で痛い目に合っているんで、ロープウェイを使うことに何ら躊躇はない。

 

ロープウェイに乗って雪の世界へ。

本来であれば4月であればまだまだ雪たっぷりの木曽駒ヶ岳のはずだけど、今年は雪解けも早くて目に見えて融雪が確認できました。

雪の斜面につけられた線は雨の跡かな…?

 

ものの10分ほどで標高2640mの千畳敷に到着。山に登る者としては、まず足が向かうのはホテル千畳敷前の展望台。

 

こちら、目の前に広がる南アルプスの展望。

朝靄の上に浮かぶ3000m級の山々はやっぱり偉大でした。華やかさがある北アルプスに比べると地味な印象の南アルプスだけど、南アルプスも大好きです。痛感したのはやっぱり昨年秋の赤石岳~荒川三山縦走。玄人向けの渋さ全開の標高3000m級は、静かでありながらも貫禄ある風景で、北アルプスとはまた別の魅力。登るまでは辛かったけど、それに出会えたのは今となっては良い思い出。

写真には一応富士山も写ってるんだけど、この場では脇役感が否めない。

 

ロープウェイと南アルプス。文明の力も見方によっては自然と調和する。

 

そして、こちらがメインとも言える雪の千畳敷カール。観光地としても有名な日本を代表する山岳カール、千畳敷。

岩場が露出しているとはいえ、カールにはまだまだ雪が残っていました。

夏の千畳敷を一度見ているので、夏とはまた違う風景でその対比がまた面白い。

夏の千畳敷カールはこんな感じ↓

山って四季の変化が激しくて、時期をずらすだけでこれだけ見える世界が違う。

だから同じ山でも時期を変えたりコースを変えたりして登りたくなる。登山を一生続けていくのであれば、この千畳敷もあと何回来るのかわかったもんじゃない。

 

千畳敷カールに見惚れつつ、雪の世界に降り立つ。

 

千畳敷では4月下旬から5月上旬だけ、Tバーリフトを設営したスキー場が開かれています。

 

春スキーを楽しむスキーヤー。残雪のこの時期は山登りをする人、滑りを楽しむ人、それぞれが直に終わる最後の雪を楽しむ季節。

 

見るからに急な千畳敷カール、まずはそのトップを目指す。見た目は雪景色だけど、実際この日は初夏の陽気。風も通らず半袖で十分で、上からの日差しと雪の照り返しで日焼け対策必須でした。

 

その日焼け止め対策を極めると…

 

女性はこんな感じになるそうです↑

今回誘ってくれたさっこさん。この出で立ちが不審者すぎて、ぷぷっ!笑、、って感じだけど、本人に言ったら刺されるので黙っておく。

 

ピッケルアイゼン装備して、急登のカールを登りはじめる。

見た目急だけど、雪も適度に締まりつつ緩みつつだったので、正直なところピッケルはお守り。良くはないけど、登ろうと思えばチェーンスパイクだけで登れるコンディションでした。

 

ただの直登なので、迫りくる岩壁を存分に楽しむ。

この迫力とスケールは、海外の山岳風景にも引けを取らないんじゃないか!?(イモトがモンブラン登った時も、こんな風景映ってた気がするし…)

ここから見た景色が、自分の中では今回の旅のハイライト。

 

この日は高気圧に覆われたド快晴予報だったので、それを狙っての登山客もたくさん。

後を振り返れば列ができてました。

(この中に、すでにロープウェイ1本遅れのはずのにっぴが追い上げてきてるはず)

 

登るにつれて迫力を増す千畳敷の岩壁。

 

良く見えれば宝剣岳直下に取り付いているクライマーの姿もありました。

 

迫力ある岩壁の脇を歩けるのが、カールの醍醐味。

 

後を振り返れば長蛇の列。木曽駒ヶ岳、冬場でもロープウェイが動いているだけあって、雪のシーズンでもその人気は衰えない。

 

岩稜帯越しの南アルプス。

南アルプスは北アルプスに比べてアクセスが良いとは言えないので、登るのであれば固め打ちが理想的か。特に南アルプス南部はなかなか攻めづらい領域。今年も夏から秋にかけて狙ってる山があるけど、、、無事に登ってブログを書ける日が来ればうれしい。

 

カールトップは雪が消えてました。来年の雪山登山の下見としてやってきた春の木曽駒ヶ岳だったけど、例年になく雪解けが早くてすでに初夏の様相でした。

アイゼンとピッケルはここで用無し。

 

40分ほどで千畳敷カールを登りきり、乗越浄土に到着。

 

左に見える山小屋は天狗荘。右の山は木曽駒ヶ岳の前衛、中岳。稜線上は見るからに雪がなかった…。

 

こちらは宝剣岳。天を貫く尖った出で立ち、シルエットのインパクトとしては木曽駒ヶ岳よりも上か。

 

良く見ると、先ほど見えたクライマーがまだ頑張ってました。(写真のどこかに写ってます)

 

登ってきた方向を見ると、相変わらずの南アルプス。雲海のように敷かれた靄がまたイイ感じで南アルプスを引き立ててました。

 

一応富士山も載せておきます。

ちょこんと顔しか出せていないのは、やっぱり手前の南アルプスが大きすぎるからか。申し訳なさそうに顔を出してましたが、標高3776mは日本の中では2位以下を寄せ付けない圧倒的な高さ。もっと堂々としていいんだぜ!

 

上から見下ろすホテル千畳敷。まだ9時ということで、どんどん人が登ってきます。

山の上のホテルに泊まるのであれば、千畳敷も興味あるけど、やっぱりまずは立山のホテルに泊まってみたい。それとブログにコメントくれた方から、美ヶ原のホテルも勧められたし、、、考えれば考えるほど山でやりたいことは尽きない。

 

景色に見入っていたら、いつの間にかにっぴに追いつかれた。バスもロープウェイも1本後だったはずなのに、あっという間に差を縮められたぜ。。。岳女ほど恐ろしいものはないな。

 

こちらは伊那前岳方面の稜線。木曽駒ヶ岳を目指すならスルーする方向だけど、今回目についたのは稜線上にたくさん人がいたから。

(ちなみに、中央左に座ってる人が番人)

 

30人規模の団体さん。

最初は登ってるのかと思ったけど、聞いてみたら、映画『エヴェレスト 神々の山嶺』の撮影隊だった。

この前日にネパールの大地震があったので、その後の収録がどうなったのかはわからないけど、快晴の残雪木曽駒ヶ岳で映画のワンシーンか何かを撮ってました。

伊那前岳へ登りに行こうかと思ったけど、番人に「撮影中だからできれば先に他を周ってきてください…」と言われたので、先に木曽駒ヶ岳を目指す。

まぁ、野次馬根性で伊那前岳へ行こうとしただけなので、ここは素直に従う。

 

渡り鳥の群れが横切って、「先にこっちに来たらええやん」と言われてる気もしたしね。

 

まずは中岳へ。ここら辺はもう雪がなくてアイゼンもいらなかったです。雪は多少残っているけど、目にする風景はもう夏山とほとんど変わらない。

 

途中、後ろを振り返って見る宝剣岳。その背後に見えてきたのは空木岳あたりか。

 

9:35、中岳に到着。ここからの展望も良好。

 

まずは登ってきた方向。手前が映画の撮影隊。自分で撮っていて言うのもあれだけど、背後にそびえる富士山と南アルプスの迫力もそこそこ表現できた1枚。

ただ、撮影隊が広げている黄緑のシートは何や!!

 

撮影隊の動きが全然なかったので、視線をずらしてこちらが木曽駒ヶ岳。右下に見えるのが駒ヶ岳頂上山荘。まだこの時期は営業してないです。

そして左奥に見えるのは、御嶽山。

 

アルプスから近くありながらも、やや距離を置いて佇む御嶽山。噴火したことは抜きにしても、周りを寄せ付けないその存在感はやはり圧倒される。

1ヶ月前の乗鞍岳からも御嶽山が近くに見えたけど、木曽駒ヶ岳からでもほぼ同距離に近く見える。御嶽山って北と中央を混在しがちだけど、一応北アルプスに属しているってことでいいんだっけか?

個人的には独立峰のイメージしかないから、アルプスの山と言う感じは全然しない。

 

景色を堪能しつつ、とりあえず山頂へ。山荘の前の広場になっているのが、この界隈では唯一のテント場。中央アルプスはもう少しテント場がほしい。空木岳へ向かう稜線上にテント場があれば、縦走もしやすくなるのにといつも思う。

 

10時、木曽駒ヶ岳山頂に到着。ロープウェイを下りてから2時間弱で来れてしまう、標高2956m地点。

 

山頂からの展望。中央アルプスの稜線がずっと南に延びています。左奥に見える白い山が空木岳や南駒ヶ岳か。

見た感じ、なかなかアップダウンありそう。

 

中央に中岳。そのすぐ右隣の尖がったのが宝剣岳。左奥の山脈が南アルプス。

 

御嶽山方面。山頂はこんな感じで雪もまばらに残っている程度でした。

 

北西方面、ひときわ真っ白に雪が残るのが北アルプス。一番左が3月に登った乗鞍岳

南アルプスはだいぶ雪解けが進んで黒々して見えたけど、北アルプスはまだ雪が残って白い姿を見せてました。それでも例年よりはだいぶ融けるのが早いみたいだけど…

雪のアルプスが見れるのも、あとわずかなのかもしれない。

 

この日は天気が良くて、周りの山が良く見えた。周りを名峰が囲いながらも、色々な思いもあって御嶽山に目が向いてしまうのはある意味仕方ないか。

あの山もいよいよ雪解けを迎える季節。

 

風もないので山頂でしばらく休憩。山頂では岳女にっぴもいたので、記念にパシャリ。

一応これで、今年に入って北、南、中央アルプスは登れた。南アルプスの山に関してはまだ記事が書けてないけど、追々アップできたらいいかなと思ってる。

 

いつか歩いてみたい中央アルプスの稜線。

見えてる木曽駒ヶ岳~空木岳の稜線はあまり興味がなくて、むしろ奥に見えてる空木岳~南駒ヶ岳あたりの南部の稜線を歩きたい。空木岳を日帰りで登るのだけはもう勘弁したいぜ…。

中央アルプスはテント場がない上に、避難小屋は幽霊疑惑が付き物なので、ビビりの自分にはかなり困る。。。

 

1時間ほど休憩して下山。中岳まで登り返す。

右に巻き道が見えるけど、落石とかあって危険な道とされているので、できれば登ったほうがいい。あと、この時期だとまだ中途半端に雪が残ってるはずなんでね。

 

中岳山頂の岩場より。

前回はここからご来光を見たんだったな。ほんの3年前のことなのに、ずいぶん昔に感じるのはその間に山に登りすぎたからなのか…?

今日という日も、また懐かしく感じる日がきっと来るんだろうね。。

 

近づくにつれて存在感が増す宝剣岳。北アルプスのシンボルが槍ヶ岳なら中央アルプスは宝剣岳だと思う。

 

山頂は定員1名。見たら人が立ってました。

 

こんな感じの一人立てるだけの山頂です。(↑3年前の僕)

 

このまま宝剣岳に登ろうかと思ってたけど、宝剣山荘についたら映画の撮影隊が撤収を始めてました。

機材の撤収、ご苦労様ですm(__)m

 

通行止めが解除されたようなので、今回は宝剣岳には登らず伊那前岳方面へ向かうことに。(こっちの道は前回歩かなかったしね)

雲の湧き方が、もやは夏山。

 

撮影隊とすれ違うたびに思わずにはいられないネパールの地震。エベレストを題材にした映画だけど、大地震で雪崩も起きたって言うし、撮影や公開は大丈夫なのだろうか…?

 

映画は無事に公開されたら見に行くとして、こちらが登り切ったピーク。

石柱が建てられてました。

 

ここから見た宝剣岳と空木岳へいたる南部の稜線。空木岳あたりはまだまだ雪の山という感じでした。

下には千畳敷のホテルも見える。

 

こちらは伊那前岳へ向かう稜線。今回はここで引き返すけど、こっちの稜線も面白そうじゃないか!アルプスならではの稜線という感じ。

木曽駒ヶ岳はやっぱりロープウェイの存在感が大きいので、こういう稜線をたどって登りに来る人は少ないんだろうね。この稜線も蛇渡沢登山口というところにつながってるけど、ヤマレコでも歩いている人はそんなにいなかったです。

 

そして、ここにはもう1つ面白いもんがあって、、、

 

この子↓↓

!?!?

 

これは…!?

見るからにイルカ岩!!!

イルカ岩と言えば、本家の燕岳のイルカ岩だけど、それよりはだいぶミニチュア版。でもかなりのクオリティー。

 

(燕岳のイルカ岩)

本家の燕岳のイルカ岩に比べたらだいぶ小さいけど、小柄で可愛いイルカが出迎えてくれるので、機会があれば会いに行ってみてください。

 

イルカとご対面を果たして今回はこれで下山。そういえば、この区間だけ、故か大量に虫が発生していて厄介だったわ…。

いよいよ虫も多くなって、昼ご飯も落ち着いて食べれない季節がやってくる…。

 

乗越浄土まで戻って、千畳敷カールを下る。

 

上部は急なのでピッケルはあったほうがいい。下を見るとシリセードやヒップそりで一気に滑り降りてる人がほとんどでした。

 

そんなわけで、ある程度緩やかになったら、滑って一気に下山~!

このシリセードのためにも、下のレインウェアは持って行って損はないです。

 

下山途中で振り返って見て思った、雪の千畳敷カールの雄大さ。

雲がいい感じで出てきてくれたので、帰りのほうが綺麗に見えました。

ダイナミックな雪のカール。この風景を見るのも、雪の木曽駒へ来る理由の1つ。

 

下山は一瞬でした。雪が緩くてビショビショになったけど、暑いのですぐ乾く。

写真見てて気づいたけど、、左の人の黄色いヒップそり、割れちゃってないか…?!

 

カールトップからスキーで滑走している人も何人もいました。天然のゲレンデを縦横無尽に滑るのは、見ているだけでも気持ちよかった。

 

あっという間の木曽駒ヶ岳残雪ハイク、最後に見納めしておきます。

今年は厳冬期には来れなかったけど、雪の千畳敷カールを見れて本当に良かったです。

あの斜面のラッセルはかなり大変そうだけど、ここはいつか雪山シーズンにまた来たい。ロープウェイが通年営業ってのは本当にありがたいよ。来年の冬はどうにか無事に運行していてください…!

 

13時半のロープウェイに乗車して千畳敷を後にします。

8時にスタートしたから5時間半のハイク。短めだったけど、良い天気でいい景色見させてもらいました。

 

さようなら、雪の千畳敷。

いつの日か、厳冬期にまた来ます。

 

帰りもロープウェイからバスに乗り継ぎ、菅ノ台駐車場へ戻ってきました。ロープウェイからバスは接続の時間が考えられているのでスムーズに乗れます。

予定よりだいぶ早く下山できたけど、近くの光前寺のしだれ桜が「満開」という情報があったので、温泉後に寄ってみることにしました。

 

温泉は空木岳の帰りにも寄ったこぶしの湯へ。木曽駒ヶ岳の帰りであれば、駐車場から近くの「こまくさの湯」でもいいかもしれません。

どちらも料金は同じくらいで内湯も露天もあり。ただ、館内の広さと綺麗さはこまくさの湯のほうが上だったと思います。

こぶしの湯は車でないとアクセスしづらいので、空いているのだけが助かりました。

 

…で、温泉後にやってきたのは光前寺。ここも桜の名所の1つになっています。

 

光前寺のしだれ桜。都内ではもう桜もすっかり終わった4月末だけど、長野市内はまだまだ見ごろの所がたくさんありました。

 

陽が当たりやすい幹はもう桜も散って葉桜になってました。

それでも春の到来を感じる葉桜もまた綺麗。

 

スイセン

 

ムスカリ

 

色々と花が咲いてて光前寺もなかなか楽しめました。

庭園の池に無数のオタマジャクシもいて、春を感じずにはいられなかった小一時間の散歩でしたとさ。

 

こんな感じで今回の旅もおしまい。

GW前半の山行でありながら、ただの日帰り登山に終わったけど、思っていた通りに雪の千畳敷カールは迫力ありました。

 

これぞ、ダイナミック・カール。

海外の高山を思わせる鋭利な岩のカールは、まるで日本で出会える風景とは思えず。ただただ感動する風景でした。

今年の厳冬期はもう終わってしまったけど、ロープウェイを利用すれば積雪時でも(雪崩さえ注意すれば)十分狙える山と言うのがわかったので、来年の冬にチャンスがあれば再訪したいと思います。

 

日帰り登山なのに長くなりつつあるので、今回はここら辺で。

個人的にはむしろ、ゴールデンウィーク後半の山行がメインだったので、そちらを早くブログに書き起こしたいと思います!

 

そんなわけで、次回はあちらの山域へ!!!

 

続く、、、。

 

【日程】

2015年4月26日 快晴

【コースタイム】

菅ノ台駐車場(7:15) — しらび平(7:45) — (ロープウェイ) — 千畳敷(8:00) — 乗越浄土(9:00) — 木曽駒ヶ岳(10:00~11:00) — 千畳敷(13:30) — (ロープウェイ) — しらび平(13:45) — 菅ノ台駐車場(14:20)

 

 

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