南高尾のニリンソウの群生地へ日帰り登山に行ってきました。
高尾山のすぐ近くにあった、素晴らしき大群生!ちょうど満開を迎えていて、辺り一面に咲き誇るニリンソウのお花畑は圧巻の光景でした。
南高尾山稜コースの入沢山や草戸山と合わせてハイキングできます。
東京都心のすぐ近く、高尾界隈にもあった素晴らしきお花畑。
「南高尾のニリンソウ」
高尾エリアには何度も登りに行ってますが、お恥ずかしながらこの場所に行ったのは今回が初めてでした。
群生の規模が想像以上!本当に凄かったです。
2023年4月16日 南高尾のニリンソウ
群生が見られるのは例年4月中旬頃。
高尾なもんだから、朝ゆっくり起きても登りに行けるのがいい所です。
朝の10時過ぎ、高尾山口駅から相模湖駅行きのバスに乗車。
もともとは高尾駅から歩き始めていて、登山口の大垂水峠まで歩いてやろうと意気込んでいたのですが、高尾山口駅に着いたタイミングでドンピシャでバスが来るもんだから、乗車しちゃいました。
バスに15分ほど乗って、大垂水バス停で下車。
ニリンソウの群生地に真っすぐ向かうなら、手前の山下、梅ノ木平バス停あたりから歩くのが良いかと思います。
自分は南高尾山稜を歩いてみたかったので、ここをスタート地点にしました。
少し道路を歩いて、こちらの陸橋が登山口の大垂水峠。
南高尾山稜コースを行くなら、階段を登って写真左手の方へ。右手方面に行けば高尾山に登れます。
10時半過ぎという時間帯から登山開始。
時期は4月中旬だから、もう日中はだいぶ暖かい。半袖スタートで十分です。
高尾山界隈なので道はよく整備されていてとても歩きやすい。
さらに新緑も始まっていて、瑞々しい緑が目に心地よいです。
仕事柄、パソコンを良く使うもんで、最近は特に目の疲れが出やすい……。
少し歩くと、本日最初のピークに到着。
展望はないですが、ベンチが用意されています。
大洞山(おおぼらやま)。
南高尾山稜には「南高尾セブンサミッツ」なる7つのピークが存在していて、この大洞山はその1つ。標高は536mですが、セブンサミッツの中では最高峰になります。
ニリンソウの群生地に行く間に、残りのいくつかも登ることになります。
初めて歩く南高尾山稜コース。
晴れた日の日曜日ではありますが、明け方まで雨が降っていたのもあってか、それほど混雑はしていませんでした。
雨上がりということもあって、森の緑が一段と増して瑞々しい。
新緑を見ると、「あぁ、もうじき夏がやってくる」という感じがします。
さらに歩いて、中沢山(標高494m)に到着。 山頂には観音像が祭られていました。
ここもセブンサミッツの1つですが、分岐から寄り道して来ないとスルーしてしまう場所にあります。
セブンサミッツ制覇を目論むなら、取り逃さぬようご注意を。
山頂からの展望はなかったですが、少し先へ行ったところに絶好の展望台がありました。
眼下に見えているのは相模川。正面奥の丹沢方面はまだ雲がかかっていました。
この後も登ったり下ったり、平坦な道を歩いたり。
高尾界隈には珍しい、すれ違い困難な細い箇所もあったりするので、ここら辺は譲り合いの精神で。
さらに歩いて次なるピークに到着。
ベンチがあって、展望も良い山頂です。
標高490の入沢山。
天空レストランと書かれていますが、特に売店や茶屋があるわけじゃありません。ワイングラスやソーセージは自分で持ってきましょう。
天空レストランというだけあって、展望はなかなかのもの。
この入沢山も分岐を寄り道して急坂を登った先にあるので、お見逃しなきよう。
しかもその分岐がわかりづらくて、自分も最初は見つけられず通過してしまいました。
さらに進んで龍をかたどったドラゴンベンチに到着。
西山峠の少し手前くらいにあります。
実は、ニリンソウの群生地の場所を詳しく調べてやってきたわけではなかったので、この辺りで「もしかして通り過ぎてしまったのでは……」と不安に。
慌てて他の登山者に聞いたところ、「この先の分岐を曲がったところだよ」と親切に教えていただきました。「凄い咲いてたよ!」とも。
南高尾山稜を歩いてきた場合、この山下という分岐方面へ下っていくとニリンソウの群生地に行けます。
てっきり稜線の脇にあるもんだと思ってたけど、少し下るらしい。さっきの人に聞かなかったら本当に通り過ぎてたわ……
そしてやってきたニリンソウのポイント。
この山の斜面が群生地になります。
南高尾のニリンソウの群生!
辺り一面、ビッシリと咲き誇る見事なお花畑。
登山道脇にこれでもかと咲いています。
満開を迎えていてちょうど見頃。想像していた規模をはるかに超えてる。
高尾界隈にまさかこれほどの群生地があったとは……。
周りの人の話では、適度に日陰があって湿度もあって日も差して、というニリンソウにとって好条件がそろった場所なんだとか。
なるほど、高尾山が花の百名山に選ばれている理由が今はっきりとわかりました。
ニリンソウの隣にこの黄色い花もたくさん咲いていました。(名前はわからない……)
この一帯だけが異常なまでに花が咲く不思議空間。人もそんなにいなかったので、ゆっくり鑑賞できました。
南高尾のニリンソウの群生。
ここは絶対に見に行って損はない!山の花を目当てに登る人にとってはたまらない場所ではないでしょうか。
ぜひ行ってみてください。
ニリンソウの群生を見終わったら、再び登り返して南高尾山稜登山を続行。
先ほどの群生地をそのまま下って高尾山口駅に歩いて戻ることもできるので、早く切り上げたければそちらでも良いと思います。
フクロウの木彫り発見。
そういえばこの前、街中で肩にフクロウを載せて散歩している人がいてビックリしました。(フクロウって飼えるんだ……)
実際のフクロウって眼力凄くて迫力すごい。
三沢峠に到着。
この辺りが今日の縦走ルートの中間地点くらいですが、ニリンソウの群生も見終わったので、気分はもう下山モード。
何よりも、この先は去年歩いた城山かたくりの里~草戸山ルートに合流するので、見知った道になります。
2年連続で草戸山に登頂。
前回来た時は知りませんでしたが、この草戸山も南高尾セブンサミッツの1つでした。
山頂の展望台の小屋は老朽化でいまだに閉鎖されています。
草戸山の鳥居。
セブンサミッツの中では一番標高が低いですが、山頂は一番広くて立派な佇まい。
草戸山からは高尾山口駅目指して稜線を北上。
この先、地味にアップダウンがあるので結構歩き応えはあります。
季節は4月中旬。
ツツジの季節も到来という時期で、登山道の所々にツツジも咲き始めていました。
今年は数年ぶりのシロヤシオの当たり年で、シロヤシオの大群生に出会ったのはこの1ヶ月後のこと。
こうして、14時30分に高尾山口駅まで歩いてこの日の登山は終了。
お目当てのニリンソウを存分に見れて満足でした。
南高尾のニリンソウの群生、ここだったら近場だし朝ゆっくりスタートでも登りに来れるので、毎年見に来てもいいかなと思える場所でした。
電車とバスの公共交通のみでアクセス可能、コース次第では駅から登山もできます。
ぜひ興味があれば行ってみてください。
南高尾山稜コースのセブンサミッツ登山も合わせて楽しめますよ。
【日程】
2023年4月16日
【コースタイム】
10:40 大垂水バス停
11:10 大洞山
11:30 中沢山
12:00 入沢山
12:15 ニリンソウの群生地
13:20 草戸山
14:30 高尾山口駅
コメント
私も平成の最終日の前日(2019年4月29日)、南高尾山稜を歩きました。どこか手軽な山は?と選んだだけでニリンソウは全く期待していませんでした。
でも西山峠まで来たら、親切な女性のハイカーが教えてくれて。とってもうれしかった(/・ω・)/ ただピークは過ぎていて、こちらのニリンソウには、悔しいけど負けているよう(笑)
天気もイマイチだったので、三沢峠から下山しました。高尾山口に来たら、そんな天気なのに凄い人出! 恐るべし高尾山と思いました(南高尾山稜は適度な混み具合)
あちらにご返信ありがとうございます。
1点だけ。何ヶ所か「丸山」になっています。丸岳に統一されるほうがよいのでは?
ねもさん、こんにちは。
丸山のご指摘ありがとうございます。全然気づきませんでした……
高尾山はいつ行っても混んでいますね。南高尾山稜コースもそれなりに人はいましたが、陣馬山~高尾山あたりと比べたらだいぶ少ない方で、比較的歩きやすかったです。
そしてここのニリンソウの群生は本当に見事でした。初めて見ましたが、これほどの規模の群生が高尾界隈にあったとは……
高尾エリアの魅力をまた1つ知れました。