仙丈ヶ岳・甲斐駒ヶ岳(南アルプス・テント泊登山) 2日目・甲斐駒ヶ岳

仙丈ヶ岳・甲斐駒ヶ岳(南アルプス・テント泊登山) 2日目・甲斐駒ヶ岳

南アルプステント泊登山2日目。1日目の仙丈ヶ岳に続いて、今日は甲斐駒ヶ岳。昨年の8月に登って以来の、ちょうど1年振りですが、あの時は後半からガスってきてしまったので、満足な展望を拝むことができず。。。今回はそのリベンジ。

個人的には仙丈ヶ岳よりも甲斐駒ヶ岳の方が好きなんです。あの直登の岩登りはたまらないね!

というわけで2日目スタート!

 

駒ヶ岳の王様、甲斐駒ヶ岳―――

 


【日程】

2012年8月5日

【コースタイム】

北沢駒仙小屋テント場(4:30)→仙水峠(5:30)→駒津峰(6:40)→甲斐駒ヶ岳(7:50)→摩利支天(9:00)→駒津峰(10:00)→双児山(10:25)→北沢峠(11:10)→北沢駒仙小屋テント場(11:25)

 

 

午前3時、いつもより少し早く目が覚めて、外を覗いてみると、、、

満天の星空!(自分のデジカメじゃ、もちろん撮れなかったけど。。。)

2日目の天気もバッチリ良さそうなので、リベンジも果たせそう。はやる気持ちを抑えて、とりあえずコーヒーを一杯(うまいわぁ~)。風も全くなくて、これまでのテント泊の中では一番ぐっすり寝れました。

 

月明かりのもと、4時半に出発!満月に近くて、月も綺麗だったね。

ヘッドライトを装着して、仙水小屋方面へ進みます。途中、1人会ったくらいで、ほとんどの人は仙丈ヶ岳方面へ向かってました。2日目に甲斐駒アタック組は少ないのかな…?

 

30分ほど暗い道を歩いて、森の中にひっそりと立てられた仙水小屋に到着。ここにもテント場はありますが、かなり小さいです。10張りが限界?

ここまで来れば、もうヘッドライトもいらないし、ここから数分進めばいよいよ展望が開けてきます。

 

こんな感じで、岩場に出たら仙水峠ももうすぐ。周りの山が徐々に朝日に照らされていく姿がまたいいね。こっちのテンションも上がるわー!

この岩場、ひたすら平坦な道ですが、たまにガクガクした不安定な岩もあるので、はしゃいで転ばないように要注意。

 

朝日がまぶしい仙水峠に到着。ここに来るまでほとんど人と会わなかったのに、仙水峠は団体客でごった返してました。。

 

これまで山陰に隠れて進んできましたが、ここに来てようやく朝日が見えます。

 

はい、ドンっ!!!!

素晴らしい朝日&雲海~。大して登ってきていないのに、早朝だとやっぱり雲の位置も低いですね。やっぱり好きだわ、雲海♪

 

時刻はまだ6時前。振り返ると、月がまだ綺麗に見えます。仙丈ヶ岳もバッチリ。

 

テント場から仙水峠までは、きつい登り坂はなし。というかほとんど標高は変わりません。

問題があるとすればここから。この仙水峠から次に目指す駒津峰まではひたすら急登です。1時間強なので、そこまで長い登りではないですが、序盤は樹林帯なので単調に感じるかもしれません。踏ん張りどころだね。

 

森林限界を超えて、展望が開けてきたところがだいたい半分くらい・・かな?ここまで来れば展望も開けて気持ちいいですが、反面、日差しがダイレクトにぶつかってくるので、休むならうまく岩陰を見つけないと、かなり暑いです。。。

 

仙水峠から70分ほどで駒津峰に到着。去年登った時、この時点ですでにガスっていたので、この駒津峰があまり記憶になかったんですよね。

改めてみたら、意外と開けていて展望最高の場所でした。

 

左に北岳、右に仙丈ヶ岳。

 

目指す先には、朝日をバックに甲斐駒ヶ岳と摩利支天(カッコ良すぎ!)

 

で、自分は鳳凰三山と富士山を眺めながらウィダー&チャージ。これだけ南アルプスのオールスターが揃うと、富士山が平凡な山に見えちゃうね。

 

標高的にはもう半分以上登っちゃいましたが、道が面白くなるのはここから!直登の岩場がお待ちかね。

 

直登の岩場に行く前には、こんな感じでアップダウンあり。鎖やロープが一切ないので、ストックはしまって手足を駆使して進みます。道が狭いので、渋滞発生ポイント。

 

駒ヶ岳八合目。ちなみに、この「○合目」っていうのは、北沢峠から双児山経由のルート用につけられているもの。この八合目を過ぎた先に、直登or巻き道の分岐点があります。

 

ここが分岐点。右が巻き道、まっすぐが直登。標識はないですが、赤字でデカく矢印がペイントされているので、その場に行けばすぐにわかります。

ここは迷わず直登!!前回も直登で行きましたが、やっぱりあのときはガスっていて、道の全貌がよくわからなかった。なので、今回はしっかり目に焼き付けます!

 

直登スタート~。とにかく岩をガンガン登る!

 

下を見れば、そこそこ高度感はありますが、登っている分には全然問題なし。何か箇所か迷いそうなポイントがありますが、必ず赤いマーカーがあるので、それに従って行けば大丈夫。

 

幸いタイミングがよかったのか、前後に人がいなくて、自分たちのペースで進めるのがよかったね。山頂はまだ先だけど、この登りはテンション上がるわー!

 

展望が良いので、ちょいちょい休憩~。相変わらずの仙丈ヶ岳の存在感。直登を登っているときは、常に後ろから感じる女王の視線。不格好な登り方を、暖かく見守っていてくれてるのか、冷笑されているのかはわからないけどねw

 

山頂はまだ先。徐々に花崗岩が増えてきて、あたり一面が白くなってきます。とにかく登る!

 

この白い情景、、、あの燕岳を彷彿させるね。

 

・・・と、ここで、ガサガサ!?っと音が、、まさかとは思ったけど、

 

雷鳥再び。この雷鳥、誰かが言ってたけど、一度会えると、後はとんとん拍子で会えてしまうから不思議。

 

楽しい楽しい急登も気づいたらあっという間に終わり。。

急登なんて呼ばれて地図上では点線で書かれていたりしますが、正直、全然危険な道ではなく、難易度も低いです(※個人的感想)。手を滑らせて落下するような箇所はないし、落石の心配もほとんどないので、ぜひお試しあれ~!

 

という感じで、8時少し前に山頂到着。すでに先客がたくさんいました。

 

山頂はこんな感じ。山頂ってこんなに広かったのかー!ってのが正直な感想。やっぱりガスって展望が望めなかった山は、また来てみるもんだね。印象がだいぶ違います。

 

で、周りがこれまた絶景~

 

日本の高さNo1とNo2の共演。個人的には北岳の圧勝w

 

雲海の果てに八ヶ岳も。

そうそう、この八ヶ岳を見ていて思い出したのが、この日、偶然にも八ヶ岳、富士山、鳳凰三山、仙丈ヶ岳、と見渡せる山々に山友さんたちがそれぞれ登ってたんだよね。今日はどこにいても展望良さそうだからよかったよかった◎

 

山頂に明治大学ウォーキング部の学生さん達がいたので撮らせてもらいました。(うちの山友の誰かさんと同じく、上半身裸。若いねぇ~)

何度も思うけど、時間があった学生のころから登っておきたかったな。

 

山頂からの眺めも十分堪能し、お次は前回寄れなかった摩利支天ですが、、その前にあの標柱が立っているところに行ってみます。

 

なんかごちゃごちゃいろいろあった。何となく神聖な場所だってのはわかる、、、けど、それよりもここからは・・・

 

仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳のコンビが綺麗に見えます。そういえば、この2つの山が一緒に見れるポイントって少なかったね。ここ、おススメかも!

 

寄り道終えて摩利支天へ。上から見るとやっぱり小さく感じるね。。・・・というかバックに富士山と北岳があるからかw 一応この写真の主役は摩利支天のつもりで撮ったものです。

 

時間的にも下から続々登ってくる頃。団体さんがずら~っと一列に登ってきました。・・・って実はこの団体さん、仙水峠にいた方達。やっぱりツアーは直登は避けるよね。

 

すれ違いをしばし待つ。

これ、下から見たら、かなりエラそうな奴に見えたんだろうなw(すいません・・・)

 

摩利支天分岐。ここから摩利支天までは往復30分くらいかな。通行の邪魔にならなければザックをデポって行くのもありです。山頂で出会った明治大の彼らがその手使ってました。

 

午前9時、摩利支天に到着。

 

ここからの甲斐駒ヶ岳が、たぶん一番迫力あります!でかいし、カッコいいし、お肌白くて美しいし、こりゃモテるわけだ。

日本にたくさんある「○○駒ヶ岳」。その中で一番標高の高い甲斐駒ヶ岳は、まさに駒ヶ岳の王様に相応しいね。

 

この摩利支天も意外にも広くてビックリ。空いてるので、時間があればここでゆっくりするのもアリでしたが、多少時間が押してたので、先へ進みます。

 

分岐点まで戻って巻き道へ。

そうそう、登りの直登では不用でしたが、この砂利道はかなり滑りやすいのでストックがあった方がいいです。

 

直登を横目に見ながら、合流地点まで下っていきます。巻き道は巻き道で、砂利に足を取られるので疲れそう。。。

 

直登の分岐まで戻ってきたら、いったん駒津峰まで引き返します。時間的にもかなり暑くなってくる頃で、、、これからの登りはきつそう。。直登を登るなら日陰になっている早い時間帯に登るのがベストです。

 

駒津峰へ帰還。

 

帰りは双児山経由で北沢峠へ降ります。摩利支天へ寄った以外は前回と同じコースってこと。次に来るなら、ぜひ黒戸尾根を登りたいね!

 

樹林帯へ入ると、日差しは遮られるんだけど、風もないからとにかく蒸し暑い。。。南アルプスって森林限界高いよね。たぶん北アルプスだったらまだ森林限界を超えた高さだろうに。。(確か北と南で400mくらい違うんだっけ・・?)

 

樹林帯途中の開けた場所が双児山山頂。山頂は大して広くはないですが、ここから甲斐駒ヶ岳を一望できます。

 

こちらから登ってきたら、ここら辺でテンションが一気に上がるんだろうね。こっちの道も結構時間かかりそうだけど。。。

自分たちはこれで甲斐駒ヶ岳とお別れ~。やっぱり昼ごろになると雲出ちゃうね。

 

ここから先は展望もないので省略!北沢峠までひたすら下るだけ。

 

11時過ぎに北沢峠に到着。もう帰り支度を終えてバスを待つ人、これから登り始める人、いろいろいました。

 

テント回収のためテント場へ。13時5分発のバスまで1時間以上時間があるので、ゆっくり着替えて片付け~

 

テント場横の川で軽く水浴び。これが最高に気持ちいい!一番蒸し暑い時間帯だったしね。

 

こうしてテント撤収してバス停へ。13時5分発の予定でしたが、15分前くらいから順次バスが出発してました。かなりの人数でしたが、それに合わせて台数を出してくれるみたいなので問題なし。

 

広河原からはまた甲府行のバスに乗り換え。この甲府行が、運が悪いと立つハメになるので、早めに並んでおくべし!なんたって、甲府駅まで2時間もかかるからね。(バスで2時間って、よくよく考えてみたら、甲府から新宿までと変わらなくね?)

 

長いバスに揺られて、15時半過ぎに甲府駅へ。お昼ご飯を食べてなかったので、遅い昼食。

山梨と言えば名物「ほうとう」。JR甲府駅周辺に(とある諸事情により)詳しいささっきーが一度訪れたことのある『小作』という店へ。

 

締めのほうとう~。具が豊富すぎて、もはや鍋だねw

下山後は何を食ってもウマい!

 

こうして17時頃、甲府駅を後にするのですが、帰りに乗った電車が、、、

ホリデー快速ビューやまなし。こんな電車があったのか。。。散々山梨方面に登っておきながらいまさら知った感が強いですが、ちょうど良いタイミングで来てくれたので格安で帰れました。

 

 

こんな感じで、仙丈ヶ岳・甲斐駒ヶ岳のテント泊終了。2週に渡ってお送りしたみやっちの南アルプス遠征、いかがであっただろうか(な~んて言ってみたりw)

 

結果的にはどちらも天候に恵まれてよかったですが、やっぱり僕甲斐駒ヶ岳の方が好きかな。あのダイナミックな山容と花崗岩は惚れるね♪

のんびり稜線を歩きたいなら仙丈ヶ岳、登り応えを求めるなら甲斐駒ヶ岳かなぁ~、というのが個人的な感想です。

 

これで今年やりたかったテント泊がまた1つ達成できたので満足!!夏は何だかんだ順調に登れているので、この翌週は久しぶりに休息日に当てました。お盆だしね~。

いったん充電期間にして、頃合い見計らってまた再開します!

以上!

 

・・・あっ、おまけ

東京湾花火大会(仙丈・甲斐駒の翌週の出来事)

 

終わり。チャンチャン♪

 

 

 

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