小金沢山~牛奥ノ雁ヶ腹摺山~大蔵高丸~ハマイバ丸(秀麗富嶽十二景) 日帰り登山

小金沢山~牛奥ノ雁ヶ腹摺山~大蔵高丸~ハマイバ丸(秀麗富嶽十二景) 日帰り登山

大月市の皆様、そして秀麗富嶽フリークの皆様、お待たせしました。久しぶりの秀麗富嶽十二景シリーズです。

今回は、いよいよラストとなるNo2,3を一気に攻略します。No2とNo3を制覇すれば、秀麗富嶽十二景完登!!・・・ということで、いつ登ってやろうかとずっと企んでました。当初の予定では、大菩薩嶺も含めて1泊2日で攻略してやろうと思ってましたが、よくよく地図を見返してみると、大菩薩嶺を捨てれば日帰りで行けそうなことが発覚!大菩薩嶺はすでに2度登っているので、今回は秀麗富嶽のNo2,3だけに標的を絞って登ってきました。

先に結果を言ってしまうと、、、秀麗富嶽十二景の中でも最高のコースでした!ラストを飾るに相応しい山々だったわぃ。

 

秀麗富嶽十二景、感動のフィナーレ―――

 


【日程】

2012年10月24日

【コースタイム】

小屋平BS(8:50)→石丸峠(9:30)→小金沢山(10:05)→牛奥ノ雁ヶ腹摺山(10:35)→黒岳(11:20)→湯ノ沢峠(12:05)→大蔵高丸(12:25)→ハマイバ丸(12:50)→米背負峠(13:25)→登山口(13:45)→やまと天目山温泉(14:35)

 

 

「秀麗富嶽十二景」。このブログで口を酸っぱくして言ってますねw

僕の大好きな山域です。アクセス良いし、富士山綺麗に見えるし、人少ないし、、(などなど、って言おうとしたけど、この3つくらいかw)

秀麗富嶽十二景ってのは、すでにご存じの方も多いかもしれませんが、山梨県大月市周辺に散らばる、富士山が綺麗に見れるとされる12個の山域です。No1~No12まであって、計19の山が選定されています。

 

これまで、No2,3以外は完登済みで、残していたのが、今回のターゲットにしたNo2(小金沢山、牛奥ノ雁ヶ腹摺山)とNo3(大蔵高丸、ハマイバ丸)の計4座です。

こいつら、12個の中ではアクセスしずらい分類に入ります。だから最後まで残してたってのもあるけど、この2つを残したのには理由があって、、、

 

地図を見てもらうとわかるのですが、このNo2とNo3、綺麗に縦に並んでくれてます。文字通り縦走できるのと、秀麗富嶽十二景の最高峰「小金沢山」が控えているので、ラストに相応しいってことで、これまで温めてきました。あと、一気に縦走しようと思うと時間がかかりそうだったので、足踏みしてたってのもある。。。

 

本来ならもう少し早い時期に仕留める予定だったのですが、アルプスに気を取られて近場になかなか戻って来れず、、10月24日に決行となりました。有給使っての久しぶりの平日ソロ登山です。

 

というわけで、秀麗富嶽十二景最終章スタート!!!!

 

朝5時に起きて中央線に乗って、JR甲斐大和駅を目指す。平日ということもあって、早朝のプラットホームはスーツ姿だらけ。。軽く優越感に浸ってましたが、JR高尾駅より先になると、車両内にもハイカーが目立ってました。

 

8時過ぎにJR甲斐大和駅に着いて、8:10発のバスに乗車。これは大菩薩嶺で2回ほどお世話になってるバスです。今回平日を狙ったのは、10/22より紅葉シーズンだけ、このバスが平日も運行するから。(詳しくは栄和交通HP参照)

平日なので空いてるかと思いきや、バス1台満車になりました。車内をざっと見渡しましたが、20代っぽいのは自分だけ・・・w

 

バスに揺られること30分、終点の上日川峠手前の小屋平BSで下車。ここで降りたのは自分を含めて5人だけ。ほとんどの人は大菩薩嶺目当てでした。まぁ当然だよね。

 

バス停のすぐ脇に石丸峠への登山口があるのでそちらに入っていきます。標高はこの時点ですでに1600mほど。石丸峠までは高低差300m程度なので楽勝です。

 

スタート早々は割と急坂の樹林帯が続きますが、20分ほど登れば視界が開けてきます。誰もいない登山道。静かすぎて若干心細いので、熊鈴ジャリンジャリン鳴らして進む。

 

スタートして30分、早くも富士山登場!雪をかぶった富士山を見るのは久しぶり。天気も良くて絶景や~

ちなみに中央にある山が、秀麗富嶽十二景の最高峰であり、本日1つ目のターゲットである小金沢山。

 

樹林帯から一遍、笹原風景が広がります。

 

スタートして40分、良いペースで石丸峠に到着。今回は大菩薩峠に用はないので、小金沢峠方面へ進むのですが、大菩薩方面へ目を向けると・・・・・・

 

懐かしのハーフパイプw (詳細は去年の大菩薩嶺記録参照~)

 

気持ちの良い稜線沿いを歩いて小金沢山へ目指します。ここからしばらくは展望の良い道が続きます。

 

途中の分岐は右へ。ちなみに左へ進むと、牛ノ寝通りの先にNo5の奈良倉山が待っています。奈良倉山、、秀麗富嶽十二景の中で唯一、嫌な思い出しかない山w

 

大菩薩嶺の稜線に匹敵する(いや、それ以上かも!)、大展望の稜線沿いを歩いて行きます。ここがだ~れもいなくてホント気持ちよかったさ!独り占めやね。

 

雲1つない晴天で、南アルプスを一望~。この前日に寒気到来でアルプスでかなり雪が降ったようで、仙丈ヶ岳、北岳、間ノ岳あたりは雪化粧をまとってました。

手前にある湖が大菩薩湖。

 

ひたすら続く、笹原の稜線歩き。ここ、積雪時に来たらなお綺麗かも。ホント歩きやすいです。

 

小金沢山への登りが始まる頃に、いったん樹林帯へ入ってしまうので、歩いてきた道を振り返って見る。こんな感じの稜線沿いをずっと歩いてきました。昼寝でもしたくなるような草原。大菩薩嶺の稜線沿いも好きですが、こっちもこっちで素晴らしい。

 

樹林帯へ入ると、道が少しわかりづらくなります。そこまで不明瞭ではないですが、迷わないようにマーカーを頼りに進みましょうー。危険個所はこれと言ってなし。

 

突然展望が開けると、そこが小金沢山山頂。山頂は開けていて、解放感抜群。

 

まずは1つ目の小金沢山制覇!No2の片割れであり、秀麗富嶽十二景の最高峰(2014m)。こいつだけが十二景の中で、唯一標高2000mを越えている山です。富士山もバッチリ見れます。

CTも1時間ほど余裕が出たのですが、今回は帰りのバスと温泉にゆったり入るため、できるだけ貯金していきたい。ってことで、休憩もそこそこに次へ進みます。(あと、終盤に明るいうちに通っておきたい場所があるので、、、後述w)

 

次に目指すのが「牛奥ノ雁ヶ腹摺山」。これ何て読むかわかります??

「うしおくのがんがはらすりやま」って言います。一説によると日本で一番長い名前の山らしいです。長ったらしいので、以後「ウシガン」。

 

ウシガンまでは、これまた展望の良い道が続きます。富士山に向かって進むので、気分的にも楽しくなる!

 

今回の縦走路、多少のアップダウンこそあれ、高低差は大したことがなく、こんな感じの平坦な道が多いです。登山ってよりハイキング。

 

小金沢山から30分ほど歩いて、ウシガンに到着。ちなみに秀麗富嶽十二景の中で「雁ヶ腹摺山」と名のつく山は3つあるのですが、ウシガンはその中の最高峰でもあります。

 

ウシガンからの富士山~。相変わらずカッコええ!山頂も結構広いです。

そういえば、ここで初めてハイカーに出会いました。写真に写っているおじさんで、この後も何度も会うことになります。(No1の雁ヶ腹摺山~姥子山の時みたいでした)

 

No2の2座を仕留めて、お次はNo3へ。その前に待っているのが黒岳。この山だけが、今回の行程の中で唯一展望のないピークです。なので、秀麗富嶽十二景にも選定されていません。

 

樹林帯に入ると倒木が激しくなって悪路になります。登山道を完全に塞いでいる個所もありますが、迂回ルートがあるはずなのでそれに従って進めばOK。そこまで構えるほどでもないです。ここで、2名のご夫婦ハイカーとすれ違い。ここですれ違うってことは、たぶん湯ノ沢峠に車止めてピストンしてるんだろうね。なんせ、登山道が静かで周りに誰もいない状況なので、他のハイカーとのすれ違いが妙にホッとするw(寂しがり屋なもんで・・・)

 

11:20、黒岳に到着。標高1987mとこの近辺の山の中では高峰ですが、残念ながら周りが木に囲まれているので展望なし。。。ここで軽くお昼休憩していると、途中で追い抜いたおじさんもやってきました。軽く雑談してみると、早朝7時過ぎから登り始めたそうで、朝富士を見れたとのこと。羨ましいなぁー!

バス利用すると、どうしても8:10発が始発なのでスタートが遅くなってしまうのが難点。。。7時台のバスがあれば、もう少しゆとりを持って歩けるんだけどねぇ。

 

おじさんに挨拶して先へ進む。この先から、徐々に紅葉が綺麗になってきます。正直、紅葉は全然期待してなかったので、これはうれしかった!

 

・・で、この先にあるのが、「白谷ノ丸」という場所なのですが、ここが意外にもすごかった・・!!

 

南側の展望が全開で、富士山を目の前に見れました。ここはホントおススメ!今回の行程のちょうど中間地点あたりなので、お昼ご飯を食べるなら絶対ここ!!

こんなに素晴らしいのに、何で秀麗富嶽十二景に選定されていないのか不思議でしょうがない。自分だったら、間違いなく奈良倉山をはずして、この白谷ノ丸を選ぶね。(というわけで、勝手に白谷ノ丸をみやっち版秀麗富嶽十二景に選定w)

 

南アルプスの面々。中央付近の一番雪をかぶっているのが間ノ岳。右には2ヶ月半前に登った甲斐駒・仙丈、左にはまだ未踏の塩見岳・赤石岳なども。

 

思いがけない白谷ノ丸の展望でしばらく休憩~。たびたび会ったおじさんにここでも会って、写真撮ってもらいました。

 

No3に行くまではいったん湯ノ沢峠まで下るのですが、ここで白いガレ場があります。秀麗富嶽では珍しい光景。

 

湯ノ沢峠到着。ここで、15名くらいの団体さんとすれ違いました。

 

湯ノ沢峠から白谷ノ丸。所々に点在する真っ赤な紅葉も素晴らしいですが、先ほどのガレ場がかなり目立ってるw

 

ここから先もまた素晴らしい~!湯ノ沢峠のお花畑に突入!時期的に花は咲いてなかったですが、秋を感じさせるすすきが一面に広がってました。

 

しばらく続く御花畑ゾーン。こんな感じでロープで歩道規制されているのも、秀麗富嶽で珍しいこと。

 

12時半ごろ、No3の1つ目「大蔵高丸」に到着。この山頂も360℃開けていて、眺め最高でした。今回の行程は、樹林帯を歩くことが少なくて全然退屈しない。

 

この時間帯になると富士山は雲で隠れて来てしまいました。その手前の鉄塔が建っている山が三ッ峠山でさらにその手前がNo12の本社ヶ丸と清八山。遠目でもよくわかる鉄塔が目印。

 

いよいよ残すはハマイバ丸だけ。時間も思ったよりかなり余裕があるので、のんびり歩いて行きます。過去最高に展望の良い道だったな。

 

綺麗な紅葉の中にハマイバ丸山頂がありました。周りは樹林帯で囲まれていますが、富士山方面だけは開けています。

(ちなみにハマイバって、漢字では「破魔射場」って書くそう。物々しいね・・・)

 

これで秀麗富嶽十二景制覇~!長かったような短かったような・・・。最後に紅葉のピークで終わるってのもいいね。

ってことで、大満足のコースを後にし、帰る!

 

しばらく下ると「米背負峠」という分岐があります。ここを大谷ヶ丸方面へ進むとその先にNo4の滝子山が控えているのですが、滝子山は11月に登る予定なので今回はこのまま米背負沢を下ってやまと天目山温泉へ降ります。

 

米背負沢の登山口までは距離的には大したことないですが、静かなうえに気のせいか獣臭もしたので、若干駆け足で降りました。

 

20分ほどで登山口に到着。ここから先は温泉までひたすら林道です。これが地味に長いので、要我慢。

 

林道を歩いている最中、富士山が再び顔を出してくれました。「秀麗富嶽制覇オメデトサン!」って祝福されてる気がしたさ~

 

車も全く通らない林道をひたすら行く~

今回、ペースを速めたのが帰りのバス以外に実は理由があって、、、

 

それがこちら↓

終盤に控えている真っ暗なトンネル。。。これがとにかく怖えぇ。。。全長169mで微妙にカーブしているので出口が見えず、中に入ると真っ暗になります。

 

あえてヘッドライトなしで進んでみたり。出口の光が見えた瞬間、何か旅の終わりをひしひし感じた。

暗いのも苦手なんで、明るいうちにここを歩いておきたかったんです。

 

後は天目トンネルをくぐって少し戻れば、やまと天目山温泉に到着!時刻は14時半。かなりいいペースで終われました。

この温泉はすでに3回目。割と綺麗だし結構好きです。(ちなみに、この温泉で山行中、たびたび出会ったおじさんにまた再開しましたw これも縁ってやつですね)

 

温泉にゆっくり1時間つかり、15:31発のバスに乗ってJR甲斐大和駅に帰還。

 

こうして秀麗富嶽十二景フィナーレ登山、無事終了~~!

時間にタイトになるかと思いきや、実際に歩いた時間は6時間弱と意外に短かった・・w これだったら大菩薩嶺も合わせて登れそうでした。

半ばあっけなく終わってしまったので、このコースを1泊で回らないでホントよかった。。。なんで1泊で回ろうとしたんだろ・・??絶対に時間持て余してたわ。

 

秀麗富嶽の全行程は後ほどまとめようかと思いますが、最後のこのコースが過去最高だったことは間違いなし!ルート次第で、No1の雁ヶ腹摺山やNo4の滝子山と合わせても登れるので、自分の難易度に合わせて自在にルート組めます。

帰りのバスも考えると標準タイム以上で歩かないと温泉にゆっくり入れないですが、大人数で行くなら温泉からタクシー使うのも手だと思います。時間にしたら10分程度なので値段もそこまで変わらないはず。

 

秀麗富嶽フリークとして、今年中に制覇できてよかったよかった!(※実は1座残していたりするのですが、これはわけありで自分の中で除外してます。機会があれば語りたいと思います)

 

秀麗富嶽随一の大展望の本コース、ぜひぜひ歩いてほしいです!かなり気に入ったので、自分のリハビリコースとしてこれから多用しようかななんて思ってたり・・・

 

以上、秀麗富嶽完結編でした~~。次回からは2巡目になると思いますが、これからもよろしくお願いします!

 

 

 

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