新潟県の坂戸山へ雪山登山に行ってきました。
六日町駅から徒歩で登れる標高634mの里山ですが、展望がとにかく素晴らしかったです。特に山頂から眺める八海山!真っ白な姿が絶景でした。
下山後には麓の六日町温泉も楽しめます。冬の時期もたくさんの人が登る人気の山でした。
今シーズン最初の雪山は新潟県六日町市のシンボル「坂戸山」(さかどやま)。
六日町駅から徒歩15分ほどで登山口という駅チカ物件。電車のみで登れてしまうアクセス最高の山です。
全行程3時間程度という低山ですが、久しぶりの冬山装備ということでまずはここで足慣らし。
眺め最高の山でした。
2023年12月26日 坂戸山 日帰り雪山ハイキング
谷川岳、平標山あたりは冬でもバスがあるので雪山シーズンでもよくお世話になるのですが、電車のみで登れてしまう山っていうのはそうなかなかないもので……。
駅から登れる雪山という点では、今回の坂戸山はかなりレアな存在かもしれません。
スタートとなるのが六日町駅。
この駅は金城山、八海山に登った時に来たことがあるので、ホームに降りた時には少し懐かしい感じがしました。
駅からすでに坂戸山は見えていて、正面の山がそれ。
山の方に向かって駅前道路を真っ直ぐ進んで行けば登山口に着きます。
登山口に向かうまでの街中の雪景色。
雪国に来たなぁ~という感じがこみ上げます。数日前の寒波で一気に積もったようです。
途中にはこんな感じで看板があります。登るのは薬師尾根登山コース。
冬の時期は大抵の人がこのルートを歩くようです。
すぐ近くにセブンイレブンがあったので、そこで買い出し可能。
トレースに従ってここから入山していきます。
この山は地元の方にも非常に人気のようで、冬でも毎日のようにヤマップやヤマレコに山行記録が上がっています。
この日もたくさんの人が登っていました。
入口にあった三本鳥居。
登山脇には道しるべのようにポツポツと石仏が祀られています。
誰も写っていないですが、すでに数人に追い抜かれています。
おそらく皆さん地元の方。格好を見れば一目瞭然で、全員がザックもなしにストックと長靴スタイル。登り慣れてる感ありありで、みんなすんごいスピード!
降雪直後でも、おそらく地元の方があっという間にトレース付けてくれるんでしょうね。
余程のことがない限りはトレースある山だと考えていい山だと思います。
すれ違うことも多く、たぶん2往復くらいしていた人もいました。「あれ?この人さっき下りてなかったっけ?」って人が颯爽と追い抜いていくシーンがありました。
低山とは言え侮れがたし。登山口から少し登っただけでこの展望です。
まだそれほど標高を上げたわけではないはずですが、眼下に麓の街を一望できてかなりの高度感を味わえました。
1本の尾根道をひたすら登っていく。
「これぞ尾根」というわかりやすい道なので、例えトレースがなくても迷うことは一切ないです。この傾斜ならラッセルも楽しそう。
登れば登るほど眺めが良くなっていく。
朝は雲が多かったですが、10時近くになるとすっきりと晴れてくれて、谷川岳方面も一望できました。
プチ雪庇。
すでに下山してくる人もたくさんいるのですが、本当にみんながみんな手ぶらで長靴。逆にザックに冬靴というごく普通の雪山スタイルであるはずの自分が浮いているくらい。
「あっ、この人ビジターだ」って皆さんわかったでしょうね。
すいません、お邪魔します、登らせていただきます、という慎みの精神で登ります。
低山でトレースもバッチリですが、凍結箇所や一部急斜面があるので、軽アイゼンは必須です。
チェーンスパイクが役立ちました。
最後まで一本道の尾根が続きます。
日差しが強烈で、身体もなまっていたので汗だくです。シーズン一発目の雪山はやっぱり疲れますね。冬靴の重さに身体が慣れてない。
最後、一ヶ所だけ急な階段があります。
足場が出てればなんてことない道ですが、ここが埋まってしまうと少し厄介かも(特に下り)。
低山ながらも非常に登り応えあります。
登った先に社が見えたらそこが山頂。
平地になっていて最高の展望台になっています。
坂戸山に登頂。埋もれていますが山頂の看板もありました。
そして正面に見えている白く輝く山がこの日一番の絶景!
真っ白く雪に覆われた神々しい姿、八海山です。
存在感が半端なく、坂戸山の展望の中でも一番目を惹く存在でした。
登ってきた方角には麓の六日町の街並み。
山に囲まれているので、早朝は雲海になっていることも多いそうです。
山頂からもう少し先があるので行ってみます。
大城、小城というピークで、15分もあれば着きます。
ここの稜線歩きも楽しいところでした。
モフモフで左右が開けているので展望最高!
何度も眺めてしまう雪の八海山。
本当にあの山だけが輝いているように真っ白でした。八海山の眺めもこの稜線から見る姿が一番だったので、時間があればぜひ大城方面まで歩いてみてほしいです。
最高の雪山ハイキング。
ここら辺も条件が整えば霧氷も見れそうなので、次はもっと雪があるときに来てみたい。
踏み抜くと太ももくらいまでは簡単に埋まる積雪量。
地元民の鍛え抜かれた脚力も、この雪によって培われたのか。
大城、小城は看板がないですが、終点がこんな開けた感じの平地になっています。ここがたぶん大城。
ここも展望が素晴らしいピークです。
奥に見えている雪の山脈は中ノ岳とか平ヶ岳方面。
雪の時期は完全に閉ざされた山域。雲の合間から見える山肌が美しかったです。
稜線の先に見えていたのが金城山。
3年前の紅葉登山で一度登ったことがある山です。その背後にはおそらく巻機山と思われる雪山がちょこっと顔を出していました。
八海山ももちろん一望。
南側には谷川岳、西側には妙高山や火打山あたりも薄っすらと見えました。
坂戸山~大城、まさにどちらも展望の山。
歩いてきた道を戻ります。
地元の方はもう何度も登っているからなのか、坂戸山で引き返す人ばかりで大城までの区間は誰とも会うことがなかったです。
何度も見てしまう八海山。右奥に見えるのは越後駒ヶ岳かな。
新潟も北側は雲が多くて、やっぱり冬の時期は早々晴れないんだなと思いました。
来た道をそのまま戻ります。
雪がグズグズになってきて、山頂直下の階段が少し滑りやすかったです。
通過する際はお気を付けください。
ジャンプ台のように先が見えない尾根道。
展望が終始良くて、麓の街へ飛び込むように下りていく感じが面白かったです。
こうして民家裏に下山完了。
往復3時間程度のお手軽登山でした。
下山したところは六日町温泉。坂戸城という温泉宿に立ち寄りました。登山口から徒歩10分ほどです。
日帰り入浴1000円ですが、食事もすると500円割引になります。自分はそれを知らなくて、入浴後に食事してたらスタッフの方がわざわざ教えてくれて500円割り引いてくれました。
もち豚のかつ丼食して完パケです。
宿のスタッフさんが色々と教えてくれましたが、坂戸山はカタクリも有名で、春の時期が一番混むんだとか。
写真見たら、確かにすさまじい群生だったのでタイミングがあれば登りに来たいと思います。
駅から手軽に登れる坂戸山へ雪山登山。
短い行程で危険個所もほとんどないので雪山初心者にも良いかと思います。
山頂からの展望が素晴らしい山でした。
そして、地元の方にとても愛されている山だなと思いました。
【日程】
2023年12月26日
【コースタイム】
9:10 六日町駅
9:30 登山口
10:35 坂戸山
10:55 大城
11:35 坂戸山
12:20 登山口
12:40 旬彩の庄 坂戸城
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