神奈川県の曽我丘陵へハイキングに行ってきました。
2月は曽我梅林の梅の花が満開を迎える季節。富士山や丹沢の山々、海の展望と合わせて素晴らしい景色が見れました。
国府津駅から電車のみのアクセスで登れて、不動山などの登山も楽しめます。今回はややロングルートで高尾山、八国見山を経て渋沢駅まで歩きました。
暦は2月。
まだまだ山は冬の雪山シーズンですが、暖冬の影響もあってか早くも梅の開花の便りが届き……。
前週も奥多摩の高水三山でロウバイ登山を楽しんだばかりですが、今回は真っ白の梅の花を求めて、小田原市・国府津にある梅の名所「曽我梅林」を経由しての曽我丘陵ハイキングへ行ってきました。
例年は2月中旬に見頃を迎える梅林の梅もすでに満開に近い状態らしく、今年は花の開花がとにかく早い。
2024年2月3日 曽我丘陵と梅林ハイキング
丹沢にほど近い小田原市にある曽我丘陵。
途中には曽我梅林という梅の名所もあるので、梅が開花する時期にぜひとも歩きたいと思っていたコースです。
駅から近くて電車のみのアクセスで行けるのが最高。ルートは体力や時間に合わせていくらでも組めますが、今回は国府津駅から渋沢駅を繋いでみました。
スタートとなる国府津駅。
初めて降りた駅ですが、駅舎がどこぞの校舎に併設されたような出で立ちで、ちょっと面白かったです。
国府津駅は海が見える駅でも知られており、海がすぐ近くにあります。
そんなわけで登山前に海にやってきました。
駅から徒歩5分ほどにある国府津海岸。右に見えている高速道路は西湘バイパス、奥には箱根の山も見えております。
日の出間もない朝の海岸線。釣り人が数名いるだけの静かな海の景色でした。
ここから本日の登山が開始。
正真正銘、海抜ゼロメートルから行ってやるぜ!(目指すのは標高300mちょっとの山だけど)
線路高架下をくぐって、駅の裏手の丘を登っていきます。
今年は暖冬の影響もあってか梅の開花もかなり早くて、曽我梅林でも2月初旬ですでに満開に近い見頃の状況。
梅まつり初日ということで曽我丘陵もそれなりに人がいるかと思いきや、全然他のハイカーと会いませんでした。
少し登るだけで早くも絶景!
真っ白く雪をかぶった見事な富士山を見れました。
序盤はこんな感じの農道を歩いて行きます。
今回のルートは登山道よりもこういう農道歩きが大半ですが、景色の変化に富んでいるので結構面白いです。
所々に標識も用意されています。
色々と多方面にルートが組まれていますが、曽我丘陵ハイキングするにせよ梅林見るにせよ、まずは六本松跡を目指せば大丈夫です。
梅より先に見れたのが河津桜。
ハイキングコースの傍らに満開で咲いていて、「そうか、もう早咲きの桜も咲く季節か」と気づかされました。
これから冬の雪山と梅、桜の花見ハイキングが入り乱れる忙しい時期に入って来るなぁ~、いや、まいったまいった!
と、贅沢な悩みを妄想して、どうか仕事が炎上しませんようにと祈るばかりです。
振り返って見れば海の展望も素晴らしい。
今回は国府津駅スタートでルートを北上するように歩いて行くので海は遠ざかっていく形になりますが、逆ルートで歩けば海がどんどん迫ってくるのでそれはそれで面白いかもしれません。
下曽我駅or上大井駅スタートで国府津駅ゴールも曽我丘陵ハイキングの定番ルートです。
どこか懐かしい感じがする農道を歩いて行く。
右奥に見えるのは丹沢の山々。天気予報では午前中から天気が崩れるかもという予報でしたが、見事な青空が広がってくれて、結局下山時まで丹沢がガスることはなかったです。
農道はひたすら直進するように歩いて行けば問題ないですが、この風外窟の分岐を少し寄り道。
この先に弁天山があります。
分岐から5分ほど歩いたこちらが弁天山の山頂。
標識などは特になかったですが、三角点はありました。
弁天山は山頂手前が絶景ポイント。富士山を一望できます。
もっとも、このルートには富士山を眺められるポイントがたくさんあるので、この弁天山はスルーしても問題ないかと思います。
これから歩く曽我丘陵。
その名の通り丘の道なので山はなだらかで歩きやすいです。
正面の山が高山であの奥から曽我梅林の梅ゾーンに入っていきます。
初めて来た場所なのに懐かしさを感じる不思議な道。
農道をひたすら歩くだけのルートですが、どこかノスタルジーを感じる不思議な魅力がここにはあります。
写真では到底言い表せないものがあるので、ここはぜひとも歩いてみてほしい。
道中に多く咲いていたのがスイセン。
まだ2月初旬の真冬ですが、この界隈には早くも花の季節がやってきてます。
序盤からですが、農道わきに広がるのがみかん畑。
曽我丘陵の景色の1つと言えるのが、この広範囲に広がるみかん畑です。
今年は豊作らしくてスーパーでも例年より安い価格で売っているので、ほぼ毎日のように食べていますよ、みかん。
みかんについて最近知ったのですが、皮をむくと現れる白い繊維状の筋、「アルベド」っていうのが正式名称らしいですね。自分はアルベドはしっかりと取って食べる派です。
そんなみかんに思いを馳せつつ、ついに本日の主役が登場。
真っ白に輝く梅の花でございます。
突然現れた群生ポイントにしばし足を止める。
富士山と梅の花。
今日の曽我丘陵ハイキングで見たいと思っていた2つの主役が同時に見れる絶景ポイントでした。
ここから先がもう止まらない。
地図で言うと高山を過ぎたあたりですが、そこら中に梅の木があって、見事に花を咲かせていました。
満開の梅の花。まさに見頃を迎えた咲きっぷり。
少し先へ進めばまた新たな梅林に出くわす。
富士山の展望も素晴らしいけど、ここら辺はとにかく梅の花が凄まじい。
曽我梅林の群生ポイントに突入。
観光客向けの梅林スポットはもう少し山から下ったところだとは思いますが、曽我丘陵ハイキングコース上にも梅林エリアはかなりあります。
むしろ人が全くいないので、ゆっくり鑑賞できるのが最高。
ピンクの花を咲かせるしだれ梅も綺麗に咲いていました。
梅の品種とか全然わからなくて申し訳ないですが、おそらくこの日見た梅の花も色々と種類に富んでいたんだろうなと思います。
富士山を見ながらの農道ハイキングは続く。
標識にずっと書かれていた六本松跡に到着。そこにあった地図がこちらですが、見ての通り山の麓に梅林エリアが広がっています。
曽我丘陵ハイキングを続ける場合は、地図左上の不動山方面へ行くことになるのですが、ここは少し寄り道して麓の方へ下ってみるべし。
少し下ったあたりがまた梅林エリア。
一つ一つの樹の梅が満開。
ここら辺は先ほど見たよりもさらに真っ白な花だったので、もしかしたら少し品種が違うのかも。梅を白、紅という区分けしかできない自分が梅林を語っております。
ここら辺は梅の木の密度が特に凄まじかったです。
斜面に群生していて、ここら辺一帯が真っ白く覆われて圧巻の景色でした。
山の上の曽我梅林から眺める富士山の展望。
視線を南にずらせば小田原市街地の果てに箱根の山々。
海も見渡せます。
まさに桃源郷。ここら辺の梅の景色は特に素晴らしかったので、休憩するならここが良いかと思います。
山を下らずとも存分に梅の花を堪能できる梅林エリアでした。
ここでこれだけの群生なんだから、麓の本場の梅林はさらに凄いんでしょうね。今回は曽我丘陵ハイキングを優先して山の縦走に行きましたが、次回は曽我梅林メインで歩てみたくなりました。
その後も登山道の傍らには梅林だらけ。
この一日でこれでもかと言うくらい梅という梅を見れました。
梅林越しの海の展望。
梅好きにはたまらないハイキングコースではなかろうか。
ずっと農道続きでしたが、ここでようやく登山道に入りました。
土の感触が優しく感じます。
曽我丘陵メインのピークでもある不動山に到着。山頂は展望がないですが、多少スペースがあって数名のハイカーが休憩してました。
その手前に曽我山もあったのですが、山頂がどこかわからずいつの間にか通り過ぎてた。
不動山からしばらく登山道を歩いて再び農道へ。正面には丹沢の山々が徐々に迫ってきました。
地図を見ると途中に浅間山というピークもあったようですが、ここも山頂と分からずにいつの間にか通り過ぎていました。
農道に出るとのどかな風景。
先ほどから富士山が見れないな、と思ってましたが薄いベールの様な雲が浮遊して富士山を隠しちゃってました。正面奥に見える真っ白いのがかろうじて見える富士山の頭です。
ここら辺も晴れていれば富士山のビューポイント。
こうして舗装路に出て曽我丘陵ハイキングコースは終了。
最短で下るのであれば標識にある上大井駅へ行くのがいいかと思います。
ただ、上大井駅はJR御前場線。本数も少なくてSUICA/PASMOも使えない。
運賃を少しでも安く済ませたいなら、小田急線の新松田駅か渋沢駅を目指すのもありです。
自分は渋沢駅を目指したので、標識左奥の富士見塚方面へ行きました。
※ここからは曽我丘陵ハイキングとは離れたおまけ登山です。そこまで面白い景色もないので、素直に上大井駅へ下るのでも全然良いと思います。
しばらく道なりに歩いて東名高速道路の陸橋を越えて行きます。
突き当りの道を右へ。
しばらく歩くと「高尾」というバス停があり、そこを過ぎたらこの分岐があるので左の坂を登っていきます。
再び農道へ。
目指すのは正面に見えている高尾山。神奈川県にもあった高尾山です。
……が、山頂は行ってみたものの、標識や展望は特になくピーク感がなかったので山頂直下にあったNEO BANDIT BASEというキャンプ場で休憩。
人の気配がなくて静まり返ってましたが、ここの展望はまぁまぁ良かったです。
その後、渋沢方面へ進むとこの階段。
傾斜的には本ルートで一番きつかったです。
頑張って登りましょう。
その先にあったのが八国見山。ここは渋沢丘陵ハイキングとして登られる山で、山頂には数人のハイカーがいました。
ここまで人の気配が全然なく、しばらく他の登山客と会っていなかったので少し安心できました。
静かな山が好きと言いつつ、何だかんだ人がいないといないで寂しい自分です。
こうして高尾山、八国見山を越えて渋沢の市街地へ。
正面の丹沢の山はまだはっきりと見えており、予報よりも天気の崩れは少なかったようです。
渋沢駅まで歩いて本日の登山が終了。
国府津駅から渋沢駅まで、ログを見てみたら20kmほどになっていたので結構歩けました。1つ1つの山こそ低かったものの、十分歩き応えあってお腹いっぱいです。
曽我丘陵ハイキングと曽我梅林のお花見。
駅から登れるアクセスの良さで桜や梅もたくさん咲いて、さらに富士山や海の展望も最高。見所豊富な登山ルートがここにはあります。
次は下曽我駅から曽我梅林を経由してハイキングコースに入り、国府津駅ゴールでも面白そう。チャンスがあればまた行きたいと思います。
梅の見ごろはまだしばらく続くと思うので、良ければ行ってみてください。
【日程】
2024年2月3日
【コースタイム】
8:00 国府津駅
8:05 国府津海岸
9:00 弁天山
9:20 高山
10:00 六本松跡
10:40 不動山
11:00 浅間山
12:15 高尾山
12:40 八国見山
13:15 渋沢駅
コメント