昨年、行きそびれてしまった山がこの平標山(標高1983m)・仙ノ倉山(2026m)のコンビ。昨年の初ソロ登山の舞台「谷川岳」に登った時からずっと魅かれてた山で、そりゃ~もう、行きたくて仕方なかった!(というか、谷川岳と一緒に登らなくて、ずっと後悔してた…)
とにかく、ここの稜線を歩きたいのと、綺麗と噂の高山植物を見たい、、ということで、
まだまだ梅雨のこの時期ですが、土曜日が快晴と言う予報なので迷わず決行!時期的にもまさにベストシーズンでした。
綺麗な稜線と花の宝庫、平標山・仙ノ倉山―――
【日程】
2012年6月30日
【コースタイム】
平標登山口(9:15)→鉄塔(10:00)→松手山(10:35)→平標山(11:40)→仙ノ倉山(12:30)→→→お昼休み→→→行動開始(13:10)→平標山(13:50)→平標山の家(14:25)→平元登山口入口(15:45)→平標登山口(16:40)
平標山と仙ノ倉山。どちらも谷川岳よりもネームバリューは劣りますが、標高は高いです。 しかも仙ノ倉山は谷川連峰の最高峰。これは行かないわけにはいかないわなw
実際に、平標山・仙ノ倉山はなかなかの人気らしく、しかもこの時期は高山植物がいっせいに咲き出す、まさに見ごろの時期。混んでるのを半ば覚悟で行ってきました。
平標山・仙ノ倉山へ行くには、上越新幹線を使っちゃうのが楽ですw 前回の谷川岳でもお世話になった”Maxとき”で越後湯沢駅へ。実は今回の山行、7/1(日)に山友の車で行く予定だったのですが、あいにくの雨予報。。。日曜が中止になったので、急きょ新幹線のチケット取るという慌ただしい準備でしたが、とりあえず無事に越後湯沢駅へ。
やっぱり新幹線使うと笑っちゃうほど早いですww
1時間ちょっとで東京から新潟まで来ちゃいました。平標山へ行くには、駅前の「苗場・浅貝行き」のバスに乗って平標山登山口BSで下車。越後湯沢駅の時点でかなりのハイカーが並んでましたが、皆ここで降りました。(席は全員座れる程度の混み具合)
越後湯沢駅から35分ほどで平標登山口BSに到着。まずは登山口駐車場へ向かいます。そこに登山口があります。
写真に写っているのは今回の同行者のみず君。彼も先週、自分と同じように八ヶ岳縦走をソロでしたのですが、自分よりも1泊多く、しかも北横岳まで行ったってんだから、すごいわぁ!!先週の八ヶ岳の話もしたいので、前日の夜にダメもとで誘ってみたら参加してくれました!
まず驚いたのが駐車場!朝9時ですが、すでに満杯状態。。。100台以上停められそうな広さなのに、、、意外にもすごい人気ですね。
トイレの脇に登山道入口があるので、そちらへ。ちなみに、この登山道は「松手山コース」に続いています。もう1つ、バス停から平本新道コースへも行けるのですが、こっちは下山で利用しました。
両方歩いた感じでは、絶対に松手山コースから登った方がいいです!
林道を抜けて登山道に入ると、単調な登り開始。道が整備され(過ぎ)ていて、しばらく階段が続きます。序盤から急坂で、この階段が地味にキツイ。。階段って歩幅合わないと疲れるよね。
序盤はひたすら階段。標高を上げるにつれてチラホラ開けた場所も出てきます。とりあえず、写真の鉄塔までは踏ん張りどころ。あそこまで行けば、展望も良くなってきます。
近場ではすっかり散ったツツジも、まだ残ってる。何度見てもきれいだなぁー
階段が終わると、今度は地面が岩場になってきます。道幅がとにかく狭いので、すれ違いに注意。ほとんど登る人でしたが、この時間ですでに降りてくる人も。(いったい何時から登ったんだ・・w)
ちょっとどうでもいい話で恐縮ですが、させて頂くと・・・、
今回の登山靴は、以前から嘆いている靴擦れ中のNewシューズ。川苔山以来、ずっと封印してましたが、久しぶりに登場。中に詰め物して、ある程度は解消されたのですが、、、結果的に今回もダメでした。。。
(;_;)ヒィ、、、もう諦めて、新しい靴買いなおそうかな。。。なんて嘆いてみたり。
話し戻して、スタートして45分ほどで、先ほど下から見えた鉄塔に到着。地図にも載っている場所で、ここを最初の休憩ポイントにするのがいいかも。
このあたりから、後ろを振り返ると眺めも良くなってきます。正面に見えるのが苗場スキー場。2011年シーズンの最後のスノボーになったのがあのゲレンデ。その2日後に東北地震だったな……、という記憶がある場所。
鉄塔からまた階段が始まったりしますが、次の松手山まではそれほど長くないです。表記上は50分となってますが、普通に歩けば30分ちょっとで着きます。
松手山に到着。山頂と言うよりは、ただ道の途中にある通過点といった感じです。
そして、ここら辺からようやく
前方の展望も開けて、目指す平標山も一望!!いよいよ、ここから楽しくなる!!
こんな感じで稜線をずーっと歩いていきます。先を見れば細い道がずっと続いているのがわかる。上に行くにつれて若干急になっているのも。。
このあたりから綺麗な植物もどんどん出てきます。序盤はこのハクサンチドリがとにかく綺麗だった!
この時、目の前の山が平標山だと思ってたんだけど、実は違いました。平標山山頂はまだはるか右の方。ラストスパートだ!なんて駆け出さないようにw
このガレ道、、先週のキレットを思い出さずにはいられないな。所々壊れてますが、しっかり階段が整備されているので、危険個所は全くなし。整備され過ぎているのもちょっと物足りないけどねー
振り返って見る稜線と、その奥に見える雪が残っている山が苗場山。あそこもいつか行きたいな。
見えた平標山山頂。最初、あれが仙ノ倉山だと思ってましたが、仙ノ倉山は平標山の裏っかわ。まだこの位置からじゃ見えません。
ハクサンイチゲの御花畑~。御花畑は平標山~仙ノ倉山の間に広がっているのですが、このあたりも十分すぎるくらい綺麗!
山頂までもう少し!草原のような尾根道で、道幅がこれまで以上に狭いです。このあたりからすれ違いも多くなってきましたが、予定よりも全然早いペースなのでゆっくり進みます。
体感的に平標山の地図上のタイムは、他と比べて少し多く見積もられてる気がしました。
平標山到着~。すでに人がたくさん!ここでいったんお昼休憩にしてもよかったのですが、仙ノ倉山方面を見てみると、、
素晴らしい稜線!!!これは早く歩きたいっ!ってことで、そのまま仙ノ倉山を目指します。雲も出ててきて、天気も心配だったし。
ここら辺一帯が名物の「御花畑」。ハクサンコザクラ、ミヤマキンバイなどなど、綺麗に咲き乱れてました。ここはゆっくり歩くべし!!
途中に1ヶ所ベンチもあります。先客がいたので素通りでしたが、空いているときに来て、ここでランチ&昼寝なんてしたら最高だろうな。
この稜線も木道でしっかり整備されています。雰囲気的には去年登った月山に近いかな。
この稜線歩き、やばすぎる!!風も涼しく、最高だね!
最後の方だけいくつかアップダウンがありますが、散歩気分で気楽に登ってやってくださいw ちなみに仙ノ倉山山頂は左から2番目のピーク。
最初のピークを越えたあたりから、徐々に東側の眺めも開けます。ちょこっと残ってる雪渓がこれまたいいね!
仙ノ倉山手前に近づくと徐々にガスってきた。。。
・・なんて思ったら、数秒後には晴れ渡ったりと、ガスの流れ早っ!そういえば、谷川岳もこんな感じだったね。
最後は木の階段を登ってゴール。ここの周りにも高山植物が広がってます。
12時半に仙ノ倉山到着~。360℃の展望ですが、人もすごいww
雲が出始めましたが、谷川連峰、その奥に尾瀬周辺の至仏山や燧ヶ岳、さらに左奥に巻機山なども見えました。
ここでお昼休憩~。写真を撮っている間に人も減ってました。
ゆっくり休憩していると、何かだんだん寒くなってきた。。。周り見たら・・
ガスに覆われてるっ!笑
写真も一通り撮り終わってたので、平標山へ戻ります。数十メートル先が見えない・・・。さっきまでの快晴はどこにいった~orz
なんて思ってたら、またすぐに元に戻った。。。何なんだこの山はww
この後も基本的に快晴が続いたのでよかったけどね。
御花畑を通り過ぎて平標山へ戻ってきました。流石に14時近かったので、山頂は人が減ってましたが、これから仙ノ倉山を目指す人もいたりしました。
帰りは平元新道方面へ。下の方に小さく見える小屋が「平標山ノ家」(そのまんまw)
こちらの道には「ベニサラサドウダン」。ホントいろんな花があるね。
急な階段を下って平標山ノ家に到着。広くはないですがここにはテント場もあります。すでに1張ありましたが、後から8人組くらいの団体が来て、その方たちもここにテント泊するようです。張るスペースあったのかな・・・?
この小屋からは平標山と仙ノ倉山を一望!ベンチもあってなかなかオシャレな雰囲気~。鐘もいい音放ってました。
時刻は14時半。帰りのバスが15:50と17:15。15時台のバスにはギリギリ間に合いそうになかったので、ここでゆっくり休憩しました。ここ、眺め最高です!それと、水がうまかった!
30分くらい時間をつぶして下山開始。この先はひたすら階段が続くので、特に面白いことはないです。。展望もなくなるので、この小屋でしっかり見納めしましょう~
平元新道入口にある水場はこんな感じ。飲まなかったけど、、、味はどうなんだろ。。
平元新道入口をすぎたら、あとは平坦な道。この道、「上信越自然歩道」と言うそうですが、かなり長いです。こっちから登ろうとすると、この長ったらしい道の先に、ひたすら急坂が待っているので、嫌になるかもしれません。。松手山から登って正解でした。
自然歩道と言うだけあって、川も流れてます。水が透き通ってて、毎度のことながら飛び込みたい!
長~い・・・。道の脇に別荘が見え始めたら、そろそろ終わり。
16時半過ぎに登山口到着!日差しも強くて、暑かったぁ~
こちらが上信越自然歩道入口。ここから登るよりは、駐車場脇から松手山経由で登るルートをおススメします。
本日も活躍してくれたてるぼう君。お疲れ様です!
バスが来るまで30分。暇なので次回の山の計画を練ります。いろいろ妄想するだけでも楽しいなぁーw
帰りも新幹線に乗って東京へ。新幹線でお疲れの1杯!!やっぱ登山後はビールだね。
本当なら越後湯沢で温泉に入ってもよかったんだけど、駅内にある「ぽんしゅ館」が7月中旬まで改装工事だったので、温泉はなし。ちょっと残念……。
こうして、今週も念願だった山を制して満足!しかも時期もベストで、花と雪渓が綺麗すぎました。新幹線を使った価値は十分にあったね。
考えてみたら土曜の日帰り登山は久しぶり。6月はずっと日曜日に登ってたので、次の日仕事だったけど、今日は何だか気楽♪
家に帰ってお酒飲みながら、撮ってきた写真を見返して花の名前を調べたりしてます。 (結局覚えられないんだけどね・・・汗)
谷川岳に目を奪われがちだけど、この平標山・仙ノ倉山、本当におススメです!また来年も行きたい!ってくらい気に入りました。
途中でテント場でもあれば谷川岳と縦走したいのですが、植物保護のため幕営禁止。片方登ったらいったん降りてきて、麓の温泉宿に宿泊。翌日再アタックするってのがいいのかもね。
結局、6月も計5座。梅雨が心配でしたが、案外なんてことなく毎週登山に行けたのでよかった。
そして、いよいよ7月。本格的な夏山か・・・、楽しみだ!!
コメント
谷川連峰の平標山・仙ノ倉山へ。花の宝庫ってのは本当だった!稜線歩き・展望も◎
http://t.co/7JeNlfBm
いいね~!!!
稜線上の避難小屋泊で馬蹄形+主脈じゅーそーしましょ。
案内して~www
やっぱこの私が見込んだ通りの山でしたよww
避難小屋泊という手があるね。馬蹄形+主脈縦走だと何日いるんだろ?w
自分が案内できるのは谷川岳(もちろんロープウェイ利用!)と平標・仙ノ倉だけですが、いつも通りの知ったかぶりで乗り切ります!
エア登山によると、
夜明けと共にで登り始めれば、茂倉岳か肩ノ小屋1泊のはずです。
八ヶ岳日帰り縦走した方はここも日帰りしてましたwww
3大急登の西黒尾根にも興味があります
梅雨の時期が一番ですが、なかなか2日続けて晴れないし、
それが休みと重なるか・・・難しいですよね。。。
夜明け発で1泊で行けるんですか~。
ここを日帰りで行くって、あの人は何者だwww
この時期ってどこも花が見ごろなのに梅雨ってのが厄介だよね。。今考えたら先週の八ヶ岳、2日連続晴れてくれたのは奇跡だったのかも。
まぁ山は逃げないし、いつか行きましょう!
平標山・仙ノ倉山(谷川連峰) 日帰り登山
去年、行くに行けずにやり残した山がありました。それがこの平標山・仙ノ倉山のコンビ。仙ノ倉山は谷川連峰の最高峰なのですが、どうしても谷川岳が有名すぎるのであまりフューチャ…
コメント失礼します mixiからきて スマホでスクロールしてたら いまいちがクリックされてしまいました(゚Д゚;) 取り消し方が分からなくて…
本当にすみません(T_T) 私も先週行きましたが 素敵な花畑でしたね
コメントありがとうございます!
ボタンの件は、全然お気になさらずに大丈夫です。
御花畑は本当にきれいでした!来年も絶対行きたいです。
MAXときに乗れば、八海山とかあの辺にもいけますよ〜!
越後湯沢で上越線に乗り換えて、六日町で降りれば、目の前にバスが待っている。
八海山も行けるのですか!?
上越エリアはまだあまり登ってないので、これから開拓していきたいと思います!
情報ありがとうございます。
平標山・仙ノ倉山(谷川連峰) 日帰り登山 http://t.co/xJJZ5Qly
この辺も捨てがたい!
この山ちょうど同じ日にツイッターのお友達が行ってたー☆
稜線歩きがとても楽しそう(*´ェ`*)
谷川岳ばっかりに気を取られてて、近くのこんなに良い山も見逃しちゃうところだった!
あぶないあぶない。。
この山最高だったよ!
レベルもそんなに高くないし、かなりおススメ。また行きたいね!
谷川岳もいいけど、あそこはかなり混んでるからね~。まずはこっちから登ってみるのもアリかも。
・・というかタキさんなら日帰りで谷川岳と合わせて縦走できるんじゃない?w
初めてコメントします。
語り口がとても若者らしく軽妙ですが軽薄さはなく、嫌味がなく、さわやかで、毎回気持ち良く読んでいます。
また、写真や時間経過などデーターも盛り沢山で、計画を立てるときの参考になります。
これからも、頑張って更新してくださいね。
期待しています。
ハルとマルは54歳さん
コメントありがとうございます!とてもうれしいです。
ブログの文面、語り口については実は前とだいぶ変わりました。最近は砕けすぎているのかなぁ~という気がしますが、思っていることをそのまま書いてしまう方が、早く記事も書けるので、このような体裁に落ち着いてます。
写真やコースタイムは、そもそも私が2回目以降に登る時の参考として残しておいたのが始まりです。他の人の役にも立ってくれたら、それはうれしい限りです!
記事を書くのは趣味の一環として行っているので、これからも続けて行きたいと思います!今後も気楽に読みに来てください。
よろしくお願いします!
平標山、花に雪渓に稜線に、素敵な山だね~。
何かブログ読んでたら、『気持ちよかった~』が伝わってきたw
来月か来年か行ってみよっかな♪
『ベニサラサドウダン』って花が可愛くて気になるしw
ここはかなりおススメ!次はみんなで行きたいね。
稜線歩きは気持ちいいし、花は綺麗だし、もう言うことなしだよ。
花も見ごろな梅雨時期か初夏を狙って行くのがいいかも!!ぜひぜひ行ってみて。
明後日登る予定です。天気が心配ですが、素晴らしいガイドでわかりやすくいきたくなりました。こんな風景には出会えないかもですが・・・頑張ります
hiroさん
こんばんは、コメントありがとうございます!
平標山~仙ノ倉山にかけての稜線は穏やかで、山の上でありながらのんびり散策を楽しめます。最近は天気が不安定ですが、晴れるといいですね!
楽しんできてください~!
一昨年、平標・仙ノ倉に行きました。稜線は素晴らしい景色で感動しました。ただ風が物凄く強くダブルストックで体を支えなければ飛ばされそうな位強く、難儀しましたが、絶対にまた行くべき山です。北アルプス・南アルプス・東北の山・山梨の山等結構行きましたが、ベスト3に入る山でした。欠点を上げるとすれば下山道の林道歩きが長く退屈な事だけです。
マーちゃんさん
平標~仙ノ倉にかけての穏やかな稜線は僕もたまらなく好きになりました。初夏の時期であれば雪解けも残しつつ木道脇にお花畑も広がって、気持ちの良い空中散歩です。
訪れたのはもう3年前になるので、そろそろ再訪したくなりました。次に行くときも天気の良い日に歩きたいものです!