【北アルプス】唐松岳 花と雲海!夏の日帰り登山

登山
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北アルプスの唐松岳へ夏山登山に行ってきました。

アルプスの中では入門レベルとも言われている八方尾根コース。ゴンドラとリフトを使って楽に標高を稼げます。

夏らしいダイナミックな雲海と稜線、そして無数の高山植物がそこら中に咲いていました。

途中の八方池から見る鏡の白馬岳、何度見ても美しい!

 

【北アルプス】唐松岳 花と雲海!夏の日帰り登山

 

1年を通して高速バスが運行してくれる白馬エリア。

電車・バスの公共交通でもアクセスしやすいのはやっぱり嬉しいです。

 

白馬八方バスターミナル

久しぶりの夜行バス。

寝て起きたら着いてた白馬八方バスターミナル。トイレあるしすぐ近くにはローソンもあるので、ここでゆっくり準備できます。

 

白馬八方ゴンドラ乗り場

朝7時に運行開始のゴンドラの乗車列に並ぶ。

この日は平日だったのもあり、行列もこの程度。

数分で乗れました。

 

夏の白馬八方スキー場

ゴンドラの後は2回ほどリフトに乗り継ぎます。

唐松岳の日帰り登山はいつも冬ばかりなので、グリーンシーズンのゲレンデは少し新鮮。

テント装備でもないから荷物も超軽量。こんな身軽な北アルプス登山は初めてかもしれない。

 

夏の白馬八方スキー場のリフト

 

八方池山荘

文明の利器を駆使して、30分ほどで八方池山荘に到着。

ゲレンデトップのここがスタート地点になります。

 

【北アルプス】唐松岳 花と雲海!夏の日帰り登山

標高はすでに1800m超え。スタート早々からこの景色です。

八方尾根ルートは展望が遮られる箇所がほとんどなく、道中の大半が快適な稜線ハイク。

登山初心者にアルプスを案内するなら、まず最初はここに来て北アルプスの偉大な景色を見せつけてあげましょう。

 

【北アルプス】唐松岳 花と雲海!夏の日帰り登山

道もよく整備されているので歩きやすいです。

特にこの先の八方池までは、観光客でも登れるようにしっかりと木道が敷かれています。

 

【北アルプス】唐松岳 コザクラ

道中にはすでに高山植物が色々と咲いてます。

紫色のコザクラが可愛げ。

 

【北アルプス】唐松岳 花と雲海!夏の日帰り登山

 

【北アルプス】唐松岳 ケルン

穏やかな稜線、その所々に建てられているのが円錐形のケルン。冬の雪山登山では、これがちょうどいい目印になります。

奥に聳える白馬岳が美しい。

そういえばこの前、東野圭吾の「容疑者Xの献身」が放送されてましたが、あの映画の中で福山雅治と堤真一が登っていた雪山って、この八方尾根ですよね?このケルンが映っていた気がします。

 

【北アルプス】唐松岳 花と雲海!夏の日帰り登山

この日はずっと雲とのせめぎ合い。

背後から沸き立つ雲がしつこくて、それから逃れるのに必死でした。

夏らしいと言えば夏らしいけど、ガスるのだけは勘弁。

 

【北アルプス】唐松岳 花と雲海!夏の日帰り登山

【北アルプス】唐松岳 花と雲海!夏の日帰り登山

登山道脇に無数に咲く高山植物たち

 

【北アルプス】唐松岳 花と雲海!夏の日帰り登山

【北アルプス】唐松岳 花と雲海!夏の日帰り登山

長野側から迫りくる雲。

山頂まで持つか微妙なところですが、お目当ての1つ八方池が見えてきました。

 

【北アルプス】唐松岳 八方池と白馬岳

リフトを下りたところから約1時間。

八方尾根ルートのシンボルともいえるのが、こちらの八方池

池の周りは木道が敷かれていて、すぐそばまで下りれるようになっています。

 

【北アルプス】唐松岳 鏡の八方池

鏡のように美しく景色を投影する八方池。

ここからの景色はぜひ見てほしい。

対岸を歩く登山者の姿もしっかりと水面に映し出されて、まさにシンメトリー。

 

【北アルプス】唐松岳・八方池 鏡の水面に映る白馬岳

そしてお目当ての景色がこちら。

八方池から眺める白馬岳。若干雲が出てしまったものの、これはこれで美しい景色。

何よりも風がなかったので、綺麗に鏡になって逆さ白馬もくっきり見えました。

 

ちなみに4年前に見た景色がこちら↓

八方池に映る白馬三山

2018/7/20-21 【北アルプス】唐松岳~五竜岳 テント泊登山

コンディション次第でいくらでも情景を変える鏡の池。ここからの景色は定期的に見に来たくなります。

秋色に染まる季節もきっと綺麗なんでしょうね。

 

【北アルプス】唐松岳 花と雲海!夏の日帰り登山

八方池からの景色を無事に納めて一安心。

今日の目的は半分達したようなものですが、山頂まではまだまだなので登山続行。

雲も秒単位で増えていきますが、晴れを信じて突き進みます。

 

【北アルプス】唐松岳 花と雲海!夏の日帰り登山

道は引き続き歩きやすい稜線。

八方池で大半の人が休憩するので、前を行く人も心なしか減った印象です。

 

【北アルプス】唐松岳 花と雲海!夏の日帰り登山

ヒヤッとしたのが数分後。

振り返って見たら、先ほどまでいた八方池がガスに包まれ始めました。

時間的にギリギリだったんだなと冷や汗かいた。あぶなかった……

 

【北アルプス】唐松岳 クルマユリ

オレンジ色のクルマユリ

 

【北アルプス】唐松岳 チングルマ

夏の花と言えば、やっぱりチングルマ。

部分的に群生箇所があって、綺麗に花咲かせてました。

 

【北アルプス】唐松岳 コバイケイソウ

コバイケイソウもポツポツと。

そういえば今年のコバイケイソウは当たり年だったのだろうか……?

 

【北アルプス】唐松岳 花と雲海!夏の日帰り登山

唐松岳山頂手前にある丸山ケルン

雲との鬼ごっこも、まだ何とか逃げきれている状況。

先を急ぐ。

 

【北アルプス】唐松岳 丸山ケルン

夏山シーズンであれば、この先も特に危険個所はありません。

目標とする唐松岳山頂も実は見えていて、中央奥の尖がったピークがそれ。

 

【北アルプス】唐松岳 花と雲海!夏の日帰り登山

背後から押し寄せる雲が、白馬岳の稜線にもかかってきました。

一応、北アルプスは晴れ予報ではあったのですが、この日に関しては白馬岳だけがハズレ。

他はすっきりと晴れていたので、やっぱり山の天気はわからない。

 

【北アルプス】唐松岳 花と雲海!夏の日帰り登山

最後の岩場。

冬の雪山登山だと、ここが少し危険個所かもしれません。

ただ、ここを乗り越えてしまえば、その先には絶景が待っています。

 

【北アルプス】唐松岳 花と雲海!夏の日帰り登山

乗り越えた先に待っていたのが唐松岳。

御覧の通り、綺麗な三角形しております。

 

【北アルプス】唐松岳 花と雲海!夏の日帰り登山

そしてその奥には立山~剱岳の面々。

ここまで登ってきて、富山側はすっきりと晴れていることを知りました。

眼下に見える赤い建物は、唐松岳頂上山荘。

 

【北アルプス】唐松岳 頂上山荘と五竜岳

個人的に好きなのが、唐松岳から眺める五竜岳。

ずっしりと構えて、とてもカッコいい。

写真左側が長野県、右側が富山県。稜線が雲をせき止めてくれています。

 

【北アルプス】唐松岳 花と雲海!夏の日帰り登山

晴れているうちに山頂へ。

小屋への巻き道にコマクサの群生ポイントがありましたが、それは後ほど。

 

【北アルプス】唐松岳登山 五竜岳と立山~剱岳

五竜岳と立山~剱岳の共演。

遥か奥には槍ヶ岳も見えております。

 

【北アルプス】唐松岳山頂

【北アルプス】唐松岳山頂

こうして標高2696mの唐松岳に登頂。

まだ上空は青空。(ガハハッ!雲との追いかけっこに勝ったぜ!)

ここに来るのも、もう5、6回目です。

 

【北アルプス】唐松岳山頂から眺める立山~剱岳

改めて眺める立山~剱岳。

富山方面は御覧の通りガスが一切なく、すっきりと晴れ渡っています。

時期はもう8月ですが、いまだに雪が残っているのが印象的。

 

【北アルプス】唐松岳から眺める雲海と頂上山荘

大して反対の長野側。今にも稜線を飲み込まんとする雲が沸く、ダイナミックな景観。

こうも天気が違うものかね。

 

【北アルプス】唐松岳山頂から眺める五竜岳

一番好きなのがやっぱりこの景色。

五竜岳が本当に凛々しくてカッコいい。

ここ唐松岳山頂からであれば、その懐までを一望することができます。

 

【北アルプス】唐松岳山頂から眺める白馬岳

その五竜岳とは反対側の稜線、その先にあるのが白馬岳。

こちらは残念ながらタイムアウト。ガスに包まれてその山頂は見えなくなってました。

唐松岳も危うかったですが、何とか登頂まで天気が持ってくれて良かったです。

 

【北アルプス】唐松岳 コマクサ

帰りがけ、唐松岳頂上山荘のすぐ近くにあるコマクサ群生地に立ち寄り。

ここ一帯だけコマクサがたくさん咲いているので、ぜひ見てみてください。

「高山植物の女王」の名に相応しい可憐な姿でした。

 

【北アルプス】唐松岳頂上山荘

唐松岳頂上山荘

訪れたのは8月2日だったのですが、この数日前にスタッフの新型コロナ感染が発覚し、一時的に営業休止している期間でした。

なので、本来なら賑わっているはずの山小屋も人の気配がなくひっそり。

今年は一時的に営業休止に追い込まれる山小屋が他にもたくさんあって、運営もかなり苦労されているように見えました。

 

【北アルプス】唐松岳 花と雲海!夏の日帰り登山

無事に登頂を果たし、登ってきた道を下山。

八方尾根はほぼほぼガスってましたが、涼しく下りれたのでまぁ良し。

 

【北アルプス】唐松岳 八方池

八方池まで戻ってきて、人の多さに驚きました。

平日ですが夏休み期間だからか、湖畔には朝とは比べ物にならないほどの人だかり。

景色は残念でしたが、時折見れる白馬の岩壁に歓声が上がってましたよ。

 

【北アルプス】唐松岳 花と雲海!夏の日帰り登山

湖畔は蝶々も飛び交うメルヘン世界。

軽い荷物で登れたし、こんな快適な北アルプス登山は久しぶりかもしれない。

夏の北アルプスなんて、大抵は重装備背負っての縦走ばかりだったし。

 

【北アルプス】唐松岳 花と雲海!夏の日帰り登山

 

【北アルプス】唐松岳のケルン

八方尾根ルートで印象に残るのがやっぱりこのケルン。

表情豊かで、ガスった時にも頼もしい道しるべになってくれます。

 

【北アルプス】唐松岳登山 八方池山荘リフト乗り場

こうして八方池山荘のリフト乗り場まで戻ってきて登山終了。

リフト、ゴンドラと乗り継いで下界へと下りました。

 

白馬八方温泉「八方の湯」

下山後の温泉は白馬八方温泉「八方の湯」へ。

バスターミナルのすぐ近くにあるので、高速バス利用者も気軽に立ち寄れます。

空いていて快適に入れました。

 

【北アルプス】唐松岳 八方池と白馬岳

北アルプス・唐松岳。

危険個所もなく、ある程度の体力があれば時間に余裕を持った日帰り登山が可能なので、ぜひ登ってみてください。

特に八方池からの鏡の景色は見てほしい!あと、山頂からの五竜岳。

好きな山の1つなので、また登りに行きたいと思います。

 

【日程】
2022年8月2日

【コースタイム】
7:40 八方池山荘
8:20 八方池
10:15 唐松岳
12:15 八方池
13:00 八方池山荘

コメント

  1. くみちゃん より:

     お久しぶりにコメントいたします。(いつも楽しく読ませていただいています。)
     私の大好きな唐松岳!山小屋泊が難しくなって以来、なかなか行けず・・・。夜行バスなら、日帰りで行けるんだ、とわかりましたが、夜行バスは苦手。(私はいつも長野駅まで新幹線、バスで白馬八方に行くので、山小屋泊なんです。)
     う~ん、行きたいなあ・・・ともだえながら、美しい写真をみせていただきました。白馬三山の姿、たくさんの花たち、いいですね。八方池が鏡のようになっているのも、なかなか見られない景色だと思います。
     話は変わりますが、登山一覧はもう更新しないのですか?過去の記録を読ませていただくのに、とっても便利だったのですが・・・。

    • みやっち より:

      くみちゃんさん、お久しぶりです!
      コメントありがとうございます。

      八方池山荘に泊まって登るのもいいですよね。私も過去に1度、山小屋泊で登りに行ったことがありますが、朝日と星空が綺麗だったのを覚えています。
      今回も無事に鏡の八方池を見れましたがタイミングとしては本当にギリギリで、何とか雲から逃げきれました。山頂からの眺めも良かったです。

      くみちゃんさんからご指摘いただいて、登山年表更新しました。すいません、すっかり忘れていました……
      https://bluesky.rash.jp/blog/tozan-history

  2. ほんとの空 より:

    こんにちは。いつも楽しく読ませて頂いております。
    八方池素晴らしいですね!
    以前から行ってみたいと思っていました。
    実は、10月中旬長野市に用事があった際、一目でいいから白馬岳に会いたいと頼み、合間を縫って岩岳のマウンテンリゾートに行ってきました。
    絶景テラスからの白馬岳は、息を飲むほどの大迫力!
    そして間近に迫る八方尾根。
    いく筋もの険しい尾根は、見応えがありましたが、八方池へ行くにはきびしそう。
    観光客でも行けるそうですが、登り傾斜はかなりキツイのでしょうか?

    岩岳からは、五竜岳、鹿島槍ヶ岳も見えました。 もちろん唐松岳は目の前でした!
    氷河も見えてとても感激しました。 
    登山しないのにコメントしてすみません。

    • みやっち より:

      ほんとの空さん、こんばんは。
      コメントありがとうございます!

      岩岳マウンテンリゾートいいですねー。オシャレなカフェやテラスがあるところですよね。行ったことはないのですが、そのテラスからの白馬岳の写真は良く見ます。
      八方池までであれば、そこまで登りの傾斜はきつくはないですよ。この日も下山時には多くの観光客がいました。
      リフト降りたところからゆっくり歩いて1時間半~2時間というところでしょうか。

      天候さえ気を付ければ危険個所はほとんどないので、良ければ登ってみてください!

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