【奥武蔵】伊豆ヶ岳 紅葉が美しい秋の登山(正丸駅〜吾野駅)
埼玉県の伊豆ヶ岳へ日帰り登山に行ってきました。
電車を使って正丸駅から吾野駅までを縦走。紅葉がピークを迎えていて山頂付近が凄まじい色づきでした。例年、11月下旬ごろがおすすめのようです。
アップダウンが多くてかなり大変でしたが、秋の奥武蔵を満喫できた1日となりました。
11月も下旬に差し掛かり、高い山では雪が降り積もる季節。
今年の冬シーズンは少雪なのか大雪なのか、今の段階ではよくわからないですが、雪山に突入する前にもう一度くらい秋の紅葉を楽しみたかったので、埼玉県の低山に繰り出してきました。
奥武蔵の伊豆ヶ岳。
11年振りです。
低山ながらも侮れないタフな縦走路でしたが、ここもまた紅葉がとても綺麗な山でした。
2023年11月23日【奥武蔵】伊豆ヶ岳 紅葉登山
11年ぶり2回目の伊豆ヶ岳。
前回の奈良倉山同様、ここも山登り始めたての頃に登って以来なのでほとんど記憶に残っていない山です。
スタートは正丸駅。
伊豆ヶ岳のアクセスは抜群で、電車のみで駅から駅へ縦走できるところが最高。
駅から登山の代表格の1つで、奥武蔵の中でも特に人気が高い山ですね。
正丸駅からは標識に従ってしばらく舗装路を歩いて行きます。
今回は標識にある子の権現を経て吾野駅へ下山するルートを選択。伊豆ヶ岳を紹介する雑誌や本でも普通に取り上げられるコースですが、アップダウン多めでかなり体力勝負なコースだと思いました。
自信がなければ正丸駅からの往復でも良いかと思います。
駅から20分ほど歩いたこちらが登山口。
大蔵山コースで登っていきますが、写真右にある正丸峠コースでも伊豆ヶ岳へ行けるのでお好みで。
街中での徒歩20分は嫌なのに、登山口までの20分は全然苦にならないのが不思議。
最初のうちは急登も特になく、単調な登山道が続きます。
時刻は10時過ぎ。朝早起きするのがダルくて少し遅めのスタートになりましたが、祝日ということもあって同時刻に登っている人もたくさんいました。(誰も写っていない写真を見せておいてなんですが……)
標高が上がるにつれて徐々に山も色づいてきます。
11月下旬というと、そろそろ街中でも紅葉が始まる季節。滑り込みでギリギリ紅葉が残っているかなと思って来てみましたが、後ほど凄まじい紅葉風景を目にすることになりました。
しばらく歩いて大蔵山に到着。登山口で分岐した正丸峠コースとの合流地点です。
山頂となっていますが展望はなく、登山道途中の分岐点という感じ。
ここから稜線に入って、いったん道は平坦になります。
トレラン勢もチラホラいましたね。
少し歩くと急な階段に到着。
この手の階段は、歩幅が合わないとやたら疲れるやつ。そこまで距離は長くないので頑張りましょう。
登ったところが五輪山。
ここも展望はないですが、開けていてベンチもあるので休憩するにはちょうど良い場所です。
五輪山まで来れば伊豆ヶ岳まではあと一登り。
先へ行くと落石注意で封鎖されている箇所がありました。これ見て思い出した、伊豆ヶ岳山頂直下の鎖場。そういえばそんなのがあったなぁ、と。
11年前は確か危険承知で歩ける岩場コースになっていましたが、今は封鎖されちゃってるんですね。
封鎖されてなくても行く度胸があったかわからないですが、封鎖されてるんだから仕方ない。標識にある通り、迂回路の女坂コースを登っていきます。
こっちもこっちで最後は急登が待っているので頑張りどころ。
こうして11時に伊豆ヶ岳山頂に到着。
11年振りの再訪ですが、道中の大半を忘れていたので、初登頂と同じような感覚で楽しめました。
伊豆ヶ岳山頂は縦に広くて、大人数で来ても休憩場所には困らないかと思います。
山頂辺りも紅葉が綺麗でしたが、本当に凄かったのは山頂の向こう側。
山頂からは吾野駅方面へ。前回は正丸駅の往復だったので、ここから先は初めて歩く区間になります。
そして足を踏み入れていきなり目の当たりにしたこの風景!
真っ赤に色づいて見事な紅葉が広がっていました。
11月下旬でも結構残っているもんですね。今がピークと言ってもいいくらいの色づきでした。
見上げる景色がまっかっか。
伊豆ヶ岳の紅葉は、山頂から吾野駅側に少し下ったあたりが見どころポイントのようなので、ぜひ見てみてください。
そしてもっと言うと、一番紅葉が綺麗だったのがこの先の古御岳あたりでした。
伊豆ヶ岳からしばらくは下り道。
この先待ち受けるタフなアップダウンを思えば、ここら辺はまだだいぶマシな方でした。
登り返して東屋が見えてきたら、そこが次のピーク。
標高830mの古御岳に到着。現地では「こおんたけ?」とか読んでましたが、「こみたけ」が正しい読み方だそうです。
山の漢字は難しいぜ。
古御岳山頂は広くはないですが、ベンチなどもあって休憩には適しています。
そして何より紅葉が凄い!
古御岳の周辺が広範囲に渡って色づいていました。
紅葉の規模で言うと伊豆ヶ岳山頂直下よりもこっちの方が上だったと思います。
しばし、紅葉ロードを歩いて行く。
秋の伊豆ヶ岳。吾野駅までの縦走路は体力勝負な面もありますが、こういったところにもお楽しみが用意されているので、縦走も大いにお勧めしたくなりました。
真っ赤な紅葉
紅葉に包まれた登山道。
おそらくこれが今年最後の紅葉登山になると思ってますが、締めに相応しい景色が見れたんじゃないかなと思ってます。
最後にもいいもの見させてもらいました。
紅葉ロードは落ち葉が豊富で、特に下り坂は滑りやすいのでそこはご注意ください。
迷いそうなポイントは全くなかったですが、低山とは言え急坂は侮れない。
樹々の合間から眺める色とりどりの紅葉。
幹枝の黒がここでは逆に際立ちます。
何度かのアップダウンを経て、高畑山に到着。
展望は特にないですが、この先にこのコースで一番開けるポイントがあるので、休憩するならそっちがおすすめです。
それがこちら。
不思議な形をした鉄塔、その周りの樹々が伐採されて、ここだけやたら展望が開けていました。
この日一番の展望ポイント。見えている山が何なのかはわからない。
だいぶ歩いてきた感じがしますが、今日のコースで言うとここら辺がちょうど中間地点。
峠道を通るバイクの音や遠くからお寺の鐘の音などが聞こえてきて、登山終盤のような気持にもなりましたが、ここからが長かった……。
しばらく歩いて天目指峠に到着。
いったん林道と交錯して反対側の登山道に再び入っていきますが、ここから先の道が本日のルートで一番タフで泣かされた区間でした。
今まで下った分を取り返すかのような急登。
出だしこそ、「どうせすぐ終わるだろ」とか思ってましたが、これが意外と長かった。
下っては登っての繰り返し。
名もなきピークに何度も騙され、這いつくばるように登っていく。
正丸駅から吾野駅まで標準タイムで6時間弱になっていますが、この時間に惑わされない方がいいと思います。確かに時間的にはそれくらいなんでしょうが、体力的には結構高いものが求められます。
登山初めての人を連れてきたら、恨まれるかもしれません。
ヒィヒィ言いながら愛宕山に到着。
祠があるだけの小さいピークでした。
愛宕山まで登ってしまえば本日のアップダウン地獄は終了。
道なりに下っていけば、子ノ権現に到着します。
こちらが子ノ権現(ねのごんげん)。
山の上に建てられた寺院で、武蔵野三十三観音霊場の1つにもなっています。ここまで車で来れるのもあってか、観光客も多かったです。
そして子ノ権現の名物と言えば、この巨大なわらじ。
伊豆ヶ岳登山の記録で良く目にするこれ、山登り15年目で初めて見ることができました。
日本一巨大な鉄のわらじだそうです。
その隣にはこれまた巨大な下駄も。
登山と言えばやっぱり足が大事。強い足腰になれるよう、願掛けしておきました。
少し登ったところにある奥の院、そこにあったのが巨大な鐘。
登山中、遠くから鐘の音がずっと聞こえてましたが、これだったのか。
本日のファンファーレも込めて自分も渾身の一突きしておきました。
終わったような感覚になりますが、吾野駅まではまだ1時間以上かかります。
標高640mにあるので、目にする景色はまだ山の中。
奥の院の展望台からは晴れていればスカイツリーも見えるようです。
子ノ権現をしばし観光して下山再開。
入口には派手な仁王像が並んでいました。
この後は林道を下るのではなく、途中に登山道が用意されているのでそちらを使ってひたすら山道を下っていきます。
登山道から再び林道に出たところにあったのが、浅見茶屋。
こちらも良く他の方の山行記録で目にするところ。うどんが名物のようですが、残念ながらこの日は完売していたのと、外まで待ち客がいて混雑していたのでスルーしました。
紅葉シーズンの休日は早めに来るべし。
後はひたすら舗装路を歩いて吾野駅へ。
麓ではもみじ祭りもやっていて、良い感じで色づいていましたが、紅葉は山の中でお腹いっぱい。
なにより、めちゃくちゃ疲れたぜ……。伊豆ヶ岳、舐めてました。
こうして14時過ぎに吾野駅に到着。無事に登山終了。
電車待ちの登山客も多く、駅前には売店もあってなかなか賑わっていました。
ここら辺の西武線の駅は、駅前に靴の洗い場が用意されているのがいいですね。帰り支度を済ませて電車で帰りましたとさ。
正丸駅~伊豆ヶ岳~子ノ権現~吾野駅の縦走コース。
何度も言うように体力的には思っていた以上にハードでしたが、お目当ての紅葉も想像以上に素晴らしいものでした。特に途中の古御岳あたりが凄まじい色づきでビックリ!
秋の伊豆ヶ岳登山もいいですよ。
11月末までは紅葉が楽しめると思うので、良ければ登ってみてください。
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はじめまして
ブログ村からこちらに来ました。
吾野は私の父方の実家(浅見茶屋の次の写真付近です)があり
懐かしく思いコメントさせて頂きました。
家の前を登山者がよく通ると聞いており、私も登山をやるため子ノ権現周辺の山に登りたいと思いつつ、、、今に至っておりました(^_^);
11月下旬は紅葉が綺麗なのですね。
紅葉(or春の 新緑)+縦走登山+親戚訪問で訪れてみたいと思いました。
参考になりました。ありがとうございます^^
p.s. 15年で登山記事500回素晴らしいですね!
私も同じ2009年から記録を付けてまして登山と山スキーで326記事でした。
今後も楽しんでいきたいですね~ 宜しければ↓どうぞ^^
https://yamakiko.net/
初めまして、コメントありがとうございます。
また、ブログ情報もありがとうございます
吾野界隈を紅葉時期に訪れたのは初めてでしたが、素晴らしい景色が見れました。伊豆ヶ岳はもちろん、縦走路の途中途中にも華やかな紅葉が広がっていて、このおかげでタフな縦走路も楽しんで歩けたと思ってます。
街から近い山の場合、民家脇が登山口というのもよくあるので、登山者がよく通るというのも納得です。私も登っていて、こんな民家脇を歩いて迷惑じゃないかなと恐る恐る通過することもしばしばありますね。
奥武蔵は春の桜の季節に登りに行くことが多かったですが、紅葉も綺麗と分かったので来年も機会があれば登りに行きたいと思います!