小金沢山(秀麗富嶽十二景) ~~2014年に標高2014mの年山へ日帰り登山~~

小金沢山(秀麗富嶽十二景) ~~2014年に標高2014mの年山へ日帰り登山~~

久しぶりの秀麗富嶽十二景シリーズ!!

今回の山は、山梨県大月市にある小金沢山。秀麗富嶽の最高峰であり、その標高は2014m!!記念すべき今年の年山になっている山です。

小金沢山を含めた大月市周辺の山域、「秀麗富嶽十二景」はかなり好きな山域で、以前からこのブログでも何度も紹介している場所。少しは知名度上がったかな?(笑)

大菩薩嶺の南に位置するこの山は、穏やかな稜線と富士山はもちろん、南アルプスの展望に恵まれていて、秀麗富嶽の中でも特に展望が優れたコース。僕の一番のお気に入りでもあります。

近場の山でも雪が降り始めた12月、2014年ももうすぐ終わりというということで、バスの最終運行日に合わせて今年の年山へ登ってきました。久しぶりの秀麗富嶽十二景、相変わらず富士の展望は言うことなし!そして、2年前に登った時とは違う、雪の稜線がまた良かったです。

 

久しぶりの秀麗富嶽十二景、年山の小金沢山へ―――

 


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秀麗富嶽十二景といえば、このブログではだいぶお馴染みの山域。自宅からの電車アクセスが非常に良くて、山登りを始めた初期のころから度々登りに行ってるエリア。登ってはブログを書いて、登ってはブログを書いて、、、を繰り返して、別に大月市に頼まれたわけでもなく、地元というわけでもないのにその良さを切実にアピールしてきた。少しは知ってくれた人も増えたかな?(笑)

詳しくはこちらにまとめてあるので参考にしてもらうとして、この秀麗富嶽のNo1~No12までを全て登り切ったのが今からちょうど2年前。(完登した時の記事がこちら

そして、その中でも一番気に入ったのが、今回登る小金沢山。小金沢山単体というよりは、小金沢山から南へ伸びる縦走路が非常に眺めが良くて、他の秀麗富嶽にはない魅力がありました。

その我らが小金沢先生が、今年は年山なんて言うじゃないですか!やっとフューチャーされる日が来たかとうれしく思いつつ、僕も流れに乗ってちゃっかりと年山登りに行ってきました。

 

~~ 12/7 小金沢山~牛奥ノ雁ヶ腹摺山~黒岳 ~~

小金沢山へ登るには、JR甲斐大和駅から出ている上日川峠行きのバスに乗って、小屋平(石丸峠入口)で下車。そこから登るのが最短距離で一番楽なコースですが、このバスの運行が今年は12月7日まで。つまり公共交通手段で登るのであれば、この日がラストチャンス。

久しぶりの朝発登山ってことで、朝起きれるか心配でしたよ。。。

 

布団から出るのが嫌になるくらい寒い朝でした。最近、我が家にこたつを導入したもんで、こたつでぬくぬくしている方がどれだけ幸せか、、、なんて思ったりもしたけど、行かなきゃ行かないで後悔するんで午前5時半ごろに家を出発。

駅のホームで夜明けを迎えました。

 

暖房効いてるはずなのに、車内の寒さと戦いながら電車でウトウト。危うく乗り過ごしそうになったのはここだけの話ね…。

JR甲斐大和駅に到着したのは朝8時。秀麗富嶽や大菩薩嶺へ行くときに何度かお世話になってるこの駅です。

 

8時10分のバスが第1便で、みんなそれを狙うので結構な登山客が同じ電車に乗ってやってきます。この時期のバスの混雑が想像つかなかったけど、1つのバスがちょうど満車になるほどでした。

ちなみに過去に何度か乗ってるこのバス。なぜかいつも補助席しか座れない。。。みんな電車下りてからバス停までのダッシュが半端ないぜ……

 

バスに40分ほど揺られて、終点1つ手前の小屋平で下車。終点の上日川峠は大菩薩嶺の登山口になっているので、大半はそちらに流れるけど、流石に年山効果なのか、自分たち以外にも何パーティーか降りてました。

 

この年季の入った看板も懐かしい。久しぶりに近場の山だから、ホント気楽だなぁ~(笑)

まず目指すのは石丸峠。9時に出発。

 

前回は単独で登ったけど、今回は仲間連れてやってきました。山仲間にはここ1,2年かけて、秀麗富嶽の魅力を無理やり植えつけてやりましたよ!

 

道は基本的になだらか。急な部分があってもほんの少しなので、小金沢山まではかなり楽な道のり。

 

途中の登山道から見えた小金沢山。左側から回り込むような感じで稜線を登って行きます。

標高2014mの年山は、今年少しだけ有名になれたかな?

 

前回とは登った季節も若干違う。2年前は10月で紅葉が終わりかけの時期だったけど、今回は12月。登山道はすでに積雪。

 

前日も雪が降ったようで、パウダースノーが敷かれてました。

そういえば、去年の12月にも秀麗富嶽を歩いていて(扇山~百蔵山)、その時も雪の後だったからこんな感じで雪山ハイクしてたっけ。大好きな秀麗富嶽と言いつつ、思えばこの山域にきたのはその時以来。1年ぶりってわけか…( ̄。 ̄)

 

歩き始めて1時間しないうちに、早くも秀麗の展望にありつける。

 

これよ、これ!これぞ秀麗富嶽!富士山の展望バッチリです。

手前が小金沢山、奥に富士山。この2つの山を同時に見れるポイントは序盤のここだけ。

 

富士山アップ。すでに十分すぎるくらい雪かぶってるね。

 

スタートしてまだ1時間も経ってないけど、ここまで来ればあとは楽なコース。展望もどんどん豪華になっていく。

 

眼下に見えるのが大菩薩湖。そして街の奥に見える大きく立ちはだかる山脈が南アルプス。

まさに壁だね。圧倒的な大きさ!

 

左から聖岳、赤石岳、荒川岳。2週間前の空木岳からあの山を見たときは黒々としてたけど、もうすでに真っ白。

雪をかぶってくれると山を判別しやすいから助かるわ。

 

こちらは白峰三山。右から北岳、間ノ岳、農鳥岳。北岳と間ノ岳に登ったのはもう3年以上前か…。三山縦走しなかったのが少しだけ悔いが残ってる。

そんなわけで、農鳥岳は来年行きたい山の1つなんだよね。

 

スタートして1時間ちょっとで石丸峠に到着。

ここに来るたびに思い出すのが、ハーフパイプ。

 

あの白い部分がくり抜かれてハーフパイプっぽくなってるから、初めて来たときからずっと言ってる。しかも今回はちょうど雪もあるし。

向こうの山を越えて行けば大菩薩峠へ抜けられるけど、今回の主役は小金沢山なので反対方向へ進んで行く。

 

牛ノ寝通りとの分岐点。ここを左に進んで行くと奥多摩方面へ抜けられる。若干興味はあるけど、なかなか一人で歩いてみたいとも思わないコース。見る感じ北側斜面で暗そうだし…。

 

小金沢山手前のこの稜線がまたお気に入りポイント。開放感抜群の稜線は大菩薩のそれに匹敵すると思ってる。

 

しかも位置的にこっちの方が南アルプスを一望できる。この日は少し雲がかかってたけど、先へ進めば進むほど八ヶ岳とかも見えてきます。

 

小金沢山まではしばし穏やかな稜線ハイク。

 

小金沢山手前の狼平と呼ばれる平原。そこに立つ1本の樹。この樹もよく覚えてるな~

別に大きいわけでも形が特徴的なわけでもないのに、妙に記憶に残ってる。

 

でも、やっぱり一番印象に残っているのは、ここから振り返ったこの光景↓

 

標高2000m未満の場所からの景色としては贅沢すぎるでしょ!秀麗富嶽でこれほどの稜線を堪能できるのはここだけ。

ちなみに雪のない時期だとこんな感じ↓

ここは雪がない方が綺麗かな。

いずれにしろ、天気は快晴。秀麗富嶽を好きな理由の1つがこの晴天率の高さ。今でこそ山の天気をしっかり見るようになったけど、昔は街の天気を参考にしてた程度だからね。それでも晴れてくれてたんだから、このエリアとの天気の相性はやっぱりいいと思ってる。

 

ササ原にパウダースノー。大した積雪量じゃないけど、サラサラの雪を蹴散らして進むのは快感!

 

できればもっと雪が積もった時期にも来てみたいけど、この辺りはそこまで雪が降る山域でもないし、各林道のゲートも閉まって一気にアクセス難になる場所だからね。冬はなかなか来れないんだな、これが。

 

そういう意味では、雪景色の小金沢山に来れたのは運が良かったのかも。12月頭でここまで雪が降るなんて思ってなかったし、樹林帯に入ればなかなかの雪景色。

 

雪が積もった倒木の合間を縫って進んで行くのもまた楽しい。

ここら辺は多少悪路だけど、そんなに迷うポイントもないです。

そしてここを抜ければ……

 

ほぃ、小金沢山山頂。秀麗富嶽十二景のNo2であり最高峰。

 

その標高は2014m!しっかり2014年の内にピークを踏んでおきました。

ちなみにこの標識、以前登りに来たときはなくて、確かここを登った直後あたりに作られたんだよね。ローマ字なんか取り入れてみたりと、グローバル展開も狙いにきている秀麗富嶽。着実に丹沢や奥多摩を抜きにかかってるけど、ちと細かいことを言わせてもらうと、「Mt. koganezawayama」だと「小金沢山山」になっちまうよ……。

 

こちらが小金沢山からの富士山。秀麗富嶽十二景は、その名の通り富士山が綺麗に見える山が選ばれているので、大抵の山からは綺麗に富士山を見ることができるけど、ここまで裾の広がりを見れるところはそう多くないです。

 

もう1回アップで。小金沢山は秀麗富嶽の最高峰なだけあって、富士山も綺麗に見えるほう。ちなみにこの写真の左手前に鉄塔が見えるけど、あれが三つ峠山。秀麗富嶽のNo12の本社ヶ丸・清八山から縦走すればなかなか歩き応えのあるルートになるよ。

 

とりあえず目的は達成。このまま戻るのも勿体ないので先へ進む。

お次は牛奥ノ雁ヶ腹摺山。だいたいの人は読み方がわからずに教えてあげるんだけど、大抵「なげ~よ!」って突っ込まれる山。「うしおくのがんがはらすりやま」って読みます。長いので、略してウシガン。

 

ウシガン、名前はいかついけど、山頂へは大したアップダウンもなく登れちゃいます。

 

ここら辺もササ原。この手の広い平原があるのもこのコースの特徴で、他の秀麗富嶽にはあまり見られない光景。

 

小金沢山から40分ほどでウシガンに到着。

 

ここも秀麗富嶽のNo2。小金沢山とセットで二番山頂です。長いからローマ字も暗号文のようになってるな(笑)

標高1995m。1995年に年山を迎えていたこの山。1995年と言えば…、まだ小学生だったか。山ではなくサッカーをやっておりました。

 

時間的にはお昼時だけど、この先に僕の一押しスポットがあるのでそこで休憩することに。そのまま先へ進む。

 

実はこういう下り坂に中途半端に残った雪がかなり厄介で、進むのにかなり時間かかった。アイゼン履くほどでもないのがこれまたもどかしいぜ…。

雪がなくても急な場所がいくつかあるので、このコースを歩くときはストック1本あるとだいぶ違うと思います。

 

雪が道しるべ。樹林帯の中を歩いて行った先に次のピークがあります。

 

ここら辺も荒れてはいるけど、そんなに迷うポイントなし。

 

本日3つ目のピーク、黒岳に到着。樹林に囲まれているので展望はなし。なので秀麗富嶽にも選ばれていないです。

一押しスポットはこの山頂の少し先。

 

今回唯一迷いそうになったのがここかな。動物の足跡につられて道を外しそうになったけど、よく見ればマーカーあるので見失わないように。基本的に真南に進めばOKです。

 

そして、この樹林帯が突然開ける場所があって、ここがまさにお仲間さん達を連れてきたかった場所。

 

ここよ、ここ!今回のルートで僕が一番好きな場所。

 

それが白谷ノ丸。地図上だとピークという扱いになっていなかったりするので、あまり目立った表記はされていないけど、ここからの展望は本当に素晴らしいよ!

 

当たり前だけど目の前に富士山。雲が出てきたけど、それもまたいいね。西側には南アルプスや八ヶ岳も見えます。

最近は青空一色よりも、適度に雲がある方が綺麗だと思うようになってきた。

 

それ以外には特別何が見えるってわけじゃないけど、近くに同じくらいの高さの山がないので、開放感は小金沢山やウシガンを超える。休憩には打ってつけ。

14時近くになってしまったけど、ここで遅めのお昼休みにしました。

 

この日は異様に気温が低くて、初めて秀麗富嶽で凍えるような寒さを味わったわ……。

開放的すぎるので冷たい風が吹き付けて、あまり長居できずに行動再開。

 

ここから湯ノ沢峠までの下山が、これまた結構な急斜面。特に中途半端に残った雪が厄介で滑りそうになりながら進む。

チェーンスパイクつけるほどではなかったけど、今考えたらつけても良かったかも。

 

陽が当たる場所はこんな感じで雪が全くないからね。だからあんまりチェーンスパイクつける気になれなかった。

 

15時過ぎ、湯ノ沢峠分岐に到着。この先には秀麗富嶽No3の大蔵高丸とハマイバ丸のコンビが待っているんだけど、、、

 

ちょいと時間が怪しくなってきたので、どうするか考える。

 

もうあと2時間しないうちに日没になるので、今回はここまでにしました。湯ノ沢峠から林道を使って帰ります。

この先の大蔵高丸、ハマイバ丸までの縦走コースについては2年前のこちらの記事を参考にしてください。個人的には大蔵高丸のだだっ広い山頂が気に入ってる。

結果的にエスケープする形になったけど、今考えたらこの判断があってたのかどうか、、、

 

分岐から5分足らずで駐車場に到着。

 

夕日を浴びながら林道をひたすら歩いていく。地図上のコースタイムでは2時間弱と書いてあったので、特に急がずに帰った。

この時点ではね……

 

林道途中から。木々の合間から見える夕日が綺麗でした。

 

夕暮れ時を迎えつつある空。今日も一日いい天気で終われてよかったよ。

 

夕焼けと南アルプスのシルエット。これを見たときにはまだ「綺麗だなぁ~」とか余裕あったんだけど、17時を過ぎたあたりから若干焦り始める。。。

もう2時間近く歩いてるよね…?全然つかないんだけど…。

辺りも真っ暗になって、かなり不安になったけど、ずっと一本道の林道だし道を間違えるわけはない。

 

とにかく歩いて、最後は駆け足……

 

結局、やまと天目山温泉に着いたのは18時。ちょうど温泉の受付が終了したので、温泉は入れませんでした。

まぁ汗はかいてないからそれはいいんだけど、地図上のコースタイム絶対うそでしょ!!1時間50分のところ、3時間近くかかったんだけど…(しかも途中急いだし)

湯ノ沢峠からの林道で降りるのはおススメしないです。大蔵高丸、ハマイバ丸経由で降りても時間的には変わらなかったんじゃないか、ってくらい長く単調な道でした。。

 

こんな感じで終わり方はパッとしなかったけど、それでも2年ぶりのコースは懐かしさもあり、久しぶりの秀麗富嶽はやっぱり好きな山域なんだなぁ~と改めて思いました。

 

2年前、ソロで登った時の記事でも書いた気がするけど、秀麗富嶽十二景の山のほとんどは1回目を一人で登ったから、次はだれか連れてこようって決めてた。この小金沢山もそう。

ソロも楽しいけどグループで登るのもまた楽しい。同じコースでも季節変われば違う景色に出会えるし、一度登り切った秀麗富嶽十二景も、別の楽しさ味わえる。今回は今回ですごい楽しい山行になりました。

2014年、年山として例年よりもおそらく注目されたんであろう小金沢山に登れたのもよかったしね。秀麗富嶽フリーカーとして、登らないわけにもいかなかったし(笑)

このコースはまた来てもいいなと思う。他にも色々案内したいところあるから、また時間が空いたら秀麗富嶽登山、企画しようかな。

秀麗富嶽親善大使になれるよう、これからも頑張るぜ!!

 

 

今年もあと残すところ1ヶ月を切ったけど、もうあと1,2回は登ると思うので、最後まで安全に山登り楽しみたいと思います。

 

秀麗富嶽十二景、年山の小金沢山の旅(完)

(まさき、しのぶ、のりぴ、ありがとう!)

 

 

【日程】

2014年12月7日 晴れ

【コースタイム】

小屋平(石丸峠入口)バス停(8:45) — 石丸峠(10:10) — 小金沢山(11:20) — 牛奥ノ雁ヶ腹摺山(12:00) — 黒岳(13:30) — 白谷ノ丸(13:50~14:30) — 湯ノ沢峠(15:20) — やまと天目山温泉(18:00)

 

 

 

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