GWのニュージーランド旅行、2泊3日のマウントクック。
最終日は日の出とマウントクックを見るべく、夜明け前にケアポイントへ。旅の締めくくりとして、ニュージーランド最高峰の雄姿をしっかりと目に焼き付けてきました。
マウントクックからはバスでテカポ~クライストチャーチへと移動し、国内線でオークランドへ。翌朝、日本へと帰国しました。
ニュージーランドに入国して10日目。マウントクック滞在最終日となるこの日は、早朝の限られた時間の中でのトレッキング。
前日も訪れたケアポイントへマウントクックの最後の雄姿を見るべく歩いてきました。
バスに乗ってマウントクックを後のしてからはひたすら移動時間。
1ヶ月以上に渡って書き続けたニュージーランド編のブログ記事もこれにて終幕。お疲れ様でした。
5月6日 マウントクック・ケアポイント
マウントクックに滞在して3日目。ニュージーランド最高峰を有する聖なる地、ここを去る時もいよいよやって来た。
10時15分発のバスに乗らなければならないため、自由に歩けるのは朝方のわずかな時間のみ。
まだ暗闇に包まれた早朝6時すぎ。YHAを出発して、前日も訪れたケアポイントへと向かう。目的はもちろん、マウントクックの最後の雄姿。
ヘッドライトを付けて歩く中、1匹のウサギを発見。ニュージーランドで初めて見たウサギ。
7時過ぎになってようやく空が白み始める。
気温は10℃弱、ニュージーランドでは秋から冬に移り変わる季節ですが、滞在中は過ごしやすい日が続いてくれました。
7時過ぎにKeaPoint/ケアポイントに到着。
観光客ならだれでも来れるマウントクックの展望地です。この日は午前中だけ晴れ予報が出ていましたが、見事に的中して雲1つない空の下、マウントクックの雪景色が輝いておりました。
こちらはマウントセフトン。
お一人だけ夜明け前からここで星空撮影している方がいましたが、他には誰もいない静かなケアポイント。
ここで日の出を待つ。
8時近くになってようやく空が明るくなり、太陽の日差しが感じられるようになってきた。
そして浮かび上がるニュージーランド最高峰・マウントクックがカッコよし!
マウントセフトンもややモルゲンロートっぽくなった。
山間にあるので日差しが届くのが遅く、5月頃に訪れると8時くらいでようやくこの明るさになります。
最後の最後ですっきりとした青空の下でクックを拝めることができて良かった。
やっぱり三角形の尖ったシルエットは素敵でした。
帰りのバスの時間もあるので、頃合いを見計らって宿へと戻る。
道は平坦でも、周りを取り巻く展望はこのスケールよ。
草原に敷かれた1本の木道路。
この道も結構好きでした。
どんどん明るくなる山々。
何度も振り返ってはマウントクックとマウントセフトンの美しさに惚れ惚れする。
ニュージーランド最高峰・マウントクック(標高3724m)
ハーミテージホテル。
例によってガラス張りのカフェテリアでは、優雅な朝食バイキングが執り行われていました。
マウントクックビジターセンター、通称DOC。ルートバーントラックでもそうでしたが、このDOCにも滞在中はお世話になりました。
トレッキングには最適の情報収集源。お土産も売っているのでぜひ立ち寄ってみてください。
YHAに戻る道中の景色。
右に見える山は2日前に登ったレッドターントラック。 ここからは見えないですが、あの山の中腹には綺麗な湿原が広がっています。
1つ1つの思い出がだいぶ昔に感じされるのは、1日の内容が濃かったからなのか……。ルートバーンを歩いたのなんてずいぶん昔にさえ感じてしまう。
朝の3時間ほどのトレッキングを終えてYHAに戻る。
YHA Aoraki Mt.Cook
このYHAにも今回の旅では本当に助けられました。1泊3000円で泊まるには申し分ないクオリティーでコスパ最強のユースホステル。
クイーンズタウン、テカポ、マウントクック、どこも思ってた以上に綺麗で快適でございました。
朝食を食べてチェックアウトも済ませる。
居心地よさを感じてきた場所から去る瞬間って言うのは、やはり寂しいものですな。
バスの時間までまだ少しあったので外を軽く見て回る。
太陽もすっかり昇って、朝の清々しい景色が広がっていました。
山間に位置するマウントクックの街だけあって、周りは自然だらけ。
今回は移動手段としてバスを使いましたが、ここまでの道路はしっかりと整備されているのでレンタカーでも問題なく来れると思います。
ニュージーランドは日本と同じく左車線通行。道もほぼ一本道です。
3日間お世話になったYHA。
マウントクックを取り巻く、ニュージーランドの南アルプス山域。
標高1000mに満たない地点からすでにこの景色なんだから、やはり日本とは自然環境が全然違う。
もう1ヶ月もすれば目の前の山々にも雪が積もる季節。写真で見ましたが、白銀世界に覆われた冬のマウントクックの景色も素敵でした。
10時15分、予定通りの時刻にバスが到着。
マウントクックから近隣の街までを行き来してくれるクックコネクションバス。 こちらの公式サイトから事前にチケット購入が可能です。
中型マイクロバスのクックコネクション。5月のニュージーランドはオフシーズンに差し掛かるので、割と空席もありました。
音楽もかけてくれて陽気な車内。
2泊3日滞在したマウントクックを去る。
この日はもちろん、旅全体を振り返ってみても総じて好天に恵まれたので本当に良かったです。
途中、運転手さんが気を利かせてくれてよさげな展望スポットで小休憩。
豊かな草原広がる台地、その奥に聳えるマウントクック。はるかな奥行きを感じられる雄大さ、これもニュージーランドの魅力でした。
旅の締めくくりとして、現地の運転手さんが見せてくれた景色、良かったです。
ひとたび街を離れれば、建物1つない大自然。
土地余ってるなぁ~と思ってしまうのは、都会人として染みついてしまった悲しい感覚か……
45分ほどバスを走らせてTwizel/トワイゼルという街に到着。料金は43$(約3000円)。
ここでクライストチャーチ空港まで行く高速バスに乗り換えます。
ここの乗り換え時間が15分しかなかったのが少し不安でしたが、どちらも時間通りに運行してくれていたので、問題なく乗り換えできました。
乗るのはInterCityのバス。 11時15分発でクライストチャーチ空港に着くのが16時。5時間弱もの長距離移動になります。
料金は39$(約2700円)とコスパ良し。こちらも事前に日本からチケット予約しておきました。
そして、ここで仲間とお別れ。世界一周中のてつはな夫妻は、この後クイーンズタウンに戻ってもう少しニュージーランド南島を回るということでここから別行動。ありがとさん!
自分が日本に帰るのはこの翌日ですが、もうここからは帰国に向けて移動するのみ。
高速バスの車内はこんな感じで天窓がある明るい雰囲気でした。
日本の高速バス(主に夜行)は人並み以上に乗っていると自負している自分でも、InterCityのバスは見劣りしない清潔で快適な空間でした。
車内は満席だったので、このバスは早めに予約しておいた方がよさそうです。
トワイゼルから15分ほどバスを走らせてお昼休憩。
やってきたのが、3日前に滞在していたテカポ。移動行程上、再びここに戻ってくるのはわかっていましたが、あいにくの空模様でミルキーブルーの湖再びとはなりませんでした。
やはり天気によって景色は一変するなぁと思った。3日前の絶景を思い出しつつ、快晴のテカポを引き当てられて良かったなと心底思えた瞬間でした。
ここで45分間のお昼休憩となるので、その間に昼食。
3日前に訪れた日本料理店「湖畔」の隣にあるこちらのカフェ・マッケンジーに入りました。
おしゃれなカフェバー。
ランチタイムは1000円~1500円くらいで食べれます。
お仲間が頼んだフィッシュアンドチップス。フィッシュアンドチップスもニュージーランドのB級グルメでは有名で、ガイドブックにも「ぜひ食すべし」みたいなことが書いてあります。
思ってた以上にフィッシュが大きかった。
クラシックチーズバーガー。
クイーンズタウンで2回も食べたファーグバーガーには及ばないものの、こちらも美味しかったです。ニュージーランド滞在中の食事はハズレがなかった。
12時にテカポを出発してからは、ひたすらバス移動。
例によって車窓からは羊の牧場風景が広がっていましたが、これを見るのも最後かと思うと妙に寂しくもなる。
メリノウールのTシャツ買ったし、ラム肉も食った。羊さんありがとう。
途中、トイレ休憩を挟みつつ、島の東側へ。
クライストチャーチが近づいてくると徐々に街中感も出てきました。線路もあったけど、南島に電車なんてあったっけ?
ニュージーランドではあまりなじみのない鉄道。今回は1回も利用することはなかったです。
上部だけスパーンッ!とカットされた不思議な樹の整列風景。
これはいったい何だったのだろうか……
クライストチャーチ空港も近づいてきたところで、ニュージーランドのマクドナルド。
クライストチャーチのマクドナルドは24時間営業なんですね。
ほぼ時刻通りの16時過ぎ、クライストチャーチ空港に到着。
行きに降り立ったクイーンズタウンに比べると、かなりしっかりとした空港のように感じました。
本当ならここから日本へ帰れれば理想的なんですが直行便はなく、国内線でいったん北島のオークランドへと移動。
そしてここでも仲間との別れ。
今回の旅の案内人でもあった龍太郎先生が一足先の便でオークランドへと飛び立ち、そのまま北島巡りへと向かいました。ガイドありがとさん!
自分たちの飛行機までは少し時間があったので、適当に外をぶらつく。
クライストチャーチ空港の近くにあるスーパーがこちらのCOUNTDOWN。
YHAや山小屋にばかり泊まっていたので、旅の食事のほとんどは自炊。
スーパーも何度も訪れて活用させてもらいました。
ここでは買わなかったけど、帰りのオークランド空港内のギフトショップで赤ワインと白ワインをお土産として購入。
ニュージーランドはワインの種類も多かったです。
19時、10日間滞在していた南島を飛び立つ。
ニュージーランドの国内線は7000円程度で行き来できて、クライストチャーチ~オークランドであればそれなりに本数もあります。
オークランド空港に到着したら、この日は空港近くのホテルに宿泊。
『イビスバジェットホテル』、調べた限りではここが一番安いホテルでした。YHAがあれば迷わずそうしたんだけど、あいにく空港近くにユースホテルはなく……
結局最終日のホテルがリッチになってしまいました。
本当ならオークランドも少し観光したかったのですが、その時間がなかったのが今回の旅で惜しかったところ。
北島は全く巡れなかったので、次回のお楽しみに取っておきます。
祝勝会も兼ねて、あつしと二人で丸ごとチキンを食らうも撃沈……
以前より重たいものが食べれなくなってきたのは、年を取ったからなのかっ!!
現地ビールのMAC’Sは味が色々とあって、オレンジラベルは少しクセが強かったです。おすすめはフルーティーな青ラベル。
翌朝、朝焼けの空を眺めつつホテルをチェックアウト。
日本までの直行便のフライトは朝8時50分発~成田空港16時50分着です。
7時にオークランド空港で出国手続きを済ませて、お土産(ワイン)を物色するなどして時間を潰す。
この空港に降り立った10日前は楽しみ半分、不安半分という感じもありましたが、終わってみればあっという間。
平成から令和への切り替わりをニュージーランドで過ごすことになりましたが、楽しいゴールデンウィークでした。
レゴのガンダルフに見届けられる。
映画『ロードオブザリング』の舞台となったニュージーランド、その世界観はしっかりと魅せてもらいました。
こうして長くもあり短くもあった2019年GWのニュージーランド旅行が終了。日本へと帰りました。帰りの機内でおやつとして出されたアイスクリームがものすごく美味しかったことだけ報告しておきます。
NZ編のブログ記事もこれにて完結。
これほど長期にわたる旅行の記録は初めてですが、自分で振り返る意味でもなかなか書いていて楽しかったです。
以下にまとめておくので、読んでいただけたら幸いです。
お付き合いいただきありがとうございました。
次からは国内の登山記録に戻ります。
ニュージーランド旅行記(完)
コメント
すばらしい記事でした。
また、海外に行きましたら、お願いします
山登り初心者さん、こんばんは。
読んでくださりありがとうございました。日本とは違う自然環境に触れられて楽しかったです。
年1回くらいは海外登山に繰り出したいものです。
みやっちさん、こんばんは。
ニュージーランドの山旅、お疲れ様でした。
10日間もニュージーランドに!しかも現地在住のお友達もいらっしゃるなんて、羨ましい。
山の景観、素晴らしいですね!美しい!しか言葉がでません。
山小屋もYHAも綺麗で、ガスが使えたり、キッチンが広かったりととても充実してるんですね、びっくりでした。
星空の写真もとても素敵でした。
山の素晴らしい写真の数々、楽しませて頂きました。
ありがとうございました(^^♪
また次の記事も楽しみにしております!
ゆかぽんさん、こんばんは。
10日間という連休は滅多に取れるものでもないので、思い切って地球の反対側へ行ってきました。
ニュージーランドは初めてでしたが、大自然が広がる素晴らしい場所でした!山小屋の綺麗さとYHAのコスパの良さも素晴らしく、トレッキングも天気にも恵まれて本当に良かったです。
個人的にもテカポの湖と星空は印象的な景色でしたね。
今回は南島しか訪れることができなかったので、いつか北島も巡ってみたいと思います!
ニュージーランドですか!
全てが美しく鮮やかで、でも草原は秋らしくて、教会と星空は絵本ですかってくらい素敵で、素晴らしい山行でしたね。
どれもみんな綺麗な景色でした。羊がほのぼのいい感じと思ったら ラム肉・・・笑いました。
素晴らしい写真をありがとうございました。
YUIさん、こんばんは。
思い切ってニュージーランドに行ってきましたよ。山も湖も本当に綺麗で感動しました。さすがは映画のロケ地になるだけあるなぁ~と。
テカポの湖と星空は今回の旅でも特に衝撃を受けた場所なので、かなりおすすめです。面白いように流れ星も見れました。あと、ラム肉美味しかったです(笑)
次から国内の記事に戻りますが、良ければまた読みに来てください!
こんにちは。初コメです。登山ブログを読み漁っていたら5年前の新婚旅行とほぼ同じ行程の旅行記事に出会いました笑。私の時は、テカポで夜だけ雲が出てしまったり、レッドターントラック登った後に熱を出してしまい、翌日のフッカーバレーに挑戦できず、私が唸ってる横で妻がハーミテージホテル(新婚旅行なんで奮発した)のベランダからマウントクックを半日眺めることになったりと、悔しいこともありましたが、ニュージーランドは日本人にも優しいし総じてとても楽しかった思い出です。またリベンジしたいねと言いながら妻と懐かしく拝見させてもらいました。登山の方も色々と参考にさせていただいています。
長々と失礼しました。ファーグバーガーうまいから絶対行くべし!
けいさん、こんばんは。
コメントありがとうございます!
新婚旅行でニュージーランドとは素敵ですね。私は登山仲間と主にトレッキング目当てで行ったのですが、観光も非常に楽しめました。特にデカポ。星空も良かったですが湖の綺麗さがとても印象的でした。日本とはまた違った自然の美しさがありますね。
けいさんのおっしゃる通り、ニュージーランドの人はとても優しかったです。これほど長期間の海外旅行は初めてでしたが、何一つ嫌な思いせずに旅を終われました。
けいさんも機会があればぜひリベンジを!私も北島は全く回れなかったので、次は北島をメインで周りたいところです。