9月下旬に東北の秋田駒ヶ岳~乳頭山を日帰りで縦走登山してきました。
ちょうど紅葉のピークで、山肌が真っ赤に染まった光景はもはや圧巻!凄まじい景色でした。
紅葉に色づく秋田駒ヶ岳のムーミン谷も良かったですが、笊森山から乳頭山にかけての稜線が特に綺麗で、紅葉に彩られた雄大な稜線を気持ちよく歩けました。
秋の東北は一足先に紅葉を楽しめます。
夏が終わり、秋がやってきました。
紅葉の最盛期と言えば10月ですが、東北では9月中旬から見頃を迎える山もあり、特に三ツ石山や栗駒山は本州一早く紅葉が見れると言われるほど。
今回登った秋田駒ヶ岳も比較的紅葉が早いほうで、例年9月下旬ごろにはピークを迎えます。
秋田駒ヶ岳~乳頭山、4年前の夏に一度縦走したことがあるルートですが、雄大な稜線と迫力ある火山風景、無数の高山植物咲くお花畑……、天国とも思える絶景に心底感動したのを覚えています。
今回は季節を変えて秋の紅葉を見に、4年ぶりに行ってきました。
電車、バス、そしてタクシーで行く東北登山の記録。
2019年9月27日 秋田駒ヶ岳~乳頭山 日帰り縦走登山
岩手県と秋田県にまたがる秋田駒ヶ岳。東京から行くにはかなりの距離がありますが、公共交通利用であればいい具合の夜行バスがあります。
それがこちらの「レイク&ポート号」。4年前にも乗った長距離夜行バスです。
秋田駒ヶ岳最寄りの田沢湖駅まで、何と直通で行けてしまいます。秋田駒ヶ岳登山には打ってつけ。
3列シートで快適なバスの旅。乗客が全然いなくて空いていたのは良かったですが、確か前回もすっからかんだった記憶が……。廃線にならないか心配です。
このバスは途中のサービスエリアでは下りれないので、ひたすら乗りっぱなしになります。夜行バス慣れしておきましょう。(トイレはバスについてます)
ちなみに、最安値で田沢湖駅まで行くのであれば、この直通便ではなく東京から盛岡までの夜行バスを使って、盛岡から田沢湖まで電車移動すると多少安上がりになります。
明朝、秋田県の田沢湖駅に到着。8時到着予定となっていましたが、7時20分に着きました。普段ならすでに仕事を始めている時間帯、バスの中でしっかり睡眠確保できました。
ここから秋田駒ヶ岳へは土日であれば8合目行きのバスがあるのですが、平日はないのでタクシーを使うことになります。それは重々承知で、自分と同じように夜行バス使って登りに来た登山者と相乗りを考えていたのですが、、、誰もいませんでした。。
っていうか、終点の田沢湖駅まで乗ってたの自分一人でした。
待っていても仕方ないので田沢湖駅からタクシー使って朝の8時に秋田駒ヶ岳八合目に到着。運賃6800円でした。
8合目にはトイレや水場、休憩所の小屋があります。
小屋の中で「みゃーみゃー」声がすると思って中を覗いてみたら、猫がいました。ここにお住まいなのかな…?
とりあえず、猫の目の前で朝食のおにぎりをパクつく。
8合目の駐車場。結構広いですが、平日にもかかわらずそれなりに埋まっていました。
ちなみに土日はマイカー規制がかかるので、ここまで車で上がってくることはできません。麓の「アルパこまくさ」からバス乗り換えになります。
そして8合目ですでにこの展望よ。奥に見える山が赤く染まっているのがよくわかる。
八合目登山道入り口にある水場。乳頭山までの縦走路の途中に水場はないので、ここで汲んでおきます。
冷えててうまい。
8時15分、秋田駒ヶ岳八合目から登山開始。
4年前と全く同じルートを辿っていきます。
登り始めてすぐのところにあるのが硫黄鉱山跡。
秋田駒ヶ岳は現在も活動を続ける活火山で、その姿を垣間見れる場所になっています。(2019年9月現在、噴火警戒レベルは1)
登山道からの展望。右下に見えるのが八合目駐車場。
登り始めてからまだ序盤の段階でこの眺め。八合目スタートであれば樹林帯もほとんどなく、美味しいとこ取りできます。
登り始めて15分程度で、ベンチのある展望スポットに到着。
ここが片倉岳展望台。一息つくには最適の場所。
ここに来て見えてくるのが田沢湖。日本で一番深い湖です。
日本百景にも選定されている景勝地で夕日も綺麗なので、秋田駒ヶ岳登山の後にでも時間があれば立ち寄ってみてください。
田沢湖の眺めも良かったですが、今回に関してはこちらの展望が凄かった。
目の前に聳える男女岳(おなめだけ)。その山肌が紅葉で真っ赤に染まっていました。
ここからは登れないですが、今いる場所のちょうど反対側に山頂まで続く登山道があります。
紅葉に彩られた登山道を行く。
こんな感じで道も緩やか。8合目からのルートであれば、急登と呼べる箇所はほとんどありません。
出だしの、この男女岳の紅葉で一気にボルテージが上がる!
見頃と言っていい色づきでした。
登り始めて1時間もしないうちに木道の湿原地帯に出ます。
ここから先が1つの山場ポイント。
木道を歩いて行った先にあるのが阿弥陀池。
秋田駒ヶ岳山頂近くにある美しい池です。
夏であれば、この池の周り一帯が高山植物のお花畑。4年前に初めて訪れた時、えらく感動したのを覚えています。
今は美しい紅葉が広がる錦秋風景。
奥に見える山が秋田駒ヶ岳の最高峰でもある男岳。
とりあえず阿弥陀池の湖畔をグルっと一周してから男岳に登ります。
こちらは男女岳。先ほどの片倉岳展望台のちょうど反対側で、ここから山頂まで登る登山道があります。
往復で30分くらい。前回登ったので、今回はパスしました。
見てわかる通り、紅葉の色づき具合が斜面によってだいぶ違います。南側はあんまり色づかないようで。
池のほとりに建つのが阿弥陀池避難小屋。
トイレ棟も隣にあります。
阿弥陀池を周回して男岳へ登る。
写真にはあまり映っていないですが、平日の割にはまぁまぁ人がいました。
男岳稜線から眺める阿弥陀池。
火山丘に囲まれるオアシスのような存在。初夏のシーズンはお花畑が本当に凄い規模なので、ぜひ見てほしいです。池の水量も夏のほうが豊富です。
稜線を境に阿弥陀池と反対側にあるのが女岳と小岳。1つの山としても立派な火口丘の女岳(右)とそれに寄り添うようにそびえる小さい丘の小岳(左)
名前の通り親子ですね。
谷底は渓谷のようになっていて、あそこが有名な秋田駒ヶ岳のムーミン谷です。
そして今まさに登っているのが、父親的存在の男岳。
秋田駒ヶ岳の本峰でもあります。
9時20分、秋田駒ヶ岳・男岳に到着。山頂には祠と鳥居があります。4年ぶり2回目の登頂となりました。
標高は1623m。高山帯のスケール感がありながらも、標高は意外と低め。
秋田駒ヶ岳山頂から眺める田沢湖。
麓の街も一望できますが、眼下に広がる紅葉の絨毯に目を奪われる。カラフルに彩られてとても綺麗です。
山頂から眺める阿弥陀池とムーミン谷。
こんな感じでカルデラの外輪で仕切られている2つの世界。男岳に立てば、その両方を同時に眺めることができます。
こちらは先ほどいた阿弥陀池と男女岳。カルデラの湿原に延びる1本の木道が印象的です。
こんな感じで秋田駒ヶ岳の山頂部はとても広大。8合目からスタートしても、見所はたくさんあります。
男岳から外輪稜線を下る。
左に阿弥陀池、右にムーミン谷。中央に見える稜線のピークは横岳で、あそこも後ほど立ち寄ります。
阿弥陀池分岐まで戻ってきた。
ここからムーミン谷へと下り、そのまま乳頭山の縦走路に入るのでもうここに帰ってくることはありません。
阿弥陀池をしっかり見納めしておきます。
いよいよ有名なムーミン谷へ。
谷底まで一気に下っていきます。道は一部急斜面で、下からも人が登ってくるので落石させないように注意しましょう。
谷底に到着すると、そこも1本の木道が敷かれた穏やかな場所。
有名な秋田駒ヶ岳のムーミン谷に到着。
色とりどりの紅葉がとても綺麗。
夏であればここも一面高山植物が咲き誇るお花畑ゾーンです。チングルマの群生が特にすごい規模でした。
紅葉シーズンはさすがに花はほとんど残っていないですが、リンドウがまだたくさん咲いていました。
振り返ってみる男岳の大岩壁。
ムーミン谷という可愛らしい名前ですが、そこから眺める展望はなかなかの迫力があります。
ムーミン谷の木道を行く。
4年前にも歩いた懐かしい道。季節は違いますが、ここら辺の風景には衝撃を受けるほど感動したので、4年経っても良く覚えています。
たまたまタイミングが良かったのか、このムーミン谷には誰もいなくて静かな雰囲気でした。
ムーミン谷の紅葉と秋田駒ヶ岳の外輪山。
壁のように立ちはだかる外輪の岩稜が圧倒的な存在感。
ムーミン谷の途中にあるのが駒池。
先ほどの阿弥陀池に比べたらだいぶ小さいですが、周りを取り巻く紅葉はすごい綺麗です。
初秋の秋田駒ヶ岳・ムーミン谷の風景
谷間に沿って敷かれた1本の木道も絵になる。
緑と紅葉に覆われていた山肌が、徐々に黒砂風景へと変わってきます。
木道が終わると、一転して景色は黒砂の砂漠世界へ。
富士山っぽい山の斜面を横切っていきます。この斜面も夏場であればコマクサの群生を見ることができます。
カルデラを隔てる外輪がどこまでも続く。
これだけ見ても、秋田駒ヶ岳がいかに広大な山かがわかります。
稜線に出たら再び登り返し。
急登というわけではなく道も緩やかで距離も大してないですが、砂地が滑るので地味に疲れます。
ここから眺めるムーミン谷遠望も素晴らしい景色。
左の火山丘が女岳、右奥の外輪山が男岳。中央に見える池が駒池。あの谷底をずっと歩いてきました。
この稜線を下っていくと、国見温泉にも行くことができます。ほとんどの人は八合目から登ってきますが、国見温泉ルートや他にもいくつか登山道は用意されています。
紅葉を愛でながら、横岳に到着。
ここから阿弥陀池に戻るルートもありますが、自分はここから乳頭山縦走路へ入ります。
こちらが乳頭山方面のルート。
入り口からいきなりすごい紅葉で出迎えてくれる稜線。この先、山肌の色づきもすごいことになってきて、紅葉に関していえば先ほどのムーミン谷や阿弥陀池で見るものを軽く上回ってきます。
まず見えてくるのが焼森という砂地の丘。
横岳から15分程度で着きます。
こちらが焼森の山頂。中央に標識の柱とケルンがあるだけの、どこか火星感もある質素なピーク。名前からして噴火かなんかで森が焼けちゃったんですかね。
緩やかな楕円の形をしているので、山頂は結構広いです。
こちらがこれから歩いていく縦走路。山肌が所々真っ赤に染まっているのがここからでもよくわかります。
中央奥に見えるでかい山は岩手山。あの山に向かっていく形で進んでいきます。
焼森から眺める秋田駒ヶ岳。左から横岳、男岳、男女岳。
ここからの眺めも絶品。焼森から少し先に行ったところで八合目駐車場へ下るルートもあるので、ここも時間があればぜひ立ち寄ってみてほしい場所です。
そして、いよいよここから稜線縦走路の本番。八合目駐車場への分岐を過ぎると、人も全然いなくなりました。
高原のように横に広いのであんまり稜線という感じがしないですが、この稜線は県境にもなっていて、その境目に沿ってひたすら歩いていく形になります。向かって左側が秋田県、右側が岩手県。
人も全然いなくなり、登山道にも少し変化が……
先ほどまでの整備されていた道から一転して、茂みに覆われて視界が悪いところもちらほら出てきます。こんなに草ボーボーだったっけ?っていうくらい藪漕ぎに近い箇所もいくつかありました。
大半は膝下が隠れる程度なので、そこまで歩きにくいコースというわけでもないです。
時折視界が開けると、こんな感じの紅葉天国。
間近で見る紅葉も綺麗ですが、少し離れたところから山肌を俯瞰すると、異常なほど真っ赤に染まっているのがわかります。
緑はまだしっかり残っているのに、部分的に真っ赤というのが不思議。
焼森から1時間くらいで湯森山に到着。
上空をやたら行き交う飛行機雲が気になりました。
湯森山からさらに先の稜線展望。
目の前に見える山が笊森山で、その間には熊見平という湿原が広がります。乳頭山までの縦走路の中でも、特に歩いていて面白い区間です。
湯森山から眺める秋田駒ヶ岳。
この湯森山からも1時間ほどで八合目に下れるルートがありますが、ここから先に進んでしまうと、もう八合目に戻るルートがありません。
秋田駒ヶ岳~乳頭山の縦走をするのであればバスの利用は必須です。
湯森山からいったん下って、鞍部に広がる熊見平に降り立つ。
湿原ということで、見事な草紅葉が広がっていました。風が吹くと「サーー」ってなびく草の音が好き。
ここら辺もいったん木道路の登山道になります。
振り返ってみるのは先ほどまでいた湯森山。ここら辺の山はこんな感じで丸っこいのばっかりです。
草紅葉と真っ赤な紅葉。緑も残っていてカラフルな風景。
中央奥に小さく見えてる宿岩という巨岩があるのですが、岩に登って展望を眺めるなら、宿岩ではなくその少し先にある岩場のほうが登りやすくて展望も良いです。
その岩場から眺める笊森山方面の展望。
今回の縦走路で一番の紅葉ピークポイントだったのがここら辺。
紅葉の色づき具合としては、すぐ近くの三ツ石山にかなり近しいものがあります。横に広い稜線とかもそっくり。
三ツ石山もいいけど、秋の笊森山もそれに匹敵するくらいいいっすよ。
そこに草紅葉も加わるんだからもう最高ですよ。
錦秋の景色を贅沢に味わえるコースになっております。
山も丸っこいので急登がなく歩きやすい。
写真には映っていないですが、笊森山に近づいてくると、数人の登山者とすれ違うようになりました。
それまでは全く人と出会わなかったので、なんか安心。秋田、岩手界隈は熊が怖い……。
12時45分、笊森山に到着。
笊森山山頂にも3名ほど先客がいました。周囲の展望にこれでもかってくらい感動していたのが微笑ましかった。
東側には岩手山。今回の縦走で一番岩手山に近づけるピークがこの笊森山です。
そしてその稜線を左に辿って行ったところにあるピークが三ツ石山。写真だとわかりにくいですが、三ツ石山が真っ赤に染まっているのがここからでもよくわかりました。
フォロワーさんも、結構な人が三ツ石山に登っておったぞ。
こちらは乳頭山方面の展望。左に見える三角形の峰が乳頭山。
山の斜面を真っ赤に染まり、雄大な湿原が広がる美しい景色よ!
見ての通り乳頭山は笊森山よりも標高が低いですが、日本三百名山に選定されています。
こちらは歩いてきた稜線。
秋田駒ヶ岳からもだいぶ離れてきました。稜線を染める真っ赤な紅葉と緑の草原のコントラストが綺麗でございます。
縦走の終点、乳頭山目指して稜線をさらに進む。
紅葉の天空ロードはまだまだ続く。
笊森山から少し下った位置で乳頭山を見ると、その山容が名前の通りというのがよくわかります。いわゆるおっぱい型。山頂の乳首部分はごつごつの岩場で形成されております。
この笊森山から乳頭山までの区間で一番の見どころと言えば、この稜線から見下ろす位置にある湿原。
草紅葉の中に池塘が点在していますが、その中の1つがトナカイ池と呼ばれています。どれだかわかりますかね?こちらから見ると逆さまで、2つの角もしっかりとあるので、現地に行ったら見てみてください。
稜線の鞍部まで来て見上げる笊森山がまた素晴らしい景色。横に広いので堂々とした佇まいでとても迫力があります。
乳頭山よりも標高が高いんだから、笊森山が日本三百名山でもいいような気がするんだけど、やっぱりおっぱいは贔屓されるんですかね。
そんな由緒ある乳首目指して再び登り返し。
ここの登りはそれほど長くはないです。何よりも稜線に広がる紅葉が綺麗で、展望を楽しみながら歩けます。
笊森山と秋田駒ヶ岳。
東北の山に相応しい壮大なスケール感。
13時45分、乳頭山山頂に到着。山頂は先客2人、後から2人来られました。
ここも360度の眺望が得られる素晴らしい展望台になっています。
こちらは岩手山方面の展望。
ここにも湿原が広がっていて、この道を進んでいくと滝ノ上温泉に下りれます。その滝ノ上温泉からは三ツ石山方面に登り返すこともできるので、岩手山までつなげることも可能。
興味があれば歩いてみてくだされ。
こちらは八幡平方面の展望。岩手山と八幡平をつなげる裏岩手縦走路はいつか通して歩いてみたいところです。
御覧の通り、乳頭山山頂直下の斜面も真っ赤に染まっています。秋の日帰り登山としては、笊森山~乳頭山のセットだけでも十分紅葉を楽しめるかと。
歩いてきた稜線。笊森山の懐の深さ、好きだわ。
この雄大な眺めは本当に自分好みでした。序盤に歩いたムーミン谷が霞んでしまうレベル。乳頭山も東北の中では好きな山の1つです。
こちらは秋田駒ヶ岳と田沢湖。
8時から登り始めたので、まだ6時間ほどしか経過していないですが、ぐるっと大回りして歩いてきたので程よい充実感があります。
高低差がそこまでないので、多少距離は長めになりますが秋田駒ヶ岳~乳頭山は日帰りでも歩ける行程になっています。ぜひともお勧め!(特に公共交通利用の方)
乳頭山山頂は片側が断崖絶壁になっています。
見事に切れ落ちているのでご注意ください。かなりの高度感があって、高いところが苦手な自分はケツの穴が引き締まりました。
奥に見える草紅葉地帯がこれから行く田代平。あそこまで歩いて行って、乳頭温泉への下山路に入ります。
目の前に見える紅葉が、この段階に来ると当たり前のように感じてしまうから恐ろしい。
乳頭山から田代平へ。部分的に木道が設置されています。
途中、黒湯ルートへ下る分岐があるので田代平へ行く場合はお間違えないように。
こちらが田代平に建つ田代平山荘。
山荘と名づいていますが、無人の避難小屋です。
小屋の前には小さいですが美しい池が広がっていました。
こちらが田代平の草紅葉。夏にはワタスゲがぽわぽわ咲くので、初夏の時期もぜひ訪れてみてください。
この分岐を左に折れて孫六温泉への下山路に入っていきます。
孫六温泉までの登山道。前回も確かそうでしたが、この樹林帯に入るとなぜか熊が出てこないか心配になります。秋田の山は熊が出やすいイメージなので……。
所々ぬかるんでいて滑りやすいので慎重になりつつも、熊鈴チリンチリン鳴らしてダッシュで下山しました。
途中、ラジオをガンガン鳴らして下る年配ご夫婦を見つけた時にはホッとしたぜ。さりげなく後をつけようとしましたが、すぐに気づかれて「お先にどうぞ~」と。
熊が出そうな山域でのラジオは精神安定剤になりそうなので、購入を検討します。
特に熊との遭遇もなく、無事に孫六温泉の登山口に下山完了。
登山口にはドバドバ出る水場もありました。ここから右の方向にしばらく林道を歩いてきます。
大釜温泉まで下ってきました。ここら辺まで来れば乳頭温泉郷の宿がいくつも立ち並ぶ温泉街になります。
ただ、ほとんどの宿は日帰り温泉の受付が15時までなので下山後の入浴となるとなかなか厳しい。
登山道から少し歩きますが、休暇村乳頭温泉郷が日帰り温泉を17時まで受け付けてくれているのでお勧めです。大釜温泉から道路を10分ほど歩いた先にあります。
こちらが休暇村乳頭温泉郷。日帰り入浴は600円。
そこそこ広くて露天風呂もあるのでお勧めです。
ここの温泉に入るのも4年ぶり。温泉通ではないので泉質がどうとかは良くわからないですが、この下山後に入る乳頭温泉もかなり好きです。
駐車場は満車でしたが、お風呂自体は比較的空いていて気持ちよく入れました。
乳頭温泉からは路線バスに乗って田沢湖駅へ。いい具合に休暇村の前にバス停があります。本数も1時間に1本くらいの間隔。
車窓から見えた秋田駒ヶ岳が印象的でした。なんだか朝よりも山頂部がより一層真っ赤になっているように見えました。
こうして田沢湖駅まで戻って今回の登山も終了。
4年ぶりの秋田駒ヶ岳~乳頭山縦走登山。夏のお花シーズンも良かったですが、秋の紅葉も素晴らしい景色が広がっていました。
前半の秋田駒ヶ岳エリア。阿弥陀池とムーミン谷は紅葉に加えて周辺の火山風景も相まって東北らしいスケール感を味わえます。
秋田駒ヶ岳のみでも十分楽しめますが、やはり個人的には乳頭山までの稜線を堪能してほしいところ。
特に笊森山あたりの色づきは凄まじく、早々見れない紅葉風景を堪能できます。
雄大な稜線もたまらんし、登山としての面白さも十分あります。
このルートはかなり気に入っているので、おそらくまた行くことになると思います。可能であれば雪景色なんかも見てみたいです。
【日程】
2019年9月27日
【コースタイム】
8:15 八合目登山口
9:00 阿弥陀池
9:20 男岳
10:00 ムーミン谷
10:50 横岳
12:45 笊森山
13:45 乳頭山
14:20 田代平
15:20 休暇村乳頭温泉郷
※ペースやや速め
コメント
みやっちさん
こんにちは。
すごい綺麗ですねー、ため息が出るほど。見とれました。
東北の山の紅葉は、ホント綺麗!
スケールの大きさを感じる展望も素晴らしい!
ゆかぽんさん、こんばんは。
夏の秋田駒ヶ岳も良かったですが、秋も素晴らしい景色でした!紅葉に関しては意外と笊森山~乳頭山あたりのほうが色づきが綺麗だったので、このルートを縦走して本当に良かったと思います。
東北はチャンスがあればもう1回くらいは行きたいですね。
みやっちさん♪こんばんは。
今回の秋田駒ヶ岳も超きれいな写真を見せてくださってありがとうございます。ホント写真がお上手ですよね~。私もいつかスナフキンがいそうなムーミン谷を通ってビーチク温泉までのこのルートを歩いてみたいと思うのですが、みやっちさんペースで歩けるはずもなく、公共交通機関利用では難しいでしょうかね・・そうそうみやっちさんの公共交通機関情報ありがたく拝見しております。またよろしくお願いいたしまーす!
まさおばさん、こんばんは。
今回のルートは日帰りでも歩けなくはないのですが、標準タイムよりは早いペースで歩かないといけないので、強く勧められないのが辛いところです。
最初であれば秋田駒ヶ岳単品でも十分楽しめるかと思います!特に7月の初夏の時期はムーミン谷のお花畑が素晴らしく綺麗で、絶景が広がっています。また、夏場であれば平日もバスがあるので公共交通利用でアクセスもしやすくなります。ぜひ検討してみてくださいー
こんにちは。
遥か遠くから公共交通機関での秋田駒ケ岳から乳頭山への縦走、大変でしたね。
そのかいあって、素晴らしい天気と絶景の数々、忘れることは出来ないでしょう。
紅葉は素晴らしいし、長い旅路でのこの絶景続きはなかなか見られません。
私も茨城から2回行きました。
昨年7月秋田駒ケ岳だけ、今年7月29日は国見温泉登山口から乳頭温泉郷に下山でした。
今年はガスで視界が悪く、みやっちさんのような山風景が見られませんでした。
「このような所を歩いていたんだ~」と確認させて頂きました。
このブログを見させて頂き、近いうちに秋の紅葉時期に縦走しようと決めました。
素晴らしい写真の数々、適切な説明文ありがとうございました。
私のブログ、宜しかったら見てください。
https://hisao33530.blog.fc2.com/ です。
minaさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
秋田駒ヶ岳は花の季節と紅葉の季節で2度訪れましたが、どちらも素晴らしい景色を見ることができました。もともと雄大で広々とした稜線が好きなもので、乳頭山にかけての縦走路は特にお気に入りとなったコースです。東京からは遠いですが、また時間を見つけて訪れたい山ですね。
minaさんのブログありがとうございます。見させていただきましたが、ニッコウキスゲの大群生に驚きました。私も最初に秋田駒ヶ岳に訪れたのは7月だったのですが、その時はまだ中旬だったからなのか、ニッコウキスゲはこれほど咲いていなかったです。「雲上の楽園」、その通りですね。
紅葉時期の秋田駒ヶ岳も素晴らしい景色が待っているので、ぜひ機会があれば縦走してみてください!