秋の紅葉登山。
派手に彩られた紅葉の稜線、美しい渓谷、湿原の草紅葉、落ち葉が敷き詰められた森の小道……、高峰から近場の低山まで色々な景色が楽しめる秋の山登り。
どの景色も甲乙つけがたい素晴らしいものですが、個人的に特に見栄えが映えると思っているのが岩峰と紅葉のコラボ。
鋭く尖がった岩峰はカッコ良すぎます！
夏の高山植物と違って、秋の紅葉はそこまで場所を選ばずに色々な山で楽しめるのがいいところ。
華やかな東北やアルプスはもちろん、近場の低山でもピーク時に訪れればなかなか唸る景色が見れたりするもんです。
ただ、やっぱり高い山の紅葉というのは一定の迫力というのはあって、特に個人的に好きなのが尖った峰と紅葉の組み合わせ。
前回の谷川岳・マチガ沢の紅葉を見て、やっぱり岩峰と紅葉は最強だと思ったので、過去にいくつか思い出した紅葉登山のご紹介。
岩峰と紅葉 秋の絶景登山
雨飾山
新潟県と長野県の県境に位置する雨飾山。日本百名山にも選定されている名峰で、特に秋の紅葉シーズンに人気の高い山です。
ここは序盤で雨飾山の岩壁を眺められる場所があるのですが、そこからの景色がとにかく素晴らしい！真っ赤に染まる山肌が余計に岩の白さを際立たせて、とても綺麗な景色が見れます。特に左の尖った峰がカッコ良く、上から眺めても全山紅葉に近い景色が広がっています。
紅葉時期は10月中旬ごろ。日帰りで登れます。
戸隠山・鏡池
雨飾山からも近い戸隠山。日本二百名山に選定されている山ですが、ここは麓の鏡池が絶好の撮影スポットになっていて、シーズンになるとカメラマンが押し寄せて早朝から賑わいを見せます。
晴れていれば、写真のように池が鏡のようになって水面に逆さ戸隠山が投影される幻想的な風景に出会えます。
戸隠山自体は蟻の戸渡りなど、割と危険個所もあるので、紅葉目的であれば鏡池周辺を散策するだけでもいいかもしれません。戸隠山の隣には日本百名山の高妻山もあって、やや距離は長めになりますが、日帰りで一気に戸隠山～高妻山を縦走するのも不可能ではないです。
紅葉時期は10月中旬ごろ。
北アルプス・白馬岳
北アルプスの白馬岳。高山植物の宝庫として花のシーズンが人気ですが、秋もなかなかの紅葉を見せてくれました。
岩峰と紅葉という視点でいうと、白馬岳本峰ではなく、そのすぐ隣に聳える旭岳が一押し。特に雪倉岳側の稜線から眺めた景色が素晴らしく、天気がそこまで良くなかったのに旭岳の岩峰と紅葉風景はかなり印象に残っています。
ここはぜひ晴れた日に再訪したいところ。
紅葉時期は9月下旬ごろ。
北アルプス・涸沢
2015/9/29-30 涸沢の紅葉と奥穂高岳 テント泊登山
やはり岩と紅葉を語る上で外せないのが北アルプスの涸沢。日本屈指の紅葉の名所でもあり、絵に描いたような彩りを見せる紅葉に加えて、その背後に聳える穂高連峰の迫力ある岩峰よ！
紅葉シーズンは平日でも混雑する人気スポットですが、やはり一度は見ておいたほうがいい景色だと思います。本当に感動モノでした。
涸沢のキャンプ場も、紅葉と同じくらい色とりどりのテントで敷き詰められます。自分のテントがわからなくならないように要注意。
紅葉時期は9月下旬ごろ。
中央アルプス・木曽駒ヶ岳（濃ヶ池）
中央アルプスの木曽駒ヶ岳も紅葉の名所。有名な千畳敷カールは言わずもがなですが、木曽駒ヶ岳山頂から少し下ったところにある濃ヶ池が隠れた穴場スポット。
水量はそこまで多くない池ですが、ちょこんと飛び出る宝剣岳が見もので、鏡のように水面に映し出される姿も乙なもの。
千畳敷カールはロープウェイで登ってこれるので観光客も多いですが、濃ヶ池は登山道をしばらく歩かないといけないので、比較的静かな雰囲気の中で紅葉が楽しめます。
紅葉時期は9月下旬ごろ。
谷川岳・マチガ沢（厳剛新道・第一見晴）
2019/10/23 谷川岳・一ノ倉沢～マチガ沢 日帰り紅葉登山
通年を通して人気の高い谷川岳。標高2000mに満たない山ですが、豪雪地帯なだけあって四季折々、色々な風景を見ることができます。
秋の谷川岳は何度か登ったことがあるのですが、この前初めて訪れたマチガ沢はかなりの衝撃で圧巻の紅葉風景を見ることができました。写真は厳剛新道・第一見晴という場所からなのですが、ここがとにかく素晴らしくて猛烈にお勧めしたい場所です。
登山道を1時間近く登らないといけないので、観光客もおらず、シーズン中でも比較的静かな中で紅葉を楽しむことができます。
紅葉時期は10月中旬ごろ。一ノ倉沢の紅葉が始まりかけ、というぐらいのタイミングで訪れるとちょうど良いかもしれません。
まだ他にもいろいろとあるとは思いますが、とりあえず「尖った岩峰と紅葉」と聞いてパッと思いついたところを数ヶ所上げてみました。こういう記事は紅葉シーズンが始まる前に書けって話ですが、、、来年の秋の登山の参考にでもしてもらえたら。
過去を振り返る記事は結構楽しく書けるので、今後も適当にテーマ括って色々と書いていこうかと思います。
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