戸隠山~高妻山 蟻の戸渡り・絶壁の岩稜を行く 紅葉日帰り登山

戸隠山~高妻山 蟻の戸渡り・絶壁の岩稜を行く 紅葉日帰り登山

長野県の戸隠山高妻山へ、紅葉狩りも兼ねて日帰り登山してきました。

10月中旬は山頂付近の紅葉は終わりを迎え、麓へと色づきが移っていく頃。ここ戸隠山の麓には鏡池という綺麗な池があり、その水面が映し出すシンメトリーの戸隠山と紅葉風景は、県内でも屈指の絶景と言われているほど。ぜひ一度はこの目で見ておきたい景色でした。

今回はその鏡池をスタートして、戸隠山と高妻山を1日で周る日帰りとしては長めのルート。特に危険なのが戸隠山の蟻の戸渡り。幅50cmほどの平均台に近い岩稜が核心部となっています。

それ以外にも鎖場や岩稜が続き、細かいアップダウンもあってかなりタフな山行となりましたが、両方とも紅葉の山というだけあって見事な錦秋の雰囲気に包まれての登山となりました。

 

戸隠山・鏡池からの紅葉登山―――

 


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今回登る戸隠山(標高1904m・日本二百名山)と高妻山(標高2354m・日本百名山)。

標高と名山だけ見ると高妻山の方が上ですが、知名度で言ったら最近は戸隠山のほうが有名かもしれない。戸隠山の麓にある鏡池や戸隠神社は、NHKの人気大河ドラマ「真田丸」のオープニングで登場するロケ地でもあるので、見たこと・聞いたことある人も多いのではないでしょうか。

戸隠山も高妻山も紅葉の山として良く紹介されており、高妻山については3年前の秋に一度登頂済み。その時もちょうど紅葉シーズン真っ只中で、山頂付近が見事な色づきでした。

なので、今回のメインは初となる戸隠山のほう。これぞ「The・岩山!」と言える鎖場と岩稜が続く修行の山で、自分としては苦手な分類だけど、怖いもの見たさで登ってみたい気持ちが少なからずありました。

そして、それ以上に見たかったのが麓の鏡池からの紅葉風景。カメラマンが挙って訪れるほどの県内有数の景勝地でもあるので、こちらも絶対に外せなかった。

 

そんなわけで、今回の登山は戸隠山・鏡池からスタート。

 

~~ 2016年10月16日 戸隠山~高妻山 日帰り登山 ~~

長野県内でも有数の紅葉スポットである戸隠高原・鏡池。観光客もたくさん訪れるので、この時期の週末は混雑緩和のため日中だけ交通規制がかかります。

規制がかかる前の早朝4時半に鏡池に到着しましたが、すでに近くの駐車場は満車。。。前夜から現地入りして早朝の鏡池を狙っている人がこんなにいるとは思わなかった……。

 

仕方ないので鏡池から少し手前のこちらの駐車場に停めました。早朝でもシャトルバス迂回のため、駐車場の3分の1ほどしか開放されていません。朝早くの鏡池を狙うなら暗いうちに現地入りしておいた方が良さそうです。

 

軽く仮眠して、だいぶ明るくなった頃に鏡池へ。

まだ登ってもいないのに、本日の登山のハイライトとも言える光景にいきなり出くわす。

 

こちらが有名な鏡池からの戸隠山。

朝日を浴びて赤く染まる戸隠山のモルゲンロート、水面に映るそのシンメトリーが素晴らしい絶景。

白く水面に漂う朝靄も幻想的で、この朝靄を構図に入れたいがために大半のカメラマンは早朝入りするらしいです。

 

水面に映る紅葉も素晴らしく綺麗。

登山開始前にいきなり紅葉の絶景を拝めることができました。

 

この時期、戸隠山のモルゲンロートが始まるのはだいたい6時ごろから。陽が昇るにつれて刻々と風景の色彩が変わるので、しばらく見入ってしまう。

 

横を見るとこんな感じ(笑)

標高1000mを越えているので早朝はかなり冷え込むけど、朝からこれだけの人だかり。一番最初の人はどれくらいの時間からスタンバイしていたのだろうか……

ズラッと一列に三脚並べて、大層な一眼レフ構えた方たちがたくさんいました。

ざっと見まわしたところ、これから山に登ろうとしているのは自分たちくらいだったな…。

 

そんなカメラマンたちを尻目に自分たちはここから戸隠山を目指す。

登るのは右側のピーク。左側は戸隠連峰・西岳で、熟練者でないと立ち入れないとされている難関の山。ここから見ても尖ってカッコいいけど、上に行っても西岳はすごい。圧倒的な存在感を放ってきます。

 

先が長いので鏡池についてはあまり長居はできなかったけども、日中に訪れたらまた違った紅葉風景が見られるだろうし、色づきもまだピーク前だったので、ぜひここはまた訪れたいところ。

少しの間でも、絶景を拝められる場所だというのははっきりわかりました。

 

熊出没注意の看板。戸隠は何となく熊が多いイメージがあるけど、今回は久しぶりにグループ登山なのが幸い。メンバーの中には久しぶりの登場となる、あの熊のような男もいるしね( ̄▽ ̄)

 

遊歩道を歩いて、まずは登山口となる戸隠神社へ。

ここでお仲間のあつしから、ここがNHK大河ドラマ「真田丸」のロケ地になっていることを教えてもらう。

真田丸、実は見てないのだよ……。その時間帯はイッテQを見てますのでね。

 

 

戸隠神社・随神門

 

この戸隠神社・奥社へと続く参道がまた素晴らしい。

歴史を感じさせる巨大な杉並木、凛と静まり返った中に圧倒させられる雰囲気がここにはあります。

 

 

戸隠神社・奥社で安全祈願。

戸隠山に登らずとも、鏡池からこの奥社までの道だけでも戸隠の魅力を十分感じられます。杉並木の参道が独特の雰囲気あって、本当に良かった。

 

奥社の脇から登山道へ。入口に登山届があるので、それに記入して7時10分に登山開始。

 

奥社から戸隠山山頂までは無駄なアップダウンは一切なく、ひたすら登り。一気に標高を上げていきます。

序盤は展望のない樹林帯を黙々と登ることになりますが、それも30分程度。すぐに展望が開けるし、何より最初から紅葉が綺麗。

 

ひとたび展望が開ければ、この迫力。

いきなり目の前に立ちはだかる戸隠の岩壁。

 

岩山と紅葉は見栄えがいい。

岩の陰影がより迫力感を増してる気がします。

 

40分ほど登って、百間長屋に到着。

岩をくりぬいたような洞窟とも言える場所。

 

岩の中にはお地蔵様が祭られていました。

古来より修行の山として崇められてきた戸隠連峰。かつての修験の面影が感じられるところも多いです。

 

少し離れたところから見る百間長屋の洞窟。こういう岩をくりぬいたような道は、どうしても黒部峡谷・水平歩道を思い出してしまう。

ここから先は鎖場がどんどん出てくるので、念のためヘルメット着用しました。

 

岩の戸隠連峰というだけあって、中盤以降の登山道は基本的に岩場と鎖場。

張り付くように登っていくけど、足場はしっかりしているので、見た目ほどは難しくない。

 

岩登りは標高を上げるスピードが速いので、瞬く間に展望が開ける。スタート地点の鏡池も見えました。

 

紅葉の中、鎖場をどんどん登っていく。

まだまだ楽しんで登れる程度の簡単さ。

 

垂直に近い岩壁も出てくる。

足場がしっかりしているので、ここも見た目ほどは難しくない。

 

登っているときよりも傍から見ているときのほうが怖い。

手を滑らせたら大怪我は間違いなし。

 

上から見下ろすとなかなかの高度感。

岩場苦手のくせに余裕の表情で登ってしまったけど、ここ下るとなれば話は別。たぶん手こずることになる……

 

この鎖場を越えてようやく見えた戸隠山の山頂稜線。

ただあそこに行くまでに、戸隠最大の核心部があります。

 

それがこちらの「蟻の戸渡り」。

幅50cm程度の平均台とも言える細い岩の尾根。

 

ここを慎重に渡っていく。

両側は切れ落ちているので、足を踏み外したらおしまい。滑落ではなく墜落と表現されている、本ルート一番の危険箇所。何件もの死亡事故が発生している場所なので、ここは慎重に慎重を重ねて慎重に!

 

途中からは立っていられなくなる。四つん這いになってゆっくり進むけど、両側が切り立った崖なので、手をつくと嫌でも下を見ることになる。それはそれで怖い……

 

途中、こういう感じで岩を跨いで通過する箇所もある。悪ふざけでも何でもなく、本当にこうやって進む。

一般ルートとしてはあまりにも危険な道だけど、これが戸隠登山の最大の見せ場でもあるところ。楽しさ半分怖さ半分。

 

ところで、この赤ザックの後ろ姿にピンときた方、いらっしゃったら嬉しいです。

熊のような男、まさきです。

久しぶりのブログご登場。彼自身、久しぶりの登山であるのに、登山復帰の1発目にこの戸隠山~高妻山の縦走を選ぶんだからどうかしてるぜ。普通は近場の山で足慣らしそうなもんだけど┐(´д`)┌ヤレヤレ

 

仲間の通過を待っている間は、蟻の戸渡りの途中で待機しなきゃならないけど、紅葉を楽しむ程度の余裕はある。

切り立った崖になっているが故に、真下の紅葉までしっかりと見渡せる。

 

圧巻だったのは西側の展望。鏡池からも良く見えていた戸隠連峰No1のクレイジーマウンテン、西岳

尖ったシルエットと切り立った絶壁の岩肌は北アルプスの名峰さえ凌ぐ迫力。あの西岳周回コースは完全な破線ルートになっているので登山者も少ないですが、こうして眺めるだけでも十分堪能できる。

 

この蟻の戸渡り部分の赤みが特に強くて、何気に一番紅葉が綺麗なポイントだったかもしれない。

派手な演出で出迎えてくれる中、自分も突き進む。

 

ヤマレコなどの写真でよく見かけた画。「本当にこんな細い場所あるのかね?」なんて思ってたけど、本当にありました。そして、本当にこうなりました。。。

登山日和でこの状態なので、雨で濡れていたり風が強かったりしたら、到底渡れる気がしないな。

ちなみに、この蟻の戸渡りには下の方に迂回路もありましたが、そっちはそっちで岩のトラバース路になっているのでなかなか怖そうでした。

 

何とか無事に通過。振り返って見ると後続者も続々と渡ってました。傍から見て改めてわかる道の狭さ。歩く分には怖いけど、こうして眺めると紅葉と岩のコントラストが絶妙で、和の雰囲気が強烈。「これぞ日本の山、日本の紅葉」という感じがしました。

崖の下の方に鎖の手すりが設置されているのが迂回路になります。

 

9時ちょうど、八方睨に到着。実際の山頂はもう少し先ですが、ほぼ山頂と言ってよい開けた展望台になっている場所です。

 

ここに来てようやく見ることのできた高妻山。目の前に見えてるけど、稜線伝いに右側から回り込んでいくことになるので、まだまだ道のりは遠い。

高妻山は一度登っているので、今回の山行では特に強い気持ちはなかったけど、1つ収穫だったのがこの戸隠山から見た姿。この角度から見ると、なんとも綺麗でシャープな三角形をしてます。

戸隠牧場の方から登るとずんぐりむっくりな姿なので、これは高妻山の知らない一面でした。

 

八方睨は西岳ルートとの合流地点にもなってます。大して興味はなかったけど、このカッコいい山の姿を見て少しだけ登りたくなった西岳。紅葉も綺麗な山でした。

このあと高妻山方面へ向かうと、もう西岳を綺麗に見ることはできなくなってしまうので、ここでしっかり見納め。背後には北アルプスの面々も顔を出してました。

 

こちらは東側の展望。目の前に見えているのが2年前に登った飯縄山。戸隠山と並んで北信五岳(妙高山、戸隠山、黒姫山、飯縄山、斑尾山)の一角を成す山。霞みがかった山の影に神々しさを感じる。

ここから先、高妻山までの稜線上は東側が切れ落ちて開けているので、この飯縄山方面の展望はどこからでも見ることができます。

 

蟻の戸渡りは後続者が続々と通過中。迂回路を歩いている人もいました。

戸隠山だけを登るなら、戸隠神社奥社を基点に周回できますが、ほとんどの人が時計回りで歩いていたので、それに合わせた方がいいかと思います。蟻の戸渡りでは絶対にすれ違いできないので、逆回りで歩くと通過待ち渋滞が発生しそう。

今回の自分たちみたく、戸隠山~高妻山を周る場合も最初に戸隠山を持ってきた方がいい。疲れた状態で蟻の戸渡りに入るのは危険。元気なうちに通過すべし!

 

ここから先は道は狭いけど、基本的には歩きやすい稜線。山頂もすぐそこです。

 

9時過ぎ、戸隠山山頂に到着。山頂は八方睨と比べると狭く、高妻山の展望も八方睨のほうが綺麗に見えてました。

 

高妻山へと続く稜線も見事に紅葉している。

その奥に見える大きい山が黒姫山。今は真横に飯縄山があるけど、進むにつれてあの黒姫山が間近に迫ってきます。

 

歩いてきた方面の展望。中央の平らに見える部分が先ほどいた八方睨。休憩するならあちらが良いかと思います。

北アルプスもほぼ全域見えるようになってきた。

 

特によく見えたのが朝日岳~雪倉岳~白馬岳あたり。南側に北アルプスの山が見えるんだから、流石は北信地方。

日本海もそう遠くないところにいます。

 

まだまだ続く岩稜帯。断崖絶壁の縁を歩いていくので、高度感は抜群!柵のような親切なものなんてないので、くれぐれも足を滑らせないように。

戸隠山をピストンで戻る人もいたので、ここから先は前後に人もいなくて静かに歩けました。あの蟻の戸渡りを往復するのもすごいと思うのだが……

 

怖いと思いつつも、何度も下をのぞき込んで見てしまう紅葉風景。

 

巨大な岩の横を歩いていく。

1つ1つ目にする景色に迫力がありすぎる戸隠連峰の縦走路。

 

滑ったら一気に谷底まで落ちていきそうな岩のカール。

こういうところもいちいち紅葉してくれちゃってるから、思わず見入ってしまう。

 

戸隠山の隣の九頭龍山に到着。名前は最高にカッコいいけど、特にこれと言った特徴のないピークでした。

名前負けしてるぜ、九頭龍山。

 

まだまだ高妻山は遠い……。

しかも、この先細かいアップダウンが多いので、見た目の距離以上に時間がかかります。コースタイムも思っていたよりは巻けなかった。

序盤の鎖場は結構楽しんでいたので自覚はなかったけど、意外と体力消耗していたのかもしれない。

 

唯一の救いはずっと紅葉が綺麗なことか。この戸隠界隈の紅葉は、見た目の華やかさはなくとも渋くて趣きのある情景。それはそれで修行の山として似つかわしい。

今回一つ誤算だったのが日中の気温。朝は息が白くなるほど寒かったのに、10月中旬の日中はまだまだ日差しが照り付けると暑い。おまけに今回のルート上には水場が一切ないので、紅葉時期も十分水は持っていった方がいいです。この日は、後半やたら水分消耗したぜ……

 

10時45分、一不動避難小屋に到着。ここが高妻山登山道との合流地点なので、人もまた増えてきます。

だいぶ省略してるけど、戸隠山からここまで細かいアップダウンがあるので結構疲れます。この後、高妻山までもアップダウンが何度もあるので、無理そうならここからエスケープしましょう。

 

陽が短くなってくると時間の感覚が狂う。陽の傾きからしてお昼過ぎのような感じなのに、まだ11時前という。。。

時間あるように感じるけど、ここから高妻山を登って下山するまで、あと6時間弱はかかるので巻けるところは巻いていく。

 

避難小屋から少し先へ行ったところが二釈迦。先ほどの一不動から山頂までは細かいチェックポイントが用意されていて、二釈迦、三文殊、四普賢、五地蔵、六弥勒……と続いていきます。カウントアップの地名もいちいちカッコいい。

古い地図にはないかもしれないけど、六弥勒まで行くと弥勒尾根が戸隠牧場まで伝っているので、それで下山することもできます。

 

この先は戸隠山のような岩稜はなくなり、草木豊かな稜線が続きます。細かくは書かないけども、休憩するなら五地蔵が広くて展望もいいのでおすすめ。

 

眼下に見えてきた戸隠牧場。牛の他に、馬やヤギや羊なんかもいます。

どうにか明るいうちにあの牧場まで降りたい。

 

右が黒姫山、左奥に見えてきたのが妙高山。この2つも北信五岳を形成する山たち。

写真ではあまり伝わらないけど、黒姫山中腹の紅葉がすごい色づきでした。

 

途中省略して、六弥勒を通過したところ。ここまで来ると高妻山もだいぶ近づいてきた感じがする。

時刻は12時、この時間帯になると下山する人たちも多くなってきました。

 

七薬師。八海山が奉納されてました。

 

八観音を過ぎて、山頂までの最後の登り。ラスト20分ほどが急登でかなりきついポイントとなるので要覚悟。

 

戸隠山からずっと歩いてきた稜線。岩山らしく凹凸が激しい稜線なので、距離以上にアップダウンがあって疲れます。

 

最後の登りは急斜面なのでロープが垂らされてます。

このロープは下山時に大変助かる。

 

一気に高度を上げる。

振り返って見る笹の稜線は雨飾山あたりに雰囲気が似てます。

 

成層火山特有の綺麗な形をした黒姫山。別名「信濃富士」と呼ばれているのも、この姿を見れば納得。

まだ黒姫山には登ったことがないので、あちらもいつか登ってみたいところ。

 

急登を登り切った先がラストとなる十阿弥陀

 

戸隠山とその奥に空に浮かぶように聳えている北アルプス。

これが個人的にはとても感動した眺めで、疲れをだいぶ吹き飛ばしてくれました。

 

十阿弥陀から山頂まではすぐ。岩場を伝っていけばそこが山頂です。

 

13時30分、高妻山山頂に到着。

 

山頂からは360℃の大展望!槍ヶ岳から白馬岳まで、北アルプス全域が見渡せます。

3年前に来たときは山頂はガスってしまったので、これは今回初めて見れた景色。

 

高妻山からさらに先へと続く稜線。その向こうに見えているのが雨飾山。さらにその奥は日本海になります。

 

山頂について目を引いたのがこちらの焼山。今なお活動を続ける活火山で、噴煙が立ち昇っているのがここからでも確認できました。

数年前までは登れていたけど、現在は規制がかかって山頂から半径1km以内は立ち入り禁止になっています。

 

イェーイ!

まさかの2度目となる高妻山登頂。前回は見れなかった景色が見れたし結果オーライ。

ただ、そこまで強い思い入れのある山でもないので、これでしばらくはここに来ることもないだろうな……。

 

山頂で遅めのお昼休憩をして、14時に下山開始。さすがにこの時間帯になると山頂はガラガラでした。

 

六弥勒まで戻ってきたら、あとは下るだけ。弥勒尾根から戸隠牧場を目指します。

 

途中にあったブナ仙人の大木。

弥勒尾根は戸隠牧場が近づいてからが長く感じましたが、登りの戸隠方面の道とは違って、岩場もないごく普通の登山道なので快調に下れました。

 

16時、どうにか明るいうちに戸隠牧場に下山完了。

あいにく牛たちは門限を迎えていたようで、放牧されてませんでした。

 

でも、ふれあい広場に羊やヤギはいた。夕食食ってました。

 

戸隠はそばが有名。牧場内にもお蕎麦屋さんがあるので、良ければ寄ってみてください。

ここから先、鏡池に戻るために1時間半ほど歩かなきゃいけないかと思ったけど、あつしがファインプレーでタクシーを呼んでくれたので、それに乗って楽に帰れました。

戸隠牧場から鏡池までは2000円ほど。牧場から鏡池までの遊歩道も熊が出ると言われたので、タクシー呼べるなら呼んじゃいましょう。

 

こうしてタクシーに乗って鏡池へ。そこで車を回収して温泉に直行しました。

温泉は飯縄山の帰りにも寄った長野市内の「裾花峡温泉 うるおい館」。温泉に入るころにはすっかり暗くなってしまいましたが、ここは22時まで営業している上に、露天風呂もかなり広いのでおすすめです。

 

こんな感じで、怒涛の戸隠山~高妻山の日帰り縦走登山が終了。

戸隠山と高妻山を両方登ってみた感想としては、やはり登山としての面白さは戸隠山が上でした。

 

岩場と鎖場の連続に加えて、やはりこの蟻の戸渡り。相当なスリルがあって、高いところ苦手の自分はかなり怖い思いもしたけど、こういう山もあるんだなと、また1つ特異な山を経験できて良かったです。

ヤマレコなんか見るとみんな普通に通過しているけども、毎年のように滑落……、じゃなくて墜落死亡事故が発生しているのをくれぐれもお忘れなく。慎重に通過してください。

 

高妻山に関しては展望と紅葉の山だと思いました。北アルプス全域の展望を見渡せるのを今回初めて知ったし、山頂付近の紅葉がピークの時に登れば、凄まじい色づきを見せてくれます。こちらは10月初旬が狙い目。

 

今回のように麓に紅葉が降りてきた時期なら、ぜひ鏡池を訪れてみてください。これが今回最もおすすめしたいところ。

鏡池からの戸隠山の紅葉風景。この日、一番感動させられた景色はやはりこれでした。

カメラマンが列を成して訪れるのも良くわかります。本当に素晴らしい絶景でした。

 

今回みたく戸隠山と高妻山を一気に登らずに、片方ずつでも日帰り登山としては十分歩き応えあって楽しめるので、ぜひ興味があれば登ってみてください。

 

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【日程】

2016年10月16日 快晴

【コースタイム】

鏡池(5:50~6:15) — 戸隠神社・奥社(7:10) — 蟻の戸渡り(8:30) — 戸隠山(9:00) — 九頭龍山(10:00) — 一不動避難小屋(10:45) — 六弥勒(11:50) — 高妻山(13:30~14:00) — 戸隠牧場(16:00)

 

 

 

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