【越後三山】十字峡~中ノ岳~丹後山 日帰り縦走登山

【越後三山】十字峡~中ノ岳~丹後山 日帰り縦走登山

越後三山の最高峰・中ノ岳(標高2085m)へ日帰りで登ってきました。

越後駒ヶ岳、八海山と並んで越後三山の一角を成す中ノ岳。登山コースはいくつかありますが、日帰りで登るとなると十字峡登山口からのルート一択になると思います。これが山頂に至るまでの最短ルートになりますが、十字峡登山口が標高450mしかないため、山頂までの高低差は1600m……。八海山や越後駒ヶ岳と違って一筋縄ではいかない山です。

さらに今回は稜線歩きをしたいということで、欲張って中ノ岳~丹後山の周回ルートを選択しましたが、これが標準タイムで18時間にもなるので、日帰りとしてはかなりハードな行程となりました。

もう二度と同じルートを取ることはないと思いますが(笑)、丹後山に至る稜線は自分好みの雄大さを感じられ、さらに越後三山の見事なスリーショットも拝められたので、充実した山歩きができました。

 

日帰り難関の中ノ岳~丹後山縦走登山―――

 


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『越後駒ヶ岳』、『八海山』、『中ノ岳』、この3つを合わせて越後三山(魚沼三山)と呼ばれています。

ネームバリュー的には日本百名山の越後駒ヶ岳、さらにはお酒の銘柄にもなっている八海山が有名で、中ノ岳が一番影の薄い存在かもしれませんが、この山こそ越後三山の最高峰。八海山と並んで日本二百名山にも選定されています。

最高峰なだけあって登るのも容易ではなく、最短ルートの十字峡登山口からのピストンでも標準タイムで15時間ほど。さらに今回自分が歩いた丹後山までの周回ルートを歩くとなると18時間にも及びます。

コースタイムだけで言えば1泊2日が現実的ですが、実際に歩いてみるとある程度は巻けます。他の方のレポを見ても、周回ルートできっちり18時間をかけて歩いている人はほとんどいなくて、日帰りで歩いている人も結構いました。

中ノ岳のピストンはあまりにもったいないのと、丹後山の稜線はぜひ歩いてみたいということで、今回僕も周回ルートに挑戦しましたが、、、

時間的には思っていたより余裕は持てたのですが、心底疲れ果てた登山でしたよ。。。自分の現時点での日帰りの限界はこれくらいだとわかったのが何よりの収穫。

 

中ノ岳~丹後山の周回、稜線の絶景がひしめく魅力あるルートですが、それなりの覚悟は必要です。

 

~~ 2016年9月3日 中ノ岳~丹後山 日帰り登山 ~~

標高2085mの中ノ岳。アルプスの山と比べたらその標高は全然低いものですが、この山の厄介なところが山頂に至るまでのアプローチのしずらさ。登山口自体は麓の街からも近いので、山の入口までだったらアクセスは容易なのですが、街から近いということは標高の低い所からスタートということであって……

山頂までは実に高低差1600m以上の登りを強いられます。

こちらが中ノ岳のスタートとなる十字峡登山口駐車場。標高はたったの450mしかありません……

駐車場はそれほど広くはないですが、10台ほど停められるスペースが2,3箇所あるので、余程のことがなければ満車になることはなさそう。

 

駐車場脇の建物は十字峡登山センター。売店と書かれていますが、営業している気配はありませんでした。トイレは利用可能となってます。

出発準備をする人を見てたら、明らかに山中で1泊する重装備の人、日帰りの軽装の人、さらには沢登りと思われるグループなど、色々でした。

 

登山センターに掲げられていた中ノ岳の唄。

「この山あなどれず」

「この山に登らずして越後の山は語れず」

大きく出た感じがするこの唄の詩も、今にして思えば中ノ岳の全てを表していた気がする。実際に登ってみてその意味を身に染みて感じることになりました。

 

こちらが中ノ岳登山口。周回ルートを歩くなら丹後山側の登山口から登っても良かったですが、この時は歩けるか半信半疑だったので、とりあえず中ノ岳山頂を目指すためにこちら側から登ることにしました。

長丁場になることはわかっていたのに、駐車場で仮眠しすぎて6時40分スタートという、想定よりもだいぶ遅刻。ダメな例ですな…(^^;

 

3ヶ月前の浅草岳に続いて、くっし―先生とゆく新潟の山第2弾はじまり。

スタートからいきなりなかなかの急登を強いられます。寝坊したけど睡眠は確保できたので、序盤のペースは悪くない。

 

すぐに一合目に到着。ここから先、山頂まで二合目、三合目とカウントアップが始まります。

 

早々に鎖場も出てきた。一直線に山頂まで突き進む感じなので、標高の上がるペースはかなり早いです。

 

序盤から所々で展望の開けるのが嬉しい所。前回の南アルプス縦走の登りと違って、いい気晴らしになります。

 

20分ほどで二合目に到着。途中、水場への分岐がありましたが行くのが面倒なので寄りませんでした。この水場以降、稜線の周回路では一切水を確保できないので、水は十分持っていった方がいいです。

今回は2.5L持っていきましたが、暑さもあったのでギリギリでした。

 

続けて三合目。地図上のコースタイムでは二合目から50分となっていますが、20分ほどで到達できました。これ以降、特に走ったりもせずに淡々と登って標準タイムの50%ほどで登れたので、山頂まで意外と早く着けるんじゃないかって思った。

急登だからなのか、標準タイムはかなり甘く設定されている感じがしました。

 

右奥に見えるのは巻機山かな?

序盤から見えていたこの巻機山への稜線にものすごいそそられた。単調な登りはさっさと済ませて、早く稜線に出たいぜ!

 

8時10分、四合目到着。

ここまで大した疲れも感じず順調でしたが、ここから五合目までの急登が展望もなくて、自分としてはかなり体力削られた箇所でした。

 

この真珠のように葉に添えられた実は、いったい何でしょうか……?

(追記:コメントして頂いた谺拓山さんに教えてもらいましたが、「ナラハヒラタマルタマフシ」という虫こぶのようです。虫こぶ自体初めて聞きました。ありがとうございます!)

 

間の樹林帯は省略。

8時35分、五合目(日向山)に到着。ここから展望は一変します。

 

目の前にようやく見えた中ノ岳。この日向山まで登って、初めて中ノ岳本峰を捉えることができます。

そして、まだまだ登らされるという現実も突き付けられる……

 

四合目~五合目間の登りで地味に体力消耗させられたけども、ここから先の登山道は気分は悪くない。

池塘も出てきて、穏やかな湿原風景に浸れます。

 

生姜畑と呼ばれる草原地帯。草紅葉が早くも始まっていて、黄色く色づいていました。

 

9時ちょうど、六合目に到着。五合目から六合目はほぼ平坦な道のりで、良い息抜きになります。

 

しかしここから先、再び急登が始まる。見上げるほどの急坂をただただひたむきに登る。

 

9時20分、七合目到着。だいたい1つの区間20分くらいで進んでます。

そしてここに来て、ようやく中ノ岳の懐に入った感じがする。

 

稜線まで一直線に敷かれた登山道が見えました。

後々わかることですが、中ノ岳はこちらから見る姿と丹後山方面から見る姿がまるで違います。

今は丸みを帯びた緑豊かに見える中ノ岳。

 

ここまで登ってくると八海山(左奥の山)も良く見えるようになってきます。

 

七合目からラストスパート。稜線に出たところが九合目で、あそこまで登ってしまえば山頂までは比較的楽な道です。

途中の八合目は休憩できるスペースはなかったので、ここは一気に登ってやりましょう。

 

ハクサンフウロ

晩夏の花もまだちらほら咲き残っていました。

 

ここら辺まで来ると暑さも合わせてバテ始めましたが、何とか頑張って登っております。。。

 

20分ほどで八合目に到着。地図上だと1時間となってますが、相変わらず多めに見積もっている感じがします。

 

見上げるほど急な斜面。何人かとすれ違いましたが、ここは下山するのも一苦労なようでした。

 

振り返って見ると歩いてきた道が良く見える。

中央に見える小さい建物が五合目の雨量計測所。稜線に出るまでの行程で楽な箇所はあの五合目から六合目区間くらい。後はほぼ急登と思っていていいです。

 

羨望のまなざしで見つめてしまう丹後山方面の平坦な稜線。早くあっちを歩きたい。。。

奥に見える山は至仏山かな。景色を楽しむ余裕があまりないけど、この日の新潟は終日快晴だったので近隣の山々が良く見えました。

 

急登続きが、細かいジャブのように身体に効いてくる……

日帰りの軽装だから良かったものの、1泊装備だったら前回の南アルプスのようにへばっていたかもしれない…。

 

急登を登り切って、10時過ぎになんとか九合目に到着。

ここでようやく稜線に出ます。

 

稜線に出て、真っ先に飛び込んでくる向かい側の景色。

 

この尖った山は荒沢岳。相当な健脚主だと、荒沢岳~中ノ岳~越後駒ヶ岳を日帰りで周回する人もいるみたいです。自分には考えられないが……

荒沢岳は岩場が多くて、なかなかスリリングな登山を味わえるらしい。こっそりと紅葉時期に狙っている1座だったりもします。

 

九合目から山頂も思っていたよりは登らされますが、最後になってようやく平坦な道になります。

目の前の小高い丘が山頂。

 

10時20分、中ノ岳山頂に無事に到着。小さい祠がありました。

スタートが6時40分で、実質4時間かからず登って来れたのでペースとしてはまぁまぁ。疲労感はあるけど、予定通りこのまま丹後山へと周回して下りることにしました。

 

山頂はそこまで広くはないけど、誰もいなかったのでしばし休憩。眺めを堪能する。

 

まず、こちらは八海山。背後には日本海が広がってます。

 

遠目に見ると丸い山容に見える八海山も、拡大してみると八ッ峰の岩稜帯がバッチリ見えます。

八海山は3年前の秋に登りに行ったけど、紅葉が綺麗で岩場苦手の自分でも適度なスリル味わえて楽しめたので、かなり気に入ってる山。機会があればまた登りに行きたいです。

 

山頂のすぐ近くに建っているこちらの小屋が中ノ岳避難小屋。丹後山まで周回する場合、あそこに1泊する人も多いです。この日も避難小屋泊と思われるザック背負った方が何人かいました。

1泊の装備でこの急登は結構きつそう……。

 

小屋の奥に見えているこちらの山が越後駒ヶ岳。中ノ岳よりも標高は低いけど、日本百名山に選ばれているのであちらの方が人気の山だと思います。

見てのとおり縦走するとなるとなかなかの登り返し。越後駒ヶ岳に登ったのは3年前の6月でしたが、適度に残雪が残っていてなかなか楽しい山だったという印象です。

 

八海山、越後駒ヶ岳に登ってから3年も経ってしまいましたが、今回の中ノ岳でひとまず越後三山は達成!

予想はしてたけど、中ノ岳が一番大変でした。。。

9月に入ったから若干涼しいかと思ったけども、日中はまだまだ灼熱登山。水場がないのが辛く、こんな時に限って行動食にパサパサのドーナツを持ってきてしまったのが悔やまれたぜ、、、

 

まだ先は長いので、丹後山へ向けて気合を入れなおす。

九合目の分岐まで戻って、そのまま稜線を南下していきます。

 

この緑豊かな稜線こそ、上信越の山の魅力!今回はとりわけ序盤の急登がしんどかったので、この開放感は半端なかった。すぐにでも稜線天国を満喫したいところだけど、もうしばらくは厄介な道が続く。。。

まず見てのとおり、鞍部までせっかく稼いだ標高を一気に下げます。

 

しかも所によって藪漕ぎ。足元が見えないだけで、踏み後はしっかりしているのでその場に立ってみれば迷うことはないです。

ただ、歩きづらい。。。

 

鞍部まで降りてくると藪もだいぶマシになってきます。

ここからまた兎岳まで登り返し。

 

気温がどんどん上がって、とにかく暑い……。

序盤の急登の疲れも合わさって、ここら辺を歩いているときは周回路を選択肢のをやや後悔もしてた。同じように日帰りで周回している人が他に2,3人いましたが、みんな相当辛そうでした。

 

丹後山への周回路の醍醐味は稜線歩きと、もう1つが中ノ岳の展望。登ってきた東側の尾根からとは全く違う、岩に満ちた姿を見せてくれます。

この先の兎岳が越後三山の絶好の展望台にもなっています。

 

兎岳手前の小兎岳。茶畑のような穏やかな風景だけど、登っている身としてはとにかく必死。

ある程度巻いていかないと日没を迎えてしまうほど、まだ先は長い。

 

ひと山越えて、さらに先に見えたのが兎岳。

池塘も点在する、上信越ならではの稜線が続きます。

 

兎岳手前に荒沢岳縦走路の分岐点がありました。左奥に見える尖った山が荒沢岳、見るからに遠いしアップダウン多くて、相当厳しそうな道に見えた。

9月初旬でしたが、山の上のほうでは色づきが早くも始まっていて、稜線の草紅葉は部分的にはすでに見頃を迎えてました。これは思わぬ収穫!

一足早く秋の訪れを感じられました。

 

12時30分、兎岳に到着。中ノ岳~丹後山の中間地点。

この山の最大の魅力が越後三山の展望。

 

左奥に八海山、中央に中ノ岳、右奥に越後駒ヶ岳。横に綺麗に三山が並ぶ好立地なロケーション。

位置的にこの3つを横に並べてこれほど近くで見れるのは、おそらくこの兎岳くらい。ここまでずいぶん苦労させられたけど、この景色を見た瞬間に、周回コースにして良かったと心から思えました。

 

特に中ノ岳の岩々しい姿はこちらに来ないと見れないもの。左に伸びる尾根から登ってきたわけだけども、左側は緑が生い茂る山肌だったので、こうして眺める中ノ岳は全く別物。

簡単には人を寄せ付けない、越後三山最高峰の貫禄がありました。

 

こちらはこれから歩く丹後山までの稜線。稜線上で一番歩きたかったのがこの区間。

まさしく自分好みの平坦で穏やかな稜線が続いてました。

 

兎岳なだけあって、標識に誰が書いたともわからない兎のイラストがありました。

「よく来たね」って書かれてるけど、ほんと良くここまで来たもんだわ(笑)

奥深い場所なので、そう簡単に来ようとは思えない場所だけど、良い景色見させてもらいました。

 

兎岳まで終えられたので、気持ちとしてはかなり楽になりました。

ここから先はこれまでのようなきついアップダウンも少なく、打って変わって傾斜の緩やかな稜線が広がります。

 

兎岳周辺は草紅葉がいい感じで進んでました。

この縦走路は紅葉時期に狙うのも良いかと思います。陽が短くなるのさえ気を付ければ、涼しい中でもっと快適に登れるはず。

 

稜線フリークにはたまらない待ちに待った時間がようやく訪れる。

こういう無駄なアップダウンのない稜線を待ってたんだよ!

 

丹後山の前に大水上山というピークに到着。平坦な稜線の途中にあるので、遠目から見るとあまり目立たない山ですが、この山からの景色も素晴らしい。

 

これまで歩いてきた中ノ岳から兎岳の稜線を一望できます。

さらにこの大水上山は、実は利根川水源にもなっていて、利根川の貴重な一滴がここから始まります。群馬県の最北端のピークでもあったり、地理的には色々な要となっている山だったりする。

 

大水上山からさらに先へ。ここからが本当に平坦な縦走路。駆け抜けたくなるほど気持ちのいいトレイルです。

 

稜線途中に利根川水源碑がありました。この稜線が中央分水嶺にもなっていて、東側が太平洋へ、西側が日本海へ水が流れていきます。

 

さぁ、稜線終盤にして、ようやく今回のメインディッシュがやってまいりました。

 

こちらが今回の登山で最も歩きたかった丹後山の稜線。この絵を見た瞬間に今回の中ノ岳~丹後山の周回をぜひやってみたいと思ったからね、ここはどうしても外せなかった。

到達するまでが相当大変ではあるけども、この瞬間に苦労が報われる。

 

いや~、この手の稜線にはめっぽう弱い。ホント素晴らしいわ!

稜線に無駄なアップダウンは必要ない。平坦で広大な稜線、これこそ自分の求めるところ。

 

道も刈られていて歩きやすい。藪漕ぎが必要だったのは中ノ岳から鞍部までの区間だけでした。

周りに誰もいなくて静かなのもまた上信越らしくて心地よい。

 

振り返って見る稜線風景もまた素晴らしい!紅葉や残雪時期はさらに綺麗な稜線が見れそうです。

今回は中ノ岳から丹後山へと時計回りで歩きましたが、逆回りで歩いている人もいました。先にこの穏やかな稜線を楽しんで中ノ岳にアタックするか、それともこの稜線を最後に取っておくかはお好みで。

 

13時40分、丹後山に到着。

山とは思えない平坦な草原、その途中にピークがありました。

 

丹後山のすぐ先に山小屋発見。草原の中にたたずむ長閑な雰囲気で、この景色だけで気持ちが和んだ。

 

丹後山避難小屋に到着。中をのぞいたら宿泊客が2人ほどいました。下山中にも登ってくる人がいたので、この日は10人くらいここに宿泊したんでしょうかね。2階もあったので、割とたくさんの人が泊まれそうな避難小屋でした。

トイレも併設されてます(左側の扉)。

 

稜線を歩き切り、しばし休憩。まだ14時前なので、この分なら日没前に駐車場に戻れそうなので一安心。地図上だとここから4時間20分になってますが、登りのタイムを考えたら2時間もあれば降りれそうな距離です。

日中はまだまだ暑いけども、朝晩の涼しさを感じると、夏ももう終わりか~、、としみじみ。山の夏は短すぎる。

 

丹後山から下山開始。標高1400mほどを一気に下ります。

 

この標識に従って下山路の尾根道へ。だいぶ疲れていたけど、下山するのが少し名残惜しかったりもする。

そんな景色が前を歩くくっしー先生の視線の先に広がってます。

 

この先もまだまだ続く稜線。この先は巻機山まで続く上越国境の縦走路。

正規ルートはなく、ひたすら藪が続く道なので、この先を歩くとしたら残雪時期になります。きっとこの先も素晴らしい景色が見えれるんでしょうね。

もう当分ここへ来ることはないと思うので、見れる景色はしっかりと目に焼き付けておく。

 

十字峡登山口へ足を向ける。展望のいい道はもう少しだけ続きます。

 

八合目。こちらのルートにも○合目の標識が設置されてました。

 

ここからの中ノ岳の展望も見事。この位置から見る姿が最も鋭角でカッコよく見えました。

周回路にしてやっぱり正解だった。

 

最後に中ノ岳~兎岳~丹後山までの縦走路を一望。稜線自体の距離はそこまで長くはないけども、なんせ登りが登りだったので、日帰りとしてはかなりの長丁場でしたよ……

 

ここから先の下山路は省略。登ってきたルートと同様、急坂がひたすら続く過酷な道です。

急坂は登りも厄介だけど下りも厄介。滑らないように神経使うし、かなりしんどい道でした。もう二度と歩くことはないな(笑)

 

15時40分、丹後山登山口の林道に到着。この林道に出た時は本当に嬉しかった。

ここ最近の日帰り登山では一番汗かいたんじゃないかってくらい、汗だく・喉からからになりながらの下山でした。

 

後は道なりに林道を歩いていきます。横を流れる三国川に飛び込みたくなるほど暑かった……。

この林道の序盤に水場があったのが本当に助かりました。豊富に流れていた川の水をたっぷり飲みほして、たぷんたぷんになりながらの林道歩き。

この1日だけで体脂肪率かなり減った自信あり。

 

林道は巻くことができず、きっちり40分かけてゲートに到着。

 

こうして16時30分、十字峡駐車場に戻ってきました。車の数があまり減っていなかったあたり、大半の人は1泊だったのかもしれません。もしくはまだ歩いている最中か……

結果的に日没前に余裕で戻って来れました。時間にして10時間弱で歩いてこれたので、まぁいいペースだったのかなと。途中、走ったわけでもないので、標準タイムはかなり甘く見積もられていると思いました。

 

下山後の温泉は帰り道にあった『五十沢温泉』へ。源泉かけ流しの温泉で日帰り入浴は700円。大露天風呂は混浴となっています。

日帰り登山としては久しぶりに心底疲れ果てた1日。温泉がいつも以上に気持ちよく、風呂上がりのファンタオレンジが最高にうまかったです。

 

こんな感じで温泉に入る余裕を持って今回の登山を締められたので、めでたしめでたし。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

何度も書くけど、本当に疲れ果てた登山でしたよ……。これ以上の高低差・距離での日帰り登山は、現時点では厳しいかもしれない、そう痛感した山行でもありました。

 

とにかく大変ではあったけども、稜線フリークとしてまた1つ素敵な稜線に出会えたのも事実。これほど一区間の稜線のためにきつい登りを強いられるのはなかなかないので、改めて中ノ岳は一筋縄ではいかない山だなと思いました。

一応コースタイムで言えば1泊2日が現実的なラインなので、そう安易に日帰りは勧められないですが、普段の登山で標準タイム以上で歩けている方だったら行けるんじゃないかと思います。

越後三山の絶好の展望台の兎岳、駆け抜けたくなる草原広がる丹後山、この2つは中ノ岳では外せないポイントなので、ぜひ機会があれば合わせて登ってみてください。

 

中ノ岳~兎岳~丹後山縦走登山(完)

 

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【日程】

2016年9月3日 快晴

【コースタイム】

十字峡駐車場(6:40) — 五合目(8:35) — 中ノ岳(10:20) — 兎岳(12:30) — 丹後山(13:40) — 丹後山登山口(15:40) — 十字峡駐車場(16:30)

 

 

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