秩父・長瀞の宝登山へハイキングに行ってきました。
1月中旬から2月にかけて、蝋梅(ロウバイ)が満開を迎える季節!
ちょうど見頃を迎えていて、山頂の群生地では素晴らしい景色を見ることができました。
登山道も良く整備されて歩きやすく、電車のみのアクセスで駅から登れます。
2025年2月1日【長瀞アルプス】宝登山 ロウバイ登山
秩父・長瀞アルプスの宝登山(ほどさん)。
標高497mの低山でありながら、梅や桜などが咲き誇る花の山として有名で、さらにロープウェイもあるので観光客もたくさん訪れる人気のハイキングスポット。
特に1月~2月の蝋梅(ロウバイ)シーズンは非常に人気で、各地から登山者、観光客が押し寄せるんだとか。
混んでいるのは重々承知で、人生初の宝登山へ突撃してみました。
宝登山の最寄り駅は秩父鉄道・長瀞駅ですが、少し歩く距離を伸ばしたい場合は1つ隣の野上駅から縦走コースが用意されています。
その名も「長瀞アルプス」。ここにもあったご当地アルプス。
朝9時到着の列車で来ましたが、ロウバイシーズンとあって凄い数の登山客がここで降りました。
宝登山の人気の理由の1つが駅から登れるところ。電車だけでアクセスできるって、やっぱり素敵ですね。
駅前の道路を渡って直進していけば登山口に着きますが、大通りを左に行った先にも登山口があるようなので、そちらから登ってみることにしました。
このラバーズカフェを右へ進んで行くと登山口があります。
途中にコンビニはなかったですが、大型スーパー(フジマート)があったのでそこで買い出し可能です。
この鳥居が登山口。
神回りコースと呼ばれる、多くの神様を巡りながら登っていく長瀞アルプス縦走ルートの1つです。
登山道はしばらく単調な登り坂。
神回りという名前の通り、随所に石碑などが祀られていて神聖な雰囲気を醸し出していました。
ある程度登ったところにあったのが坊山不動明王の石像。言葉足らずがすぎますが、この手の仏様を見ると「カッコいいなぁ~」と思います。怒った表情に両手には剣と縄、勇ましいことこの上ない。
この裏手の坂を登って行けば1つ目のピークに到着します。
こちらの鳥居があるのが御嶽山(坊山)。
山頂に立派な鳥居と祠がありました。山頂の標識のようなものは探した限りなかったです。
山頂から緩やかな1本道をひたすら進んで行くと、天狗山という2つ目のピークがありました。
展望はなく、あまり山頂という感じでもなかったので周りを意識して見ていないと標識を見逃してしまうかもしれません。
天狗山を下って少し行くと万福寺コースとの合流地点に到着。
ここにきて登山者も一気に増えました。
緩やかな尾根道をひたすら宝登山方面へ進んで行きます。
まさにハイキングという言葉がぴったりの優しい道。野上峠、小鳥峠と合間に峠がありますが、大したアップダウンでもなかったです。
ナラ沢峠からはいったん林道に出て10分ほどの舗装路歩き。
写真には誰も写っていないですが、行き交う人は非常に多かったです。自分のルートとは逆で、長瀞駅スタートの野上駅ゴールで歩いている人も結構いた模様。
ここから再び登山道へ。
毒キノコがあるそうなので注意しましょう。
山頂までは残り僅かですが、この最後の階段がなかなかの傾斜です。
ここが唯一の急登という感じ。間違いなく息が上がるところなので、気を引き締めて登りましょう。
こうして宝登山に到着。登山を始めてもう15年以上経ちますが、これが人生初登頂でございます。
山頂は凄い賑やかでした。
人が多かったですが山頂もかなり広いので、窮屈な感じは全然しないです。
そして眺めも素晴らしい。
秩父の山々を一望!右奥に見えている山は両神山か。
この日は昼頃から天気が崩れる予報でしたが、午前中は雲ひとつない快晴で遠くの山まで見渡せました。
展望以上に素晴らしかったのがこちらの黄色い花たち。
お目当ての蝋梅(ロウバイ)です。綺麗に咲いていてくれました。
山頂あたりが一面群生地になっていて、ロウバイの樹が所狭しと立ち並んでいます。
辺りに甘い香りが立ち込める癒し空間。
こんな感じで散策路が用意されていて、ロウバイ並木の合間を歩けるようになっています。
山頂直下までロープウェイでも来れるので観光客もたくさんいました。
しばしのロウバイ鑑賞タイム。
広範囲に渡って咲く景色が素晴らしい!蝋梅の名所なだけあって、その規模の大きさに驚かされました。
なるほど、これが宝登山のロウバイ祭りか。
蝋梅越しに眺める山頂からの展望。
正面左に見えている三角形の山は武甲山です。この界隈では目立つ存在ですね。
山頂には2ヶ所の群生地があって、こちらは西ろうばい園。
2月1日時点で8分咲きくらいでしょうか。満開の樹もたくさんあって、見ごろと言ってよい開花状況でした。
咲きかけの木は蕾がまだ丸っこい。
どうしてもポップコーンに見えてしまうのは私だけでしょうか。
青空に映える蝋梅。
黄色く輝いております。
ろうばい園の片隅に冬桜も咲いていました。
11月ごろに見ごろを迎えるので、これらは咲き残り。時期としては紅葉シーズンと開花が重なります。
そしてこちらが東ろうばい園。
こちらもこちらですごい咲きっぷり。
ロウバイの黄色い花の密度が凄くて、甘い香りも強烈でした。
宝登山には約3000本の蝋梅の樹が植えられてるそうで、東京近郊の山の中でも屈指の規模。
これは人気が出るわけだわ。
山頂のロウバイ園の傍ら、森の中には奥宮があって参拝の列ができていました。
神社にろうばい園、さらに動物園まである宝登山。秩父の高尾山的存在ですかね。
山頂でしばらく休憩してロウバイ園を下って行きます。
人が多かったですが、散策路も広いので比較的ゆっくり見て回れたのは良かったです。
蝋梅シーズンの宝登山は混雑すると聞いて少しビビってましたが、登山道も特に渋滞が発生するようなこともなかったので、想像していたよりは全然マシでした。
ロウバイ園の少し下にあるのが梅百花園。
梅のシーズンはこれからですが、早くも咲き始めている樹もあってロウバイとの共演を見ることができました。
2月~3月は梅、4月には麓の長瀞で桜の開花を迎え、5月にはつつじ園が見ごろとなる。これからのシーズンであれば、宝登山に登れば何かしらの旬の花が待っていてくれます。
咲きかけのミツマタもありました。
そうだった、ミツマタも忘れてはならない存在。
梅、ミツマタ、カタクリ、桜……etc。これから始まる開花ラッシュ。花に合わせた登山計画も右往左往で忙しくなりそうだぜ。
宝登山ロープウェイの山頂乗り場。
建物もロープウェイも非常に年季が入った佇まい。レトロな感じが良かったです。
ロープウェイ脇には福寿草も咲いていました。
福寿草もこれからシーズンを迎えるので、ぜひ足元にも目を向けてみてください。
山頂レストハウス。
眺めの良いテラスで食事休憩可能。
下山路はこんな感じの車道をひたすら下って行きます。
たまにショートカットコースの登山道があるので、そちらへ行くのも良し。
距離もそこまで長くはありません。
下っている途中で頭上を通過していった宝登山ロープウェイ。
土日は15分間隔ですが、この日は人が多かったのもあって絶えず臨時発車するアナウンスが聞こえてました。
麓に下山してみると、駐車場もものすごい車の数。
宝登山の人気っぷりを改めて見せつけられました。
この翌日は秩父でも雪予報だったので、駆け込みでみんな訪れた感じでしょうか。
このまま長瀞駅まで徒歩15分程度ですが、ハイキングマップを見たら2つほど登れる山があったのでついでに立ち寄ってみました。
まずは野土山。駐車場近くのこちらの階段を登って行けばすぐに山頂です。
野土山山頂に到着。
駐車場から徒歩2分くらいでした。
続けてこちらの権田山遊歩道へ。
こちらの方が少し登りが続きますが、それでも10分も歩けば山頂に着きます。
登山地図には載っていない遊歩道でしたが、道はしっかりと敷かれていました。
特にここら辺は桜の木がたくさん植えられていたので、4月ごろに来ると凄い景色が見れそうです。
こちらが権田山。
展望は特になかったのでそのまま通過。反対側へ下って行けば、自然と駅の方面へ下山できます。
こちらの登山口に出てきました。
標識にある通り、ここからの最寄り駅は上長瀞駅のようですが、長瀞駅までも10分程度で着くので写真の左の方へ歩いていきました。
長瀞駅前にある宝登山入口の白い鳥居。
長瀞アルプス縦走の締めとして、この鳥居だけはくぐっておきたかったです。
長瀞駅前の商店街。
スタートの野上駅に比べるとずいぶんこちらは栄えている印象でした。お土産屋さんやお食事処などがあります。
これも宝登山効果か。
こうして長瀞駅まで歩いて本日の登山が終了。
秩父鉄道の駅舎はどこもレトロな雰囲気漂っていて好きです。
野上駅から長瀞駅へ、宝登山のロウバイ登山。
噂には聞いてましたが、山頂の咲きっぷりが凄まじく想像以上でした。ここまでの規模はちょっと見たことがなかったです。
ハイキングコースも良く整備されていて、さらに駅から直接登れる手軽さもあるので、なるほどこれは人気が出るわけだと思いました。
蝋梅の見ごろはしばらく続きそうで、今後は梅も咲き出すので良ければ行ってみてください。
【日程】
2025年2月1日
【コースタイム】
9:00 野上駅
10:00 野上峠
10:45 宝登山
12:15 宝登山駐車場
12:50 長瀞駅
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