電車とバスだけで登れる東京近郊の日帰り登山 (初~中級編)

電車とバスだけで登れる東京近郊の日帰り登山 (初~中級編)

前回に続いて、都内近郊から電車とバスだけを使って行ける日帰り登山を紹介しておきます。今回は初級編で挙げたものよりは若干コース時間が長めで、標高も比較的高めの山をピックアップ。(初級編は前回の記事を参考にしてください)

今回選んだ谷川岳、赤城山、大菩薩嶺などは日本百名山にも選定されているので、「まだあまり山に登ってないけど、百名山にチャレンジしてみたい」という方にはオススメかと思います。それ以外にも平標山・仙ノ倉山や檜洞丸、二子山、小金沢山など、個人的に好きな山を載せてます。

サンプルルートはあくまで自分が歩いたルートの一例なので、違うコースを行くと難易度も当然変わります。また、あくまで山の選定も個人的な気分で適当に選んでいるだけなので、そこもご愛嬌、、(笑)

電車とバスで行く、東京近郊の日帰り登山(初~中級編)―――


まず、例によってトップの雪山の写真。どこの山の山頂から撮ったものかわかりますかね?正解は後で書くとして、この山からの雪景色を見て、雪山に惚れ込んだと言ってもいいくらい衝撃的な光景でした。

雪をかぶった山は、夏場とは違う美しさがあります。極端な例として富士山。雪を被った姿を誰もが思い浮かべますが、夏場は当然雪も溶けてしまい、傍から見ると真っ黒けっけの山となります。独立峰で綺麗なおにぎり型をしているので、それはそれで立派な姿なのですが、雪をかぶるとやっぱり山は映えるもんです。

ようは何が言いたいかって言うと、低山だろうが高山だろうが、時期を変えて登るとまた違った感動を得られるってことですな!(笑)

近場の低山でさえ、冬場になればまた違った一面があります。沢や滝が凍っていたり、樹氷が見れたり、葉が落ちて意外な場所で展望が開けていたり、、、etc

同じ山でもぜひ季節を変えて登ってみてください。(あくまで個人的な意見だけどね、、、)

というわけで、今回も電車とバスだけで登れる山をピックアップしていきます。中には非常に時間が厳しい山もあるので、登る際は絶対に地図を見るようにしてください。

では、どうぞ~

~~奥多摩エリア~~

言わずと知れた東京のハイキングスポット。コース次第では時間短縮も図れますが、紹介するコースで登ろうとすると、それなりの登り坂が続くので時間に余裕を持った方がいいです。

三頭山

【アクセス方法】

JR奥多摩駅からバスに20分ほど乗って小河内神社バス停で下車。

※最短コースはJR武蔵五日市駅からバスに乗って都民の森まで行くルート。

【コース例】

小河内神社BS —イヨ山 —  ヌカザス山 — 三頭山 — 都民の森 (標準タイム:5時間)

参考記事:http://bluesky.rash.jp/blog/hiking/mitousan.html

【解説】

三頭山まで登る場合、最短ルートは武蔵五日市駅からバスに乗って都民の森まで行き、そこから登るコースかと思います。都民の森からだと2時間弱で山頂までつけるので、難易度も初級者レベルになります。

ただ、それだとバスの乗車時間が1時間以上になってしまい、少々勿体ない。そこで自分が選んだのは、奥多摩側から登るルート。奥多摩湖からであれば、バスに20分程度乗るだけで登りはじめることができるのでアクセス面は良いです。その分、標高を自分の足で稼がないといけないので、かなり登ることになります。少々きついと思いますが、どうか頑張ってください!

積雪時に登りましたが、人も少なくてかなり楽しかった覚えがあります。帰りの都民の森からのバスは、本数が少ないのと時期によって運行してなかったりもするので、要チェックです。

※ちなみに、写真はスタートの奥多摩湖を映しただけで、目の前にあるのが三頭山ではないです。三頭山はさらに奥で、湖からは見えません。

御前山

【アクセス方法】

JR奥多摩駅からバスに15分乗って奥多摩湖で下車。

【コース例】

奥多摩湖 — サス沢山 — 御前山 — 鋸山 — JR奥多摩駅

参考記事:http://bluesky.rash.jp/blog/hiking/gozenyama2.html

【解説】

奥多摩の中で意外に侮れないのがこの御前山だと思ってます。奥多摩湖から山頂まではひたすら登り坂で、序盤から急登の連続です。山頂も決して展望が良いわけではないので、登りはじめにこの山を選んでしまうと、少しキツイ思いをしてしまうかも、、、。

過去2回とも下山はJR奥多摩駅へ直接下りていますが、鋸尾根はなかなか距離が長いので、時間には十分に余裕を持った方がいいです。

あっ!ちなみに、、、御前山と言えば、、、

皆さんご存知の通り、大月にも御前山がありますね(笑)

御前山(大月)

僕がオススメする御前山と言えば専らこっち(笑)

開けた岩場の山頂からは見事な富士山が拝められるので、こちらもよければ登ってみてください。

参考記事(九鬼山~御前山):http://bluesky.rash.jp/blog/hiking/kukiyama.html

参考記事(大月駅~御前山):http://bluesky.rash.jp/blog/hiking/oiseyama.html

鷹ノ巣山

【アクセス方法】

JR奥多摩駅からバスに25分ほど乗って東日原バス停で下車。

【コース例】

東日原BS — 稲村岩 — 鷹ノ巣山 — 水根山 — (石尾根) — JR奥多摩駅 (標準タイム:7時間40分)

参考記事:http://bluesky.rash.jp/blog/hiking/takanosuyama2.html

【解説】

奥多摩の大ボスが東京最高峰の雲取山だとするなら、その前衛の中ボス的存在がこの鷹ノ巣山。一番最初に登った時はかなりつらい思いをしました。コースは色々ありますが、どのルートで登るにせよ、日帰り登山としては間違いなく中級レベルの山です。

東日原BSから登る場合、長い登り坂が続くうえに展望がほとんどなくてつらいです。ただ、ようやくたどり着いた山頂は、なかなか広くて晴れていれば富士山の眺めも最高!さらに石尾根へ下るルートは、写真のように草原広がっていて気持ちよいです。

川苔山、御前山あたりを登ってから挑戦すると良いかもしれません。

~~丹沢エリア~~

今回紹介するのは2つだけですが、登り慣れている方ならこの檜洞丸と丹沢山、さらに丹沢最高峰の蛭ヶ岳も合わせて一気に回るルートがオススメです。

アクセスがそこまで良いわけではないですが、個人的には檜洞丸が丹沢の中でもかなりお気に入りです。

檜洞丸

【アクセス方法】

新松田駅からバスに1時間10分ほど乗って西丹沢自然教室で下車。

【コース例】

西丹沢自然教室 — ゴーラ沢出合 — 檜洞丸 — 犬越路 — 西丹沢自然教室 (標準タイム:5時間45分)

参考記事(檜洞丸単体):http://bluesky.rash.jp/blog/hiking/hinokiboramaru.html

参考記事(丹沢主脈縦走):http://bluesky.rash.jp/blog/hiking/hirugatake.html

【解説】

登りは決して楽ではない檜洞丸。山頂もブナの木に囲まれているので、展望もあまり良くない。それでもこの山が気に入っている理由の1つが、山頂から犬越路にいたる見晴らしの良い稜線歩き!晴れていれば富士山を横目に尾根道を歩け、途中には鎖場や岩場など変化に富んで面白いです。

また山頂付近も木道が整備されていて歩きやすく、雪の舞う時期に登れば写真のような樹氷を見ることもできます。

難点としては、西沢自然教室までのバスの時間が長いこと。。。本数も少ないので、帰りのバスの時間をしっかりチェックすべし!歩き慣れた方や2回目以降の方は、蛭ヶ岳~丹沢山~塔ノ岳を経て大倉へ降りる丹沢主脈縦走もオススメです。

丹沢山

【アクセス方法】

渋沢駅からバスに15分乗って大倉で下車。

【コース例】

大倉 — 塔ノ岳 — 丹沢山 — 塔ノ岳 — 大倉 (標準タイム:7時間30分)

参考記事:http://bluesky.rash.jp/blog/hiking/tanzawayama.html

【解説】

大倉からのピストンを 紹介してますが、正直あまりオススメしないです。アクセスは良いのですが、ピストンはやっぱり面白くないので、できれば表尾根経由か蛭ヶ岳側から登って大倉へ降りるルートが良いかと思います。

丹沢山は山頂よりも、山頂までの稜線が尾根道歩きが楽しいです。展望もなかなかですが、富士山を見るなら塔ノ岳の方が綺麗に見えるかな。

塔ノ岳で引き返してしまう人が多いのか、丹沢山は何となく空いてるイメージがあります。

都心から、おそらく一番近い日本百名山でもあります。

~~奥武蔵・秩父エリア~~

この記事を書いた目的の1つが、このエリアにある二子山を紹介したかったからというのがあります(笑)

秩父近辺の山はまだあまり登ってないですが、この二子山は衝撃的でした。近場の山の中では異質な存在で、低山ながらも岩稜歩きは非常に高度感あります。もう1つの大持山~小持山~武甲山も静かな山歩きが楽しめて、個人的には好きなルートです。

二子山

【アクセス方法】

西武秩父駅から、まずは小鹿野車庫・栗尾行きのバスに乗って小鹿野町役場前で下車。そこから坂本行きのバスに乗り継いで、終点の坂本で下車。

【コース例】

坂本BS — 股峠 — 東岳 — 西岳(二子山) — 魚尾道峠 — 坂本BS (標準タイム:5時間)

参考記事:http://bluesky.rash.jp/blog/hiking/hutagoyama.html

【解説】

秩父の異端児、二子山です。標高はそこまで高くないですが、岩の山頂は左右が切れ落ちているので高度感は抜群!他の近場の低山ではなかなか味わえないスリルな体験ができます。普通に登山道を歩いていればそこまで危険ではないですが、場所によっては滑落事故も発生している山なので、登る際は十分に注意してください。

ちょっぴり危険な二子山、かなり気に入ってる山です。

惜しいのがアクセス面で、駅からはバスを乗り継ぐ必要があります。本数も限られているので少々面倒ですが、それに見合った価値は十分にあります。

大持山~小持山~武甲山

【アクセス方法】

飯能駅からバスに1時間ほど乗って名郷バス停で下車。

【コース例】

名郷 — 大持山 — 小持山 — 武甲山 — 浦山口駅 (標準タイム:7時間50分)

参考記事:http://bluesky.rash.jp/blog/hiking/bukousan.html

【解説】

紹介しているコースは3つの山を一気に縦走してますが、これだとかなり距離が長いので、大持山~小持山と武甲山に分けて登るのもいいかと思います。山の名前で言えば武甲山が有名ですが、オススメは大持山~小持山。どちらも山頂は広くないですが、縦走路の途中にある展望台からの眺めが素晴らしく、人もそこまで多い山ではないので静かな山歩きが楽しめます。

~~奥秩父~~

朝発の日帰りで、かつ公共交通手段に限定するなら、この奥秩父エリアが一つの境界線かと思います。他のエリアに比べると若干時間はかかりますが、富士山や南アルプス、八ヶ岳に近いので、展望の良い山が揃ってます。

大菩薩嶺

【アクセス方法】

JR甲斐大和駅からバスに1時間ほど乗って上日川峠で下車。

※上日川峠行きは期間限定なので要注意

【コース例】

上日川峠 — 福ちゃん荘 — 大菩薩嶺 — 大菩薩峠 — 上日川峠 (標準タイム:3時間30分)

参考記事:http://bluesky.rash.jp/blog/hiking/daibosatsurei2.html

【解説】

大菩薩嶺自体は標高2000mを越えますが、上日川峠までバスで行ってしまえばかなり楽チンです。初級者レベルです。前回の初級編で載せなかったのは、単純に忘れてたからです(ゴメンナサイ、、、)

山頂は展望ゼロですが、大菩薩嶺の醍醐味と言えばやっぱり写真の稜線!大菩薩嶺を紹介している本なら、必ずこの稜線の写真があるはずです。富士山を横目に気持ちいいでっせ!

ちなみに大菩薩峠以降も、このような稜線は続いていて、その先にも素敵な山々が待っているのですが、それは後述。

上日川峠まではバスの乗車時間が長く、山道をクネクネ行くので、心配なら酔い止め飲んでおきましょう。

乾徳山

【アクセス方法】

JR塩山駅からバスに30分ほど乗って乾徳山登山口で下車。

【コース例】

登山口BS — 銀晶水 — 国師ヶ原 — 扇平 — 乾徳山 — 登山口BS (標準タイム:7時間)

参考記事:http://bluesky.rash.jp/blog/tag/kentokusan

【解説】

序盤の樹林帯から、中盤の草原地帯、さらに終盤の岩場と変化に富んだ山です。山頂も360℃開けているので展望も最高!随所にある鎖場も楽しくて、ある程度登り慣れている人にも、十分楽しめる山かと思います。

地図を見ると、道満山経由で下ることもできますが、実際に歩いてみたら大して面白くなかったので、扇平経由のピストンでよいかと思います。

注意点としては、やっぱりコースタイムがそれなりに長いので帰りのバスを逃さないように!標高差もあるので、ある程度登り慣れてからトライしたほうがいいです。

茅ヶ岳

【アクセス方法】

JR韮崎駅からバスに20分乗って深田公園で下車。

※バスは午前中1本だけ。土日のみで期間も限られているので要チェック。

【コース例】

深田公園 — 茅ヶ岳 — 金ヶ岳 — ふれあいの里 — 明野温泉太陽館 (標準タイム:5時間10分)

参考記事:http://bluesky.rash.jp/blog/hiking/kayagatake.html

【解説】

八ヶ岳に形が似ていることから、”ニセ八”と呼ばれている茅ヶ岳。その形が似ているかは、、、まぁ正直どうでもよくって、この山の醍醐味と言えば展望!!

目の前に南アルプスが広がり、さらには富士山や八ヶ岳など、間に遮る山がないのでとにかく展望に恵まれています。11月に登った時は青空の下、紅葉と合わせて楽しむことができました。

行きのバスの本数は1本しかないですが、下山は温泉施設まで降りてきてしまえば、温泉入れる上に定期便のバス停にもなっているので、割と余裕を持って駅まで帰れます。

都内から韮崎駅まで特急あずさを使えば早いですが、交通費が結構かかります。安く済ませるのであれば青春18きっぷを使うのがいいですが、それだと当然時間がかかります。お金を取るか時間を取るか、、、人それぞれですが、いずれにしろ行く手間を考えたら、絶対に損をしないよう、快晴の日を狙って行くべし!!

~~秀麗富嶽十二景~~

どうも、しつこいようですが秀麗富嶽十二景です( ・ω・)ノ

ここは奥多摩や丹沢に比べたら明らかに知られていないエリアですが、公共交通だけでNo1~No12を全部回れてしまうのです。電車・バスだけで行く日帰り登山のメッカなのさっ!今回はコースタイムが長めのものを選んでます。

扇山~百蔵山

【アクセス方法】

JR鳥沢駅から登ってJR猿橋駅へ下山できる。(バス利用も可能)

【コース例】

JR鳥沢駅 — 梨ノ木平 — 扇山 — 百蔵山 — JR猿橋駅 (標準タイム:7時間10分)

参考記事:http://bluesky.rash.jp/blog/hiking/ougiyama.html

【解説】

秀麗富嶽十二景の中で一番人気がこの扇山。この界隈では珍しく山頂が広くて、大人数向けの山でもあります。ツツジの群生地もあって、5月ごろはたまに混雑することもあるとかないとか、、

扇山と百蔵山、それぞれ単体で登るとコースタイムも短いので初心者でも十分に登れます。ただ、2つの山がそこまで離れているわけではないので、ある程度登り慣れてる方なら2つを一気に縦走してしまったほうが良いかと思います。

地図上のコースタイムは7時間ほどですが、バスも時期によっては走っていて時間短縮も可能。また扇山へは四方津駅や梁川駅からのアプローチもあります。(鳥沢駅以外はたぶんバスを利用しないと無理)

滝子山

【アクセス方法】

JR笹子駅から登ってJR初狩駅へ下山。

【コース例】

JR笹子駅 — 道証地蔵 — ナメ滝 — 滝子山 — 檜平 — JR初狩駅 (標準タイム:6時間5分)

参考記事:http://bluesky.rash.jp/blog/hiking/takigoyama.html

【解説】

No1~No12まで計19座の山がある秀麗富嶽十二景ですが、難易度順に並べた時に、ちょうど真ん中あたりにランクするのがこの滝子山。ほどほどに登り応えがあって楽しい山です。

名前の通り、山頂までにいくつか滝を見ながら登ることができます。山頂はあまり広くないですが、山頂の手前に広い芝生の場所があるので、混んでいる場合はそこで休憩するのもいいかもしれません。

この山は寂ショウ尾根という岩場のルートもあるので、次はそこを歩いてみたいと思ってます。

雁ヶ腹摺山~姥子山

【アクセス方法】

JR大月駅からバスに20分ほど乗って遅能戸バス停で下車。帰りはハマイバへ下山。

【コース例】

遅能戸BS — 金山峠 — 姥子山 — 雁ヶ腹摺山 — 大峠

参考記事:http://bluesky.rash.jp/blog/hiking/gangaharasuriyama.html

【解説】

「がんがはらすりやま」って読みます。旧500円札に描かれている富士山の写真の撮影地になった場所で、写真のアングルがまさにそれです。姥子山も富士の展望が素晴らしいのですが、公共交通に限定した場合、No12の中でこの2つが最もアクセス難です。。

どちらもバス停から登山口までが遠い、、、。自分は姥子山側の登山口の方が近いのでそちらからアタックしましたが、標高差がかなりあるので物好きでなければ嫌になるかもしれません(笑)

詳細は参考記事を見てほしいのですが、雁ヶ腹摺山下山後の大峠からハマイババス停までがかなり長いので、タクシーを呼んでしまうのも1つの手だと思います。僕はソロだったので、地道に歩いて帰ろうかと思ったら、親切な地元の方に拾ってもらい大月駅まで送っていただきました。今考えたら、本当に運が良かったです。(拾ってくださった方、本当にありがとうございました!)

本社ヶ丸~清八山(~三ッ峠山)

【アクセス方法】

JR笹子駅から直接登れる。

【コース例】

JR笹子駅 — 角研山 — 本社ヶ丸 — 清八山 — JR笹子駅 (標準タイム:6時間50分)

参考記事:http://bluesky.rash.jp/blog/hiking/mitsutouge.html

【解説】

登った時期と天気が良かったからなのか、すごい楽しかったのがこの本社ヶ丸と清八山。見事に雲海が広がっており、山頂からの富士山の眺めも抜群でした。

JR笹子駅を基点に周回することもできますが、ある程度歩き慣れている人なら三ッ峠山まで登ってしまうのがオススメです。自分もそのルートで登りましたが、充実した山行になること間違いなし!標準タイムだと10時間を超えてしまいますが、スタートを早くすればある程度は余裕を持って降りてくることができると思います。

知り合いの山友さんの話を聞く限りだと、夏場(6月~9月)はなるべく避けて、春か秋に登るのが良いかと思います。

小金沢山~牛奥ノ雁ヶ腹摺山

【アクセス方法】

JR甲斐大和駅からバスに乗って小屋平バス停で下車。下山はやまと天目山温泉へ。

【コース例】

小屋平 — 石丸峠 — 小金沢山 — 牛奥ノ雁ヶ腹摺山 — 大蔵高丸 — ハマイバ丸 — やまと天目山温泉 (標準タイム:8時間45分)

参考記事:http://bluesky.rash.jp/blog/hiking/koganezawayama.html

【解説】

先にチラッと書いた、大菩薩嶺の稜線の先に行きつくのがこの山々。大菩薩側とは異なり、人もほとんどいない静かな場所ですが、素敵な稜線の連続で秀麗富嶽の中でも最も好きなコースです!

できれば人に薦めたいのですが、コースタイムがかなり長い上に、標準タイム通りに歩くだけでは帰りのバスに間に合わないので、人を誘うのにやや躊躇しています。人がある程度集まれば、帰りはゆっくり天目山温泉に入ってタクシーを呼んでしまうのがいいかと思います。4人いればバス代と大差ないので。

コースタイムは長いですが、そこまでアップダウンがあるわけでもないので、意外と巻けます。健脚な方は大菩薩嶺から主稜線を一気に歩くのもいいかもしれません。

※秀麗富嶽十二景についてはまとめた記事が別にあるので、こちらも参考にしてください

http://bluesky.rash.jp/blog/hiking/syuureihugaku-matome.html

~~北関東~~

群馬や栃木にも良い山はたくさんあるのですが、都内からの日帰りで公共交通に限定するとなると、どうしてもスタートが遅くなったり帰りのバスに間に合わなくなったりしてしまいます。

初級者編の筑波山ほどではないですが、比較的余裕を持って登山ができる山を紹介しておきます。

・赤城山

【アクセス方法】

JR前橋駅から1時間程度バスに乗って、あかぎ広場バス停で下車。

【コース例】

あかぎ広場バス停 — 駒ヶ岳登山口 — 駒ヶ岳 — 黒檜山 — 黒檜山登山口 — あかぎ広場バス停 (標準タイム:4時間)

参考記事:http://bluesky.rash.jp/blog/hiking/akagisan2.html

【解説】

日本百名山にも選定されている赤城山ですが、標準タイムでも4時間程度で登って降りて来れます。高低差がそこまでないのと、雪が降りやすい場所でもあるので、雪山デビューにも最適です。実際、僕も過去2回とも積雪時の登りましたが、晴れていれば綺麗な樹氷を見ることができ、下山後は凍った大沼で遊べるので、かなり楽しい山行になりました。

初夏のツツジも有名ですね。真夏は暑いだけなので避けたほうが良さそうです。

谷川岳

【アクセス方法】

JR上毛高原駅からバスに1時間ほど乗って谷川ロープウェイへ。

【コース例】

ロープウェイ駅 — 天神平 — 肩ノ小屋 — 谷川岳(トマの耳) — オキの耳 — 天神平 — ロープウェイ駅 (標準タイム:4時間10分)

参考記事:http://bluesky.rash.jp/blog/hiking/tanigawadake2.html

【解説】

遭難者数世界一というギネス称号を持つ”魔の山”こと谷川岳。そんな山も、ロープウェイを利用すれば楽に登れます。

アクセス方法としては、楽に行くなら新幹線で上毛高原駅まで行ってそこからバス。お金がかかって嫌だという方は、鈍行で水上駅まで行ってそこからバスに乗ればOK。(もしくは土合駅から西黒尾根ルートもあります)

この山は夏に2回、冬に1回登ってますが、冬に登った谷川岳がとにかく感動しました!夏場も良いですが、人気がある山なので週末ともなれば鎖場で渋滞もあり得ます。

秋の紅葉も綺麗みたいですが、夏場以上に混むらしいのでできれば平日狙いたいですな。冬場は最高なのでまた行こうと思います!場所柄、ガスがかかりやすい山でもあるので、天候の崩れだけは要注意。

ちなみにトップの写真は、この谷川岳山頂からの写真です。

平標山~仙ノ倉山

【アクセス方法】

JR越後湯沢駅からバスに30分ほど乗って平標山登山口で下車。

【コース例】

平標山登山口 — 松手山 — 平標山 — 仙ノ倉山 — 平標山の家 — 平標山登山口 (標準タイム:6時間50分)

参考記事:http://bluesky.rash.jp/blog/hiking/sennokurayama.html

【解説】

谷川連峰の平標山と仙ノ倉山。この2つの山の間には写真のような木道が続いており、穏やかな稜線歩きを楽しめます。さらに、初夏であれば御花畑も広がっていて、もう言うことなし!かなり気に入っている山です。

ただ公共交通で行く場合、新幹線が必須になるのと、帰りのバスの時間が多少シビアになります。日帰りでは流石に勿体ない気もするので、現地で1泊して苗場山や谷川岳も合わせて登ったり、湯沢で温泉観光するなどするのがオススメです。

以上、初~中級編としていくつかピックアップしてみました。電車とバスだけに限定しても割と登れるもので、まだ紹介しきれてない山も結構あります。

※自分の登山一覧は以下にまとめているので、こちらも参考にしてもらえたらと思います。

http://bluesky.rash.jp/blog/record/hiking-record

最初に言いましたが、コースタイムはあくまで標準的なもので、登るスピードは個人差があります。またバスの時間もその年によって運行状況が変わったりもするので、登る際はご自分で地図を見て時間などをチェックして頂けたらと思います。

逆に、「この山知らないでしょ?電車とバスだけで登れるんだぜ!」という山を知っていたら、ぜひ教えてください!

季節も徐々に秋へ移り変わって、山仲間から紅葉の話もチラホラ耳に入ってきています。今年の紅葉はどこへ行こうかと悩んでいる今日この頃でしたとさ。

おしまい

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